汗は止めずに不快感を消す:友利新医師が勧めるビオレの汗対策シートとミスト

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概要

6月に入って汗に悩むスタッフの相談をきっかけに、皮膚科医の友利新氏が汗の役割と対策を解説した。友利氏の立場は一貫している。汗は体に必要なものなので、止めることより汗をかいたときの不快感をなくすことを重視すべきだというものだ。その考え方に沿った市販品として、ビオレのシートとボディミストを紹介している。

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スタッフの悩みと、汗が医学的に大事な理由

相談を持ちかけたスタッフは汗かきで、ひどいときは額、顔、脇、足の裏に汗をかき、手汗が滴るのではないかと感じるほどだという。汗はやはり良くないものなのか、という問いに対し、友利氏は「医学的には汗ってめちゃくちゃ大事」と答えた。

理由として挙げたのは体温調節である。汗をかけないと体温が上がりすぎても下げることができず、体の機能がおかしくなってしまう。友利氏によれば、代謝が良い人は体が温かいため汗をかきやすく、筋肉が多い人も汗をかきやすい。逆に代謝があまり良くない人は汗をかきにくい傾向がある。暑くなってきた今の時期は、多くの人が汗をかくようになっているはずだと友利氏は話す。

汗を止める治療と「代償性発汗」

汗を止める方法としては、薬のようなものも一応あり、脇や顔にはボトックスという選択肢もあると友利氏は説明する。ただし、それをずっと続けるのは難しいかもしれないため、今回はドラッグストアで手軽に買えるものを紹介するという流れになった。

スタッフが「脇にボトックスを打つと、その分ほかの場所から汗が出てくるのでは」と尋ねると、友利氏はそれを「代償性発汗」と呼び、よくあることだと認めた。脇を止めたら顔や背中に大量に汗をかくようになったという人もいるという。

友利氏自身は毎年脇にボトックスを打っているが、もともと汗をかきにくい体質だと話す。それでも打っている理由として、脇毛がある状態では汗が毛に絡んで汗を感じにくいのに対し、脱毛していると、汗をかかない人でも脇に多少かく汗をはっきり感じることを挙げた。さらに撮影で衣装や借りた服を着る際に汗をつけては申し訳ない、という事情もあるという。友利氏の場合、そもそも汗をあまりかかないので、背中などに代償性発汗が強く出たということはないと述べている。

今年は6月の時点でかなり暑く、梅雨が明けるとさらに暑くなる。そのため朝のうちに仕込んでおくものや最新の汗対策を紹介したい、というのが本題の導入である。

ビオレのシート:多孔質シリカで汗と皮脂を吸着する

汗対策といえば汗拭きシートだろうとして、友利氏が最も良いと考えているものとして挙げたのが、ビオレの「ビオレゼロ」シートの「超さらさら」タイプである。

スタッフは「汗をかいたら拭く」使い方を想定していたが、友利氏はそれ以外の使い方を勧める。まず仕組みとして、このシートには多孔質のシリカ、つまり穴がたくさん開いた粉が入っており、そこに汗を吸着させる。友利氏の説明では、普通の汗はさらさらしているが、皮脂と結びつくことでベタベタ感が生じる。現代人はエアコンのある環境で汗をかきにくく、質の良い汗がかけないため、ベタベタした汗をかきやすいという。シートで拭くとシリカが肌に残って汗を吸着し、さらさらになるというイメージだ。

汗をかく前に「仕込む」使い方:親水性の板状粉体

友利氏が勧めるのは、汗をかく前、つまり風呂上がりやシャワー後、着替えのときにシートで拭いておく使い方である。その理由として挙げたのが、親水性の板状粉体という成分だ。水になじみやすい板のような粉体で、肌につけると膜のように乗る。

友利氏は、汗はたくさん溜まっていると乾かないが、薄く広がれば乾く、と説明する。汗は肌の上で盛り上がるように溜まるが、この粉体が肌に乗っていると、汗をかいたときにすっと薄く広げてくれるため、蒸発しやすくなるという。汗をかきにくくするのではなく、汗を乾かすことで不快感を予防する成分だというのが友利氏の理解である。友利氏はこれを知って少し感動したといい、今日は汗をかきそうだという日に仕込んでいると話した。朝暑いと思ったら拭いておき、かばんに入れておいて汗をかいたときにも使える、という使い分けを示している。

肌荒れが心配な人向けの選択肢

風呂上がりのきれいな肌にシートを使うと肌荒れしないか、というスタッフの懸念に対し、友利氏はシートに3種類あると答えた。友利氏が使っているのは超さらさらタイプで、ほかにメントールタイプと、保湿もしたい人向けの化粧水タイプがある。化粧水タイプには保湿成分も入っているという。メントールやアルコールが入っていることで肌への刺激が心配な人は化粧水タイプを選んでもよい、ただし最終的には好みによる、というのが友利氏の見解である。

ビオレゼロ ボディミスト:ハスの葉に着想した撥水膜

シートとは別に紹介されたのが、ビオレの「ゼロ ボディミスト」である。外回りなどで汗をかいたときに吹きかけるイメージの製品で、シートと同じくミストをかけることで汗が早く乾くようになる。友利氏はこうした汗関連の製品について、ビオレはすごいと評価している。

友利氏が特に注目するのは膜の仕組みだ。池のハスの葉が水をはじくことをイメージして作られたものだといい、花王といえば塗膜の技術だと友利氏は話す。肌の上に撥水性の膜が広がり、その膜には小さな穴がたくさん開いている。汗はその穴から出てくるが、膜の表面は撥水加工になっているため、新しく出てきた汗は表面ではじかれて取れていき、不快感がなくなる。友利氏はこれを「天才だと思わない」と表現し、花王は膜の研究を非常にしていると述べた。

結論:汗はしっかりかき、不快感をなくす

友利氏は最後に、汗は体温調節などに必要なものであり、止めるのではなく不快感をなくすという発想の製品は素晴らしいと思っていると語った。汗自体はしっかりかくのが本当は理想ではないかとし、汗をすべて止めるのではなく不快感をなくすことが大事だとまとめている。