皮膚科医・友利新が比べるドラッグストアの美白化粧水:白潤・白潤プレミアム・トランシーノ・雪肌精

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概要

ドラッグストアで買える美白コスメの名品として、皮膚科医の友利新が挙げるのは、肌ラボの白潤プレミアム、トランシーノ、雪肌精の3つである。いずれも多くの人が一度は目にしている定番品だ。この動画で友利は、3つの違いを整理し、どんな肌の悩みや肌質の人に向くのかを解説している。肌ラボについては、通常の白潤も含めて説明している。

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白潤プレミアム:美白と抗炎症、ヒアルロン酸の研究を組み合わせる

ロート製薬の白潤には、通常の白潤と白潤プレミアムがある。友利によれば、名前に「プレミアム」とつく方が機能面では上だが、価格も違う。そのため動画では両方を取り上げている。

白潤プレミアムには、トラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムという2つの有効成分が配合されている。トラネキサム酸は美白の有効成分で、グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症の成分である。友利は、トラネキサム酸にも抗炎症作用があると説明する。そのうえで抗炎症成分をしっかり入れている点を評価している。

友利がもう一つの特徴として挙げるのは、ロート製薬がヒアルロン酸の研究に力を入れていることだ。友利の説明では、「化粧品のオリンピック」と呼ばれるIFSCCの2020年大会で、ある発見が発表された。高分子のヒアルロン酸そのものに、紫外線で起こる炎症を抑える働きがあるというものである。白潤プレミアムはこの知見を取り入れている。ヒアルロン酸とグリチルリチン酸ジカリウムでシミのもとになる炎症を抑え、トラネキサム酸で肝斑やメラニンの生成を抑える。友利はこれを、いろいろな角度から肌をふっくらさせつつ均一に整えていく設計だと説明している。

通常の白潤:抗炎症成分2つとニキビへの配慮

友利は、プレミアムだけでなく通常の白潤も「めっちゃすごい」と評価する。通常の白潤は前年にリニューアルされた。有効成分には、グリチルリチン酸ジカリウムとアラントインという2つの抗炎症成分が入っている。

抗炎症成分が2つ入っていると、炎症を止めすぎて怖いと言う人もいる。これに対して友利は、同じ抗炎症成分でも抑える場所が違うと答える。日焼けで起きた炎症はシミになることがあり、慢性的な炎症は老化につながることもある。だから炎症は止めておくべきものだ、というのが友利の考えである。グリチルリチン酸ジカリウムとアラントインは作用する場所が異なるため、組み合わせとして評価できるという。

特にアラントインには細胞を修復する働きもあるとされる。そのため友利は、ニキビやニキビ跡がある場合にアラントインが入っているのは良いと話す。さらに通常の白潤は、ニキビのもとになりにくいノンコメドジェニック処方を採用している。スクワランも配合されているが、細かくしたものを使うことでベタつきを抑え、浸透しやすくしているという。こうした点から友利は、テカりやベタつきが気になる人にも使いやすいと見ている。

2つの使い分けについて、友利は次のようにまとめている。

  • 白潤プレミアム:日頃から紫外線を浴びやすい人、シミができている人、乾燥しやすい人に向く。
  • 通常の白潤:ニキビやニキビ跡が気になる人、色素沈着による色ムラが気になる人に向く。

トランシーノ:トラネキサム酸を開発した会社による「くすみ」対策

トランシーノは第一三共ヘルスケアの製品である。友利によれば、第一三共ヘルスケアは製薬会社で、1965年にトラネキサム酸を開発した会社でもある。つまりトランシーノは、トラネキサム酸の生みの親が作った化粧品ということになる。

トランシーノの化粧水には、トラネキサム酸とグリチルリチン酸が入っている。有効成分だけを見れば白潤プレミアムと同じに見える。しかし友利は、有効成分が同じでも処方は違うと強調する。この化粧水はシミだけでなく、大人の肌のくすみにさまざまな方向から働きかけるように作られているという。

1つ目は乾燥によるくすみである。角層が十分に潤っていないと、肌はくすんで見える。そこで保湿のためのエキスを配合し、乾燥を抑えている。友利によれば、このエキスは角質のキメの乱れにも作用する。そのため、乾燥とキメの乱れの両方から来るくすみに働きかけられるという。2つ目は毛穴である。毛穴が目立つことも大人のくすみの原因になる。これに対しては営実(エイジツ)エキスが配合されており、毛穴の目立ちをやわらげるとされる。乾燥、キメの乱れ、毛穴によってムラができている大人の肌に対して、くすみ対策の成分がまとめて入っている、というのが友利の説明である。

化粧水と乳液の重ね使い

トランシーノには化粧水と対になる乳液もある。同じトラネキサム酸入りなら化粧水だけでいいと思うかもしれない。しかし友利は、重ねて使う点にこそポイントがあると話す。

友利の説明によると、化粧水はマイナスの電荷、乳液はプラスの電荷を持つように作られている「らしい」。マイナスとプラスが磁石のように引き合うことで、より強い保湿膜ができる、という仕組みだ。友利はここを「らしい」という伝聞の形で紹介している。

乾燥すると細かい炎症が起こることもある。重ね使いで潤いの膜を作り、そもそも乾燥させないようにする。そのうえで、乾燥によるくすみやキメに働く成分も加える。友利はこれを、全方位からくすみに働きかける手法だと説明する。潤いが足りない人、肌全体がくすんで見える人、美白成分を使うと乾燥しがちな人に向くというのが友利の見立てである。

雪肌精:新たに美白有効成分となったグリチルレチン酸ステアリル

最後はコーセーの雪肌精の化粧水である。この化粧水には、甘草エキス由来のグリチルレチン酸ステアリルが配合されている。友利によれば、この成分は2023年に美白の有効成分として認められた。

友利は仕組みを次のように説明する。肌で炎症が起こると、プロスタグランジンという物質が出る。グリチルレチン酸ステアリルは、これを抑える抗炎症作用で以前から認められていた。そしてプロスタグランジンはシミの発生原因にもなる。そのため、これを抑えることは美白にも有効だとして、2023年に美白有効成分としても認められたという。

油に溶ける成分をさっぱりした化粧水に入れる技術

ただしグリチルレチン酸ステアリルは、油には溶けるが、水のようなさらっとした液体には溶けにくかった。そのため、これまではクリームや乳液に多く配合されてきた。コーセーはこれを化粧水に入れるために、乳化を研究したと友利は紹介する。非常に高い圧力をかけて細かいカプセルを作り、そこにグリチルレチン酸ステアリルを閉じ込める。この方法を特許技術として開発し、さっぱりと気持ちよく使える化粧水に仕上げたという。

加えて、バリアの要であるNMF(天然保湿因子)の産生を促すエキスも配合されている。グリチルレチン酸ステアリル自体が炎症を抑えてバリア機能を整え、さらにこのエキスがバリア機能を強める、という説明である。友利がこの化粧水を勧めるのは次のような人だ。紫外線を浴びると赤くなったり炎症を起こしやすい人。さっぱりした使い心地が好きな人。そして最新の美白有効成分を使いたい人である。

結論:同じ有効成分でも、研究と処方で向く人が変わる

友利は最後に、同じ有効成分が入っているように見えても、ブランド独自の研究や処方によってどんな人に向くかは変わると述べる。最新の研究や技術が入っていながらドラッグストアで買える価格であることから、友利はこの3本を「名品中の名品」と評価している。それぞれを単独で使うだけでなく、そろえておいてライフスタイルに合わせて使い分けるのも良いのではないか、というのが動画の締めくくりである。