Cybercab正式稼働、トヨタのE2E自動運転、SpaceXの新スターベース 9月3日を前にした3つのニュース

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概要

8月最終日に公開されたこの回で、話者は3つのニュースを取り上げている。9月3日にギガテキサスで開かれるCybercabのローンチイベント、トヨタによるエンドツーエンド(E2E)自動運転の自社開発表明、そしてSpaceXによる約15兆円規模の新しいスターベース建設計画である。話者は自動運転に強い期待を寄せる立場から、Cybercabへの関心を率直に語る。一方でトヨタの計画については、歓迎しつつも実現性に疑問を示している。

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9月3日、ギガテキサスでCybercabのローンチイベント

Cybercabの正式なお披露目は9月3日、テキサス州オースティンのギガテキサス(テスラ本社工場)で行われる。前回の動画で話者が紹介したとおり、このイベントに参加するには、期間内にオースティンで走っているモデルYのロボタクシーに乗る必要があった。実際に乗った人のもとには招待メールが届いており、話者はその画面を紹介している。メールには「9月3日にエクスクルーシブイベントを開催」とある。

ただし、現時点で出ているのはメールでの案内だけで、ライブ配信のページはまだない。話者は、ほぼ確実にXでライブ配信されるだろうと見ている。開始時刻もメールには書かれておらず、申し込みを月末までに済ませるよう求める記載しかない。話者は、現地の昼から午後に開かれるなら日本では夜から夜中になるだろうと推測している。

フロントのRGBライトは「自分の車」を見分けるためのもの

テスラはCybercabの新しい動画を公開した。映っているのは、車両先端のライトバーがオレンジに光る車と、後ろから緑に光って走ってくる車である。話者は、Cybercabはすでに最終テストの段階にあると説明する。前回の動画で伝えたとおり、フロントライトはRGBライトで、好きな色や発光パターンで光らせられることがこの映像で確認できたという。

色を変える理由について、話者は乗車場所での混乱を防ぐためだと説明する。同じ場所で5人ほどが配車を頼むと、どのCybercabに乗ればよいか分からなくなる。そこでアプリが「あなたの車はフロントのバーが緑色の車です」と案内する機能だと言われている、というのが話者の説明だ。ほかの自動運転車には、ルーフ上で回転するライダー部分が電光掲示板のようになっていて、利用者のイニシャルを2文字表示できるものがある。Cybercabにはそうしたディスプレイがないため、代わりに発光色で見分ける仕組みになっているという。

動画では単色に光っているだけに見える。しかし前回紹介したリーク情報によれば、光り方のパターンも変えられるらしい。話者は、点線状にしたり、赤から緑へのグラデーションにしたりといった表現も可能なはずだと見ている。さらに踏み込んで、テスラなら「どこからどこまでを何色にし、どこをグラデーションにし、点滅させるか」を利用者がアプリで作れるモードを入れてくるかもしれない、とも述べている。これは話者自身の予想である。

話者は、動画の中で緑の車が通り過ぎた後にウェイモの車両が横切る場面にも触れている。オースティンでは自動運転車が当たり前に街を走っている、と話者は言う。

マーケス・ブラウンリーの「坊主」発言が話題に

ローンチイベントを前に、YouTuberのマーケス・ブラウンリー(MKBHD)をめぐる話題も紹介された。話者によれば、この人物はフォロワーが1億人規模の世界的YouTuberで、以前はテスラに否定的だった。FSDもロボタクシーもハンドルのない車も来るわけがない、もし本当に来たら坊主にしてもいい、という趣旨のことを冗談で口にしたという。Cybercabの稼働が現実になってきたことで、「坊主にすると言ったよね」といじる人が現れ、坊主頭のAI生成画像がいくつも投稿されている。話者はこれを、盛り上がりの表れとして受け止めている。

イベントで話者が知りたいこと

9月3日にはCybercabのデモンストレーションが行われると話者は考えている。そのうえで気になる点として、運用の仕組み、充電の方法、そして個人が購入できるかどうかを挙げる。話者の理解では、テスラは今年から来年にかけて個人向けには販売しないとなんとなく示している。一方で、2028年からは個人も買えるようにする計画らしい。そうであれば、価格、ファイナンスプラン、本当に2028年から売るのかが知りたいという。ロボタクシーとして運用せず、ハンドルのない車を自分専用に持ちたい人も一定数いるはずなので、そうした人に売るかどうかのヒントが出てほしい、とも話している。

テスト車両はすでに生産され、拠点に配備されている。話者は、9月3日の開始に合わせてサービスセンターでの拠点準備が進んでいるのだろうと推測している。

トヨタ、2028年にE2E自動運転車を投入へ

2つ目のニュースは、トヨタがAIによるE2E自動運転を自社開発すると表明したことである。日経新聞などの報道によれば、トヨタは2028年にAI自動運転車を投入する。方式は、E2Eと事前に規定したルールを組み合わせる「ハイブリッド方式」だという。

話者はまず、トヨタは自動運転についてこれまでほとんど何もしてこなかったと言っても過言ではない、と厳しく評価する。そのうえで、ようやく重い腰を上げ、2028年に向けてE2Eのソフトウェアとハードウェアを自社で開発する体制を整えると発表した、と位置づけている。

注意点として話者が強調するのは、トヨタが2028年に目指すのは「レベル2+」だということだ。人間による監視は必要だが、目的地を設定すれば最終的な駐車まで自動で行う高度な運転支援で、話者はFSDとまったく同じようなレベルだと説明している。

評価その1:業界にとってのプラスの影響

この発表を見て、話者は3つのことを考えたという。1つ目は素直に素晴らしいということだ。トヨタは日本の自動車産業を支え、モビリティ全体を引っ張る「王者」である。その王者が自動運転にきちんと取り組むと発表したことは、自動運転業界に大きなプラスの影響を与えるだろうと話者は見ており、頑張ってほしいと述べている。

評価その2:2028年に本当に間に合うのか

2つ目は、本当にできるのかという疑問である。話者は、いつかはできると思うと断ったうえで、2028年という時期を疑っている。2026年は残り4か月ほどなので、2028年の年末までと考えてもあと2年あまりしかない。

話者によれば、E2EのAI自動運転を作るには大きく3つの要素が必要になる。データ量、トレーニングのリソース、それを処理するハードウェアを含むアーキテクチャである。3つが揃わないと無理で、特にデータとトレーニングリソースには莫大な投資が要るという。

データ収集について、話者は産業構造の問題を指摘する。データを集めるには、車そのものをその目的に合わせて徹底的に作り込む必要がある。カメラをどう配置するか、撮影した映像をアップロードできる車内システムをどう作るかまで、自社でコントロールしなければならない。テスラはそうしているが、一般的な自動車メーカーはTier1・Tier2と呼ばれるサプライヤーとの分業体制を取っている。話者の説明では、トヨタは車載電子系をデンソーなどに外注し、やりたいことを伝えるだけで、中身のプログラムはサプライヤーが作る。そのためトヨタ自身は中身をよく把握していなかったり、自社で作ったシステムとサプライヤーのシステムの整合が取れず、カメラ映像をトヨタのサーバーに上げるデータの流れが作れなかったりすることが実際に起きている、と話者は言う。この構造をうまく統合できるかは大きな挑戦であり、2年で可能なのかという疑問につながっている。

トレーニングリソースについても懸念を示す。AIの学習には莫大な費用がかかる。さらにハイパースケーラーをはじめとするAI企業がNVIDIAのチップを奪い合うなかで、トヨタがチップを確保できるのかが問題になる。話者は冗談交じりに、NVIDIAから優先順位を下げられたらいつまでもチップが手に入らない、と述べる。資金面はトヨタなら大丈夫そうだとしつつ、2028年までにテスラ級のものを自前で作るのはきついのではないか、というのが話者の見方である。

評価その3:「ハイブリッド方式」は何を意味するのか

3つ目は、話者自身の意見として語られた「ハイブリッド方式」への疑問だ。話者は、トヨタはウェイモのような形を目指しているのではないかと考えている。テスラはカメラだけですべてをこなす方針をとる。一方ウェイモは、カメラ、ライダー、レーダーを併用するマルチモーダルな方式で、話者はウェイモも基本的にはほぼAIで動いているだろうと見ている。

話者の考えでは、マルチモーダルなAIシステムを作るほうがはるかに難しい挑戦であり、むしろテスラと同じビジョンオンリーで行くほうがまだましではないか。トヨタは茨の道を進もうとしているように見える、と話者は言う。ただし、トヨタがどのような方式を作ろうとしているのかはまだまったく分からないとも認めており、中途半端なものにならないよう祈るばかりだと述べている。

日本で広がる自動運転の動き

話者は、国内で最近あちこちから自動運転の話が聞こえるようになったと指摘する。2週間ほど前には、Uber、Wayve、日産が共同でプレスリリースを出した。日産リーフや日産アリアをベースにした自動運転車両を、2026年末までに東京で投入するという内容である。

ウェイモも日本に来ると表明している。話者はウェイモを、アルファベット傘下で世界各地で無人運転の商業運用を実際に行っている業界のリーダーだと紹介する。日産のロボタクシーが2026年末に来ると言っている以上、法規制もそれまでに整う予定のはずで、同時にウェイモも解禁されるだろう、と話者は推測する。ウェイモの取り組みには配車アプリGOや日本交通も加わっており、日本の地域に根ざした進め方をしている。そのため今年末か来年にはほぼ確実に来る状況だ、と話者は推察している。

テスラについても、FSDの準備が進んでいると言われており、今年末から来年にかけて日本で解禁される可能性が非常に高いとされている、と話者は伝える。さらに話者は、法規制上ロボタクシーが認められれば、テスラはウェイモと競合するため、ウェイモが始める市場にCybercabやロボタクシーを投入してくる可能性が高いと見る。アメリカの次の新市場の第1弾に日本が選ばれる可能性もあるのではないか、というのが話者の予想である。

日本でのテスラ人気と、自動運転への期待

日本でのテスラの売れ行きについて、話者は1〜6月の販売台数でモデルYが輸入車のなかで最多だったと紹介する。ただし、これは車種別ランキングでの話であり、話者自身「ずるい」と感じると述べている。輸入車ブランド全体で最も売れているのはおそらくメルセデス・ベンツだろう、とも補足している。

話者自身も、新型モデルY(ジュニパー)を1週間ほど前に有明で納車したという。立体駐車場も平面駐車場もテスラの納車でいっぱいで、有明ガーデンは完全にテスラのデリバリーセンターと化していた、と体験を語っている。

最後に話者は、自動運転への期待を語る。自動運転は、人間には捉えきれない周囲の車の危険運転や飛び出しに即座に反応して避ける能力が人間より圧倒的に高く、命を救う技術だと考えている。トヨタ、日産、ウェイモ、テスラと、自動運転がどんどん普及していってほしいと話している。

SpaceX、ルイジアナの湿地帯に新たなスターベース

3つ目のニュースはSpaceXの新しいスターベースである。スターベースは、スターシップを打ち上げるための、いわば宇宙港のような打ち上げ拠点だ。話者によれば、SpaceXはルイジアナ州の湿地帯の土地を買い上げ、構想では10基の打ち上げ台を備えた新しいスターベースを建設すると発表した(話者は途中で「テスラが土地を購入」と言っているが、文脈上はSpaceXのことである)。

予定地はピーカンアイランドと呼ばれる場所の近くで、海沿いにあり、水と陸地が入り組んだ湿地帯だという。話者は「ワニとかいそう」と表現し、日本にはなかなかない場所だと感想を述べる。海が近く水も豊富で、周辺に街がないため、頻繁にロケットを打ち上げても迷惑になりにくい。これが選定の理由だとされている。イーロン・マスクも視察に訪れ、インタビューに応じたという。

完成予想の映像によれば、この施設には打ち上げ台だけでなく、ロケットの組み立て工場、メンテナンス工場、燃料生成施設も備わる。燃料生成施設は少し離れた場所に作られ、液化メタンと液体酸素を製造する。話者は、スターシップが1日に何百機も打ち上げられるような場所になっていくらしい、と紹介している。

立地について、話者は自分なりの見立ても述べている。スターシップの1段目は発射地点に戻ってくるのが定番だが、一部は海上に着陸することもあるかもしれない。そうであれば、海沿いに港を作って1段目を回収するサイクルも考えられるという。また、ロケットは基本的に海側へ向けて打ち上げたいはずなので、打ち上げ方向に何もない場所を選んだのだろう、とも話している。

現在のスターベースは、テキサス州のメキシコ国境近くの海沿いにあり、スターシップの試験飛行が行われているローンチパッドがある。話者は、ヒューストンを越えてルイジアナ州に入る新拠点との直線距離を、500〜600kmほどではないかと見積もっている。

1000億ドル、2028年の運用開始

この施設のために、SpaceXは総額1000億ドル(話者の換算で約15兆円)を投資するという。計画では2027年に建設を始め、2028年には運用を開始する。話者は、2〜3年後にはここでスターシップが毎日のように打ち上げられる光景が当たり前になっている可能性が高い、と締めくくっている。