AI小説の第一人者・葦沢かもめはどう書いているのか:星新一賞の変化からClaude Codeのワークフローまで
安野貴博の自由研究SF作家の安野貴博が、同じく星新一賞の受賞者であるSF作家・葦沢かもめを迎えて対談した。葦沢は第9回日経「星新一賞」で、AIを使った作品として初めて同賞を受賞した人物である。対談の中心的な問いは、AIで小説を書くときに作家性はどこに宿るのか、そしてプロは実際にどんな道具と手順で書いているのかという点だ。葦沢の答えは一貫していて、AIを使うクリエイターは映画監督のようなもので、人間がディレクションしていれば作品に作家性は宿る、というものである。後半では、安野が構想中の作品や、AIを題材にしたAI小説が多い理由にも話が広がった。
趣味の小説とプログラミングが結びついた経緯
葦沢がAIで小説を書き始めたのは2018〜2019年頃で、OpenAIのGPT-2が出る少し前だったという。当時はプログラミングを始めたばかりで、Pythonを勉強しながらマルコフ連鎖やLSTMを使った実験をしていた。そこへGPT-2が登場し、「すごいのが出てきた」と思いながら試行を重ねていったと振り返る。
もともと葦沢は、AIを使わずに自分で小説を書いてWebサイトに投稿していた。本人によれば16年ほど前からの趣味である。就職でIT企業に入り、プログラミングを学ぶことになったとき、せっかくなら趣味の小説とAIを組み合わせて何かできないかと考えた。ちょうど星新一賞では、大学の先生がAIで賞を取ることを目指す「作家ですのよ」プロジェクトが進んでいた。それを知り、自分にもAIで小説を書くことができるのではないかと思ったのが最初のきっかけだったという。
安野は、星新一賞が「理系のための文学賞」を掲げ、かなり早い時期から人間以外による応募を認めていたと説明する。葦沢によれば、第3回ごろには同プロジェクトの作品が一次選考を突破した例があったものの、受賞までは至っていなかった。AIを使った作品で賞を取ったのは葦沢の第9回が最初だった。
星新一賞では入選4作品のうち3作品がAIを使用
LLMの進化で星新一賞の風景も大きく変わった、と安野が水を向けると、葦沢は直近の2025年の応募回について、入選した4作品のうち3作品がAIを使って書かれていたと明かした。AIを使った作品が多数派になったということだ。
葦沢は選考の仕組みにも触れた。AIを使ったかどうかは審査員に知らされず、ブラインドで審査が行われる。選ぶ側はAIの使用を知らないまま作品の面白さで選んでいるので、4分の3がAI使用作品だったという結果は、AIの性能がかなり上がってきていることを示すのではないか、というのが葦沢の見方である。
一方で安野は、「AIを使った」といっても濃淡があると指摘した。プロンプトを入れただけで0から100までAIが書いたものもあれば、AIの出力を人間が8〜9割直したものもある。作中に登場するAIのセリフだけをAIに書かせるような使い方もある。これに対して葦沢は、今回グランプリを取った作品はAIを使ってはいたが、比率としては本当に一部だったと説明した。別の入選作は、葦沢が共著した『小説を書く人のAI活用術』を読んだ読者が書いたもので、本人のnoteによれば創作過程でかなりがっつりAIを使っており、AIの比率は高いものだと葦沢はみている。
『小説を書く人のAI活用術』は昨年出た本で、葦沢が山川氏、今井氏と共著した。AIで小説を書くためのテクニックに加え、法的な観点からどう使えばよいかというマナーも含めて解説しているという。
作家性をどう入れるか:自分の情報を与え、選び、ディレクションする
AIは創作のほぼ全工程で使える、と葦沢は言う。アイデア出し、あらすじ作り、キャラクター設定、本文の執筆、推敲、校正といった具合だ。その気になれば全部AIで作ることもできてしまう。それでも葦沢は、人間としての作家性をきちんと入れられる形で使うべきだと考えており、人間がコントロールできる形でAIを使う方法を本やnoteで発信している。
安野は、今ならClaudeやChatGPTに「短編小説を書いて」と頼むだけで、それなりに読めてしまうものが出てくると指摘し、そこにどうやって作家性を入れるのかと尋ねた。葦沢は、完璧に入れるのは難しいとしたうえで、二つのやり方を挙げた。
一つは、作家としての自分の情報をプロンプトに入れることだ。自分がどういう作家で、どんな経歴を持ち、何を書きたいのか。作家としてどんなものを作っていきたいのか、どんなテーマを追いたいのかというビジョンも入れる。そうすると、それに沿ったものが出てきやすくなるという。
もう一つは選択と指示の繰り返しである。AIにアイデアを出させて適当に選ぶのではなく、たくさん出た案の中から自分が良いと思うものを選ぶ。さらに「もう少しこういう方向で出してほしい」と何度も指示して、アイデア出しを繰り返させ、自分のやりたい方向に近づけていく。
葦沢はこのディレクションの部分をとくに重視しており、AIを使うクリエイターを映画監督にたとえた。映画はカメラマン、美術スタッフ、俳優など多くの人が共同で作るが、完成した映画には監督の作家性が宿る。AIを使う場合も、スタッフがAIに置き換わっただけで、AIが作ったものを人間が監督としてディレクションしていれば、作った人の作家性は宿るのではないか、と葦沢は述べる。
「自分の作品だ」と感じられるかにはグラデーションがある
安野は、プロンプト一つで出てきた短編には自分の作品だという感覚をまったく持てないだろうと話し、実際に作ってみるとどこまで自分の作品だと感じるのかを聞いた。
葦沢も、そこにはグラデーションがあると認める。今ならClaude Codeなどを使えば、人間がほとんど関与しなくてもAIだけで一通り作れてしまう。各段階に自分らしさを埋め込み、ガードレールを設けておけば、ほぼAIで作りながら人間らしさを埋め込んだ作品ができる可能性はあると葦沢は考えている。それはそれで自分らしい作品と言える気もする。ただし、ほとんどを作っているのはAIなので、違和感を持つ人がいてもおかしくない。人間が書いたものをAIには誤字の修正や推敲だけさせる、という使い方でなければ自分らしさを感じられない人がいても不思議ではない、というのが葦沢の考えだ。
安野は、誤字修正だけなら完全に自分の作品だと感じると応じたうえで、分かれ目になりそうなのは作品の核となるアイデアやテーマをAIが発案した場合ではないかと問うた。選び取る行為はあるにせよ、コアのアイデアをAIから取ったときに、どれだけ自分の作品になるのか、という疑問である。
葦沢の答えは体験に基づくものだった。AIにアイデアを作らせることはよく試しているが、「これはいい」と思えるアイデアがAIから出てきたことはあまりないという。むしろ自分が思いついた面白いアイデアから出発し、それをもとにAIにアイデアを広げさせたり、世界設定やキャラクターを作らせたりすることが多い。最初のコンセプトの部分を自分で掴んでいれば自分の作品という感覚が出るのではないか、と葦沢は話した。
では逆に、AIにどんどん任せてよいのはどこか。葦沢は誤字の修正のほかに、設定との矛盾チェックを挙げた。「この設定との矛盾点をチェックして」と頼むと、うまく拾ってくれるという。自由度が高く曖昧さのある作業だが、指摘された内容を見ると「確かにそうだ」と思うものが多く、便利な使い方だと評価している。
Claude Codeのスキルとワークフローで執筆システムを組む
安野は「2026年6月時点」の道具箱について尋ねた。ChatGPTかGeminiかClaudeか、Claudeならどのモデルか、Claude Codeのようなものを使うのか、コンテキストやスキルをどう与えるのか。可能性は無限にあるという前置きつきの質問である。
葦沢は現在Claude Codeを主に使っており、執筆のためのシステムを組んでいると答えた。Claude Codeにある、特定の機能に特化したものを作れる「スキル」の仕組みを使い、あらすじを書く段階のスキル、本文を書く段階のスキルといった具合に、執筆の段階ごとにスキルを用意している。そのうえでワークフローのファイルに、どのタイミングでどのスキルを使うかを並べ、順番に実行していく設計だという。
ワークフローと聞くと大がかりに見えるが、実態は自然言語で書かれた単純なものだと葦沢は説明する。最初に「アイデアを作ります」というスキルがあり、このスキルを使うこと、この段階ではこういうものを作ることが書かれている。それがフェーズごとに並んでいるイメージで、スキルを使う順番を日本語で書いている程度だという。
作品ごとに道具を変えているのかという問いに対しては、毎回使える形にしていると答えた。作品に特化したスキルにすると使い回せないので、作品の設定に依存しない形でスキルを作っているという。
Codexではなく Claude Codeを選んだ理由について、葦沢はきちんと比較できているかは微妙だと断ったうえで、いちばんやりやすいと感じたからだと述べた。最近はCodexも優秀だと聞くので試してみたい気持ちもあるという。安野が、こうしたタスクは良さをどう測るかが難しいと言うと、葦沢も、良い小説ができたからといってシステムが良いとは限らないので比較は難しいと同意した。
最新作「SOUL.md」:WebのClaudeで作った短編
葦沢の最新作は、アンソロジー『ショートショートなSF』に収録された「SOUL.md」という短編である。今年初めごろに話題になったAIエージェント「OpenClaw」を題材にしており、エージェントの性格や振る舞いを決めるファイルであるSOUL.md、つまり「魂のマークダウンファイル」をネタにしている。
もっとも、この作品の執筆にはClaude Codeを使っていない。安野が「OpenClawネタなのに」と笑うと、葦沢は、単純にWeb版のClaudeを使ったと明かした。ClaudeにはSOUL.mdというファイルがこういうフォーマットであるという情報と、自分の思いついたアイデアを渡した。
物語の主人公は、亡くなった祖母をAIとして再現するためにSOUL.mdを書いている。作品はそのマークダウンファイル自体が本文になっている形式で、主人公が「これは祖母を再現したAIです」「あなたはAIであって祖母ではない」と書いたり、祖母はこういう振る舞いをした、こういう振る舞いはしなかったと定義していったりする。祖母をAIで再現するというコアのコンセプトは葦沢自身が考えたもので、それをAIに渡し、何度もやり取りしながら固めていった。
具体例として葦沢が挙げたのが方言である。作中の祖母は秋田出身という設定で秋田の方言を使うが、AIが最初に提案してきたのは九州あたりの出身という設定だった。自分のイメージと違うと感じたので、秋田を指定したという。
制作期間は2〜3週間ほどで、毎日数時間ずつ進めた記憶だという。ただ、最初のアイデアを思いついてから初稿レベルの下書きができるまでは、3〜4時間程度だったと葦沢は振り返る。その後の細かい修正は、かなり自分で手を入れたという。
文体は過去作を分析させて寄せる
AIが自分とまったく違う文章を出してくるなら自分で書いたほうが早い、という声もある。安野がAIの文体への影響を尋ねると、葦沢は、自分の文体にはあまり癖がないのでAIでも再現しやすいと答えた。
やり方としては、あらかじめ昔の作品をAIに分析させる。AIは「こういう文体です」と分析してくれるので、そのルールに基づいて書かせると文体はかなり似てくるという。100%完璧ではないが、それを出発点にして、違うと感じた部分を「ここが違う」とフィードバックし、改善を重ねていく。
つまずきポイント:メモリー機能と、違和感の言語化
Claudeで小説を書くときの注意点を聞かれ、葦沢は周囲からよく聞く悩みを紹介した。文体などについて指示しても、AIがうまく従わない、覚えてくれないという声である。葦沢自身はそう感じていなかったが、考えてみると理由が思い当たったという。Claude Codeは改善点を指摘すると、最近はメモリーとして内部に記録してくれる。うまくいかない人は、その機能をオンにしていないか、あるいは自分の違和感をきちんとフィードバックしていないのではないか、という見立てだ。
安野が「最初はAIに教え込む期間が必要ということか」とまとめると、葦沢は、教え込むというより、自分の違和感をちゃんと言語化しなければならないのだと言い直した。「この文章は何か違う」ではなく、たとえば「文と文をダッシュでつなぐのはやめて」と明確に言う必要がある。ダッシュは英語ではよく使われるが日本語ではあまり使わない、と葦沢は説明する。
ここから二人はアスタリスク2つによる太字の話で盛り上がった。日本語ではかぎ括弧との組み合わせで太字の表示が崩れやすく、安野は、デフォルトでオフにしてほしい、アスタリスクがついているだけで読む気がだいぶ削がれると話した。英語では崩れることがあまりないのだろう、そのほうが読みやすいと多くの人が評価ボタンを押し、人間のフィードバックによる強化学習のループが回ったのではないか、というのが安野の推測である。
注目するAI創作:九段理江、樋口恭介、そしてメンタル相談AIで書かれた戯曲
この分野で面白いと思う人や作品を聞かれ、二人はいくつかの例を挙げた。安野は、芥川賞を受賞した『東京都同情塔』の九段理江について、同作がAIを1割、自分で9割書いたとされるのに対し、その比率を逆転させてAI9割・自分1割で書く企画がどこかの会社と一緒に行われていたと紹介した。葦沢によれば、その作品は「影の雨」だったという。安野はさらに、SFマガジンなどに書いている小川氏や、最近長編を出した樋口恭介の名前も挙げた。
葦沢は、いろいろな使い方がされていると感じているという。九段の場合はAIとのやり取りのプロンプト自体が作品のような形になっていて、自分には真似できないと話す。樋口の長編はほとんどAIで書いたと言われているが、内容は樋口らしい実験小説になっており、読むのは一筋縄ではいかない感じだが樋口らしさはあったと評した。
葦沢がとくに面白かったと語ったのが、昨年秋に日本劇作家協会の劇作家フェスティバルで見た作品である。「AIはどうなのか」という企画に呼ばれ、葦沢やほかの劇作家がAIを使って作品を書いて発表した。その中のある劇作家は、脚本執筆用ではなく、実在するメンタル相談用のAIサービスを使って戯曲を書いていた。その発想自体が面白いと葦沢は言う。
内容は、目の前で自殺しようとしている人がいるがどうすればいいか、とメンタル相談AIに質問するというものだ。AIは「それは大変な状況ですね」と丁寧に答えるが、人間の側は「寄り添ってくれないじゃないか」と反応していく。AIのある種のサイコパス感、ずれた感じが面白かったという。この作品は最近、実際に劇としても上演されたそうだ。
安野は、AIの返答のずれた感じがいまや「あるある」になっていると応じた。アスタリスクのような特徴的な書き方や、「それはいいポイントですね」といった言い回しがXなどでネタにされがちで、それだけ多くの人がAIを使っているということだろうと二人は話した。
小説以外の注目点:動画・漫画生成と、縮む小説市場
小説以外で注目していることとして、葦沢は動画生成を挙げた。レベルが本当に上がってきており、小説を入れればすぐ映画ができるようになれば小説はいらなくなるのでは、と話す。安野は、小説というフォーマットを経由せずに小説家が何かをアウトプットできるようになるかもしれないと言い、葦沢は、小説家と映画監督がイコールになるようなもので、漫画でも同じことが言えるとした。漫画についても、細かいところは直したくなるが、かなりいい感じに出てきて「あと一歩」という感覚があるという。
安野は自身の体験を紹介した。複雑でボリュームのあるコンセプトを社内に伝えたくて文章を書いたところ膨大な量になったので、ChatGPTに入れて10ページの漫画にしてもらった。図が微妙に間違っているところもあったが、そこそこのものが出てきて、読むハードルが下がったという。ビジネスパーソンにもおすすめだと安野は話す。
作家にとっては、文字から漫画や動画を生み出せることは夢がある、と二人は語る一方で、小説だけにこだわるとこの先どうなるのかという不安も口にした。葦沢は書店が減っているという話にも触れ、小説がなくなるのではないかという危機感がうっすらとあると言う。安野も、電車で小説を読んでいる人はほぼおらず、みなスマホで漫画や動画を見ていると同意した。ただし安野は、小説でしか表現できないことも多いのでフォーマットとしては残るだろうとし、市場規模の面では厳しい状況だという認識を示した。
安野が書きたいもの(1):「AI 2027」型のスペキュラティブ・レポート
これから作りたい作品を聞かれ、安野がまず挙げたのは「AI 2027」のような作品だった。スペキュラティブ・フィクションの形を取り、半分は将来予測をしながら、さまざまな情報をレポート的に伝えるものである。
安野は最近出た「EU 2031」を詳しく紹介した。ドイツの外交官とおぼしき人物が主人公で、物語は2025年から始まる。AIの進展を受けて各国政府がパニックになり、EU議会から電話がかかってくるといった、実際の出来事に近い話が続き、2026年の夏から秋あたりからフィクションに移っていく。冒頭の5分の1ほどはこの2年間ほどの現実を行政職員の視点で描き、そこからシームレスに架空の未来に入る構成だという。2031年には、ボロボロになったEUが、AI競争でアメリカ側につくか中国側につくかという、どうしようもない二択を迫られて終わる。エピローグでは主人公がカウンセリングを受け、2026年の夏にあの決断をしておけばよかったと振り返る。最後に政策的な示唆が出てくるという構成を、安野は面白いと評した。日本版の「ジャパン2031」を作ってみたいと冗談めかしつつ、葦沢もSFプロトタイピング的で面白いと応じた。
安野は、こうした系譜をたどると、2022年ごろに2025年ごろまでのAIの展開を予測した文書があり、それがほぼ当たったと話した。その書き手としてレオポルド・アッシェンブレナーの名を挙げたが、文書の名前は忘れたと断っている。同氏が2024年ごろに書いた長大なレポート「Situational Awareness」についても、GPT-4が出たばかりの時期に、各国政府が規制に動く状態になると論じていて、2026年の今まさにそうなっていると評価した。さらに「AI 2027」では、スローダウンするかどうかの二択によってトゥルーエンドかバッドエンドに分かれるとして、安野はそれを「究極のギャルゲー」のようだと表現した。
葦沢は、フィクションでありつつ未来予測でもあるところにSFの力があり、SFならではの発想をするからこそ未来を予測できている面があるのではないかと述べた。安野は、シンクタンクのレポートは数値やグラフが多いが尖りや手触り感がない、と指摘する。間違っている可能性はあっても、フィクションとして具体像が示されるほうが分かりやすいこともあるかもしれない、そこに可能性を感じていると語った。
安野が書きたいもの(2):『東京都知事選殺人事件』
もう一つ安野が挙げたのが、東京都知事選を舞台にしたミステリー『東京都知事選殺人事件』である。ミステリーに詳しいわけではないと断りつつ、安野は次のように考えている。本格ミステリーは120〜150年の歴史の中でネタがやり尽くされており、かなり厳しい。少し前には、現実にないルールを導入することでトリックを成立させる特殊設定ミステリーが流行した。例として斜線堂有紀の『楽園とは探偵の不在なり』や、透明人間がいる世界での殺人事件を描いた作品を挙げている。
安野自身は特殊設定ではなく、「極限環境ミステリー」にまだ余地があるのではないかとみており、その極限環境の一つが東京都知事選だという。本人は「下取材はもう終わっている」と笑う。やってみたいのは、探偵役の立候補者が最後に街頭演説で解決編をやるという展開で、作家たちにはこのネタを使わないでほしい、最近は書く時間が本当にないのだと冗談交じりに頼んでいた。
関連して安野は、殺人事件の起きない東京都知事選を描いたドラマ『銀河の一票』を、経験者から見てもかなりリアルだと薦めた。また、『ドラゴン桜』の作者の最近の作品として、市議選に無職の男性が立候補する漫画にも触れ、髪の長い無職の男が「よし、立候補しよう」と決める冒頭で共感がマックスになったと話した。選挙は一つのジャンルになりつつあるのではないかというのが安野の見方である。当面はまず「EU 2031」や「AI 2027」のような作品が書けないか試したいと述べた。
葦沢の目標と、AIでAIの話を書く理由
葦沢自身の目標は、AIをテーマにした長編を1本書くことだという。長編で単行本を出すことはまだ中間目標の段階だと謙遜しつつ、世間的には「AIの人」になっており、日経テレ東大学のAIアカデミーなどにも出ていることから、AIネタで長編を書きたいと語った。
これに対して安野は、AI小説を見ているとみなAIの話ばかりしていると指摘した。作り方がAIで、内容もAIという「ダブル」になっているが、もう少しAIと関係ない題材を書いたほうがいいのではないか、という問いかけである。葦沢も、AIと関係ない題材で書いていいと思っていると同意したうえで、AIを使ってAIの話を書いたほうがウケやすいのだと説明した。安野は分かりやすいからだろうかと推測し、さらに、AI自身がAIフィクションを好むというバイアスもあるのではないかと付け加えた。小説を書いてと頼むとAIネタで書いてくることがあるからだ。葦沢も、それはあるかもしれないと応じた。
新刊『小説を書く人のAI実践術』とアンソロジー『ショートショートなSF』
最後に葦沢は、『小説を書く人のAI活用術』の続編として『小説を書く人のAI実践術』が出ることを告知した。前作の内容をアップデートし、最近の話題も取り入れながら、AIで小説を書く方法を初心者向けに解説した本だという。
あわせて、「SOUL.md」を収録したアンソロジー『ショートショートなSF』が早川書房から出ることも紹介した。筒井康隆をはじめ著名な作家から最近の若手まで50人ほどが参加しており、葦沢は、それだけいれば自分の好きな作品が何か見つかるかもしれないので、お気に入りを探してほしいと話して対談を締めくくった。
本日はスペシャルゲスト葦沢かもめさんに来ていただきました。よろしくお願いします。各段階ごとにスキルズを作っておいて、それをワークフローのファイルでどのタイミングでどのスキルズを使ってっていうのを並べて
4作品のうち3作品がAIを使って書かれた。もう多数派になってきました。
探偵役の立候補者が街頭演説で解決編やるっていう
スタッフはAIに変わってるんだけど、でもAIが色々作ってくれたものをちゃんと人間が監督としてディレクションをして
どうもこんにちは。安野貴博です。本日はスペシャルゲスト葦沢かもめさんに来ていただきました。
お願いします。よろしくお願いします。
お願いします。まずは葦沢さん、SF×AIの領域ではすごく知られてる方ではあるんですけれども、まだ見たことない方もいらっしゃるかもしれないので、簡単にまず自己紹介お願いできますでしょうか。
はい。私、葦沢と申します。SF作家をやっておりまして、第9回日経「星新一賞」という文学賞で賞をいただいたんですけども、そちらがAIを使った作品で賞をいただいたりとかをしております。本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。星新一賞繋がりなんですよね。そこで知り合ったわけじゃないんですけど、私も星新一賞の第6回くらいだったかな。で、その後第9回で
っていう感じで知り合ったんですけれども、AIを使って小説を書くっていうのをかなり昔の段階からやっていて、いつ頃始めたんですか?
始めたのが、いつだったかな。確か2018年、19年とか、ちょうどGPT-2がちょっと出る前くらいから始めてたんですけど、その頃は本当にプログラミングとかも全然始めたぐらいのタイミングだったんで、Pythonとかを勉強しながらマルコフ連鎖みたいなものをやってみたりとか、LSTMみたいなものを使って色々実験とかをしていくうちに、OpenAIからGPT-2が出てきて、すごいの出てきたぞって思いながら、そういうのを使ってどんどん色々試していたって感じでしたね。
小説書くっていうのとAIで書くっていうのって、なぜそこがまずくっついたのかって、いろんな人が疑問に思うと思うんですけど、何だったんですか?
私自身は元々趣味で、AIを使わずに普通に自分自身で小説を書いてWebサイトとかに投稿してたんですよね。それがもう16年くらい前なんですけど、その頃からずっと自分で趣味として小説書いてきた中で、就職するタイミングでIT企業に入ったんで、そこでプログラミング勉強しようっていう風になった時に、せっかく勉強するならなんかできないかなと思った時に、趣味でやってた小説とAIを組み合わせたらなんかできるのかなっていうのがあって。で、ちょうど星新一賞は「作家ですのよ」プロジェクトっていうのが元々あって、そちらで松原先生っていう大学の先生がAIで星新一賞を取ろうっていうプロジェクトを進められていたっていうのを知って、じゃあ自分もAI使って小説書くようなことできるのかなっていう風に思ったっていうのが一番最初のきっかけ。
星新一賞ってすごい面白くて、AIでの投稿を割と初期から、やっていいですよっていうことを言ってたんですよね。
そう。人間以外も応募可みたいな感じだね。そう、そう。
理系のための文学賞みたいなことがキャッチコピーにもなってて、そんな中で、理系のための文学賞なら当然人間以外からも受け付けるよねみたいな感じでやっていて、実際結構前からありましたけど、葦沢さんの第9回でAIが書いたものが賞になったっていうのが初めてだったんですかね。
そうですね。一応、第3回とかで「作家ですのよ」プロジェクトの作品が一次選考突破とかはあったんですけど、賞を取るところまではまだ行ってなくて、賞を取ったのは私が最初でしたね。
なのでAI小説の第一人者なんですけれども、今どんどんLLMが進化してる中で、星新一賞の風景もめちゃめちゃ変わってきてるという噂を聞きましたけど、最近はどんなことになってるんですか?
そうですね。最近はですね、ちょうど直前、今年の2025年かな。2025年の応募の段階で、入選した作品の4作品のうち3作品が、AIを使って書かれた。
4分の3がAIを使っていると。はい。もう多数派になってきましたね。もう多数派になってしまったというか。
一応、星新一賞の選考の過程について説明すると、AI使ったかどうかは審査員の方には知らされずにブラインドでやるんですよね。選ぶ側は本当にAIで書いたかどうか分からずに審査をしているから、純粋にその作品が面白かったから選ばれてるんだと思うんですよね。そういう意味では、AIが4分の3に入ったっていうのは、かなりAIの性能っていうのが非常に上がってきてるのかなという感じはしますね。
これちなみに、同じAIを使うっていう時に結構色合いも様々あると思ってまして、つまりもう全部AIが0から100まで、プロンプトだけ入れてそっから先全部AIが書いたってものもあれば、AIが書いたものをガーっと人間が手直ししていって、振り返って見てみると8割9割くらい直しましたねみたいな感じも、AI使ったって言っても色々あると思うんですよ。あとはよくあるのが、作中にAIが登場する作品とかは、そのAIのセリフのところだけAIに書かせるとか、そういうのもあると思うんですけど、これってどのくらいの作品だったんですか?星新一賞に関しては。
今回の星新一賞の作品に関しては、一番グランプリを取った作品も使ってたんですけど、使ってた比率というか割合で言うとそんなに使ってはなくて、使った場所がアクロニ…って言ってましたっけ、作品では使われて
だから本当に一部の使用ですよね。
本当に一部だけ使われてたんですけど、でも他の作品はまたちょっと使い方が違って、ある作品は、私が書いてた『小説を書く人のAI活用術』って本があります。
あ、そう、それも重要だ。どういう本ですか?
その『小説を書く人のAI活用術』っていう本を昨年出したんですけど、一応私が共著で、他に山川先生と今井先生っていう方と一緒に書かせていただいたんですけど、そちらでAIを使って小説を書くためのテクニックだったりとか、マインドだったりとか、あとはやっぱり法的にちゃんとどういう風に使えばいいのかみたいなマナーみたいなところもちゃんと含めて書いた本があったんですけど、そちらを読んでいただいた方が
はい。教え子、
教え子っていうか、読者ですね。読者の方がそれを使ってちょっと書いてみようかなっていうので、実際にAI使って書かれたものが賞を取られたらしくて。で、その使い方もやっぱり結構、創作の過程でがっつり使われてるらしいので、かなりAIの比率としては高いものだと思いますね。
もう葦沢さんの本読んで賞取ったってことなんで、お礼状とか来ましたか?ちゃんと。
お礼状は…でも一応作者の方のnoteとかで紹介されていて、確かフォローもされてたと。
素晴らしい。どんな感じで使うもんなんですか?それって結構がっつり使った例じゃないですか。がっつり使うというのがどんな感じなのかっていうのが、葦沢さんの本で紹介されてた例でもいいんですけれども
私自身が本とかで紹介してる例で言うと、結構創作の各段階でAIって使うことができて、それこそアイデア出すところから、あらすじを作ったりとか、キャラクターの設定を作ったりとかにも使えますし、あとはやっぱ本文を書く段階とか、あとは推敲したりとか、校正に使ったりとか
変える方法があると思っていて、色々本だったりとかnoteとかでも発信をしてるんですけど、言ってしまえば全部AIで作ることもできてしまうっちゃしまうんですけど、私としてはやっぱりそこにちゃんと人間としての作家性を入れられる形で使った方がいいなと思っているので、ちゃんとそこは人間がコントロールできる形でAIを使うにはどうすればいいかみたいなことを色々書いています。
すごい大事なことだと思って。もうポンと例えば短編小説書いてくださいって今のClaudeなりChatGPTなりに言うと、短編小説出来上がるじゃないですか。
できちゃいますね。
しかも最近だとかなりそれっぽいというか、それなりに読める、すげえなみたいな、読めちゃうみたいなものも出てくる中で、そこに作家性を入れていくプロセスがあるんだって話ですけど、これどうやったら入れられるんすか?
まあなんでしょう。完璧に入れられるかというと、それはちょっと難しいんですけど、でもある程度入れられるんじゃないかなと思っているやり方で言うと、やっぱり作家としての自分自身の情報をプロンプトに入れてあげるといいと思っていて。私は葦沢かもめという作家で、これこれこういう経歴で、こういうことを書きたいですみたいなことを書いたりとか、あと自分自身のビジョンというか、作家としてどういうものを作っていきたいのか、何をテーマにしていきたいのかみたいなところも入れて、それで自分らしさっていうのを一応入れてやると、やっぱりそれに沿ったものが出てきやすくなるんで、そういうことやってみたりもしてますし。もうちょっと具体的な例で言うと、AIにただアイデア出させて、そっから適当に選ぶとかではなくて、AIで色々アイデアを作った中でちゃんと自分自身が、このアイデアがいいとかで選ぶだったりとか、あとはもうちょっとこういう方向性でアイデア出してほしいみたいなことをちゃんと繰り返し自分が指示をして、何回も何回もアイデア出しをさせるのを繰り返していくことで、自分のやりたい方向性にどんどん近づけていくみたいなことをしたりしますね。
はい。AIに入れる情報も自分なりの情報を入れるし、出てきた大量の案の中でどれをどういう風に選んでいくかとか、それに対してどういうディレクションしていくかに作家性みたいなものって入っていくんじゃないかってことなんですかね。
そうですね。やっぱりディレクションの部分は結構大事だなと思っていて、私自身は結構AI使うクリエイターって映画監督みたいなものだなと思っていて。映画監督って作品撮る時とかも、カメラマンの方とか、あるいは美術スタッフの方とか、俳優さんの方がいらっしゃって、いろんな人で映画っていう作品を作ってるんだけど、そのできた映画自体はちゃんと監督の作家性が宿っていると思うんで、そういう意味ではいろんな人と共同で作ったものでも、ちゃんと監督がディレクションしていればそこに作家性は宿るっていうのだと思うんですよね。だからAI使ってるクリエイターも同じようなもので、スタッフがAIに変わってるんだけど、でもAIが色々作ってくれたものをちゃんと人間が監督としてディレクションをしていれば、そこにちゃんとその作った人の作家性って宿るんじゃないかなと思うので、やっぱそこが一番大事なポイントかなと思う。
多分AIで物作りを、小説とかをやったことない方も結構たくさん見られてると思うんですけど、実際作ってみると、その出来上がったものって自分の作品だという感じがどこまでするもんなんですか?僕とかの場合だと、プロンプトにこのネタで面白い短編小説書いてって言ってポンって出てきたものがあっただけだと、これまだ自分の作品感は全然感じないと思うんですよ。たくさんいろんな作品作られてきた中で、多分そこもまたグラデーション色々あると思うんですよ。これは特にこうだとか、これはぶっちゃけそんなでもないとかあると思うんですけど、どんな感じなんですか?
そこは本当に私自身も結構グラデーションあるなと思って。なんでしょうね。今だとClaude Codeとかを使えば、本当にある程度人間がほとんど関与してなくてもAIだけで一通り作ることはできてしまって、なおかつそこの各段階で使うものに自分らしさみたいなものをちゃんと埋め込んでおいたりして、ガードレールを作っておけば、ほとんどAIで作ってはいるんだけど人間らしさをちゃんと埋め込めている作品ができる可能性はあると思っていて、それはそれでちゃんと自分らしい作品ができるような気もしますし。でもほとんど作ってるのAIじゃないですか。だからそれは違和感持つ人も持つかもしれないなと思って。だからそれこそもうちょっとAIの関与が少ないやり方、よく言われるのはほとんど人間が書いたやつをAIで推敲させる。推敲っていうのは本当に誤字脱字を修正させるとか、そういう使い方じゃないと自分らしさを感じられない人がいても、やっぱりおかしくないんじゃないかなとは思いますね。
例えば誤字修正してもらったとしても、もう僕の作品だなっていう感じがすごいすると思うんですよね。実際それは僕の出したやつをやってるので、そうだなと思ってて。一つここでっかいかもなと思ったのが、このテーマで書こうとか、このアイデアで行こうとか、その幹の部分というか、プロットの核の部分をAIが発案したものを採用した時に、そこでもこれを選び取るという行為はあるんだけど、そのコアアイデアみたいなのを取った時に、その作品感がどれくらい出るんだろうなとか。実際どうなんですか、葦沢さんの体験談とは。
結構AIにアイデアを作らせることは試してるんですけど、あんまりこれいいなってアイデアがAIから出てきたことってあんまりないんですよ。どちらかっていうと、自分が思いついた面白いと思うアイデアからスタートすることが結構多くて、そっから一番最初の自分のアイデアを元に、AIにもうちょっとそのアイデアを広げさせるとか、世界設定を作ってくとか、キャラクター作ってくとか、そういうことをすることが多いので、一番最初のコンセプトというかアイデアの部分をちゃんと自分で掴んでると、結構自分の作品感が出るんじゃないかなっていう気がしますね。
葦沢さん、じゃあそういう意味で言うと、今までアイデアのコアみたいなものは結構自分で出してたことが多い。そうですね。逆にこれはAIに任せた方がいいよみたいなところってあります?もうどんどん投げようみたいな。
どんどん投げようみたいなところで言うと、本当に誤字とか修正は結構やりやすいですし、あとは最近便利だなと思うのは、設定との矛盾みたいなものがないかどうかっていうのをチェックするのも結構よくできるなと思って。やっぱりある種、割と自由度の高い曖昧なところがあるので、この設定との矛盾点がないかチェックしてって言えば、ちゃんといい感じに設定の矛盾がないかをチェックしてくれて、やっぱり指摘されたものを見ると、確かにそうだなっていうのが多いので、そういう使い方は結構便利だなと思いますね。
結構気になるのが、葦沢さんが今、2026年の6月時点で何か物語を作る時の道具箱はどんな感じなんだろうと思っていて。例えばAIでもチャッピーなのかGeminiなのかClaudeなのか、Claudeの中でもOpusなのか、いなくなってしまったFableが良かったのかとか色々あると思いますし、書く時に例えばClaude Codeみたいなものを使って書くのかとか、しかもその中でじゃあどういう風にコンテキストを与えるのか、スキルを与えるのかとかも、今かなりツールボックスは無限にいろんな可能性がある中で、
今どんな感じでやってるんですか?私はですね、今Claude Codeを結構メインで使ってるんですけど、執筆のためのシステム的なものを一応組んではいて、特定の機能に特化したものを作れるようにする機能があるんですけど、そのスキルズを、例えばあらすじを書く段階のスキルズとか、文章を書く段階のスキルズとか、執筆の各段階ごとにスキルズを作っておいて、それをワークフローのファイルでどのタイミングでどのスキルズを使ってっていうのを並べておいて、それを順番に実行していくような感じで設計をしてますね。
Claude Codeにしてるのは、それCodexよりもやっぱりいいなって感じだったんですか?
ちゃんとCodexと比較できてるかというとちょっと微妙なんですけど、一応でもClaude Codeが一番やりやすいかなと思って今Claude Code使っていて。でも結構Codexも最近優秀だっていう話を聞いたりするので、ちょっと試してみたいなという気持ちはありますね。
こういうタスクって良さをどうやって測っていいかわかんないから難しいですね。
そうですよ。本当にいい小説ができたからそのシステムがいいのかっていうと、それはまたちょっと別問題だったりするので、なかなか比較が難しいですよね。
あとはワークフローとスキルズっていうのももうちょっと伺いたいなと思ってて、プロットを作る時のスキルとか、仕上げの時のスキルとか、推敲する時のスキルとかはなんとなくイメージつくんですけど、それをワークフローにして使うっていうのはどんな感じなんですか?
ワークフローっていうと本当にすごいことに見えるかもしれないですけど、本当に単純に自然言語で書かれていて、一番最初にじゃあアイデア作りましょうっていうスキルズがあって、このスキルズ使ってっていう内容が書いてあったりとか、あとはこの段階でこういうものを作ります、アイデアとしてこういうもの作りますとか、そういったものが各フェーズごとに並んでるようなイメージなので、スキルズを使う順番を本当に日本語で書いてるくらいですね。
これってこういうやり方で書こう、このツールで書こうみたいなのって、作品ごとに変えてます?それとももう結構基本セットは出来上がってきて、微修正でもう毎回同じような感じで作ってってます?
割と毎回使えるようにしていて、作品に特化したスキルズにしちゃうとやっぱり使い回しできないので、ちゃんとそこはある程度作品の設定とかには依存しない形でスキルズは作ってますね。
面白い。一番最近書いたのってどんなの書いたんですか?
一番最近書いたのが、『ショートショートなSF』っていう本に載っている
アンソロジーがある。
アンソロジーに載っている「SOUL.md」っていう作品なんですけど
SOUL.md。もうかなり時事的な感じですよね。
そうですね。一応ネタとしては、OpenClawっていうAIエージェントのものが今年初めくらいに流行ってたのを結構ネタにしてるんですけど、そのOpenClawのAIエージェントの性格を、どういう風に動いて欲しいみたいなのを決めるファイルがSOUL.md、その魂のマークダウンファイル。魂のマークダウンファイルがあるので、それをちょっとネタにして書いているんですけど、でもそれを書いた方法は実はClaude Code使ってなくてです。
あ、使ってないんですね。OpenClawのネタなのに。
はい。何使ったかっていうと、本当に単純にWebのClaudeを使っていて、Claudeで、SOUL.mdっていうものがこういうフォーマットであるっていう情報と、あとは私自身の思いついたアイデア、このお話としては、主人公がいるんですけど、その主人公が亡くなったおばあちゃんをAIとして再現するためにSOUL.mdを書いていて、その書いてるマークダウンファイルが作品の形式になってるんですけど。だからその中には、主人公がこういう風におばあちゃんを再現したAIですとか、あるいはあなたはAIであっておばあちゃんではないみたいなことを書いたりとか、おばあちゃんはこういう振る舞いをしていた、こういう振る舞いはしなかったみたいな話とか、そんなことを色々定義をしていくんですけど、そういう主人公がおばあちゃんをAIで再現したりみたいなところの、コアのコンセプトの部分を自分で考えてたんで、それをAIに渡して、そっから何回かやり取りを繰り返していって、もうちょっとここはこうしたいとか。作中ではおばあちゃんが秋田出身の設定で、結構秋田の方言を使ってるんですけど、でもAIが最初出してきた時は確か、もうちょっと九州あたりの出身みたいな設定をAIが投げてきた。でもちょっと自分のイメージと違うなと思ったんで、そこはやっぱりもうちょっと、秋田がいいなって感じで秋田を指定したりとか、そんな感じで何回かやり取りをして固めてったって感じですね。なるほど。どんぐらいの期間で作れるものなんですか?
作った期間自体はあんまりよく覚えてないんですけど、でも2〜3週間くらいで確か作った気がしますね。
2〜3週間くらいで、毎日ちょっとずつ作ってくみたいな感じなんですか?がっつり2週間はこれに集中みたいな感じなのか、毎日数時間こうやってくのかみたいな
どちらかというと、毎日数時間ちょっとずつではあったんですけど、でも本当に一番最初のアイデアが思いついてから、とりあえず一番最初の下書きができるまで、多分本当に数時間というか、3時間、4時間くらいで多分本当に初稿レベルまで。で、その後は結構細かいところの修正だったりとかっていうのは、結構自分自身で手を入れてたところでしたね。
これもいろんな話を聞くと、自分の文と全然違うものが出てくるということもあるじゃないですか。で、こんなに違うんだったら、自分が0から書いた方が早いっていう人もいらっしゃるじゃないですか。っていう時に、葦沢さん的には、自分と違う文が出てくるのを、例えば自分の文にかなり寄せることができるのか、それとも、いやちょっと違うよっていうものだけれども、それを良しとしてるのかとか、ここら辺の文体に対しての影響ってどうですか?
私は結構自分自身の文がそんなに癖がないのもあって、割とAIでも再現しやすいんですよね。だから結構、あらかじめ自分が書いてた昔の作品とかをある程度AIに分析をさせて、こういう感じの文ですみたいなのを、やっぱりAIが分析をしてくれるので、そういう形で分析したルールに基づいて作らせると、結構文は似てきますね。
過去に作ったものをまず読ませて、そっから自分なりの文体をちゃんと言語化してくれということを言ってる感じですかね。
そうですね。それでも100%完璧ではないんですけど、でもそこもスタート地点にして、そっから出てきた中で、やっぱ違うなって思った部分は、ここが違うみたいなフィードバックをしていって、どんどん改善してくみたいな感じですね。
意外な詰まりポイントとかあります?詰まりポイントというか、これを見てる方向けに、例えばClaudeで小説書く時はここには注意しろとか、あります?
注意するポイントとしては、いろんな人から、Claude Codeこれができないみたいなことがあって、それこそ文体とかの話で、こういう風にしたいんだけど、あんまりAIがうまく従ってくれないだったりとか、ちゃんと覚えておいてくれないみたいなことを結構聞くことがあったんですよね。で、私はそんなことないなと思ってたんですけど、よくよく考えてみると、Claude Codeって改善点指摘すると、最近はメモリーって言って内部に記憶しておいてくれたりするじゃないですか。フィードバックした内容が結構記録されたりとかするんですけど、そういう機能を使ってない。
要はちゃんとメモリーをオンにしてないかもしれない。
してないかもしれないし、あるいはちゃんと自分の違和感をフィードバックしてない。と、やっぱりそこがちゃんと改善されないので、そこがうまくいってないのかなっていう気がしましたね。
最初はやっぱりAIに対しても教え込む期間が必要なんだってことですかね。
やっぱり教え込むというか、ちゃんとそこの違和感も自分の中でちゃんと言語化しないといけないですよね。
それ難しいですよね。この文章違うなみたいなんじゃなくて、ちゃんと明確に言わないといけないと。
そう、そう。この文章なんか違うなじゃなくて、ちゃんと文章と文章をダッシュで繋ぐのをちょっとやめてとか
はいはい。ダッシュで繋げがちですからね。
英語だとよく使われるけど、日本語はあんまりやらないんで。分かる分かる。そこ使わないでってちゃんと指摘するとか。
アスタリスク2つにする。あ、太字にするやつ。あれはやっぱ日本語だとぶっ壊れますもんね。鉤括弧とかの扱いがね、良くないから、使わないでっていう。
あれもうデフォルトでオフにしてほしい、僕は。そうですよね。もう日本語であれ使うのやめてほしいですね。あれなんでなんでしょうね。
どうなんでしょうね。多分英語だとアスタリスクの太字設定がぶっ壊れることあんまないんだと思うんですけど。わかんない。なんでなんすかね。
その方が読みやすいってみんな良いのボタン押したんでしょうね。確かに。だから、そこでヒューマンフィードバックの強化学習ループが回ったんだと思うんですけど、あれやめてほしいんですよ。
やめてほしいですね。もうアスタリスクがついてるだけで、その文章を読む気がだいぶ削がれるんですよ。そう。なんかしっくり来ないですよね。そうそうそう。
葦沢さんから見て、この分野のフロントランナーというか、この人の使い方は面白いなとか、すごいなとか思った人っています?あるいは思った作品とかってありました?
ああ、そうですね。結構いろんなとこでそういった実験をされてる気がしてて、
例えばなんだっけ、九段理江さんの、『東京都同情塔』を書いた方ですよね。芥川賞です。
その後どっかの会社と一緒の企画で、『東京都同情塔』は1割AI、9割くらいが自分で書いたと。でその逆転した9割AI、1割自分のやつを書くみたいな企画がどっかで走ってた気がしますね。
確か『影の雨』っていう作品だったと思います。
はい。あとSF界隈で言ったら小川さんが、SFマガジンとかに書いてたりとか。あとは樋口恭介さんが最近長編出されてましたね。そう、そう。海外の人でも色々やれてる方いらっしゃると思うんですけど、どうですか、見てて。
めちゃくちゃいろんな使い方をやっぱりされてるという感じがあって、特に九段さんはもう、AIとのやり取りのプロンプト自体が作品みたいな形になっていて、それはそれですごいなと、私には真似できないなと思いますし。あとやっぱり樋口恭介さんの「エグゼキューティング・ユニット&フィニ」っていう確か名前だったと思うんですけど、それは結構ほとんどAIで書いたっていう風に言われていて、内容的には本当に樋口さんらしい実験小説になってるんですよね。結構読むのが難解な感じではあるんですけど、樋口さんらしさはあるかなという感じはしましたね。
去年の秋ぐらいに、劇作家協会っていうところが、劇作家フェスティバルっていうイベントを開催されてるんですけど、そちらに呼んでいただいて、AIどうなの?みたいな企画に出たんですけど、そちらのイベントの中で私含め他の劇作家の方も、AI使って作品を書いて、それを発表をしてたんですよね。その中で綾斗ゆきさんっていう劇作家の方がいらっしゃるんですけど、その方が書いた作品が結構面白くて、最近実際に劇として上演もされてたんですけど、
その方が使われてたのはどういうのかって言うと、AIにメンタル的な相談するようなAIサービスがあって、実際にあるんですけど、それを使って劇の脚本を書かれていて。だから別に脚本書く用とかじゃない、メンタル相談用のAIなんで。
あ、それちょっと面白いですね。
発想が面白いんですけど、で、メンタル相談用のAIに、ちゃんと真摯に相談に乗ってくれるんですけど、どういう内容を質問してるかって言うと、目の前で自殺しようとしてる人がいるんですけど、どうすればいいみたいなことを質問していて、それに対してAIが、それは大変な状況ですねとかって言って結構丁寧に答えてくれるんですけど、でも人間が、寄り添ってくれないじゃんみたいな感じで反応してくみたいな話で。ある種AIのサイコパス感というか、そういったものがずれた感じになるのが結構面白いなと思って、すごかったですね。
で、その劇の中でもそのAI、メンタルケアAIはもうメンタルケアAIとしての役ってことですかね。そうです。そうです。
はいはい。AIの返答のずれた感じみたいなのが、逆に今ちょっとあるあるっぽくなってて面白いみたいな話ありますよね。さっきのアスタリスクもそうだけど、特徴的な言い方してくるとか、絶妙なずれ方してくるとか
そうそう。お笑い芸人の方もそんなこと言ってた気がします。結構Xとかでもネタにされがちですね。ネタにされがちですね。
それはいいポイントですねみたいな言い方が。そうそう、いいポイントとかじゃないからみたいな。そういう意味では、やっぱり皆さんAI結構使ってるんだなっていう感じはありますよね。
今まで小説関係で喋ってきましたけど、小説以外の物作りでも、最近気になってる話題でもいいんですけど、特に葦沢さんが注目してることとかってありますか?
最近特に注目しているのは、創作系だとやっぱり動画作ったりとかは、本当にレベル上がってきてるなという感じはありますし、本当にそこに小説を入れたらそっからもうすぐに映画ができるとかになってくると、もう小説いらないじゃんみたいな
というか、小説というフォーマットを介さずに小説家が何かをアウトプットできるようになるかもしんないですよね。小説家と映画監督がイコールになっちゃうというか、それこそ動画に限らず漫画もそうかもしれないですけど。
漫画も描けるようになりましたよね。なりましたよね。もうだってワンショットで出ますもんね。
結構細かいところはやっぱ修正したいなって思うところあったりするんですけど、本当に割といい感じに出ちゃうので、もうあと一歩だなっていう感じがありますよね。
最近ちょっと複雑でボリューミーなコンセプトを社内向けに伝えたい時に、文章書いたんですけど膨大な文章になって、これはと思ってですね、ChatGPTに入れて、これを10ページの漫画にしてくださいって言ったら、学習漫画みたいな、一応読むハードルは下がってて、微妙に図とかも間違ってんだけど、まあまあまあのものが出てきて、すごい良かったんで。これビジネスパーソンにもおすすめですけど、とりあえず漫画にしてもらうと、みんなの読むスピードとか読むハードルがめっちゃ下がるっていうのあるので、あれおすすめですね。
漫画、動画を文字から吐き出していくってのは、これは作家的には夢がありますよね。
そうですね。作家としては、そういうので世界的に出ていくのも可能になりそうですし、でも一方で小説だけにこだわっちゃうと、この先どうなっちゃうんだろうみたいなところもちょっとありますよね。結構最近本屋さんが減少しているみたいな話もあったりするので、小説というものがなくなっちゃうのかなみたいな危機感はうっすらとありますよね。
そうなんだよな。もうみんな電車とか乗ってても小説を読んでる人いないすよ。いないですよね。ほぼいない。もうスマホをみんな見ていて、
そう、漫画見てたりとか、動画見てたりとかが多いですよね。
そう、そう。でもフォーマットとしての小説は小説じゃないと表現できないこともかなりあるので、全然残ると思うんですけど、市場規模っていう意味で言うと、やっぱり厳しい状況ではある。そうなんですよね。
安野さん、これからこういう作品作っていきたいみたいなのはあったりするんですか?
作品はいくつかあるんですけど、直近でちょっと考えてるのは、AI 2027的なやつ。最近あと出た『EU 2031』かなっていうのもあって、最近このスペキュラティブフィクションの形を取って、将来予測も半分しつつ、いろんな情報をレポート的に伝えるみたいなの面白いなと思って。
確かに。
『EU 2031』は、何だったっけな。ドイツの外交官かなんかが主人公で、ちょうど2025年から始まるんですよ。で、2025年こういうことがあったみたいなので、スがリリースされて各国の政府がパニックになって、EU議会からもすげえ電話かかってきてみたいな話とかがあって、それが2026年、8月とか10月になると、こっからフィクションになってくんですけど、冒頭の1/5くらいはリアルなこの2年間くらいを行政職員視点で見てて、そこからシームレスに入っていき、2031年のEUで、もうボロボロになったEUが、AI競争でアメリカにつくか、中国側につくかで、もうどうしようもない2択を迫られているエンドなんですよね。
あ、でもありそうですね。
ありそうですよね。ありそうで、その後にエピローグで、カウンセリングだったかな、カウンセリングを受けるんですよ、その主人公が。思い返してみると、2026年の夏にあの決断をしておけばよかったみたいな感じで、最後に政策提言みたいなのが出てきて、示唆が色々出てきてっていう構成のスペキュラティブフィクションで、面白えなと思って。そういうのちょっと作ってみたいなっていうのがあります。
ジャパン2031みたいな。丸パクリじゃんみたいな。
でもそういうのは結構あったりすると思うんで面白いですよね。SFプロトタイピング感もありますね。
元を辿っていくと、レオポルド・アッシェンブレナーさんっていう人が、2022年頃に書いたAIの、何だったっけな、ちょっと名前忘れちゃったんですけど、2025年くらいまでの予想を2022年くらいにやってたやつがあって、ほぼほぼ当たったんですよ。
おお、すごい。で、その人がその次に2024年くらいに書いたのが『Situational Awareness』っていうすごい量のレポートみたいなやつ。これも結構いい感じで面白いです。2024年とかだったから、まだまだGPT-4が出たばっかりとかの時で、その時にもうこれは各国政府が規制に入って動くような状態になるんじゃないかみたいなことを言ってて、もう2026年の今まさにそうだなみたいな。
規制になっちゃいましたね。
あとね、有名なとこだとAI 2027ですよね。で、なんか202
年にみんなでスローダウンをするかそうじゃないのか、究極のギャルゲーみたいな感じになって、2択を選ばされて、それによってトゥルーエンドに行くかバッドエンドに行くかみたいな感じですけれども。そう。なんかね、そういうスペキュラティブレポートみたいなのをやってみたいなみたいな。
フィクションでもありつつ、本当に未来予測でもありますよね。
そう、そう、そう。
SFの力みたいなものもあるような気がしますよね。SFならではの発想をするからこそ、ちゃんと未来が予測できてるというか。
うん。いろんなシンクタンクとかが結構レポートを出すんですけど、将来起こりそうみたいな。数値とかいっぱいあるんですけど、グラフとかチャートとかいっぱいあるんですけど、やっぱりね、尖りがないというか、手触り感がない部分は、やっぱりこれもしかしたら全然間違ってるかもしれないけど、フィクションとして何か実像が示される方が分かりやすいみたいなこともあるかもしれなくて、みたいなところの可能性はすごく感じてる。
あと東京都知事選殺人事件を書きたい。
え、それはどういう内容なんですか?
え、それもう都知事選で殺人事件が起きるんですよ。ミステリーを1回やってみたいなと思って。
あ、ミステリーを。
ミステリーを。ミステリーの世界って、僕も全然ミステリー詳しくはないんですけれども、基本的にはもう本格ミステリーってネタがやり尽くされていると。基本的にはもうだって、120年くらい、150年くらい、ありとあらゆる推理小説家が考えたものがあるわけですよ。だからそこはかなりもう厳しい。
そうなってきた時に、ちょっと前まで特殊設定ミステリーが流行ってて、現実じゃないルールを入れたら、こういうトリックのこういう事件も成立し得るねみたいな。
なるほど。なるほど。
特殊設定ミステリー。斜線堂有紀さんとかね。『楽園とは探偵の不在なり』とか。あとね、川さんの話とかも結構ね、透明人間がいる世界の殺人事件の話とか、そういう感じのものも色々あるという中において、その特殊設定ではないんだけど、あと極限環境ミステリーみたいなのは結構まだあるんじゃないかと思ってて。
うん。なるほど。
で、その1つの極限環境としての東京都知事選っていうのがあるんだよっていう。極限環境ですよ。
極限環境。その極限環境の下取材はもう終わってるんで。
1番よく知ってるよ。
そうそうそう。まあそういう極限環境ミステリーで1個やってみたいのは、街頭演説において最後、探偵役の立候補者が街頭演説で解決編をやるっていう。
ああ、面白そうですね。
そう、そうなんですよ。パクんないでください。作家の皆さん、パクらないでいただきたい。最近書く時間がマジでなくて、ちょっと思いついてることがあるんですけど、このネタをパクんないでください。
あとね、『銀河の一票』っていうね。
あ、ドラマが。
ドラマがありました。
そうですね。
殺人事件が起こんないタイプの東京都知事選を描いてるドラマで、これね、非常に面白いんで。経験者から見てもかなりリアルな知事選の像が描かれていてですね。面白いんで是非。
なるほど。
選挙っていう特殊環境、状況の話っていうのは、ちょっとずつ色々出てきてるなと思ってて。『ドラゴン桜』を書いた三田さんの最近の作品で『偽の魔物』っていうのもあるんですけど、市議選にニートが出る話なんですけど。
へえ。
これもね、冒頭、髪が長い無職の男が、よし補しようっていう話で、もうそこの時点で共感がマックスになるんですけど。
みたいな。
そうそうそう。話として、選挙っていう1つのジャンルがあるんじゃないかという話でした。
そうですね。
そう。まあちょっとね、まず、ヨーロッパ2031みたいな、AI 2027みたいなやつを書けないかなっていうのをやってみたいと思います。
楽しみ。
葦沢さんは何かこういうの作ってみたいってあります?
私は全然まだまだキャリアがそこまで、それこそ小説の長編で単行本出したりとかまだまだなんで、まだそこは中間目標かなっていう感じではあるんですけど。なんかAIの人みたいになってる。
確かにAIの人でしょ。世間的には。人経テレトのAIアカデミーなんかもね、よく出られてて。
はい。ちょっと出たりとかもしているので、やっぱりそこのAIネタでちゃんと1本長編を書きたいなというのはありますね。
AIネタって結構自己言及的な、その作成プロセスもそうだし、中身もAIが入ってくること多いじゃないですか。あれってどうなんですか?割と、それが書きたい対象だったらいいのかもしれないけど。僕がいろんなAI小説を見てると、みんなAIの話ばっかしてるなと思って。その作り方がAIなのと、その書いてる内容もAIで、ダブルじゃないですか。あれ、もうちょっとAI関係ない小説を書いた方がいいんじゃないか。
私も結構それは思ってるんですけど、やっぱりAIを使ってAIの話を書いた方が受けやすいんですよね。
ああ、確かにね。
私自身は全然AI関係ない題材で書いていいんじゃないかなと思ってるんですけど。
そう、そう、そう。
受けちゃうから。
受けちゃうから。まあ分かりやすいからかな。
あとね、そういうAIフィクションみたいなのを結構AIが好きなんですよね。そういう小説を書いてって書くと、やっぱりAIネタで書いてきたりするから、そういうバイアスも結構あると思います。
確かにそれはあるかもしれないですね。最後、宣伝、告知事項があれば是非。
はい。私の新しい本が出まして、先ほど紹介もしたんですけど、『小説を書く人のAI活用術』っていう本の続編として、『小説を書く人のAI実践術』という本が出ることになりました。そちらでもですね、前作からよりアップデートしつつ、最近の話題とかも取り入れながら、AIを使って小説を書くにはどうすればいいのみたいな、初心者の方向けに色々と解説をしている本になっておりますので、もしご興味があれば、ちょっと手に取っていただけると大変です。はい。
ということで皆さん、概要欄からクリックしてください。
はい。ぜひ。あと『ショートショートなSF』が早川書房さんから6月18日だったかなに出ておりますので、そちらも是非。私以外にもですね、本当にいろんな有名な作家さん、筒井先生とか。
筒井先生も。
はい。SF53系の方で、既で先生も書かれてるし、円城塔さんとか、本当に有名な方々が参加されていらっしゃって、森沢さんを頭消院になっております。
何人ぐらい参加したんですか?
確か50人くらい。
すごい。
本当に最近の若手まで本当にたくさんいるので、それだけあれば何かしら自分はこれが好きみたいなのがあるかもしれないなと思うんで、ぜひぜひ自分のお気に入りを探していただけたらと思います。
はい。ということで、本日は葦沢かもめさんにお話を伺ってまいりました。面白いなと思った方がいたらチャンネル登録、高評価、そして葦沢さんの本を是非ですね、読んでみていただければと思います。ではでは。
ではでは。
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