日焼け後のシートマスク、酸化亜鉛フリーの日焼け止め、インナードライへのクリーム:皮膚科医・友利新が「逆効果」と指摘する3つのスキンケア

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概要

皮膚科医の友利新は、SNSでは肌に良いとされているものの、皮膚科医から見ると逆効果になりうるスキンケアを3つ取り上げた。話題は日焼け後のシートマスク、酸化亜鉛を避けた日焼け止めの常用、インナードライ肌へのクリームの3つである。友利は、特にこの時期に知っておいてほしい内容だとしている。

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1. 日焼けの後にシートマスクをする

日焼けの後は特別なケアが必要だと考え、シートマスクを使う人は多い。友利は、これが逆効果になる場合があると指摘する。前提として、日焼けは軽い火傷だと説明する。強い紫外線を浴びて肌が赤くなっている状態は、火傷をしている状態だという。

シートマスクには美容成分を肌に入れ込むという利点がある。しかしシートマスクにはさまざまな成分が含まれている。友利によると、炎症が起きているときには、その美容成分が炎症を進めてしまうことがありうる。赤みやヒリつきがあるときにシートマスクを使うと、日焼けの炎症に別の炎症が加わってしまうおそれがあるという。

日焼けで肌が赤い、ほてっているというときに友利が勧める手順は次のとおりである。まず冷やす。冷やすことで炎症性サイトカインを抑えられるという。その後、成分をあまり含まない化粧水を使う。敏感に傾いている肌にも使えるとうたっているものがよい。最後に乳液かクリームで仕上げる。このシンプルなケアが日焼け後に適しているという。

一方で、日焼けはしたが目に見える赤みやほてりはない場合について、友利は美容成分が細かい炎症を抑えるのに役立つと述べる。そのような場合はシートマスクを使ってもよいとしている。判断の基準は、赤みやヒリつきがあるかどうかである。

2. 酸化亜鉛フリーの日焼け止めを毎日塗る

友利は、SNS上で酸化亜鉛がなぜか悪者扱いされていると話す。毛穴に詰まる、毛穴の黒ずみに関わるといった説がまことしやかに広まり、酸化亜鉛フリーのスキンケアがブームになったという。酸化亜鉛は紫外線散乱剤の一つである。

友利自身はそこまで気にする必要はないと考えている。ただ、使うとそうなる気がすると感じる人が、スキンケアから酸化亜鉛を外すことは構わないとする。しかし日焼け止めについては話が別だという。酸化亜鉛を外したものを使い続けると、将来のシミやたるみの原因になるかもしれないと指摘する。

友利はその理由を次のように説明する。紫外線を防ぐ成分には吸収剤と散乱剤がある。吸収剤は化学的に紫外線を防ぐ。散乱剤は鏡のように紫外線を反射させる。酸化亜鉛は散乱剤の一つで、UVAを跳ね返す力が非常に強い。UVAは肌の奥まで届き、シミやたるみの原因になる。そのため、酸化亜鉛を外して吸収剤とほかの散乱剤だけにすると、UVBは防げてもUVAを防ぐのは難しいという。

友利は製品表示の具体例も挙げた。PAの最高値は「PA++++」である。しかし酸化亜鉛を入れていない日焼け止めを見ると、SPFが50でもPAは「++」や「+++」のものが多いという。多くの人はSPFばかりに注目している。友利は、肌の奥まで届くUVAを防ぐ必要があると強調する。なんとなく肌に悪いと思い込んで酸化亜鉛フリーの日焼け止めを毎日塗っていると、気づかないうちに軽い日焼けをしている可能性があるという。

酸化亜鉛が本当に合わない人やアレルギーがある人は、外してもよいとしている。そうでなければ、まず酸化亜鉛入りと酸化亜鉛なしの日焼け止めを一度比べてみることを友利は勧める。肌に何も問題が起きなければ、酸化亜鉛入りでUVAも防げるものを選んだほうがよいのではないか、というのが友利の考えである。

3. インナードライの肌にクリームを塗る

インナードライとは、皮脂が多いのに乾燥を感じる状態を指す。SNSでは、乾燥を肌が感知すると油分がたくさん出てしまうので、インナードライの人もクリームで乾燥を防ぐべきだ、と言われることがある。友利はこれをやめるよう呼びかける。

友利によると、乾燥肌の人はそもそもインナードライにはならない。乾燥肌の人は油分を出す機能が低いため、どれだけ乾燥しても皮脂が大量に出ることはないという。インナードライを感じる人は、もともと普通肌か脂性肌である。水分を保つ能力が低下しているが、皮脂を出す機能はそのままである。そのため乾燥を感じながらも皮脂が多い状態になっている、と説明する。

したがって、友利はクリームで油分を足すのは正しい対処ではないとする。やるべきことは二つあるという。水分を保てなくなっている状態を見極めることと、水分を入れることである。

友利は、水分保持能力が低下する最大の要因は細かい炎症だと述べる。例として挙げたのは次のような状態である。皮脂が多く、肌の上で酸化して炎症が起きる。皮脂に含まれる不飽和脂肪酸が多く、それが肌に再吸収されて炎症を起こす。このように皮脂によって炎症が起きていることが多いため、油分を加えると炎症を進める可能性があるという。

インナードライの人への具体的な提案は次のとおりである。

  • グリチルリチン酸やトラネキサム酸など、抗炎症作用のある成分を含む化粧水や美容液で炎症を抑える。油分はなるべく少ないものを選ぶ。
  • 水分を保持するヘパリン類似物質やセラミド、水分を生み出すライスパワーNo.11などを、みずみずしいテクスチャーのもので補う。

友利は、特に夏など自分の皮脂が多く出る時期には、インナードライの人は絶対にクリームを足さないようにと念を押した。

結び

友利は、肌に良かれと思ってやっていることが実は逆効果になる例として、以上の3つを紹介した。自分のケアが心配な人には、「これはどうか」とコメント欄で質問してほしいと呼びかけて動画を締めくくった。