東京都のEV補助金が最大130万円へ テスラは実質300万円前後に、そしてSpaceX上場をどう見るか

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概要

東京都のEV補助金が最大130万円まで増額される見通しだという。話者は、国の補助金と合わせればテスラのモデルYやモデル3が実質300万円前後、場合によってはそれ以下で買える可能性があるとして、条件ごとの試算と注文のタイミングを説明している。後半では翌週に迫ったSpaceXの上場を取り上げる。話者はSpaceXを長期保有向けの有力銘柄と見ているが、上場直後に大きく値上がりするとは考えておらず、その理由をスターシップの進捗に求めている。

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小池知事が発表した補助金増額の中身

話者によれば、小池百合子知事が先週、東京都のEV補助金を最大130万円に増額する方針を発表し、日経新聞などが報じた。これまでの上限は条件付きで100万円だったため、30万円の上乗せになる。

テスラの場合、現行制度の基本額は40万円である。購入すればまず40万円が出て、再生可能エネルギー100%の電力メニューを契約している家庭や、自宅に太陽光パネルがある家庭にはさらに30万円が加わり、70万円になる。こうした上乗せ条件を重ねると、現状では最大100万円になるという。日産アリアのように、車種と太陽光パネルの組み合わせによってさらに上乗せがある場合もあると話者は触れている。

今回の増額について、話者は「上限が30万円上がるなら、テスラの基本額もそのまま30万円上がる可能性がある」と単純化して見ている。再エネ100%メニューは少し割高だが誰でも契約できるので、契約すれば受給額はさらに増える。ただし130万円を満額もらえるかどうかは「ちょっと怪しい」とも述べている。満額に届く可能性があるのはモデルYLだという。モデルYLは外部への給電ができるため、その機能が開放されて認定を受け、かつ太陽光パネルもある家庭であれば上限まで届くかもしれない、という見立てである。

国の補助金と合わせた試算

国の補助金は現在127万円で、都の130万円と合わせると約257万円、ほぼ260万円になる。話者はこれを「やばくないすか」と繰り返し強調する。モデルYの価格は約570万円なので実質300万円ほど、モデル3なら300万円を切るという計算になり、「新車がそのくらいで買えるのは革命的」と話題になっていると紹介している。

話者はマンション住まいの人が多いはずだとして、自身も含む現実的なケースも試算している。太陽光パネルがなく、外部給電機能のないモデルYのRWDで、再エネ100%メニューを契約した場合、現行の都の補助金は55万円である。これが30万円増えれば85万円になり、もしかすると100万円近くまで届くかもしれない。国と合わせると補助金の合計はちょうど200万円程度になり、モデルYは実質370万円ほどになるという。

いつから適用されるのか、注文はいつ入れるべきか

増額分は現在都議会で審議中で、6月末に補正予算として承認される見込みだと話者は説明する。承認後から適用されるのか、猶予期間を設けて補正予算からさかのぼって支給されるのかなど、詳細はまだ出ていない。予算が通れば、都が事務を委託しているクール・ネット東京から発表があるはずなので、これから買う人はそこを確認するよう勧めている。

話者はもう一つ、テスラのキャンペーンとの組み合わせにも触れる。7月末までに納車されるモデルYとモデル3には、スーパーチャージャー3年間無料のキャンペーンが延長されている。今のうちに注文を入れ、補助金の詳細が発表された後に登録日を確定させれば、両方の恩恵を受けられる「いいとこ取り」ができるかもしれない。納車はすぐにはされないので、遅くとも6月中旬には注文しておくのが安全だろうという。ただ、今からでは間に合わない可能性もあり、その点はテスラに確認してほしいと留保している。

ホンダ「Super-ONE」は受注停止に

この補助金はテスラに限らずEV全般が対象である。話者が話題の例として挙げたのが、ホンダのコンパクトEV「Super-ONE」だ。注文が殺到して受注停止中だという。国内メーカー車なので国の補助金は130万円出るとされ、東京都の上乗せを合わせると補助金は約190万円になる。車両価格は399万円なので、実質約149万円で買える計算になる。

話者は「ハイブリッド車を買うより全然安い」という反応を紹介している。軽自動車ではなく白ナンバーの普通車で、出力もありそれなりに大きい車が150万円以下になることから、みんなが我先にと注文を入れたという。「ホンダもこういうのを出してきたんだな」という感想も述べている。

テスラの国内販売は2026年に急伸

話者は、今年は日本に本格的にEVが来ていると見ている。トヨタのbZ4Xも売れており、テスラもその流れに乗っている。2021年以降のテスラ国内販売台数の推移グラフを示しながら、2026年は5月までの時点ですでに約8,000台を売っていると説明する。昨年までは1年かけてやっと8,000台ほどだったので、半年足らずで同じ水準に達したことになる。さらに5月は、ドイツの輸入車メーカーであるアウディの納車台数を上回ったという。話者はグラフの伸び方から、頑張れば今年は2万台に届くのではないかと予想している。

伸びた理由について、話者は推測として次のように述べる。原油価格の上昇でガソリンが高くなり、補助金も増えてEVのコストパフォーマンスがよいことに気づく人が増えたのではないか。2021年から2024年までの伸び悩みと比べると急激な変化で、先進国の中でEV普及が遅れていた日本のEV比率がようやく上がり始めていると話者は捉えている。

補助金はある程度EVが普及すれば減るはずなので、額が多い今がチャンスであり、もらえるものはもらっておくべきだと話者は勧める。最後には、ガソリン車に乗っている人の税金から補助金が出ている、と冗談めかして付け加えている。

SpaceXは来週上場、日本からも抽選参加が可能

後半の話題はSpaceXの上場である。日本時間の13日に上場する予定で、話者は朝か夜かで少し迷った末、夜だと訂正している。先日のスターシップ打ち上げがかなりの成功を収めたこともあり、市場は大いに盛り上がっている。時価総額300兆円規模で史上最大の上場とも言われ、短期的な値上がりを期待する投資家も多いと話者は見ている。

話者によれば、この日の朝にIPOの詳細が発表された。日本ではみずほ証券が主幹事となり、楽天証券、SBI証券、みずほ証券の3社で抽選に参加できる。SBI証券ではすでに受付が始まっていて、6月11日ごろまでに申し込めば抽選対象になる。SBI証券はドル建て、楽天証券は円建てでの購入になるという。仮条件は1株135ドルで約2万円である。当初は100ドル程度と言われていたのでやや高めになったが、実際の価格はまだ変わる可能性があると話者は付け加えている。

「上場直後に10倍にはならない」と考える理由

話者自身はSpaceXを長期保有の「推し」銘柄と位置づけ、IPOの抽選にも一応参加するという。ただ、買った瞬間に10倍になることは「絶対ない」と言い切る。理由として挙げたのは時価総額の大きさで、これほど規模が大きいと一気に何倍にもなるのは普通ではない。最初は市場のおもちゃのように2倍や3倍になるかもしれないが、急騰と急落というよくあるIPO株の値動きを経て、そこからじわじわ上がっていく株だろうと見ている。だから抽選に外れてもがっかりする必要はない、というのが話者の立場である。

テスラとSpaceXについては、ずっと持ち続け、どんどん積み立てていきたい株だと話者は述べる。ポテンシャルは非常に大きいが、1〜2年で10倍になるタイプの株ではないという評価である。

すべてはスターシップ次第

話者によれば、SpaceXの売上は現在7〜8割がスターリンクによるものだ。今後5年ほどは、スターリンクとAI用の宇宙衛星で収益化を目指す計画だという。AI衛星は今年末に試験的に打ち上げるとしているが、本当に間に合うのかについて話者は懐疑的である。

鍵を握るのはスターシップだと話者は見る。スマートフォン(話者はiPhoneを例に挙げる)がスターリンク衛星と直接通信するためのV3衛星は大型で、ペイロードが大きすぎるため、スターシップで打ち上げる計画になっている。コストを下げながら打ち上げるには、ファルコンのようにブースターを回収して再利用することが欠かせない。ところが、タワーでのブースターキャッチは一度成功したものの、回収の成功率はまだ低く、コスト面のバランスが悪いと話者は指摘する。ファルコンで打ち上げるとしてもV3衛星は数基しか積めない。今のスターシップは使い捨てロケットのような状態で、この循環が確立するまでは厳しいのではないかという。

それでも話者は、SpaceXなら必ず達成するだろうと考えている。気になっているのは、それが1〜2年のうちに実現するのかという点である。本格的に花開くのは2年後くらいからだろうと話者は見ている。

ロードショー資料に見るAI衛星と成長シナリオ

この日公開されたロードショーのプレゼン資料によれば、AI衛星はスターリンクV3衛星を改造したもので、太陽光で発電してAIの学習を行う構想だという。スターシップによる展開が確立すれば、AI衛星とV3衛星を毎週のように打ち上げられるようになり、そうなれば「勝ち路線」に入る。その一歩手前までに株を買っておけばよい、というのが話者の考えである。

スターリンクは安定して売上を伸ばすと話者は見ている。そのうえで一気に大きく伸びる要因として二つを挙げる。一つは、V3衛星によるスマートフォン直接通信で、世界中の通信キャリアがSpaceXと契約すること。もう一つは、宇宙にAIトレーニング用のクラスターを展開し、OpenAIやAnthropic、自社のGrokなどに計算資源を提供して大きな収益を得ることである。だからこそスターシップの進捗がすべてであり、一般投資家である自分たちがIPOに死ぬほど食いつく必要はない、と話者は述べる。以前から保有している人ならよいが、今は「まあまあ」という感覚だという。一方で、10年という長いスパンで見れば10倍になる可能性は十分あるとも考えている。

地上の事業についても触れている。xAIがSpaceXの傘下にあることから、前回の動画で紹介したとおりAnthropicと契約しており、Colossus 1の計算資源を月額で提供しているという。話者は具体的な金額も挙げていたが、字幕からは正確に読み取れない。こうしたデータセンターの貸し出し、つまりハイパースケーラー型のビジネスが、すでに安定した収益源になっていると話者は説明する。Cursorを買収するのかどうかについては「わからない」と述べるにとどめている。

資料の図から伝わる規模感として、話者は次の点を紹介している。現在宇宙に展開されているV2衛星に比べるとV3衛星はかなり大きく、帯域は30倍になるという。また、ネット上で出回っている合成画像として、今は33基のエンジンを持つブースターが将来は300基ほどのエンジンを積むのではないか、というものも紹介した。

月、火星、そして「イーロン帝国」

直近5年ほどはAI宇宙データセンターが中心になるものの、イーロン・マスクが最終的に描いているのは火星だと話者は言う。その手前として月に拠点を作り、そこからレールのような仕組みで衛星を次々と打ち出して、火星移住の準備を進める構想だという。ここまで来ると地球とは別の経済圏の話になっていて、よく分からないと話者は率直に認めている。

それでも話者は、ロケットの開発能力、AI、宇宙空間の通信をすべて押さえ、ここまでできるのはSpaceXだけだと評価する。さらにロボット(オプティマス)とAIまで考えると、テスラがSpaceXに統合される可能性も十分あると見ている。その根拠として、イーロンが統合したいと語っていたこと、以前から「X」という名の下にすべてをまとめたがっていたこと、テラファブの事業を両社で一緒に進めていることを挙げる。オプティマスについては、表向きは地球の人を助けるロボットと説明されているが、イーロンの頭の9割は火星のコロニー建設に送り込むロボットとして作っているのではないか、というのが話者の見方である。資料の絵にも火星で働くオプティマスが描かれていると指摘し、両社をセットにする流れは自然だろうと述べる。

結び

話者は、SpaceXは経済的にも、昔からのテスラやSpaceXのファンからも注目を集める企業になっていると締めくくる。上場後の株価の動きはエンターテインメントとして見てみたいとし、視聴者にもみずほ証券、楽天証券、SBI証券での抽選に参加してみてはどうかと呼びかけている。ただし、スターシップの再利用が確立するまでは大きな成長は見込みにくい、という話者の留保はそのまま残されている。