元ヤンキーが英語を話せるようになった頃の1日を再現する:独り言英語、モデリング、環境の切り替え

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概要

この動画では、元ヤンキーの話者が、英語を話せるようになるまでの時期に過ごしていた1日を再現している。話者は、当時の勉強がすべて効率的だったわけではないと前置きしている。そのうえで、いろいろ試すなかで劇的に伸びた方法や、習慣にできたことを紹介する。パチンコやゲームセンターにも行く1日のなかで、何をどう勉強していたのかが語られる。

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起きた直後の身支度と、朝一番のスケジュール作り

話者は起きるとすぐにたばこを吸っていた。現在は禁煙して3ヶ月になるが、当時は1日2箱ほど吸っていたという。続けて顔を洗い、メイクを済ませる。歯磨きや風呂、メイクをだらだらやっていると時間がいくらでも過ぎてしまうため、起きた瞬間に片づけると決めていた。

準備を終えたら、必ず一息ついて机に向かい、その日のスケジュールを決める。話者は英語コーチングのLinkUpを運営しており、生徒にも1時間単位でスケジュールを組んでもらっているという。朝一番にまとまった時間を取り、どの時間に何をするかを決めておくと、だらだら勉強したりサボったりするのを防げる、というのが話者の考えだ。当時はヨーグルトなどの軽い朝食を食べながら計画を立てていた。心が整理されて良いスタートが切れるとして、この習慣を勧めている。

やる気が切れたら、気合いより環境を変える

話者によれば、午前中の集中力はだいたい11時頃に切れてくる。「やばい」と感じたら、すぐに公園へ向かっていた。そこで横になってスマホを触り始めると、1日中だらだらしてもいいような気分になり、1日が台無しになる。だから、だらだらしたい気持ちを抑えて、とにかく外に出ていたという。

勉強に飽きたりやる気がなくなったりするのは人間として普通のことだ、と話者は言う。気合いでどうにかしようとしてもなかなか変わらないので、散歩に行く、少しリフレッシュするなど、環境を変えることに強くこだわっていた。行き先はカフェでも本屋でもよく、環境を少し変えるだけで十分リフレッシュできるとしている。公園ではまず10分ほど遊具で本気で遊び、周りの子どもに笑われる場面も映っている。

独り言英語:目の前のことを英語にする

公園での勉強の一つ目は「独り言英語」だ。今起きていること、目の前にあるもの、その状態を、とにかく英語にしてぶつぶつ言う方法である。公園で勉強しているなら「I'm studying at the park」。周りの人に変な目で見られているなら「People are looking at me like I'm weird」。そのとき「見てくるな」と思ったなら「Don't look at me」。このように、見たものや感じたことを全部英語にしていく。

話者によると、これを続けると身の回りの物事や日常会話の表現を、インプットとアウトプットの両方で増やせる。さらに、日本語を介さずに、見たものや感じたことを瞬時に英語で考え、英語で言える状態を作れるという。最初はどうしても「えっと、book は……」のように日本語を経由してしまう。それでも独り言英語を重ねることで、英語で考えてすぐ英語で答えられるようになる。話者は、スムーズに話したいなら誰もがこの状態を目指すべきだと考えている。

モデリング:自分が出せる音は聞き取れる

二つ目は「モデリング」で、話者はリスニング力をすぐに上げたい人に特に勧めている。やり方は、ネイティブの音声を流して、その発音をそのまま真似して声に出すだけだ。スマホでも何でもよい。この場面では単語帳の音声を流して真似しており、「troubleshooting」という単語が分からずに戸惑う様子も映っている。

地味な練習だが、話者がこれを勧める理由ははっきりしている。自分が発音できる音、自分が出せる音は、すべて聞き取れるようになる。つまり英語が聞こえるようになるには、まず英語の音を自分で出せなければならない、というのが話者の説明だ。英語の音には日本語にない音が含まれるため、最初はきれいに出せない。しかし筋トレと同じで、繰り返すうちに出せる音が増え、それにつれて聞こえる音も増えていく。

話者は、初心者が単語や文法の暗記に偏りがちな点も指摘する。暗記だけでは知識は増えても、聞き取る力、話す力、発音する力がまったく身につかない。そのため初心者でも、ネイティブの英語を口ずさんで真似し続けることを強く勧めている。

ジムで体を動かす

公園の後はジムへ行く。体を動かすと暗記しやすくなり、生活のリズムも整うため、学習に欠かせないと話者は言う。もともとは強くなりたくてジムの存在を知り、通い始めたという。昔は別のレッスンにも通っていたが、きつすぎて吐きそうになり、やめてしまった。格闘技のセンスがあると先生によく言われ、経験を聞かれると「野良でやっていた」と答えている、という話も出てくる。最近は体力がなくてすぐ疲れるとしながらも、勉強の合間に30分から1時間ほど定期的に運動することの大切さを挙げている。

遊んだ後でも、午前中の復習はやりきる

昼前には、娯楽としてパチンコに行く。昔は毎日のように通っていた。話者は、パチンコに行こうと思って歩いているだけでドーパミンが出続けるので中毒になると振り返る。結局ほとんど負けるもので、今回も負けたという。

それでも、やるべきことはやりきるというルールは守っていた。帰宅後は午前中に勉強した単語をすぐに復習する。人間はすぐ忘れるもので、2時間後には8割を忘れると言われている、と話者は紹介する。だから朝の内容をすぐに見直す。

復習でもモデリングを使う。単語の暗記というと黙ってノートに書くイメージが強いが、学んだ単語は聞き取れるようにならなければ意味がない。そこで話者は、単語もその単語が出てくる例文も、すべて声に出して復習していた。動画では「That looks delicious」「Be my guest(ご自由にどうぞ)」を音声に合わせて何度も繰り返している。

単語は「会話で本当に使うもの」に絞る

昼食は、当時毎日のように食べていたカップラーメンなどのインスタント食品だ。早く済むぶん勉強がはかどると考えていたという。

ここで話者は、単語学習について言い忘れていた点を補足する。英語学習でつまずきがちな人には、無駄に難しい単語を覚えようとしすぎるという共通点がある。例えば「活用する・使う」という意味の「utilize」を会話で使う人はまずおらず、「use」で十分だ。ところがTOEICの問題集で勉強すると、utilize も utilization も覚えさせられ、会話に出てこない単語まで抱え込むことになる。話者はこれを日本で作られた英語教材の特徴だと述べ、書店に並んでいる本だからといって信用できるとは限らない、無駄が多すぎると言う。

単語を覚えるときは、無駄を省く意識を常に持つべきだというのが話者の主張だ。今なら本に頼るより、ChatGPTに「日常会話で使う単語だけを教えてください」と頼むほうが良い単語を教えてもらえる可能性がある、と話者は見ている。

午後の遊びと、遊んだ分を取り返す夕方

昼食後は「風を感じに」ゲームセンターへ行き、昔はまっていた「頭文字D」のアーケードゲームを久しぶりに遊ぶ。道幅が狭くカーブが多いので、調子に乗るとすぐ壁にぶつかるという。話者はマリオカートなどの運転系が得意で、今回も勝ったと話している。

帰り道にはドン・キホーテに寄る。地元・京都のドンキは昔、何でもそろうたまり場で、服もほぼすべてそこで買っていたという。一方、最近のドンキ(東京の店舗について話者は「特有かな」と述べている)は観光客向けになり、自分のホームではなくなったと感じている。ここでは勉強のご褒美として、お菓子や柿ピーを買う。

遊んだ後はそのまま寝てしまいそうなところだが、「遊んだ分は勉強する」のが話者の方針だった。それまでのルーティンなら寝ていた時間でも、遊んだ分・サボった分はやるという考えで机に向かっていた。夕方の勉強は暗記中心ではなく、発音と調べ物が中心だったという。

風呂を勉強の時間にする

帰宅後は早めに風呂に入り、そこでも英語を勉強していた。条件はスマホを風呂に持ち込まないことだ。そうすれば目の前の勉強以外にやることがなくなる。実家暮らしなどで家に他の人がいて集中できない人にも、風呂の時間を勉強時間にすることを勧めている。

風呂では復習、独り言英語、モデリングをしていた。特に勧めているのが、風呂でのルーティンを英語で言うことだ。「I'm taking a bath」「I'm shampooing my hair」「I'm putting conditioner on」「I'm washing my body」「I'm rinsing my body」のように、自分の動作を順に英語にしていく。「I'm drying my hair」「I'm brushing my teeth」など、風呂や洗面所での地味な作業にも、まだ学んでいない単語やフレーズが意外と多く詰まっている、と話者は言う。

単語は日本語訳ではなくイメージと結びつける

夕方の単語学習について、話者はもう一つ大事な点を挙げる。単語は必ずイメージとセットで覚える、ということだ。日本語訳だけを暗記すると、いつも一度日本語に訳すという余計な手順を踏むことになり、いつまでたっても日本語を介さずに考える状態が作れない。例えば「happy」なら、「嬉しい・楽しい」という訳だけで覚えるのではない。嬉しそうな人のイラストのようなイメージと一緒に覚える。最初は簡単なイメージでよいので、単語とイメージを結びつけることを意識してほしいと話者は言う。

当時の話者は、Googleで画像を検索してイメージを探していた。今ならAIを使うべきだと話者は考えている。

ChatGPTで表現の使われ方を掘り下げる

話者はChatGPTを使った学習を「この時代の武器」と呼び、分からないことがあれば全部きちんと答えてくれると評価する。例として、「I can't buy that」という英語に出会って意味が分からなかった場面を挙げる。直訳は「それは買えない」だが、「買えない以外の意味も教えて」と尋ねると、実際には財布の問題ではなく頭の問題、つまり「それは信じられない」「納得できない」という意味で使われることが多い、という答えが返ってくるという。

さらに、会話でのよくある使われ方の説明や、「I don't believe that」「I'm not convinced」といった似た表現まで、聞いていないことも詳しく教えてくれる。話者はそこにAIの魅力があると言う。昔なら辞書を引いたり信頼できるウェブサイトを探したりして3時間かかっていた内容が、今は10秒ほど質問するだけでかなり済む。だから絶対に活用すべきだというのが話者の考えだ。

英語を通して触れた、ギャングスター・ラップの文化

勉強の後、話者は最近はまっているものとして、シカゴやカリフォルニアのギャングスターの世界を紹介する。話者の説明では、日本の半グレをさらに強烈にしたような存在で、それぞれが「ブロック」という縄張りを持つ。少し離れた地域にいるというだけで同じ人種同士でも敵とみなし、殺し合うこともあるという。

そうした界隈から天才的なラッパーが生まれ、グラミー賞を取る人もいる。スヌープ・ドッグも有名で、話者は彼のレシピを持っているという。アメリカの有名ラッパーにはギャングスター出身が多く、話者はこれに驚いた。日本ならコンプライアンスの面でそうした経歴の人は表に出られないが、アメリカは実力主義で、経歴がどうであれ良い音楽を作れば評価される。話者はそこを良いと感じている。英語が話せるからこそ、こうした文化の深い部分にも触れられる。この発見の楽しさも英語を話せる醍醐味だと話者は言う。また、話者が運営する会社の名前の由来になった曲も紹介している。

夜は、本来なら毎晩クラブに行っていたところだが、英語を勉強していた時期は脳が疲れて眠くなり、意外と早く寝ていたという。

振り返り:量よりも方法、そして毎日の積み重ね

1日のスケジュールを振り返って、話者は勉強の量も大事だが、それ以上に勉強の質、つまり勉強方法が重要だと結論づける。方法を間違えると、たくさん勉強しても挫折する人は多い。だからまず意味のある方法で学ぶことが大切だという。

今回紹介したモデリングや独り言英語は、1日10分はやってほしいと話者は言う。短い時間から始められる点も魅力だとしている。例えば月に1回5時間まとめて勉強するより、毎日10分、真似して声に出してアウトプットするほうが絶対に良い結果が出る、と話者は断言する。英語は筋トレのようなもので、一度にやる量より、正しい方法での毎日の積み重ねがすべてだ、というのが動画の締めくくりである。