教科書にない「生きた英語」50選:ネイティブが日常で使うカジュアルな定番フレーズ

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概要

この動画では、話者が海外にいた時に友人と実際に使っていたのに、日本の学校や参考書ではほとんど扱われない英語フレーズを50個紹介している。話者によれば、教科書や参考書で学ぶ英会話フレーズは硬いものが多く、ネイティブが現地でそのまま使っているとは限らない。そこで、友達同士の気楽でラフな会話で当たり前に使われる「リアルな英語」を覚えてほしい、というのが動画の主張である。

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教科書どおりの英語が不自然になる例

話者はまず、教科書的な表現と実際の会話のずれを具体例で示す。友人が大事なものを盗まれて落ち込んでいる場面で「Are you OK?」と声をかけると、「大丈夫なわけないやろ」と相手を怒らせかねない。こうした場面に合うのは「It's not the end of the world.」だという。直訳すれば「世界が終わるわけじゃない」で、「大丈夫やで」とさらっと励ます時に使える。

また、相手に悲しいことが起きて共感を示す時に、教科書どおりに「It's regrettable.」と言えば「遺憾です」のような響きになる。話者は「誰が遺憾ですって言うねん」と述べ、日本人でさえ日常では言わない表現だと指摘する。教科書で学んだものをそのまま口にすると、こうした不自然なスピーキングになってしまう、というのが話者の問題意識である。

動画の使い方:聞き流さず、口を動かす

話者はこの動画を使う上でのルールを1つ挙げる。フレーズを読み上げるので、一緒に口を動かして真似すること。一番やってほしくないのは聞き流すことだという。

その理由として話者は、自分で出せる英語の音は聞き取れるようになるからだと説明する。真似して発音することでリスニングが伸び、同時に相手に伝わる発音のトレーニングにもなる。話者自身この方法でリスニング力が大きく伸び、20歳の時にTOEIC満点と英検1級を取ったと語る。運営している英語コーチングサービスの生徒にも、ネイティブのフレーズを聞いて真似することを繰り返させているという。

挨拶と別れ際のフレーズ(No.1〜10)

最初のまとまりは、会話の始まりと終わりに使う表現が中心である。「How's it going?」は「調子どう?」で、「How are you?」をよりラフにした言い方。「Long time no see.」は「久しぶり」。「What have you been up to?」は「最近何してんの?」で、「最近元気?」くらいの軽い挨拶としても使える。

別れ際の表現として話者が特に強調するのが「Have a good one.」である。ネイティブは会話の後や別れ際に必ずといっていいほど付け、カフェの店員のような初対面の相手からも言われるという。日本では「ありがとうございました」と会釈するのが当たり前なのに対し、海外では「Have a nice day」「Have a good one」と相手の1日がよいものになるよう言っておくのが礼儀だと話者は説明し、素晴らしい風潮だと評している。丁寧なのは「Have a nice day」、よりカジュアルなのが「Have a good one」だ。

別れの言葉にはほかに「Take care.」がある。病気の人への「お大事に」の意味もあるが、普通に「じゃあね、元気でね」という別れ際にも使う。

相づちや返事の表現もここに含まれる。「No worries.」は「気にしないで大丈夫」で、「It's OK」より口語的だという。「Fair enough.」は、「明日朝5時に起きなきゃいけないから行けない」のような事情を聞いて「そっか、しゃあないな、分かった」と納得を示す表現。「That makes sense.」は「なるほどね」で、「I see」と同じくよく使われる。

少し待ってもらう表現として「Hold on a second.」がある。「1秒待って」が直訳だが、実際には「ちょっと待って」の意味。「hold on a minute」ともいい、ネイティブは「second」が長いので「hold on a sec」と切ることも多いという。「Be right back.」は「すぐ戻る」だ。

お礼・断り・褒め言葉・驚き(No.11〜20)

「I appreciate it.」は「ありがとう」の意味で、話者によれば「Thank you」よりネイティブっぽく聞こえ、ややダンディな響きもあるがカジュアルな場面でよく使われる。男性が使うことが多い印象だという。「I'm good, but thanks.」は、例えばタバコを勧められて断りつつ、声をかけてくれたことに礼を言いたい時の表現で、ここでの「I'm good」は「大丈夫です(いりません)」を意味する。

「It's worth a shot.」は「ダメ元でもやってみる価値はある」という前向きな表現。「Good for you.」は相手を褒める「よかったやん」「よくやったな」で、話者はTOEICで800点を取ったという例を挙げる。「Lucky you.」は「いいな、羨ましい」で、「You're so lucky」や「Good for you」でもよいとする。

驚きの表現では「No way.」(マジで?ありえへん)と「That's crazy.」(やばい)が紹介される。話者は、海外の人はリアクションが大きく、「No way」「That's crazy」「Oh my god」など似たフレーズが多いと述べ、それらをトーンと表情で使い分けると説明する。「crazy」は良いニュースへの「すごい」にも、誰かが顔を殴られたと聞いて怒る時の「ありえへん」にも使え、意味はトーンで決まる。これは日本語でも同じだと話者は付け加える。「Are you kidding?」も「冗談やろ、マジで?」という驚きの表現で、「今日仕事をクビになった」と聞いた場面が例として挙がる。

会話の確認や前置きとしては、「You know what I mean?」(言ってること分かる?)と「Don't get me wrong.」がある。後者は「誤解しないでほしいんやけど」という枕言葉で、相手のためを思って「そのスカートは似合っていない」と正直に言うような場面で使う。話者はこれを上級編としつつ、ドラマにもよく出てくると述べる。

励ましと慰め(No.21〜30)

このまとまりでは、相手を励ましたり気にしないよう伝えたりする表現が多い。「That's a good one.」は誰かの冗談に「それウケる」と返す表現で、こういう時に「nice」などと言うのは硬くて変だと話者はいう。「Cheer up.」は落ち込んでいる人への「元気出して」だ。

「Not a big deal.」は「大したことないよ」。「あなたの車を事故らせてしまってごめん」と謝られた時に返す例が挙がる。「Things happen.」は「そういうこともある」で、財布をなくされた場面が例に出る。話者はそんなに器の大きい人はいないだろうと笑いつつ、「しょうがない」と言いたい時の表現として紹介する。

「Don't take it to heart.」は「気にしすぎないで」。友人が上司にひどく叱られて落ち込んでいる時に、重く受け止めなくていいと伝えるニュアンスである。話者は直訳を「心臓に持っていく」と説明し、そこから「心に重く受け止めないで」という意味になるとする。「It is what it is.」も「そういうもんやな」「事実は事実やし、しょうがない」という似た意味で、失恋などしんどい出来事への感想として使うという。

自分の失敗を伝える表現も並ぶ。「I freaked out.」は「パニクった」でスラングに近く、「I panicked」をカジュアルにしたもの。「I messed up.」は「やらかした、ミスった」。謝罪は重さで使い分けがあり、「My bad.」は「ごめんごめん、悪い」程度の軽いもので「I'm sorry」ほど重くない。逆に「I apologize.」は「申し訳ありません」で、重みを出したい時や初対面・あまり親しくない相手に使うという。

聞き返しと会話の立て直し(No.31〜37)

聞き取れなかった時の表現として、「Sorry, I couldn't catch that.」と「Can you say that again?」が紹介される。どちらも「もう一度言ってもらえる?」というニュアンスで、電話でもよく使う。言われたことや単語の意味が分からない時は「What does that mean?」で説明を求める。

「What's going on?」は「どうしたん?」。喧嘩が始まるなど状況がおかしくなってきた時の「何が起きてんの?」にも、誰かが悲しそうに泣いている時の「どうしたの?」にも使える。「Where were we?」は、会話中に後ろをパトカーが通って誰かが逮捕され、会話が止まってしまった後のように、「何の話やったっけ?」と話を戻す時の表現だ。「Hold on.」は先に紹介した「Hold on a second」と同じく「ちょっと待って」である。

「It's not worth it.」は「見合ってない、価値ない」。話者は自身のアルバイト経験として、10時間労働で日給7000円、時給換算で700円もない仕事を挙げ、「さすがに見合ってない」と言う場面を例にする。また、ひどい相手に振られて泣いている友人に「そんなやつのために泣く価値はない」と励ます時にも使えるという。

相手を後押しし、盛り上げる表現(No.38〜42)

「There you go.」は「ほら、できたやん」。パンケーキのフリップが最初はうまくいかなかった友人がやっと成功した時の励ましとして紹介される。「You got this.」は「あんたならできる、頑張れ」で、スポーツの試合前や登壇前など緊張している人に勇気を与える応援の言葉として非常によく使われるという。

「You rock.」は「お前最高」。話者は、英語の好きなところとして、相手を励ましたり持ち上げたりする言葉が多い点を挙げ、「You're awesome」など同種の表現がたくさんあると述べる。

「That's lit.」は「最高、激アツ」。話者の説明では、「lit」は明るい電気や花火のようなイメージで、それくらい最高だという意味になる。人だけでなく物にも使え、服装や歌(「This song is lit」)、パーティーやイベントなど何にでも使ってよいという。「I'm down.」は「いいね、行く、参加する」。「今夜クラブ行かへん?」や「コーヒー飲みに行かへん?」という誘いに「Yeah sure, I'm down」と返す例が挙がり、幅広く使えると話者は説明する。

曖昧な返事と約束(No.43〜45)

はっきり答えられない時の表現もまとめて紹介される。「I'm not so sure.」は「分からへん」で、やんわり断る時や自信がない時に使う。「公園がどこか知ってる?」と聞かれて「ごめん、あんまり分からんわ」と返す例だ。

「It depends.」は「場合による、状況次第」。「今夜のパーティー来れる?」と聞かれ、行けるとも行けないとも言えない時に使い、「It depends on the weather」「on traffic」「on my schedule」「on my work」のように後ろに条件を付けることもできる。同じ誘いに「まだ分からないけど後で連絡する」と言いたければ「I'll let you know.」を使う。ほかに「I'll let you know when I'm there(着いたら連絡する)」「I'll let you know when dinner is ready(ご飯ができたら教える)」といった使い方も紹介され、話者は万能なフレーズだとしている。

共有・別れ・共感・週末(No.46〜50)

「Fingers crossed.」は、指を交差させるジェスチャーと結びついた表現で、話者はギャングサインではないと断った上で、日本人が手を合わせて「お願い」とするのに相当する「うまくいきますように」という意味だと説明する。「テストに受かっているといいな」と言う友人に「祈ってる」と返す場面で使う。両手で指を交差させると逆に祈ったことと反対のことが起きるジンクスがあると言われているため、必ず片方だけにするよう話者は注意する。

「Check this out.」は「見て見て」で、新しく買った物を見せる時や、「この曲聞いてみて(Check this song out)」のように、ワクワクするものを共有したい時に使う。「I better get going.」は別れ際の「そろそろ行かなあかんわ」だ。

「I'm sorry to hear that.」は「それは残念やったね」。試験に落ちたと聞いた時などに使い、謝罪ではなく共感の言葉として「sorry」を使う点を覚えてほしいと話者は強調する。さらに、誰かが亡くなった時には「I'm sorry for your loss.」という決まった言い方があると付け加えている。

最後の「Thank God it's Friday.」は、よく使うというより日本の「花金」のような概念として面白いので紹介したという。1週間をやりきって「やっと金曜日だ、神様ありがとう」というニュアンスである。

覚えるには毎日の反復が必要だという結論

締めくくりで話者は、単語帳を眺めて覚えるより、一緒に発音しながら覚えるほうが効率も上がり、目指すコミュニケーションにつながる英語が身につくと改めて述べる。話すことはハードルが高く感じられても、簡単なフレーズを毎日口に出して繰り返すだけで大きく変わるという。

その上で話者が最も大事だとするのは、1回で勉強を終わらせないことである。発音やスピーキングの練習は筋トレと同じで、1回、あるいは1日に3時間やっても筋肉はつかない。1日3時間頑張っても、その後続けなければすぐに忘れてしまう。少しでもいいから毎日繰り返す地道な努力こそが英語を話せるようになる秘密だ、と話者は結論づけ、この動画を見返しながら1日目、2日目と1週間復習を続けるよう視聴者に呼びかけている。