皮膚科医・友利新が選ぶ2026年上半期ベストコスメ プチプラ編:選定の軸は「抗炎症」

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概要

皮膚科医の友利新さんが、2026年上半期のベストコスメからプチプラ(低価格)編を紹介した動画である。対象は今年発売されたアイテムで、雑誌の審査とは別に、本人の好みを反映した選出だと断っている。友利さんは自身を「48歳の元ニキビ肌」と紹介する。今も気を抜くとニキビができ、毛穴も気になるが、現在いちばん気になっているのはたるみだという。この肌の悩みが選定の前提になっている。

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洗顔:ビオレ おうちdeエステ ディープクレイ洗顔

洗顔部門は、ビオレのディープクレイ洗顔を選んだ。友利さんは「すごく話題になったのはこれ」と評価し、注目点に花王の「角栓崩壊」技術を挙げる。トロメタミンという成分で角栓を内側から崩す技術で、トロメタミン自体は以前の製品にも入っていた。今回の改良点は独自のミクロパウダーの配合だという。パウダーが角栓をかき出すので、角栓がより取れやすくなる。これが「崩壊プラスブースト洗浄技術」と呼ばれるもので、友利さんは黒ずみにも良くなったと感じている。

トロメタミンは肌自体も溶かすのではないかと心配する声もある。これに対して友利さんは、配合のバランスが絶妙だと評価する。ただ本人の使い方は、気になる顎に部分的に使う程度で、頻度は週に1〜2回だという。手頃な価格で角栓崩壊とミクロパウダーの両方を備えていること、一時は欠品で買えないほど人気だったことも選定理由に挙げた。

クレンジング:ファンケルとパーフェクトワンフォーカスの2品

クレンジング部門は1つに絞れず、2品を選んだ。ベスコスの選定は4月ごろに行い、これからの季節も考えるので選びにくかったという。

1品目は、今期リニューアルしたファンケル マイルドクレンジングオイルである。友利さんによると、従来品は優しいがしっかり落ちるという印象だった。一方で、日焼け止めやファンデーションには落ちにくいものが増えており、優しさだけでは落としきれない。しかし落ちやすい洗浄剤は肌に浸透し、バリア機能を壊してしまう。そこでリニューアル品は、肌に浸透しないがきちんと落とせる洗浄剤を組み合わせ、バリア機能を壊さないことを追求していると友利さんは説明する。見た目には何も変わらないように思えるが、1か月ほど使うと調子の良さが分かるという。撮影時のしっかりメイクでも安心して落とせる点を評価した。

2品目は、パーフェクトワンフォーカスのスムースクレンジングバームで、選んだ理由は毛穴である。友利さんは中学生のころにニキビができてから30年以上、毛穴と戦ってきたという。このバームは独自の洗浄技術とオイルの組み合わせで汚れや角栓を取るうえ、角栓を作らせないような設計になっている点が素晴らしいと話す。使ってみて黒ずみや角栓は明らかに少なくなったと感じている。ただ、10〜30代に比べて皮脂が減ったことも影響しているかもしれない、と留保をつけた。ファンケルとは方向性がまったく違うため、用途に応じて使い分けていると説明した。

化粧水:イハダ 薬用うるおいローション

化粧水はイハダの薬用うるおいローションを選んだ。「しっとり」と「とてもしっとり」の2種類があり、友利さんが使っているのは「しっとり」である。もともとさっぱり〜普通の使用感を好むため、「とてもしっとり」はまだ使っていないという。「しっとり」もベタつくかと思っていたが、そんなことはなかった。

評価したのは、敏感に傾いた肌に向けて抗炎症成分をしっかり配合したシンプルな処方である。成分はグリチルリチン酸ジカリウムとアラントインだ。友利さんは、炎症が老化などすべての始まりになると考えている。自身は皮脂が多い一方で乾燥も気になってきており、インナードライになっているという。その仕組みを友利さんは次のように説明する。大人になると水分を保つ力が落ち、バリア機能が低下して炎症が起こる。皮脂量は減ったといっても皮脂は出るので、炎症を起点にインナードライになる。だから、まず炎症を起こさせないことがインナードライの緩和には大事だという。

抗炎症成分を2つ入れる理由については、炎症の経路は1つではなく、それぞれが別の場所を抑えるため、抑える場所が多いほど炎症をしっかり抑えられると説明した。高精製ワセリンも配合されている。ワセリンは皮脂が多い人にはトゥーマッチになりがちだが、この製品では微細化されているため、ほどよく保湿してくれるという。敏感肌や乾燥肌の人、大人のインナードライの人にとって、手頃な価格で安心して使える点を評価した。

乳液:同じくイハダ

乳液もイハダを選んだ。化粧水とセットで使うと満足感が高く、保湿力も高いという。そのためクリームは別になくてもよく、足すとしてもアイクリーム程度でステップが済むと話す。毎日使うわけではないが、「お守り代わり」に良いという位置づけである。

余談として、友利さんは以前、30代の「うささん」と好きな成分について話したことに触れた。30代の相手とは違い、自分は抗炎症をメインに考えるようになったという。大人になると炎症が老化のサインにつながる。炎症があるからシミもシワもでき、赤みも乾燥も起こる。だから年齢を重ねるほど炎症を抑えることが大事であり、それをプチプラでできるのは良い。友利さんは最近、抗炎症こそが根本だと考えるようになったと語った。

美容液:乾燥さん 薬用水分力拭き取りエッセンス

美容液部門は、乾燥さんの薬用水分力拭き取りエッセンスである。友利さんは、発売当初はこれを好きになるとは思わなかったと率直に明かした。拭き取り化粧品はどうしても摩擦が気になるからだ。ただ実際の使い方は、コットンに含ませて肌に置いてから取る形になる。そのため拭き取りというより、ローションパックに近い「美容液兼拭き取り」だと捉えている。

成分は、抗炎症のグリチルリチン酸ジカリウム、肌を修復するパンテノール、すり鉢毛穴ケアを予防するグリシルグリシン、保水力の元になるアミノ酸などである。トナーパッドのように使え、潤いがありながらベタつかない。拭き取りのおかげか、くすみもなくなるという。毛穴ケアと水分補給の両方を満たしてくれる点を選出理由に挙げた。

クリーム:アクアレーベルとサナの2品

クリーム部門も2品を選んだ。1品目はアクアレーベルのスペシャルジェルクリームである。友利さんによると、アクアレーベルは少し前のリニューアル前は赤・黄・水色の3種類だった。リニューアルで赤がいったんなくなり、その後赤が復活して、このジェルクリームも出たという経緯がある。

友利さんが重視するのはグリシルグリシンだ。この成分は資生堂が作ったもので、特許が切れたため現在は各社が配合できるようになったと説明する。それでも「グリシルグリシンをいちばん知っているのは資生堂だと私は思っている」と話した。大人のすり鉢毛穴は炎症が起点になっているので、それを抑えるグリシルグリシンが入っているこのクリームは、たるみ毛穴やすり鉢毛穴が気になる大人に向くと考えている。独自のアミノ酸の配合にも触れた。

2品目は、目元・口元用のサナ リンクルターン アドバンスドである。配合成分は高純度ナイアシンアミドとトラネキサム酸だ。友利さんはナイアシンアミドでは純度が非常に重要だと考えており、「高純度」とうたっている点に惹かれたという。トラネキサム酸は好きな成分で、炎症を抑えながら美白にもつながる。目の周りのように皮膚が薄く色素沈着しやすい部位にはとても良いと話す。ナイアシンアミドについては、表皮の水分力を上げる点を評価した。

シートマスク:クオリティファースト ダーマレーザーのアイケアシート

最後のシートマスク部門は、クオリティファーストのダーマレーザーシリーズから、目元に貼るアイケアシートを選んだ。友利さんによると、目の下は皮膚が薄くなりやすく色素沈着も起こしやすい。また日本人は眉と目の間が狭い民族なので、まぶたがくぼみやすいという。まぶたと目の下を同時にケアできる形状であることを評価した。

成分面では、ビタミンC誘導体が12%入っていることを挙げる。中でも奥まで届くとされるテトラヘキシルデカン酸アスコルビルが配合されている点を評価した。レチノール誘導体も入っているという。「くすんでない?」と言われずに済むという意味で大好きで、あえて1つ選ぶならこれだと話した。

締めくくり

友利さんは、今期のプチプラは「大豊作」だったと振り返り、日本のプチプラはすごいと改めて感じたという。一方で、今回の選定には自身の肌質が反映されていると断ったうえで、視聴者におすすめがあればコメント欄で教えてほしいと呼びかけた。ベストコスメにはドラッグストアコスメ編、デパコス編、メイク編もあると案内して動画を終えている。