英語初心者は数ヶ月〜1年半の学習でネイティブと話せるのか:LinkUp受講生の模擬国連イベントに密着

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概要

英語コーチングサービス「LinkUp」を運営するHina卍が、受講生向けイベントに密着した動画である。問いは「英語の初心者が数ヶ月から1年ほど本気で勉強すると、ネイティブとどのくらい話せるようになるのか」。Hinaは流暢さを測る試験ではなく、実際にネイティブと英語でやり取りする場に受講生を送り出し、その前後で本人たちが何を感じたかを聞いている。

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検証の趣旨と「模擬国連」というお題

Hinaによれば、LinkUpの受講生には初心者が多く、年齢層は20代から50代までと幅広い。共通するのは、皆が本気で英語に挑戦している点だという。そうした人たちがネイティブとどのくらい話せるようになっているのか、どれくらい楽しめているのか、どんな様子で話すのかを見せたい、というのが今回の動画の狙いである。

イベントのテーマは「模擬国連」だった。参加者はチームに分かれて各国の大使館員になりきり、その国を英語でPRする。まず自国の島で「国内会議」を行い、その後は会場に散らばって「国際会議」で自国を売り込む。会場にはアイルランド、トルコ、南アフリカなど計12カ国の島が用意された。外国人のコーチも呼ばれており、最終的にどの国のPRが最も良かったかを競う。Hinaは以前、同様のイベントに参加してとても面白かったという。

イベント前:3人の受講生の出発点

最初に話を聞いたのは靖紀さんである。1年前にLinkUpでコーチングを受け、終了後も発音練習を続けている。英語を本格的に始めたのはLinkUpからで、学習期間は約1年半になる。担当はアイルランドだ。ネイティブと英語で直接話した経験は実はまだほとんどないため、「自分の英語が通じるのか」を体験したいと語った。Hinaは、日本に住みながら1年半学習した人がネイティブとどう話せるのかを見る、という趣旨でカメラを向けている。

2人目の尚美さんは、もともと英語を話せたわけではない。昨年、近所の英会話教室に通い始めたところ、先生から「外国人の友達が来るから、1回お習字を教えてみないか」と誘われた。引き受けると、フィリピンから来たその人がとても喜び、日本文化に感激してくれた。それをきっかけに本格的に勉強しなければと思ったが、自力ではなかなか上達しなかった。そんなときにHinaの動画を見つけて引き込まれ、無料勉強会に参加して「これならいけるかも」と感じたという。受講料は高く、主婦歴の長い身にはハードルがあった。それでも「こんなにやりたいと思うことは人生でそうないかもしれない」と考え、踏み切ったと話している。

3人目の受講生は、将来の目標として海外支店などで英語を使って働くことを挙げた。学生時代にアメリカで短期のインターンシップを経験し、それがとても楽しかったため、もう一度英語を使って働きたいという。今の職場でも転職先でもよいと語っている。

ネイティブ側からはサイモンさんが参加した。日本語も話せるが、この日は「完全にネイティブ枠」として英語で話し、参加者に楽しんでもらえるよう努めると挨拶した。

当日の様子:英語でのPRとネイティブとの会話

イベントが始まると、参加者は英語で自国のPRを行った。ある参加者は、気づけば10分間英語で話し続けていたという。最初から英語が得意だったのかと聞かれると「全く」と答え、それでも「伝わるんだな」という経験ができたと話した。

靖紀さんもネイティブのもとへ話しに行った。字幕からは、アイルランドの飲み物などを英語で紹介しようとしていた様子がうかがえる。会話の中で「I don't have confidence.」と打ち明けたところ、相手から助言を受けたという。靖紀さんは緊張で細部を忘れてしまったとしつつ、「自信なんかいらない、笑顔と思いがあれば伝わる」と言われたと振り返っている。

終盤には結果発表があり、同率1位が2カ国あったため、その2カ国が優勝となった。Hinaは、2年前にYouTubeを始め、今では受講生を抱える会社になったことに触れた。そのうえで、英語に挑戦しようと集まってくれた人たちから元気をもらったと感謝を述べた。

外国人講師へのプレゼントも渡された。受け取った講師は大喜びし、英語で「No action, no dreams come true.」「Japanese need to action.」と語った。行動しなければ夢は叶わない、日本人には行動が必要だ、という趣旨である。

イベント後の感想:尚美さんが感じた変化と、母親たちへの言葉

尚美さんは、参加のきっかけを「Hinaちゃんに会いたい一心」だったと笑う。以前の自分と比べて何が変わったかを聞かれると、できることが増え、英文を読むのも速くなったと答えた。自分で言うのもなんだが発音もきれいになってきた気がする、とも話している。

尚美さんは、同じ立場の母親たちへのメッセージも語った。長く母親をしていると、主語が子どもになってしまう。英語を始めた頃、自己紹介で「好きなものは何ですか」と英語で質問されると、真っ先に浮かんだのは子どもの好きなものだった。話せるのも「子どもが行きたいと言ったから行った」ことばかりで、ふと気づくと自分が主語になっていなかったという。子育てが落ち着き、年齢的にも、これからは自分が主語になることをしていきたいと考えている。子どもが小さいうちは難しくても、子どもはいずれ大きくなる。そのときに「私はこれが好き」「私はここに行きたい」「私はこれをした」と言えるよう、何か行動を起こしてほしいと呼びかけた。

イベント後の感想:「意外と伝わる」と、見えてきた課題

靖紀さんは疲れたと笑いつつ、当初の目標だった「自分の英語がネイティブに通じるか」については、実際に話しかけてみて「意外に伝えられる」と分かったと答えた。この日の学びは「やってみる」こと、とりわけ自分から話しかけに行けば意外と通用するという点だという。先の助言も改めて挙げている。自信がないと言ったら「そんなものはいらない、モチベーションでいける」と励まされ、とてもいいアドバイスだと感じたそうだ。さらに会話の続け方にも気づきがあった。日本語だと会話はすぐ終わってしまうかもしれないが、英語では別の話題にどんどん移っていかないと会話が途切れてしまう。だから話題を用意しておかなければ、というポイントが分かった気がすると述べた。

もう一人の参加者も、自分の言うことが伝わるかを確かめに来ていた。ところが実際にはネイティブから「それはなぜ有名なのか」と聞き返され、肝心な部分を伝えていなかったことに気づいたという。一方的に言うだけになっていた、という反省である。一方で、新しい単語をたくさん覚え、それを使ってみる経験もできたと話している。

インタビュアー側は、ネイティブは完璧な英語を求めていないと応じた。まず伝えてみる、話してみる、なんとか会話をつなげてみる、その姿勢自体が大事であり、それを実際に経験してもらえてよかったという。参加者の一人は、ディスカッションで周りの話を聞き、ペラペラな人はいないが皆が一生懸命伝えようとしているのがよく分かったと語った。そして、他人の英語が「こういうふうに聞こえるのか」と分かったのは普段のレッスンでは得られない、こうした場ならではの発見だったと振り返っている。

Hinaの振り返り:大事なのは完璧さより自信

イベント終了後、Hinaは今回をこれまでで最もレベルの高いイベントだったと評価した。行ったこともない国の代表としてPRし、ネイティブから様々な質問を受けるという内容は、かなりハードなお題だったという。それでも参加者は皆とても楽しそうだった、とHinaは話している。

特に印象に残ったのは、ネイティブの講師たちが会場を回りながら受講生にかけていた言葉だという。「All you need is confidence」「You need to just say strong」「You don't need perfect English, you just need to be confident, speak up」。Hinaはこれを本質だと考えている。正しい発音や文法、単語で話したい気持ちは分かる。しかしコミュニケーションで大事なのは、完璧でなくても、どれだけ自信を持って伝えられるかだというのがHinaの見方だ。講師がそうした助言をし、受講生が実際に元気づけられている様子を見て、とても良かったと述べている。

Hinaは、講師だけでなく受講生も挑戦意欲にあふれた「熱い」人たちであり、その空間にいられて幸せだったと語った。YouTubeや英語コーチングを始めてよかったと改めて感じたという。会社のスタッフ、コーチ、外国人講師、そして受講生への感謝を述べ、今後はイベントを増やしていきたいと締めくくった。

タイトルの問いに対し、動画は流暢さの数値的な測定で答えてはいない。示されたのは、学習歴数ヶ月から1年半の受講生たちが「意外と伝わる」と実感した一方で、要点の伝え漏れや会話のつなぎ方といった課題にも気づいた、という当事者の手応えである。