切らずに「目袋」にアプローチできるか:皮膚科医・友利新が語るPOLAの新アイクリームの発想

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概要

目の下のたるみや、ぷっくり出てきた「目袋」に悩む人は多い。皮膚科医の友利新は、毎週火曜日のYouTubeライブでも「目元にいいケアはないか」「目袋の脂肪が出てきたら切らないとだめか」という相談をよく受けるという。この動画では、目袋ができる仕組みと美容医療での対処法を説明したうえで、POLAが外科的手術の考え方をベースに開発したという新しいアイクリームが、化粧品としてどこまで目袋にアプローチできるのかを解説している。

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「脱脂」「ハムラ法」が話題になる背景

友利によれば、美容医療では「脱脂」という言葉がとても一般的になった。脱脂は昔からある美容外科手術の一つだが、ここまで世間に広く知られるようになったこと、また「ハムラ法」という術式についても「やりたい」と相談される機会が増えていることから、目元、特に目袋に悩む人が多いのではないかと友利は考えている。

医師として美容医療を提案することもあるが、もし切らずに目袋のケアができるならと考える人は多いはずだと友利は言う。自身はこれまで化粧品でのケアには懐疑的だったが、POLAが外科的手術をベースにした発想のアイクリームを出したことで、今回取り上げることにしたという。

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涙袋と目袋は別物

友利はまず、よく混同される「涙袋」と「目袋」の違いを説明する。どちらにも関係するのが目の周りの筋肉である眼輪筋だ。涙袋は眼輪筋のふくらみで、大きい人もいれば少ない人もおり、個人差がある。

一方、目袋は年齢とともに変化していくもので、その主な原因は眼窩脂肪がせり出してくることにある。友利は骸骨を想像するとわかりやすいと説明する。目の部分は穴のように開いており、そこを脂肪がクッションのように覆っている。その脂肪を押さえるように眼輪筋があり、さらにその上に皮膚が乗っている。これが目の下の構造である。

若い頃は眼窩脂肪の上に眼輪筋と皮膚がしっかりくっついて押さえているため、脂肪が前に出てくることはない。しかし年を取って眼輪筋や皮膚の支え、ハリが失われると脂肪を押さえきれなくなり、眼窩脂肪が前に出てきて目の下がぷっくりしてしまう。

眼輪筋が衰える理由としては、加齢による萎縮もあるが、皮膚の土台となるコラーゲンの減少が関係していることがわかっていると友利は述べる。

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美容医療の対処法:脱脂とハムラ法

美容医療では、出てきた眼窩脂肪を取り除くのが脱脂である。ただし脂肪を取りすぎると皮膚が伸びてたるんでしまうことがある。そこで、脂肪を取らずに配置を変える方法としてハムラ法がある。

友利の説明では、ハムラ法は前に出てきた脂肪をきれいに再配置し、骨膜にしっかり固定する術式である。これにより、眼輪筋がどれだけ緩んでも脂肪が表に突出しないようにする。脂肪を取るだけでなく再配置することが大事で、要するに脂肪・筋肉・皮膚のすべてにアプローチする手術だという。したがって、切らずに目元をケアするにも、この3つにアプローチする必要があるというのが友利の整理である。

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前作から新作へ:POLAのアプローチの変化

友利によると、POLAの以前のアイセラム(字幕では「アイゾンセラム」)は、弱った眼輪筋にハリを持たせることで脂肪が突出しないようにするというものだった。

しかし、筋肉をどれだけ強くしても、一度せり出した脂肪はハムラ法のように再配置するしかなく、余った皮膚は切り取らなければならない。そこでPOLAは、今度は脂肪と皮膚にどうアプローチするかを考えたらしい、と友利は紹介する。その考え方は、せり出してきた脂肪を燃焼させ、ハリがなくなった皮膚の土台を強くして、眼輪筋と皮膚でしっかり固定するというものだった。友利はこれを「美容医療の発想と同じ」とし、すごいと思ったと語る。

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着目した成分「イリシン」

とはいえ、それを化粧品で実現できるのかが問題になる。POLAが着目したのは、筋肉から分泌されるマイオカインという物質の一つ、イリシンだと友利は説明する。眼輪筋を動かすことで分泌されるイリシンが、眼窩脂肪を燃焼させることを見つけたのだという。

さらに、イリシンは皮膚にも働くことがわかっているという。友利の説明によれば、皮膚が緩む原因の一つに「RC構造」がある。これは筋肉と皮膚をつなぐ細かい網目状のコラーゲンの構造物で、網目が弱くなったり、網目自体が下を向いたりすると、筋肉と皮膚がくっつかなくなり、脂肪が突出していく。RC構造を密にして正常な状態に戻すことで筋肉と皮膚がくっつき、ハリが出て脂肪の突出を抑えられる。イリシンにはこのRC構造を強くする働きがあることがわかった、というのが友利の紹介である。

つまりイリシンは、目の周りの悩みの原因である「脂肪」と「皮膚のRC構造の弱まり」の両方に働く成分だった、と友利はまとめる。

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イリシンをどう増やすか:植物成分の探索

では、化粧品でどうやってイリシンを増やすのか。友利によると、POLAは化粧品会社として植物成分を探索した。その成分は眼窩脂肪の油滴を減少させるほか、RC構造に働きかけてⅠ型コラーゲンを太くするだけでなく、コラーゲンを束ねる線維も強化できるという。これにより皮膚と筋肉がしっかりくっつく。友利は、脂肪を燃焼させてきれいに配置し、そのうえで皮膚にハリを持たせるという、まさに美容医療発想で目元のケアにアプローチできる製品だと評している。

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即時的な見た目のための「バンテージ処方」

友利がもう一つ化粧品ならではで面白いと感じたのが、テクスチャーの工夫である。脂肪の燃焼やRC構造の強化は使い続けて初めて期待できるものだが、目元の悩みは毎日のことだ。友利は、目の下を指で押さえてピンと張らせると目袋が目立たなくなるのに、と思ったことがある人は多いだろうと言い、化粧品でピンと張るような膜を作れないかと考えて処方で実現したのがこの製品だと説明する。

この処方(動画内では「バンテージ処方」と呼ばれている)について、友利は「本当に不思議」と前置きして説明する。液体のオイルでも、表面張力の高いものは、たとえば三角形のトランプタワーのような立体的な形状を作れるという。塗ると一度その構造は壊れるが、POLAが持つ特殊なオイルはすぐに張力が復元して再び立体を作る。そのため、塗るときはさっと伸びるが、時間が経つと厚みが出て、目元にぴたっと膜を張り、目袋を目立たなくするという。友利自身「何を言っているかちょっとよくわからないと思った」と率直に述べつつ、独自技術で開発できるのは大手の研究力だと感じたと話している。

使用感については、とても濃密で一瞬べたつくかと思うが、すっと伸び、厚い膜でホールドされているような感じがあるという。毎日使うことで、先に説明したイリシンを増やし、脂肪を減らしたり押さえたりすることが期待できる、というのが友利の説明である。

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手術の代わりになるのか

では、これで手術が不要になるのか。友利は「それはまた別かもしれない」と留保している。そのうえで、手術発想の製品を使い続けることで効果を感じやすいのではないか、また手術をしてもしなくても、美容医療発想のアイケアをすることで悩みが出てくるのを抑えたり、これ以上進まないようにできるのではないか、と考えを述べている。

友利は、患者から「手術をしようと思う」と言われたら、こういうものもあると併用を提案してみようかと思うほど、美容医療発想の優れたアイクリームだと評価している。最後に、脂肪・筋肉・皮膚のすべてにアプローチする成分を独自に開発し、さらに独自のオイルによる処方でテクスチャーを作ったのは化粧品ブランドならではだと改めて述べ、目元に悩む人だけでなく、そうでない人にもこうした発想から生まれたアイクリームがあることを知ってほしいと締めくくった。