Cybercabは9月に正式ローンチへ:WaymoとのロボタクシーのちがいとFSDの回避映像、Model Yの給電機能、中国ロケットの着陸成功

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概要

テスラとEVの最新ニュースを紹介するこの回で、配信者は4つの話題を取り上げた。1つ目はテスラのロボタクシー専用車Cybercab(サイバーキャブ)の公式ローンチイベントが発表されたこと。2つ目はFSDが高速道路でスリップ車を避けた映像。3つ目はModel Yに給電機能が追加されるかもしれないという話。4つ目は中国の民間ロケットが1段目ブースターの着陸に成功したことだ。配信者は自動運転と宇宙開発に強く期待する立場から、それぞれのニュースを紹介している。

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Cybercabのローンチイベントと参加方法

配信者がこの回で最も大きいニュースとしたのは、Cybercabのローンチイベントをテスラが公式に告知したことだ。会場はテキサスのテスラ本社である。参加者は、米国で運行中のModel Yベースのロボタクシーに乗った人の中から抽選で選ぶ。対象期間は8月17日から8月23日までで、乗車回数が多いほど当選確率が上がる仕組みだという。当選発表は8月25日で、イベント本体は9月上旬になると配信者は見ている。

日本在住者が参加するには、この期間に渡米してロボタクシーに乗る必要がある。そのため配信者は、日本から行ける人はほとんどいないだろうと話す。一方で米国にいる日本人には、ロボタクシーに乗って応募してみることを勧めていた。イベントにはイーロン・マスクが登場し、Cybercabの今後の展開について詳しい発表があると配信者は予想する。Xでのライブ中継もあるとみており、イベント後にチャンネルで詳しく報告するとしている。

ハンドルのない2人乗り車両と、日本での販売の難しさ

配信者はCybercabを知らない視聴者向けに車両の特徴も説明した。自動運転専用車のため、ハンドルもアクセルペダルもブレーキペダルもシフトレバーもない。車内の中央には、テスラ史上最大とされる20インチの画面がある。この画面には自動運転の状況が表示され、NetflixやWeb会議も使えるようだという。配信者はこの車を、目的地まで娯楽やくつろぎに使える空間と表現した。外装は金色の2人乗りで、ドアは羽を広げるように開く。

配信者は日本での販売には懐疑的だ。車体の角がかなり尖っていて、日本の保安基準に合わないのではないかと指摘する。Cybertruckが日本で売られていない理由の一つも同じだと話す。ただしテスラは当面、米国での販売を想定しているとみている。配信者がテスラのダイナーで買ったミニチュアは後部の角が尖っていないため、開発段階によってデザインが少しずつ変わっている可能性にも触れた。

運用準備が進むCybercab

発表に合わせてSNSでは盛り上がりが見られた。有志が作った非公式の招待状風の封筒も紹介された。テスラの公式ショップでは、テスラロゴ入りのピックルボール用パドルがバッグ付き350ドル(約5万円)で売られている。配信者は高いと言いつつ、ファンなら買ってしまうだろうと話した。

運用の準備も進んでいると配信者は伝える。テキサス、ヒューストン、ニューヨーク周辺、フロリダ、フェニックス、ラスベガスなど、自動運転の許可を得た地域を中心に、Cybercabの整備拠点が作られているという。テキサス工場近くのテストコースでは、Cybercabが並ぶ様子やメンテナンス用のテント、スーパーチャージャーの設置が目撃されている。テキサス州内の別の場所でも多数の車両が並び、奥の拠点で充電や清掃、メンテナンスが行われるようだと配信者は推測する。生産はギガテキサスで今年の初め頃に始まり、生産速度が上がっているとの記憶も語った。最終工程で記念撮影をしたり、従業員がサインしたボンネットを飾ったりする写真も紹介され、配信者は開拓者精神のようだと評した。

ロボタクシーが物流を変えるという見立て

配信者は、無人のロボタクシーが普及すれば人の移動だけでなく物流も変わると考えている。紹介したのはAIが作ったマクドナルド仕様やセブン-イレブン仕様のCybercabの画像で、実際の計画ではない。そのうえで、例えば飲食チェーンが自社専用の車両を何十台、何百台と導入し、トランクにロッカーのような区画を作って順番に配達するといった使い方を想像した。そうなればUber Eatsのような配達サービスの競合にもなりうるという。

配信者は地方での食材宅配にも触れた。山奥の高齢者向けの配達も、無人化すれば人件費をかけずにできる。自動運転は物流、サービス、人の流れを根本から変える力があると配信者は述べ、自身もそこに「全ベット」したいと語った。

Waymoの新型車両「Ojai」との比較

自動運転のリーダーは今もWaymoだと配信者は認める。そのWaymoもこの時期に、中国のEVメーカーZeekr(ジーカー)と共同開発した新型車両「Ojai(オーハイ)」を発表した。自動運転システムの「Waymo Driver」を統合した専用車両という点はCybercabと同じだ。一方で設計の考え方は大きく違うと配信者は整理する。Cybercabは2人乗りで、カメラ映像だけで走るFSDを使う。Ojaiはワゴン型で両側スライドドアを備え、家族での利用を想定している。センサーはLiDARなどを使う。Waymoも最近はAIベースに移りつつあるという噂はあるが、配信者はアルゴリズムに頼る部分がまだ多く、3Dの情報が必要な方式だと説明する。

ほかの違いとして配信者が挙げたのは次の点だ。テスラはSpaceXのStarlinkを通信に使える。Cybercabはワイヤレス充電に対応している。Cybercabのバッテリーは小さく、Ojaiの半分程度とみられる。配信者が最も大きな差とみるのは車両コストだ。Cybercabは1台約3万ドルになるといわれる。一方Ojaiは1台1,500万〜2,000万円ほどとされ、Ojai1台分でCybercabを3〜4台作れる計算になる。この差が規模の拡大のしやすさに影響すると言われている、と配信者は紹介した。

とはいえ配信者は、自動運転企業が次々に出てきて競争していること自体を歓迎している。NuroやAmazon傘下のZooxも含め、ロボタクシーの競争が始まったと見ている。テスラは個人が持つ車もロボタクシーにしていくはずで、今後3年ほどで米国のロボタクシーが数十万台、数百万台へと急増するのではないか、というのが配信者の予測だ。

Ojaiのプロモーション動画について、配信者は後部に3人、前に1人が乗る構成に見えると話した。運転席にはまだハンドルがあり、そこに人が座れるかどうかはわからないという。サイズはトヨタのシエンタとアルファードの中間くらいかと推測した。サンフランシスコでは一部の車両の入れ替えが始まっているようだという。配信者は10月にサンフランシスコとテキサスを訪れる予定で、新型Waymoや、9月以降に乗れるようになるとみるCybercabの乗車レポートをしたいと話した。

FSDがスリップ車を回避した映像

2つ目の話題は、FSDの回避映像だ。配信者は、スパイ映画のカーチェイスのような動きができるという意味で「ジェームズ・ボンド」と呼んだ。米国の高速道路のジャンクションのような場所で、右側を並走していた車がスリップし、回転を始める。自動運転で走っていたテスラはこれを検知して減速し、路肩側へよけて衝突を避けた。

配信者が注目したのは反応の速さだ。画面上部には速度と「セルフドライビング」の表示、右側にはハンドルの角度が出ている。相手の車がスリップし始めた時点のテスラの速度は82マイルだった。相手がまだ隣の車線で回っている段階で、テスラは減速を始めていた。中央のコーンのような地点に来る頃には約5マイル落ちていた。中央を過ぎる頃には10〜15マイル(約25km/h)ほど減速し、衝突しそうになった場面で急ブレーキをかけた。配信者は当時の速度を時速130km前後と換算し、10秒ほどで停止したと説明している。映像を見る限りテスラは接触していないようで、避けられなければ巻き添えで壁に激突していた可能性があると配信者は話す。

配信者は、人間でも避けられたかもしれないと認める。ただし周囲によほど注意していなければ難しく、そのまま直進していたら突っ込んでいただろうとみる。そのうえで、FSDは人間より圧倒的に安全だと主張した。データの取り方や見方によって差はあるが、どの基準でも2〜3倍は安全だと配信者は言う。事故を起こしにくく、死亡事故も非常に少ないという。1年前にはFSDは危険だと言う人が多かったが、最近はそうした投稿をあまり見なくなったというのが配信者の実感だ。

FSD v15と、Cybercabに載る新しいコンピューター

配信者によれば、FSDはさらに大きな更新を控えている。FSD v15のテストがすでに始まっていて、Cybercabのプログラムに組み込まれているという。テスラのAI部門を率いるアショク・エルスワミ氏が前回の決算発表でそれとなく触れていたため、配信者はほぼ間違いないとみている。

Cybercabには新しいコンピューターが載っていて、GPUのメモリーが2倍になったと言われている。メモリーが大きいほど大きなモデルを動かせるため、このコンピューター向けに学習したモデルを載せてテストしている、と配信者は説明する。このコンピューターは界隈で「HW4+」や「HW4.5」と呼ばれている。今はCybercabにしか載っていないが、今年末か来年にはModel YやModel 3にもメモリーを増やしたAI4が搭載されるかもしれない、という噂があるという。

ただし来年末にはAI5が控えている。FSDが日本でもまもなく始まるという話もある。配信者は、テスラ車はいつ買うかの判断が難しいと認める。それでも持論は「買いたいときが買い時」だ。ハードウェアもソフトウェアも数か月ごとに更新されるので、待ち続けると永遠に買えなくなるという理由である。

Model Yに給電機能が追加される可能性

3つ目は、配信者自身も待ち望んでいる話題だ。3列シートのModel Y L(日本でも購入可能な6人乗り)と、米国で売られているModel Y Performanceは、給電機能に公式対応している。モバイルコネクターを充電ポートに挿し、先端をコンセント型のモジュールに付け替えると、100Vの電気を取り出せる。最大出力は2.4kW(20A)で、日本の100V環境ではおよそ2kWになると配信者は説明する。キャンプで家電を使ったり、災害で停電したときに電気を確保したりできる。Cybertruckは以前からこの機能を持っていた。

変化があったのは、テスラのサイトにあるこの先端モジュールの商品ページだ。以前は対応車種として「Model Y Performance」と「Cybertruck」だけが書かれていた。そこに「Model Y Premium」にも対応するという文言が加わった。配信者はこれに2通りの解釈があると注意を促す。米国では最近Model Y Lが発売され、これも「Model Y L Premium」としてPremiumのくくりに入る。そのため単に表記をまとめただけという可能性がある。もう一つは楽観的な見方で、通常の5人乗りModel Yにもアップデートで給電機能が追加されるというものだ。テスラファンの間では後者への期待で盛り上がっているという。

配信者は追加してほしいという立場だ。BYDやヒョンデなど中国・韓国メーカーの車、米国のRivianにはコンセントが当たり前に付いているのに、テスラはかたくなに搭載してこなかった。配信者はそこにマスク氏の意向があったのかもしれないと推測する。2kWあれば電子レンジやドライヤー、エアコン、パソコンも使える。バッテリーは70kWh近くあるので、単純計算で2kWを30〜40時間出し続けられ、普段使いなら1週間ほど給電してもなくならない、と配信者は見積もる。

日本ではこの給電機能が公式には案内されておらず、先端モジュールも日本では売られていない。ただ配信者によると、米国でモジュールを買って日本のモバイルコネクターに付ければ、Model Y Lなら日本の車両でも給電できるらしいという。通常のModel Y Premiumや後輪駆動モデルでは使えない。配信者はこれを「裏技」として紹介したが、モジュールを米国で手に入れる必要があるという難しさも添えた。

中国LandSpaceのロケットが1段目着陸に成功

最後の話題は宇宙開発だ。SpaceXを追いかけるロケット企業は、米国内のBlue Originをはじめ世界で増えている。今回、中国の民間企業LandSpace(ランドスペース)が、Falcon 9に迫る打ち上げ能力を持つロケット「朱雀3号(ZQ-3)」を開発し、1段目ブースターを地上に戻して着陸させることに成功した。

紹介された映像では、ブースターが大気圏に戻り、格子状のフィンで姿勢を整えながら降下する。最後にエンジンを噴射し、脚を出して目標地点に着地した。配信者はこれを見て「完全にFalcon 9だ」と感じたという。相当研究したのだろうと推測しつつも、真似をするにもエンジン技術や姿勢制御、機体設計など多くの技術が必要で、実際にやってのけたこと自体がすごいと評価する。着陸に成功したということは、今後Falcon 9と同程度のコストで打ち上げられるようになる可能性を意味する、とも述べた。

配信者が新しいと感じたのは燃料だ。Falcon 9のMerlinエンジンは、石油系のRP-1と液体酸素を使う。朱雀3号は、StarshipのRaptorエンジンと同じ液体メタンを使っている。最近は液体メタンが主流で、そのエンジンで十分な性能を出すのはとても難しいらしい、と配信者は伝える。SpaceXもRaptorの開発に苦労したので、それを載せて着陸まで成功させたことを高く評価した。

配信者は、AIと宇宙開発で米国と中国が覇権を争っていると見ている。紹介した比較図には、SpaceXのFalcon 9、Falcon Heavy、Starship、Blue Originのロケット、中国の長征と朱雀3号が並んでいた。20世紀の冷戦期の米ソの宇宙開発競争に続く、第2の波が来ているという見立てだ。日本についても、取り入れられるところはどんどん取り入れた方がいいと述べ、コスト削減を目指すH3ロケットを応援していると話した。

締めくくりに配信者が取り上げたのは、着陸直後に燃えているロケットのエンジン付近へ車両が近づき、消火剤をかける映像だ。人が乗っているのかロボットなのか、配信者にはわからなかった。人だとしたら危険なので、ロボットであってほしいという感想で、この回の話題は終わった。