英単語100個と10の「型」で1000文を作る:効率重視の英語学習法

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概要

英語学習で挫折する人は多い。その理由として、この動画の話者は、勉強した内容が頭に入らないことや、効率の悪い方法を続けて嫌になることを挙げる。話者自身もそうした経験があるという。そこで提案するのが、勉強時間を確実に英語力につなげるための最初の一歩として、「100単語と10パターン」を覚えることだ。この二つを組み合わせれば、英語の文を1000個ほど作れるようになる、と話者は説明する。

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英語は「単語を覚えるゲーム」ではない

話者によれば、多くの人は英語学習を「語彙を暗記すること」だと考えている。だが話者の考えでは、英語は単語をたくさん覚えるゲームではなく、「型に単語を差し込むゲーム」である。

その根拠として話者は、英語が驚くほどパターン化されていることを挙げる。極端な例が「I am ○○」だ。この型が頭に入っていれば、I am hungry、I am tired、I am good のように、後ろの単語を替えるだけで自分の状態や気持ちを言える。よく使う型をいかに効率よく頭に入れるかが大事で、一度型を覚えれば、そこに単語を当てはめてさまざまな表現ができるようになる、というのが話者の主張だ。

一方で話者は、この方法だけですぐ英語がペラペラになるわけではないとも断っている。それでも、これは大事なスタート、土台になると考えている。話者がよく見る失敗は、土台ができていないのにいきなり話そうとしたり、難しい内容を勉強したりして挫折するパターンだという。まず簡単な単語と簡単な型で自分なりに英文を作り、それを発音して話せるようにする。話者はこれを「ステップ0」と位置づけている。

まず覚えたい10のパターン

最初のステップは型を覚えることだ。単語や文法から入るのも間違いではないとしつつ、英語はパターン化されているので、型を覚える方が話せる英語に効率よくつながると話者は考えている。自分のチャンネルでフレーズ動画が多いのもそのためだという。紹介された10パターンは次のとおりである。

I wanna ○○(○○したい) は I want to と同じ意味で、ネイティブは want to をつなげて「ワナ」と発音することが多い。後ろには主に動詞が入る。例は I wanna eat、I wanna sleep、I wanna watch TV など。自分の希望を伝えられるようになることが大事だと話者は言う。

Can you ○○?(○○してくれる?) は人にお願いするときの型で、後ろには主に動詞が入る。Can you wait?、Can you help me?、Can you check this? などが例に挙がった。

Can I get ○○?(○○をもらっていい?) は何かが欲しいときの表現で、後ろには名詞が入ることが多い。Can I get water?、Can I get a muffin?、Can I get this? などだ。

I'm gonna ○○(これから○○する予定) も、going to を「ゴナ」とつなげて発音する形である。I'm gonna eat、I'm gonna sleep、I'm gonna call、I'm gonna exercise のように使う。話者は、自分が実際にしている行動やルーティンを英語にするトレーニングを勧めており、この型でかなり話せてしまうという。

Do you wanna ○○?(○○しない?) は相手を誘ったり提案したりするときに使う。Do you wanna go?、Do you wanna watch a movie?、Do you wanna watch YouTube? などが例だ。

I have to ○○(○○しないといけない) は次の予定を言うときにも使え、義務を表す。I have to work、I have to sleep early、I have to go などが挙がった。I'm going to でも表現できる場面はあるが、I have to の方が義務感が強いと話者は説明する。

Let's ○○(○○しよう) は提案の型で、話者は一番簡単だと言う。Let's eat dinner、Let's eat McDonald's のほか、Let's go swimming、Let's go driving のように「Let's go ○○」の形もかなり多い。

How do I ○○?(どうやって○○するの?) は、How do I get there?、How do I say this?、How do I eat this?、How do I clean this? のように使う。

I think ○○(私はこう思う) は意見を言うための型である。話者が強調したのは、これまでの型で作った文の前にそのまま付けられる点だ。I wanna sleep の前に付ければ I think I wanna sleep となり、「寝たいかな」というニュアンスになる。I have to work に付ければ「仕事行かなあかんわ」という感じになる。I wanna eat がストレートな「食べたい」なのに対し、I think I wanna eat は「なんか食べたい気分やな」になる。こうして会話らしさが増すことを、話者は I think の持つ力だと説明している。

I am interested in ○○(○○に興味がある) の後ろには名詞が入ることが多い。I am interested in tennis、English、travel などが例だ。話者は、基礎をインプットする段階では、まず自分のこと、つまり好きなものや興味のあることを話せるようになるのがよいと考えている。

動詞が主役になる理由

型の説明を振り返ると、後ろに動詞が来るものが多い。話者によれば、これは簡単だからではない。英語を話すうえで動詞がかなり主役になるからだという。英文は基本的に主語と動詞が来て、その後ろに目的語やさまざまな補足情報を足して作る。名詞も大事だが、多くの型で当てはめるのは動詞である。そのため、100単語のうち半分ほどは動詞にするつもりだと話者は述べた。

AIが作った「作文マシン」

単語リストを見せるために、話者はAIに「リストのスライドをきれいに見せて」と頼んだ。すると、AIが作文システムを自前で実装して作ってくれたという。話者自身「これすごいかもしれん」と驚いており、視聴者も使えるよう概要欄にリンクを載せると話した。

使い方はこうだ。まず画面で型を選ぶ。たとえば I wanna を選ぶと単語が表示され、単語をクリックすると I wanna go、I wanna see、I wanna know、I wanna think のように文が完成する。どの単語も、今回紹介した全パターンに使えるようになっている。流れとしては、勉強したい型を選び、単語を押して文を完成させ、発音を練習する。

話者がこの形を勧める理由は、単語帳の一般的な使い方との違いにある。単語帳では単語と日本語訳、それに例文を一つ覚えることが多い。しかし例文が難しかったりして、日本語訳を覚えるだけでは「実際どう使うのか」「どんな場面で出てくるのか」まで考える機会が意外と少ない、と話者は指摘する。基本的な会話で使う型に単語を当てはめれば、型を覚えると同時に単語も身につき、楽しく続けられるのではないかと話者は考えている。

ただしこのシステムは、実演の時点ではまだ未完成だった。音声読み上げ機能は付いているものの、話者は「口の中に水を含んで言ってるのか」「海の底から聞こえてきそう」と評するほど聞き取りにくく、実演中に何度も笑っていた。一方で、音質は悪いが発音自体はきれいだとも述べている。公開前にできる範囲で改善するとしつつ、こういうことは得意ではないので保証はできないとも断っていた。

システムには中級設定もある。より難しい単語で練習できるようにしてあり、たとえば I wanna decide(decide は「決める」)や I wanna improve(improve は「上達する」)といった文が作れる。初級100単語と10パターンで1000文、中級100単語と10パターンでさらに1000文、合わせて2000文が作れる計算だ。「200単語を勉強しろ」と言われると重く感じるが、このシステムを使えばずっと簡単に感じるはずだと話者は言う。話者は、音声を除けば我ながらいいものが作れたと感想を述べている。

簡単な型ほど何度も繰り返す

話者が重ねて強調したのは、こうした会話の型は繰り返すことが肝心だという点だ。初歩的な内容は一度見聞きすれば頭では理解できるため、「もうええやろ」とスルーしたり雑に勉強したりする人が多い。しかし型や構文は「使ってなんぼ」で、初歩的なものほど会話に何度も出てくるから、何度も練習してほしいという。

勉強しているのに、いざ話そうとすると何も出てこない。そう悩む人は、触れる回数が圧倒的に少ないのだろうと話者は見ている。頭で理解した段階は、話者の感覚では全体の50%ほど。その後は、反射的に口から出てくるまで使い倒して、ようやく「使える状態」になるという。

話者の勉強法の実演:Can I get を例に

後半で話者は、自分ならこのシステムを使ってどう勉強するかを、中級の Can I get で実演した。

最初の単語は schedule で、Can I get the schedule? という文になる。ここで話者は冠詞を簡単に説明した。the は特定のものを指す。誰かに予定をもらえるか聞くときは、一般的な予定というより特定の誰かの予定やカレンダーを求めているはずなので、the schedule になる。

次に、分からない単語の扱いだ。schedule が分からなければ、話者なら暗記用のフラッシュカードの表に schedule、裏に「予定」と書き、余裕があれば Can I get the schedule? のような例文も添えるという。分からなかった単語は本当に理解できていない単語であり、復習すべきものだ。だから「分からんかった」で流さず、必ずメモするよう勧めている。

さらに、文を作るだけではもったいないので発音も練習する。システムの音声が悪い場合は Google翻訳に文を貼り付けて読み上げさせると、かなりきれいな音声で聞けると話者は紹介し、実際に Google翻訳の音声を流して「much better」と言いながら、何度も声に出して練習してみせた。

発音を重視する理由について、話者は聞き取りとの関係を挙げる。コミュニケーションでは聞き取れることも話すことと同じくらい大事で、聞き取れるようになるための一番の策は自分で発音できるようになることだと話者は考えている。自分が出せる音は圧倒的に聞き取りやすい。速すぎて何を言っているか全く分からない単語は、おそらく自分で発音できていないからだ、というのが話者の見方である。

続く budget(予算)でも、Can I get the budget? と the が付く。一般的な予算というものは考えにくく、この表現を使う場面では特定の誰かや会社の予算を指しているはずだからだ。opinion では Can I get your opinion?(あなたの意見をいただけますか)となる。your の部分は変えられ、彼の意見なら his opinion、彼女の意見なら her opinion になると話者は補足した。

このように、セクションごとに単語を一つずつ確認し、分からなければメモし、音声でも練習し、その単語が実際にどんな文で使われるかをセットで理解する。これが学習のポイントだと話者はまとめている。

結論:英語は意外とシンプル、まず基礎を固める

この動画で一番伝えたかったのは「英語は意外とシンプル」ということだと話者は言う。基本的な型と基本的な単語だけでも、最低限のお願いや自分のしたいことは表現できる。英語学習を大変で難しいものだと捉えている人は多く、英語自体は奥深い。それでも、基本的な会話についてはそれほどややこしく考えなくていい、というのが話者の立場だ。

もちろん200単語と10パターンを覚えるのは大変だと話者も認めている。そのうえで、覚えてしまえば最低限2000文は作れるし、本当にマスターすればもっといろいろな表現がパッと出てくるようになるだろうと見込む。

話者が繰り返したのは「スモールステップ」の考え方である。単語帳を丸ごと覚えたい、ペラペラになりたいといった高い目標を持つのは大事だ。しかし、そこに至るには初歩的な構文に簡単な単語を組み合わせて地道に練習することが欠かせない。この基礎が抜けたまま難しい勉強や英会話に進むと、勉強量の割に話せず、嫌になって挫折してしまう。まず基本を固め、そのうえで文法や難しい単語・パターンを積み上げていく。次のステップに必要なことは過去や今後の動画で扱うとしたうえで、話者は「基礎は裏切らない」、逆に基礎がなければ地盤がゆるく、いつ転ぶか分からないと述べて締めくくった。