テスラ・セミ正式ローンチ、Optimus V3のCG流出、Roadster予約開始――相次ぐ発表を一つずつ読む

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概要

テスラの発表が続いている。少し前にサイバーキャブがあり、今回は大型EVトラック「テスラ・セミ」が正式にローンチされた。翌週にはRoadsterの発表が控え、年末にはOptimusの話も出るかもしれない。話者は「テスラは急に出しすぎではないか」という声にも触れながら、今回は5つの話題を取り上げた。セミの正式ローンチ、Optimus V3のCGリーク、車載Grokの新機能、Roadsterのティザーと予約開始、個人所有版サイバーキャブの画面イメージである。それぞれについて、話者が何を読み取り、何を期待し、何をまだ分からないとしているかを整理する。

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テスラ・セミ:試験導入から正式版へ

テスラ・セミはテスラの大型EVトラックだ。プロトタイプは以前からあり、ペプシを製造するペプシコに試験導入されていた。話者によれば、テスラはその運用で見つかった不具合を回収・改修し、正式版として仕上げた。外観では、ヘッドライトがサイバートラックのように左右一直線の「一文字」型になった。ローンチイベントは日本時間で動画収録当日の朝ごろに開かれ、すでに各所への納入が始まっているという。

話者が強調するのは、テスラの最新技術がこの車両に集約されている点だ。バッテリーには自社製の4680セルを使ったパックを採用し、製造コストを抑えた。バッテリーだけでなく、モーターやアクスルなどの駆動系、プレス加工、冷却モジュール、シートまでテスラが内製している。航続距離にもこだわっており、満充電で1000km近く走れるという。ただし航続距離はグレードによって異なるらしい。話者は、拠点間の移動距離に合わせて複数のバージョンがあり、バッテリーを最大量積んだ仕様で1000km近くになるのだろうと理解している。

コストで選ばれるトラック

燃料効率について、話者は米国で使われるMPG(燃費)の単位を挙げ、ディーゼルトラックの「7」に対してセミは「1.7」だと紹介した。そのうえで、運行コストは4分の1以下になると説明している。

話者の見立てでは、導入する企業が最終的に重視するのはコストだ。初期費用と運用コストを合わせても、セミはディーゼルより総額で安くなる。これに加えて、ドライバーが疲れにくい設計、EVならではの力強さ、CO2を出さないことによるCSR上の利点もある。そのため話者は、セミを非常に魅力的な商品だと評価する。

受注状況も紹介された。充電インフラ企業のWattEV、物流のDHL、倉庫、物流、スーパー、配送など幅広い業種から、すでに2500台の受注があるという。話者によれば、クラス8のトラック市場では、これだけで相当な市場規模を取れる数字らしい。生産はギガネバダで行われ、その気になれば年5万台を作れる能力がある。低い運用コストが話題になって納入が一気に増えても、対応できる体制だと話者は説明した。

メガチャージャー網と自動運転への布石

EVトラックで問題になるのは充電だ。テスラは「メガチャージャー」という充電インフラを自前で整備している。受注が増えるにつれて設置数も増えており、拠点は主に高速道路沿いに置かれている。話者の説明では、長距離トラックは倉庫Aと倉庫Bの往復のように走るルートが決まっているため、充電器をあちこちに置く必要はない。例えば500kmに1カ所あればよく、この考え方がテスラの戦略だという。

これとは別に、事業者が費用を出せば設置できる「プライベートメガチャージャー」もある。ペプシコなどの拠点にはすでに設置済みで、自社倉庫に充電器が欲しいという要望にもオンデマンドで応えられるという。

話者は、トラックには力強いディーゼルエンジンが欠かせないという従来の考え方を、テスラが変えたと述べる。さらにその先には自動運転がある。セミのカメラ配置は完全にFSDを意識したものだと話者は見ており、3年後、5年後、10年後には、無人のセミが24時間ひっきりなしに拠点間を走っているかもしれないと予想する。これは話者の将来予測であり、テスラが発表した計画として語られたものではない。

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Optimus V3のCGがAndroidアプリから流出

次の話題はOptimus V3だ。テスラのAndroidアプリの中にOptimus V3のCGが含まれており、それを解析して公開した人物がいた。話者は、V2.5とされる従来版と新しいV3を並べて比較した。

話者によれば、テスラがOptimusの情報をこれまで伏せてきたのは、中国企業にすぐ模倣されるからだ。中国ではヒューマノイドの開発競争が激しく、北京とみられる都市でロボット運動会も開かれた。話者はこれを国策として進められている動きと捉えている。V2.5を公開したときには大量の動画や写真が出回り、テスラダイナーでも実機を見られたため、それを参考に構成を模倣して製品を出す企業が本当にあったらしい。そこでテスラは、完成するまで表に出さない方針に変えたという。話者はイーロン・マスクもそう語っていたと紹介する。その前提に立つと、誰でも見られるアプリにCGを入れたことは、V3がほぼ完成していることの表れだと話者は解釈する。

外観について、話者は次の点を挙げた。胸のあたりがわずかに膨らんでいる。腹部には継ぎ目がなく、黒い布のような素材でシームレスにつながっている。モーターらしい部分がほとんど見えず、「人が入っていても分からなさそう」なほどだという。腕もV2.5より太くなったように見えるため、腕回りのアクチュエーターやモーターが強力なものに変わった可能性があると話者は推測している。

頭脳にあたるコンピューターは胸部にある。イーロン・マスクはOptimusにAI5を使うと語っていたため、話者はすでにAI5が搭載されている可能性を指摘する。将来はAI6に置き換わる見込みで、現時点ではテスラ製品の中でOptimusだけが最新チップを積んでいる可能性もあるという。いずれも話者の推測である。

家事ロボットはどこまで現実的か:Figureの例

ネット上には、V3が料理、掃除、芝刈り、布団を整える、ゴミを拾う、物を持ってくるといった家事をこなすAI生成の想像動画も出回っている。話者はこれを「全然あり得る」と見ており、その根拠として米国の競合Figureの事例を挙げた。

話者はFigureを、世界でもトップレベルのロボティクス企業でOptimusの強力な競合だと位置づける。Figureは、布団を整える、ゴミを片付ける、タオルを畳むといった家事をゼロショットでこなす動画を公開している。話者が重視するのは、それがデモ用に用意された環境ではない点だ。訓練済みのロボットを初めて入る家に連れて行き、布団をきれいにするよう指示すると、実際にやり遂げたという。人間が適当に散らかしたゴミも順に片付けていく。

話者は、Figureがこの水準をすでに実現して公開している以上、同様の訓練をしているOptimusにもできる可能性があると考える。課題は、どこまで状況を理解しながらシームレスに動けるかだという。話者は家事だけでなく、危険な作業や瓦礫の撤去など、産業やビジネスの場面でもさまざまな用途が出てくることを期待している。

スケジュールについては、イーロン・マスクが年末ごろにテスラの工場などへの導入を始め、翌年に一般販売すると語っていたと紹介された。話者は、年末にクリスマスプレゼントのように突然発表し、翌春から納品を始めるといった展開も十分あり得ると見ている。話者自身は、発売されたらすぐに買いたいという。

19:48

車載Grokが「行動するエージェント」に

3つ目はGrokの話題だ。日本のテスラ車でもGrokを使えるようになったことは、最近のアップデートで知られている。ただしこれまでは、簡単なWeb検索ができる程度の会話型チャットだった。今回の「Grokボット」によって「世界が変わった」と話者は言う。

話者の説明によれば、Grokボットはそれぞれが専用のワークスペースとしてブラウザを持ち、実際に操作を行える。例えばスターバックスで注文したいと頼むと、Grokがクラウド上でスターバックスのサイトを開き、モバイルオーダー画面でログインして入力する。保存済みのクレジットカードで決済してよいか確認したうえで、注文を完了する。この操作はユーザーの画面には表示されない。

また「コネクター」によって、Googleカレンダー、Notion、Slackなどと連携できる。話者は、LINEもやろうと思えばつなげられるのではないかと推測している。FSDで走りながら「ヘイ、Grok」と話しかけ、通勤中にメールの返信を済ませたり、買い物をしたりできるという。

紹介されたデモでは、ユーザーがGrokに「スターバックスに行きたい」と伝え、Grokがナビを設定した。ユーザーは運行開始ボタンを押し、走行中に「コーヒーを注文しておいて」と頼む。店に着いて中に入ると、注文した品がすでに用意されていた。話者はこれを「真の音声アシスタント」の到来と表現し、ドラマ『ナイトライダー』のKITTになぞらえた。

話者によれば、日本でも連携を設定すれば、日本語で同じようにスターバックスやAmazonなどの注文ができる。ただしSuperGrokの契約が必要で、月3000円ほどかかるという。

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Roadster:日本で予約ボタンが出現、求められる金額

4つ目はRoadsterだ。収録時点で発表まで6日と16時間余りとなっており、話者は来週の動画はほぼRoadsterの話になるだろうと述べた。

注目点は、日本のテスラサイトに予約ボタンが現れ、実際に予約できる状態になったことだ。話者はこれを、日本でも納車されることを意味するのだろうと解釈している。

ただし、求められる金額は大きい。予約時にクレジットカードで即座に57万円を決済し、さらに注文から10日以内に511万4000円を銀行振込で支払う必要がある。後者は車両価格そのものではなく頭金だ。合計で600万円近くを注文時点で払うことになる。この仕組みは以前から同じで、話者は何年もこの金額を払って待っている人は相当な富裕層だろうと述べた。

価格は未発表だが、グレードが2つあるという噂を話者は紹介した。1つは航続距離がやや長いベースグレードで、約3000万円とされる。もう1つは噴射口を備えた「SpaceXパッケージ」とされる仕様で、約5000万円と言われている。話者は、ランボルギーニが2台買える、新車のフェラーリと同程度の価格だと驚いている。1500万円程度のModel Xと比べても3〜4倍で、テスラ史上最も高い車になる見込みだという。以前はSpaceXエディションが2500万円程度と言われていたとも話者は振り返った。正式な価格は、話者が「10月1日」とするローンチイベントで明らかになる見込みだ。

話者がうらやましいと語るのは、5〜6年前のリファラルキャンペーンだ。当時は30人か50人ほど(話者自身も数字は曖昧だとしている)のオーナーを紹介するとRoadsterがもらえる特典があった。その権利を持つ人が世界に何十人かいるらしく、5000万円とも言われる車を無料で受け取れることになる。当時の紹介特典はPowerwallやホイール4本がもらえるなど非常に手厚く、特典を貯めていくとRoadsterに届く仕組みだったという。

8秒のティザーで分かったこと

公開されたティザー映像は約8秒だ。レースカーやスーパーカーを運ぶトレーラーの扉が開くと、奥にRoadsterが見え、前面に左右一直線の白いライトが光る。これで、Roadsterもサイバートラック、サイバーキャブ、Model Yと同じ「一文字」ライトを採用することが分かった。

話者は、以前のRoadsterのデザインから大きく変わっているとみて、どんなデザインになるのか、どれほど攻めたものになるのか、空を飛ぶのか、価格はいくらかに注目している。答えは翌週の発表待ちだ。

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サイバーキャブ:個人所有版の画面イメージ

最後はサイバーキャブの話題だ。オースティンのロボタクシー車両には次々と追加が進み、今回も12台ほどが加わった。それを祝う謎のプロモーション動画も出ており、話者はこうした遊び心を好意的に受け止めている。

本題は、ショールームに展示されたサイバーキャブのショールームモードを解除した映像だ。ショールームモードでは画面に「Cybercab」と表示されるだけで、ロボタクシーとして運用されている車両は専用UIになっている。そのため、サイバーキャブが一般販売された場合にどんな画面になるのかは分かっていなかった。

映像を見ると、中央の標準画面は普通のModel Yなどと同じで、地図も表示できた。画面が大きいため、アイコンは同じサイズでも小さく見える。YouTube、Netflix、Disney+も利用できるようだ。シート調整はロボタクシー版と同じ形式だが、下部のメニューやSpotifyなどのアイコンは他のテスラ車と共通だった。話者はここから、一般購入者向けのサイバーキャブにも既存のModel 3やModel Yと同じUIが適用されるのかもしれないと推測している。普段のサイバーキャブでは地図があまり見られないため、地図が表示されたことは新しい点だと話者は指摘した。

一方で、話者は運用のイメージが湧かないとも率直に述べている。ハンドルがないため完全自動運転専用で、自宅の車庫に置く自分専用の自動運転ハイヤーのような使い方になるのだろうと話者は考える。狭い駐車場ではジョイスティックで操作するのだろうが、それ以外は自分で運転できない。サポート体制があるのかも分からない。一般販売された場合に実際どう運用されるのかは、話者にとっても未解決の問いのまま残された。サイバーキャブの情報は今後さらに明らかになるとみられ、話者は新しい情報が出たらまた伝えたいと述べて締めくくった。