年齢とともに鼻は大きくなるのか:友利新が解説する4つの原因と進行を遅らせる方法

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概要

皮膚科医の友利新は、5年前に「鼻でかくなってませんか」という動画を公開していた。その動画では、骨が薄くなることが大きな原因であり、鼻の肥大化自体は止められないとして、ノーズシャドウの入れ方を紹介していた。今回の動画で友利は、その後の5年間で研究が進み、鼻が大きくなる理由と抑える方法についてデータが揃ってきたと述べる。そのうえで、鼻の老化の仕組みと、進行を遅らせるために何ができるかを改めて解説している。

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鼻の形が加齢で変わることを示す研究

写真の撮り方のせいではないか、もともと大きかったのではないか、と疑う人もいるだろうと友利は前置きする。そのうえで、医学的にも年齢とともに鼻が大きくなることは分かっていると話す。

根拠として挙げたのは2つの研究である。1つは、同じ人の鼻のCTを一定の間隔で約10年間撮影し続けた研究で、友利の記憶では最も長い人で12年ほど追跡していた。その結果、男女ともに鼻が長くなり、鼻筋が少し盛り上がって高くなっていたという。もう1つは、アジア人200名のCTを分析した研究である。年齢を重ねると鼻先が垂れてくること、皮膚などの軟部組織が厚くなる傾向があることが示された。

友利はこれらをまとめて、加齢とともに鼻全体が長くなり、鼻先が下に垂れ、小鼻の横幅が広がり、鼻の厚みが増す傾向があると説明する。気のせいではなく、老化現象の1つとして起きていることが研究で分かっているという立場である。

鼻が大きくなる4つの原因

友利によれば、最近の研究では原因が4つに整理されてきている。

1つ目は皮膚の弾力の低下である。鼻も皮膚で覆われており、その皮膚のコラーゲンは光老化や体内の炎症によって壊れていく。そのためコラーゲンが減り、皮膚がたるむ。一方で、軟部組織のほうは厚くなる。皮膚は薄くなるのに軟部組織が大きくなるため、横に広がったような鼻になり、鼻先が垂れたうえに鼻の穴の部分が大きくなる原因になると友利は説明する。

2つ目は、鼻を下に引っ張る筋肉の存在である。鼻中隔下制筋と呼ばれる筋肉で、笑ったりさまざまな表情をしたりするたびに鼻を下げる。この動きの積み重ねが、鼻が下がっていく原因の1つになるという。

3つ目は、目から口までの中顔面の組織が痩せることだ。鼻はこうした周囲の組織とつながっているため、頬の最も高い部分、つまりチークボーンのあたりが下がると、鼻も一緒に下がってくる。友利の説明では、コラーゲンが失われ皮膚がたるむことでチークボーンの部分が下がり、中顔面全体が下がることで鼻を支えている組織も下がり、結果として鼻も下がる。

4つ目は骨が薄くなることである。特に女性は更年期に女性ホルモンが低下し、骨粗鬆症が起こってくる。もともと鼻は下がって広がりやすい状態にあるところに、骨が薄くなることでその変化がさらに進む。友利はこれらの要因が重なった結果を、下がってほしくないところは下がり、軟部組織は厚くなるので横に大きくなる、と表現している。

進行を遅らせるための方法

友利は、鼻の老化を完全に止めるのは難しいとしつつ、スピードを遅らせることはできるかもしれないと考えている。具体策として挙げたのは以下の内容である。

真皮のコラーゲンの劣化を防ぐ

中顔面も鼻も、コラーゲンの減少によって垂れ下がる。真皮のコラーゲンがしっかり保たれていれば、垂れ下がりを遅らせることができると友利は述べる。そのため、コラーゲンの産生を促すスキンケアを使うことが大事だという。美容医療では、レーザーなどで真皮に熱を加えてコラーゲンのリモデリングを促す方法があり、友利は鼻だけでなく顔全体に使ったほうがよいのではないかと話す。

日焼け止めを塗る

友利が「1番」と位置づけるのが日焼け止めである。コラーゲンが減っていく主な理由は光老化だからだ。SNSでは、鼻が大きくなるのは男性が多く、それは皮脂が多いからではないかと言う人もいたという。これに対して友利は、男性が紫外線対策をしていないことでコラーゲンの劣化が起き、垂れ下がっていくことのほうが大きいのではないかと自身の考えを述べている。コラーゲンを作ること、そして壊さないように日焼け止めを塗ること、この2つだけでもかなり効果があるのではないかというのが友利の見方である。

あわせてレチノールにも触れている。レチノールは皮脂を抑制し、コラーゲンの産生を増やすこともできるため、鼻が大きくなるのをある程度予防してくれるのではないかと友利は考えており、選択肢としてありだと話す。ただし、その場合も日焼け止めは忘れないよう注意を促している。

鼻中隔下制筋へのボトックス

3つ目として、鼻中隔下制筋にボトックスを打つ方法がある。鼻を下に引っ張る動きがなくなるためである。美容医療にはなるが、こうした予防的な治療もあることを覚えておいてほしいと友利は述べる。

骨密度の維持とビタミンD

最後は骨密度の維持である。友利が最も大事だとするのはビタミンDの摂取だ。ビタミンDは紫外線を浴びることで体内で作られるが、紫外線は先に述べたようにコラーゲンの劣化にもつながる。そのため友利は、ビタミンDはサプリメントで摂ったほうがよいのではないかと勧める。ビタミンDには骨の形成だけでなく、免疫力の調整や気分を元気にするといったプラスの面も多いという。

5年前の結論からの変化

友利は動画の締めくくりで、5年前は鼻が大きくなるのは止められないとしてノーズシャドウを勧めたが、この5年でさまざまなデータが出てきて、予防にはどうすればよいかがなんとなく見えてきたと振り返る。なぜ大きくなるのかを理解していれば、変な表情をしない、コラーゲンを大切にする、日焼け止めを塗るといった対策を自分で考えられるようになるという。友利自身もしっかり予防していきたいと述べ、動画を終えている。