Mr.マリックはなぜ「超魔術」と名乗ったのか 暴露と顔面麻痺を経て、疑う観客を相手にするまで
PLAYERS公式東大医学部に在籍するYouTuberのベテランちが聞き手を務める対談番組の後編である。ゲストのMr.マリックは、テレビで大ブレイクした経緯、その後に続いた暴露報道と顔面麻痺、疑う観客を前提に芸を作り直した過程、そしてキャラクターを変えながら長く活動を続けてきた方法を語った。対談の途中では「超魔術」を2つ実演し、マジックとの違いを説明している。終盤では、留年を重ねているベテランち自身の「遠回り」も話題になった。
「マジック」と言わずに演じたラウンジ時代
マリックによれば、デビュー前はステージではなくラウンジで芸を見せていた。客席のテーブルを回り、目の前で演じる形式である。浅草ビューホテルで演じていた頃、噂を聞いたテレビ局のプロデューサーが作家と一緒に見に来た。そのプロデューサーは、黙って見ていると「これは超能力ですね」と言ったという。
マリック自身は、マジックと呼ばれても超能力と呼ばれてもかまわなかったと話す。人を楽しませればよいという考えだった。ただ、「マジック」と言えば観客は「トリック」と受け取ってしまう。そのため、何とも名乗らずに「何でしょうね」と言いながら演じていた。
その後、同じプロデューサーが「11PM」の楽屋を初めて訪ね、特番に出ないかと持ちかけた。まるまる1時間を任せるという条件で、会ったばかりの相手への提案だった。マリックは、このプロデューサーが決定権を持っていたこと、金曜の「11PM」は好きなことをやれる枠だったことが幸いしたと振り返る。
「超不思議現象」という呼び名と視聴者の苦情
番組側の方針は、芸の正体については黙っておくというものだった。それでも何か呼び名が必要だったため、「超不思議現象」と言って演じることになった。マリックは、この「超」が流行したと語り、今の「超面白い」や北島康介の「超気持ちいい」といった言い方もその影響だと冗談交じりに主張している。
放送後は視聴者から苦情の電話が来た。手品なら手品と言ってやれ、という内容である。それでも「11PM」で何度か放送した後、「木曜スペシャル」でMr.マリックを看板にした特番が組まれることになった。
奥から登場するという演出
木曜スペシャルの特番では一流のスタッフが集められ、テーマ曲も決まった。字幕では曲名が「レックス」と聞き取れる。マリックはこの曲を、プロレスラーが花道を歩くときに観客を高揚させる音楽になぞらえている。
特にこだわったのは登場の仕方である。マリックの考えでは、カリスマ性を出すには奥か上から登場するしかない。「笑っていいとも!」のように左右から出てくるのではだめだという。プロレスの花道や伊勢神宮の参道のように、正面の奥から現れる形を作るため、スタジオの3分の2を登場のためだけに使い、残り3分の1を観覧席にした。普通とは逆の配分である。2回目の特番では階段を使って上から降りてきた。舞台では珍しくなくても、当時のテレビではあまり見られない演出だったと、ベテランちも補足している。
この特番で人気は一気に広がった。木曜スペシャルは年2回ほどのペースで、8回ほど放送されたという。
暴露報道、そして顔面麻痺
人気が出ると、「あれは超能力ではない」という暴露本が次々に出版され、週刊誌も取り上げた。ユリ・ゲラーの登場で手品の勢いが落ちたので超能力風の見せ方に変えたが、元は手品師だ、という論調だった。
マリックはこの時期にストレスがたまったと話す。ストレスは人の弱いところに出るもので、胃の弱い人は胃に穴があき、心の弱い人はうつ病になる。自分の場合は顔面麻痺として出たという。マリックの説明では、耳の奥の神経(本人は「三叉神経」と呼んでいる)が8割ほど切れた。友人と食事をしていたとき、鏡を見てくるよう言われてトイレで確かめると、顔がずれていた。
すぐにペインクリニックへ行き、1日2本の麻酔注射で治療した。注射はかなり痛かったという。しばらくは口を閉じられず、パ行の音が発音できなかった。マリックの芸には「スプーン」「ハンドパワー」などパ行の言葉が多い。観客からは「今日はハンドパワーと言わないな」という声が聞こえてきた。そのため黙って演じ、顔をセロハンテープで留め、大きなサングラスでごまかしながら舞台を続けた。それでも、テレビからは大きく遠ざかった時期があったという。
拝む観客と暴露本を読んだ観客
この時期に、マリックは初めてのライブを渋谷のクラブクアトロで開いた。舞台に出て客席を見ると、半分の観客は手を合わせてマリックを拝んでいた。残りの半分は暴露本を読んできた人たちだった。信者とアンチが混ざった客席になっていた。
スプーン曲げを見せると、拝んでいる人たちはまったく驚かなかった。超能力だと信じているので、当然起きることとして見ている。一方、疑っている人たちは非常に驚き、どこに仕掛けがあるのかを必死に探していた。
マリックはこの経験から、疑っている人を大事にしなければエンターテインメントとして面白くならないと考えるようになった。ファンを喜ばせるだけでは本当のアーティストではない。あれこれ言ってくる人、突っ込んでくる人も驚くようなものを作るため、超魔術をさらに磨こうと決めたという。
実演1:手の上で500円玉が瓶に入る
マリックは当時目指した方向を説明するため、1つ目の実演を行った。スプーン曲げはユリ・ゲラーで有名になった芸である。それに対してマリックが目指したのは、目の前のタレントの手の上で現象を起こすことだった。テーブルの上で演じると、テーブルが怪しいと言われるからだ。
使ったのは胃薬が入っていた普通の薬瓶と500円玉である。ベテランちがキャップを外して瓶を確かめ、カメラにも瓶の裏側まで映した。瓶の口を500円玉が通らないことも確認した。500円玉を自分の手の上に置き、瓶をその上に置くと、硬貨は瓶の中に入っていた。ベテランちは強く驚き、瓶も硬貨も調べて自分の手の上に置いたのだから「何かやっているだろう」とは言いようがない、と反応した。
マリックによれば、周りを囲まれてどこから見られても成立する芸を目指して作り直した。こうした芸をライブで見せ続けたことで、ようやく「超魔術」という世界ができたという。
超魔術とマジックの違い
マリックの説明では、怪しい道具を使うとどうしても子どもだましになる。カードが出てくる、帽子から何かが出てくるといった古典的なマジックは、今の観客にとっては「それはできるでしょう」「そこが怪しいでしょう」と見なされる範疇にある。だから超魔術では、なるべく怪しくない物を使って不思議な現象を起こすことにしたという。
実演2:切った靴紐がつながる
続けてマリックは、最近作ったという芸を見せた。ロープを切って元に戻す「ロープ切り」は多くのマジシャンが演じるが、今回は普通の靴紐とはさみを使う。
ベテランちが紐を触って確かめ、真ん中あたりを自分で切った。マリックは切れた端同士を片結びで結び、ベテランちに結び目を強く握らせた。そのうえで、手を開いてロープが落ちた瞬間に結び目がほどけて元に戻る、と事前に予告した。ベテランちが手を放すと、靴紐は結び目のないきれいな1本に戻っていた。ベテランちは、自分で切って自分で握っていたと驚いている。
「わからない」を「ありえない」に変える
マリックはこの実演の狙いを説明した。従来の魔術は、隠していたものを出して「わからない」と思わせるものだった。それを「ありえない」という驚きに変えたという。
そのために、これから何が起きるかを先に言っておく。予告されると、観客は驚く準備ができる。予告せずに起こすとただの「びっくり箱」になり、「戻るなら戻ると言っておいてほしい」「鳩が出るなら出ると言っておいてほしい」と言われてしまう。「こんなことはありえないですよね」と言ってから演じる形に作り直した、とマリックは話す。
ベテランちはこれを、事前に予告されると観客は仕掛けのパターンを自分で考えるので、その可能性をすべて否定したうえで現象が起きるから驚きが大きい、と言い換えた。科学を信じる現代の観客にこそ効く、とも感想を述べている。
パロディによる再浮上と「6年周期」
成功の後、再び「インチキ」と言われ、テレビに出ない時期が来た。そのときに声をかけたのが、日本テレビのプロデューサー五味一男である。マリックと五味は近所に住み、それぞれの家族と同じ焼肉店で食事をしていた縁があった。ベテランちは、クイズ研究会にいた頃に高校生クイズでアルバイトをしており、五味を知っていると話している。
五味の提案で、マリックは自分自身のパロディを演じた。「ミスターマリック」の文字を組み替えた「栗間太澄(クリマタスミ)」というキャラクターで、「ハンドパワー」ならぬ「手力」を使う。バラエティ路線で行こうという方針だった。親戚から「お前よりすごいのが出てきた」と電話が来ても、自分だと言えずに話を合わせたことがあるという。マリックは今でも自分よりこのキャラクターのファンがいると話す。このパロディは「特報王国」という番組でかなり続けた。
その後も五味の番組で、本名の「松尾」から名付けたキャラクターを作ってもらった。「本名は何」と聞かれて答えると、その場で名前が決まったという。プロデューサーがアイデアを出し、マリックが実現するという役割分担だった。最後に「実はMr.マリックだった」と明かしてキャラクターを交差させ、かなり長く持たせたと語っている。
マリックはこの業界について、飽きられたら終わりだと言う。小学1年生は6年経てば6年生になり、視聴者は6年ほどで入れ替わる。だから6年ごとくらいにキャラクターを変えないといけない。マジシャン、パロディ、次のキャラクターと、ちょうどよい間隔で変えながら生き延びてきた、というのが本人の説明である。
孫が止めたマジック漬けの生活
仕事の勢いは今は下がっているが、私生活は上向いているとマリックは話す。同じくらいの年頃の孫が2、3人いるという。子どもは父親の仕事を理解して練習を邪魔しなかった。孫は部屋に入ってきて「何やってるの、遊ぼう」と練習を止める。片手間でチャンバラをしていると、子どもはいなくなってしまう。遊ぶときは本気で遊ばないと子どもは気づく、とマリックは言う。
60年以上マジック一筋で来たが、孫によって初めてマジックを休んだ。マジックをしていなくても幸せな人はたくさんいると、そこで初めて周りが見えたという。マリックは「孫はコンタクトレンズみたいなもの。目に入れても痛くない」と冗談を交えて話し、見えなかったものが人生では突然見えるようになる、と続けた。仕事はそこまでがつがつやらなくてもいい、人生とはそういうものだと思う、とも語っている。
日常会話で使うマジック:親指が取れる
マリックは今、もっと多くの人にマジックをやってほしいと考えている。日本人は内気でコミュニケーションが苦手なので、マジックを1つくらい覚えておくとよい、という考えだ。番組では、指さえあればできる簡単な芸を教えた。
まず親指を強く握り、先端を赤くする。「これが本当の自分の唇の色だ」と話し、相手にも同じことをしてもらう。そのうえで「こんなに赤くなると取れる」と言って、親指が抜けるように見せ、また生えてくるように戻す。種明かしでは、曲げた人差し指を親指の頭に見立て、握り込む段階からその形にしておき、抜く瞬間だけを相手に見せる方法が紹介された。相手の顔の近くでやると強く驚くという。
マリックが強調したのは、この芸は「マジックをやります」と言って始めてはいけないという点である。日常会話の中で唇の色の話から入り、驚かせたら日常の会話に戻す。靴紐の芸のように事前に予告すると効果が上がるものもあるが、日常で演じる場合は、突然マジックを始めると相手が引いてしまうからだという。
ベテランちの「遠回り」への助言
番組の趣旨に沿って、ベテランちは自分の現状を話した。浪人1回、留年5回で、27歳の大学4年生。YouTubeやテレビに出演し、文章も書いている。卒業する気はあるという。大学で「自分は卒業できると思うか」と聞きに行くと、5回留年してもへこたれていない学生は見たことがないのでわからない、と言われた。多くの学生はもっと早い段階でやめるか進むかするからだという。
ベテランちは、卒業すれば病院で働くことになるが、医師は副業ができないので今の活動をやめることになるかもしれない、と迷いを口にした。医師の仕事は疲れそうで、あまり面白くなさそうだとも話した。
マリックは、ここまで来たのだから医師になった方がいいと勧めた。働くかどうかはどちらでもよいが、免許を持っていればいろいろなことに役立つ。マジシャンは免許がなくてもプロになれるが、医師は誰でもなれるものではない。少なくとも免許は取っておけば、その後も考えられる、という助言だった。ベテランちも、経営者をしている医師はお金を借りやすいと聞くと応じた。叱られると思っていたベテランちは、優しい助言だと感謝し、医師免許を取ったら持ってくるので消してほしいと冗談で返している。
マリックにとっての「遠回り」
最後に「遠回りとは何か」と問われ、マリックは「修行の道」だと答えた。自分もプロになるまで何十年もかかった。遠回りした分だけ身につき、遠回りした人は長く持つ。早くデビューして早く売れた人は、2発目、3発目を出すのが難しいという。
マリックは、ビートたけしに「遅くデビューしてよかったね」と言われた経験を紹介した。理由を尋ねると、遅くデビューした人はみんなが応援してくれるから、という答えだった。回り道は自分のためにもなり、周りにも勇気を与える、とマリックは話す。ベテランちに対しては「いい修行をしている」と言いつつ、「あと1回くらい留年してみては」とからかった。ベテランちは、あと1回留年すると退学になると返し、卒業に向けて頑張ると述べて対談は終わった。
11PMって番組に、よかったら特番で出ませんかって。1時間あげるから、1時間、1時間まるまる。
もうこの辺ですよね。だから言ったらボコーンって売れたってことですね。暴露したりする人出てくるじゃないですか。あれは超能力じゃない。こうやってやって暴露がいっぱい出たり、ストレスが溜まって、この耳の奥にある三叉神経っていう、顔面麻痺というね。で、バーっと顔崩れて顔動かんくなっちゃったんですね。
マリックさんにとって遠回りとは何でしょうか。たけしさんと会った時に、マリックさん、遅くデビューしてよかったねって言われてね。…のラウンジっていうとこでやってたんです、その頃。
ラウンジっていうね、ステージじゃなくて客席でこうやって見せてたんです。こういうテーブルの。それである時、テレビ局のプロデューサーがその噂を聞いて、浅草ビューホテルっていうとこでやった時に見に来てもらって、作家さんと一緒にいらっしゃって、これ黙って見てたら超能力ですねって言ったんですよ。言わなかったら、マジックって言わなかったら、これ超能力ですねって言って。
なるほど。
まあ、どっちでも私はいいんですと。人を楽しませればね。マジックと言うとトリックっていうイコールになっちゃうから、何も言わずにやってたんですよ。なんでしょうねってやってたんですよ。そしたら11PMっていう番組に。
ああ、有名ですね。
そこで初めて楽屋にいらっしゃって、よかったら特番で出ませんかって。1時間あげるから、1時間、1時間まるまる。全然会ったばかりですよ。もうだから決定権持ってた人なんですよ。
すご。
なんか金曜イレブンだけはね、好きなことやれるらしくて、たまたまそういう。
結構伝説の番組みたいな感じですよね。11PMって好き放題やるみたいな。
金曜イレブンっていうのはね、特に。だからその方が来てくれたのが良かったんですよ。
ほお。なんか熱いっすね。日本熱いな、その当時ずっと。
いや、すごい。これは黙ってやりましょうと。で、黙ってやるにしてもなんか言わないとと言ったら、じゃあ超不思議現象と。超不思議現象と言ってやってくださいって、そこで「超」が流行ったんですよ。今普通に言ってるでしょ、超面白いとか。あれ超魔術の「超」なんですよ。
超気持ちいい。北島康介の超気持ちいいとか。
全部影響ですよ。
マリックさんが最初、「超」っていうから始まってるっていうこと。
お願いします。
ほんまですか?
それで超不思議、超流行ってると、視聴者の人から電話かかってきて、何なんだと、手品なら手品と言ってやれと、色々苦情が来るじゃないですか。それで11PMで何回かやった後に、木曜スペシャルという。
ほうほうほう。
いよいよミスターマリックを冠にした特番をやることになって。
あ、もうマリックさんの番組だ。
すごいことなんですよ、これ。
その当時のテレビ、今でもすごいのに、むちゃくちゃすごいでしょ。
むちゃくちゃすごい。もう一流のスタッフ集めてもらって、その時にテーマ曲が決まり。聞いたことある。レックスっていうね。
どんな曲でしたっけ?多分知らない方もいらっしゃると思うんで。
いや、もう知ってますよね。ダダダダダダダダダダダダっていう。レックスね、というテーマ曲が私の登場でかけてくれたんですよね。プロレスラーが花道出てく時に、ワクワクさせるために。そんなことが色々、いろんな人の才能が集まって特番ができて。
だから当時ではもう最先端の演出ってことですよね。その出囃子で音楽が流れるなんていうのは、舞台ではあってもテレビではあんまやってなかったようなことを。
だって奥から出てくるなんてありえないじゃないですか、テレビのスタジオで。
確かにね。
これカリスマ性出すには絶対に奥か上からしかないんですよ。
なるほど。横から普通に『笑っていいとも』みたいに、左右からじゃダメで。でも確かに奥から来るな。
なんかすごい人は奥の方から来ないと。
確かに雑魚いやつが横から来て、強いやつが奥から来ますね。
そうでしょ。プロレスの花道もそうですけど、奥から出てくる間に。伊勢神宮の参道ですよ。正面がこうパーンって見えて。それをやるため、スタジオの2/3を出るためだけに作って、1/3がギャラリーですよ。普通ありえない、逆ですけども。そこまで演出していただいて。2回目は上から降りてきた、階段みたいな。そんな演出などもしていただいたおかげで。
で、それ流行ったんですか?もう特番。
特番やって。
もうこの辺ですよね。だから言ったらボコーンって売れたってことですね。
それで、人間って飽きられますからね。で、とりあえず8弾ぐらいまでやったんですよ、木曜スペシャルは。
それはもう月1とかですか?何ヶ月かに1回?
年に2回とかね。
年に2回で8回行ったんや。すごい。結構なペースで。
やってて。それで当然、暴露したりする人出てくるじゃないですか。あれは超能力じゃない、こうやってやってるって暴露本がいっぱい出たり。
そうですね。ほんまは手品やった、だからユリ・ゲラーで手品の勢いなくなったからそういう見せ方で出てったけど、こいつは元々手品師やと。
そうそうそう。
暴露されてみたいな。もう週刊誌とか色々ね。すごいな。へえ。
それで、しばらくちょっとストレスが溜まって。ストレス、人間溜まるとね、どっか弱いとこに出るんですよ。胃が弱い人は胃に穴があくし、メンタルの弱い人はうつ病になったり。私はたまたまね、この耳の奥にある三叉神経っていう、顔面麻痺っていうね。
ああ。
神経が8割切れたんです。バーンと。
三叉神経って顔全体に行ってる神経なんで。そうですね。さすがお医者さん。最近勉強して。
で、バーンと切れて、片側がバーっと顔が崩れて。
はあはあはあ。突然来るんですね、あれって。顔動かんくなっちゃったんですね。
ええ。友達と食事してた時に、友達にちょっと鏡見てきてって言われて、トイレに見に行ったら顔がずれてるんですよ。それで障敗台っていうとこへすぐ行って、ペインクリニックって言って。
ありますね。
めちゃめちゃ痛いんですよ。ここから麻酔を打つっていうね。ぐわーっと麻酔が。1日2本打つんですけども、あれで治療したんですけども、あれでしばらく顔がこう、パピプペポが言えないんですよ。
閉じれないってことですか?パーっていうので。
閉じれない。で、私の芸でパピプペポ多いんですよ。スプーンとかね、ハンドパワーとか。もう話が言えないから。
確かに。
お客さんはなんで今日言わないんだろうって。あれ、今日ハンドパワーって言わないなとかね。
そうか。
言ってるのが聞こえるわけですよ。顔動かないからもう黙ってやって、セロテープでこうね、大きいサングラスかけてごまかしてたんですけども。そんなことしながらしばらくやってたんですけども、やっぱりテレビからちょっと遠ざかった時があったんです。ズドンと。
ほお。まあ、ストレスもでかいでしょうしね、それはね。プレッシャーもかかるし。
ライブやるでしょ?ライブを。初めて私ライブやったのパルコ劇場。パルコのクラブクアトロっていうとこですけども。
あ、今のクアトロ。
あそこで初めてライブ。そこで出てった時に、お客さんパッと見たら、半分の人がこうやってやってるんですよ。こうやってこうやってね。拝んでるんですよ、私を。で、半分の人は暴露本読んで。
もう、ファン層むちゃくちゃになっちゃったんや。信者ともうアンチの2個になっちゃった。
混ざってんですよ。あれと思って。
それはしんどいっすね。
で、スプーン、今みたいに曲げるじゃない、ふわっとね。と、こうやってる人はね、全然驚かないんですよ。信じてるから。
まあ、そうですよね。人の驚く顔が好きで始めたのに。
そう。この人たちは全然反応ないんですよ。
それはもう超能力やと思って信じるから。
ありますねっていう顔してね。で、暴露本で疑ってる人がめちゃめちゃ驚くんですよ。うわって言って。書いてあるのと違うよ、これって。一生懸命探すわけですよ。それが面白くて、あ、人間って逆に疑ってる人、疑ってる人をもう大事にしないとエンターテインメントとしては面白くならないってこと。
そうですね。
ファン喜ばせてるだけじゃ本当のアーティストじゃないと。
じゃないってことでね、そこで初めて、なんだかんだ言ってくる人の方が、突っ込んできてくれた人の方が…だからそういう人たちも驚くようなことやろうっていうことで、より超魔術を磨こうというふうになりましたね。
へえ。おもろ、熱い。いや、今人いましたね。マリックさん、最高の男ですね、本当。
いやいや、その、長くやってるだけで。
で、その当時ね、もう1個だけちょっとお見せしますけど。
もう1個ね。すごいよ。
マジックと言って何が1番喜んでくれたかと言うと、スプーン曲げとか、まあユリ・ゲラーさんで有名だったんですけども、タレントさんが目の前にいて、タレントさんの手の上で起こそうとやるっていうとこを目指したんですよ。
この手の上で。まあ、自分の体の上でってなったらね。
テーブルの上でやるとテーブルが怪しいとか言われるから、手の上でやるってことで。やっぱ道具がなんか怪しいっていう先入観がありますもんね。
だからこういう、これ薬の瓶なんですよ。ちょっと手に取っていただきます。これ普通のね。キャップ外していただいて。胃薬に入ってた普通の薬の瓶。ちょっと周りも見といて、裏もちょっと、カメラさん、そこもちゃんとあるってことで。そこに。
そうですね。
持ってきましたから。ちょっと500円入れ…500円玉ですね。普通の500円ですよ。ちょっとこの蓋のところ持って寄せていただきます。
こういうことですね。
で、落ちないっていうのを見て。それは落ちないですよ。そこを500円が通るっていうのを今からやりますね。
ほう。
だからそこちゃんと見といていただきます。じゃ、ちょっと手出していただいて。500円もチェックして、これも大丈夫で、外からもどっからも入らないんです。で、反対の手でちょっと瓶持っていただきます。で、この手取っていただきます。500円玉。自分の手ですよね。もう怪しいとこないですよね。で、この瓶をここ置いていただきます。普通に置いていただいて。これでこの500円が中に入ったら驚いてくださいね。
いや、驚きますよ、それ。
お願いしますね。行きますよ。ここ。
あ、行きましたよ。入った。
え、入った。ほんまや。え?
いや、入ってますよ、これ。
入ってる、入ってる。
え、ないですよね。これ瓶の中に入ってますよ。
というところまで進化させたんですよ。
おお。確かにえぐいぞ、もう。
周り囲まれて、どっから見てても、何回見ても。そういう世界を目指して、もう1回だから作り直したんですよ。
そうっすね。これはもうだって疑いはないっていう。なんかやってるやろって言いようがないっすもんね。瓶もチェックした。小銭もチェックした。で、手の上に置いてあった。
全部。そんな超魔術をずっとライブで見せてると、やっと超魔術って世界が…
もう喋ってる。ありがとうございます。
超魔術。
超魔術。
マジックとの違いっていうのを少し分かっていただけたら。だから、怪しいもの使ってやるとどうしても子供騙しみたいになっちゃってるから。
今までのクラシカルな、カードが出てきてとか帽子が出てきてとかでは、もう今の人はマジックの範疇やから。
そう、そんなことできるでしょ、そこが怪しいでしょっていう。
なるほど。
極力身近なものを使って、不思議なことをやってこうということで。さ、最近作ったのね。最近作ったの、続けてもう1つぐらい。
すご。え、すごいやん。最新の、まだ考え続けてんや。
まだ考え続けて。
すご。ハサミ、ハサミどうぞ。
また俺なんかやらされんのか?
大丈夫。普通のハサミです。コクヨのマークまで入ってますからね。紐を切って元に戻すってマジック、みんなやってるじゃないですか。ロープ切りっていうんですけどね。ロープをこうマジシャンがこう切って、はい戻りましたって、見たことありますよね。これは靴紐、ちょっと触っていただきます。
靴紐ですね。
紐。普通の紐。
靴紐。
ここをそのハサミで切って、切ったところをくっつけるっていうのを今からやりますからね。
医学に役に立つんじゃないですかね、これ。
まあ、今日も紐結んだりとかしてました。
じゃあ、大体真ん中でいいですから。
じゃあ、すいません。失礼します。
で、自分で切ったの覚えてくださいね。
いや、そりゃ。切りました。
切りましたね。ちょっといいですか?ハサミ置いといてくださいね。すいません。じゃあちょっと、こことここがくっつくなんてことは絶対ないですよ。
いや、それおかしいですよ。
こことここがくっつくなんてこともないですよね。切ったんですから。これくっついたら驚いてくださいね。
驚きますよ、そりゃ。
じゃあ結びます。片結びと言って。
ありますね。穴に紐を通す。
通して。大丈夫ですか?これ普通に紐結んでるだけですよ。結びましたね。大丈夫ですね。で、引き上げていただきます。
え、また俺?
この結び目をしっかり握っていただけますかね。ちょっと待ってくださいね。この結び目ですよ。結び目をしっかり握っていただきます。
え、めっちゃ握ったで。
手の中で…ちょっと待って。手の中でくっついたら驚いてください。
いや、それ驚きますて。
自分の手の中ですからね。もうちょっと待って。今頑張って、今繊維と繊維がくっつき始めてますけど。
まあ、パワーやったらそうなりますよね。
あ、いいですね。で、私はここ持ってますから。はいと言ったら手パッて開いてくださいね。とロープは落ちますよね。この落ちた瞬間に結び目解けて1本元に戻ります。想像していてください、想像。
ありえないですよね。ありえない。ありえ、え、
結び目握ってますよね。で、ちょっと力緩めてもらいます。今結び目ほどき始めますから。じゃあ行きますよ。じゃあ私が言いましたら離してくださいね。もうちょっと上で。くっついたら驚いてくださいね。
驚きますよ。
じゃあ行きますよ。はい。離してください。
ほら。え、ちょっと、え、ちょっと、え、
ちょっと見てください。これ本当に綺麗に繋がってますよ。
切ったとこ覚えてます?真ん中。
真ん中辺。
え、引っ張ってみてください、ここ。
ええ。
いや、本当に戻るん。本当にシンプルにガチですごいやん。
不思議でしょ。
不思議。
切りましたからね、ここ。
切りました。切ったし握ってたんよ。
握ってましたからね。
で、離してって言われて離して、で、その持ってましたもんね。その端っこで、こう繋がった状態。そうそうそう。
いいですね。これだけ頭のいい人が驚いてくれると。隠してたもの出してたって言われる時代とだいぶ変わりましたでしょ。
そうですね。
わからない、わからないっていうのは従来の魔術だったのを、ありえないっていう驚きに変えたんですよ。
ほお。
それには、こういうことは起きますよと言っておいて起きるから、驚く準備ができてるんですよね。ありえない、ありえないっていう。
うわ、めっちゃ深いエンタメの話やな、今の実は。なるほど。言っとく方が、今の科学を信じてる人たちには驚きがちゃんとインパクトありますよね。
なるほど。
勝手に、今のやったらただのびっくり箱なんですよ。
なるほど。
戻るんだったら言っといてくださいよって言われますよね。鳩が出るんだったら出ると言っといてくださいって言われますが。
確かにそれ言われたら、事前にこっちでいろんなずるのパターン考えて、それと違うやんけの方が驚きっていう。
可能性をもう全部否定しといてからボンと起きるから、こんなことありえないですよねって言ってやるように今作ったんですよ。
なるほど。いや、すごい。で、ここで大成功されて。
で、またインチキインチキ言われてから、下がって、またね、日本テレビの五味一男さんってプロデューサーと。知ってます?
知ってます。僕、高校時代、大学時代とクイズ研究会にいたので、高校生クイズでお世話になったり。
そう。本当ですか?
バイトしてました、僕。
もう有名なね。
そうっすね。
エンタの神様やね。あの方とね、私、近所で焼肉、家族でお互い同じ店で食べてた時があったんですよ。その縁で声かけていただいて。マリックさん、しばらくテレビ出てないからって。この時に会ったんですよ、ちょうどこの時に。だから11PMで日本テレビさんに助けてもらって、また日本テレビのプロデューサーの方に。で、クリマタスミって。
クリマ。
手力って言ってね、パロディをやったんです。自分を、自分のパロディを。ミスターマリックの文字を組み合わせるとクリマタスミになるんですよ。
クリマタスミ。
ね。ミスターマリックの文字を。
アナグラムですよね。
で、クリマ。で、五味さんがこの名前でちょっとパロディやって、もうバラエティで行こうって言ってね。
面白いです。なるほど。
これがすごい助けていただいて。飽きられたら終わりなんですよね、この業界って。で、そこで自分のことをパロディやって。
すっごい斬新なアイデアですよね。だって自分をいじってるってことっすもんね。
自分がやって、パロって。いや本当に、親戚のもんから、お前よりすごいのが出てきたって電話があって、自分だって言えなくて、あ、すごいの出てきましたねって言って喋ったことあって。
じゃあもう見てる人騙されるぐらい、もう完全に入り込んでというか。
未だにだから私よりもクリマのファンがいるくらい。
へえ。じゃあもう演者の方も、どうせマリックでしょうとかも言わんってことですね。完全に入り込んでエンタメやな。
それ結構ね、特ホウ王国っていう番組で結構やらせていただいて、その後にまたエンタの神様で、今度は松尾闘祭っていうキャラクター作ってもらって。全部五味さんなんですよ。
いや、すごい。五味さんやった。
すごいですよ。本名何て言うのって言われて、松尾でした。じゃあ松尾闘祭で行こうと。そんな簡単にパッと作られて。プロデューサーと出会って、こういうアイデアはどうっていうので、それを実現するという役割分担になったんですよ。で、またここまで戻していただいて。で、実はミスターマリックでしたっていうのはやっとクロスして。
あ、結構引っ張ったんですね。これでかなり持ちましたよね。
持ちましたね。だってね、小学校1年生の子が6年生になると、6年のスパンで入れ替わるじゃないですか。そうすると飽きられますから。やっぱり6年ごとぐらいにキャラ変えないと。
そうか。そうか。マリック、それから松尾闘祭って、ちょうどいいスパンでね、キャラを変えながら生き延びたという。
へえ。
っていうのがここ以降っていうことですね。
でも下がってるんですか?全然素敵な幸せな感じじゃないですか?
今もうこれはね、孫ができ…同じくらいの孫がいるんですよ。2、3人ぐらいいるんですけど。
いや、素晴らしい。
やっぱりこうやって一筋でずっと来てた時に、やっぱ孫がね、止めるんですよ。子供は言ってこないんですよ。お父さんはこういう仕事だと思って邪魔してこない。孫っていうのはバッと部屋入ってきて、練習してるじゃないですか。バッと止める力あるんですよ。何やってんの?って言ってね。遊ぼうって言って。
それマリックさんの方から言っちゃうという。
いやいや、私は練習してるけど、孫から来るでしょ?ちゃんばらしようとか来るじゃない。いい加減に片手でちゃんばらやってると、子供っていなくなるんですよね。本気で遊ばないと。遊ぶ時はちゃんと本気で遊ばないと。
気づきますからね。
孫っていうのはもうとことん来るんですよね。本当やめざるを得ないです。初めてマジックを一旦休ませる力あるんですよね。今までマジック一筋で60年以上来たのに。
やっぱ孫の前ではという。
あ、そういえばマジックなんかやってなくても幸せな人いっぱいいるなって。初めて周りが見えてく。初めて気づかせてくれるんです。だから孫ってコンタクトレンズみたいなもんでね、目に入れても痛くないっていうのはあれなんですよ。見えなかったものがね、突然バッと見えるんですよ、人生って。
そうか。人生って。別にこんなちっちゃいトリック、トリックというかね、マジックのことずっと考えてないでも、孫とちゃんばらしたら楽しいやんっていうことにようやく気づいて。
ようやく孫が教えてくれてね。あ、そうだなって。そう言うとやっぱり、こういう仕事としてはってことですね。
仕事としてはね、別にそんなガツガツやらなくてもいいなっていう。
プライベートはだから上向いてるよという。
逆にね。人生ってそういうもんだなと思って。
いやあ、なるほど。ちょっと話がおもろすぎるなあ。
でしょ。だから本当、長くやることは大事ですよね。
そうっすね。いやあ、なんかでも熱いっすわ。めっちゃいい話でした、本当に。僕結構YouTubeやってて人と喋ってきたんですけど、こんないっぱい話す人、令和ロマンのくるまさん以来。すごいなんかパワーというか。でもそれが超能力にも繋がってるんですかね。
だから私、今はね、孫とも遊んでるように、もっとみんなにね、こういうマジックやってもらいたいんですよね。日本人ってどっちかというとシャイだし、コミュニケーション下手だから、マジックの1つぐらいはね、ちょっと皆さん覚えて、ちょっとやるっていうことを、ちょっと広めてこうと思ってね。1つぐらいは覚えません?
マジですか?授けてくれるってことですか?
いや、そら、飲み会とかで盛り上がりますよ、多分。友達に早速見せたいですね。
簡単に、指さえあればできますから。
指さえあれば。ありますよ。
親指、親指あります?ここぎゅっと握ってみてください、これ。自分で。と赤くなってきませんか、先端。もっともっと先端だけです。そう、そう、そう。血がね、集まって。これが実は本当の自分の唇の色なんですよ。自分の血の色というかね。
だから女の子、口に塗ってるじゃない。で、女の子にこうやって見せて、これがあなた自分の唇の色だよっていうことをまず話すんですよ。と、みんなやるじゃないですか。
ああ。
あ、私の唇の本当の色これなんだと。こうやって見せるんですよ。で、ぐっとやってると、この赤い…見えます、指。これね、このくらいやってたら取れるんですよ。こうやって。
え、
いや、ここから抜けるんですよ。もう少しやって抜けますから。ここギュッと握って、こう見せて。この端、思いっきり赤くなるまで。見えます?これ、ちょっとカメラさん、これ取れるんです、これ。で、こうやってやるとまた生えてくるんですよね。
はあはあはあ。
じゃあこれのやり方を教えますね。これは自分の親指ですよね。最初はね、これに代わるものが実は人差し指のこう…だからこう曲げてこうやると親指の頭になりません?
はあはあはあ。だから最初から握り込む時もこういう握り込み方にしといて。
そうです。で、ここ指揃えて。これ見えますよ、これ。で、これを私の方に、外れるって言って、こっち抜くんです。こっち抜くんですと、これ見て驚くんですよ。
あ、もうだからずっと挟んどいて、抜く瞬間だけ相手に見せるんですよ。
そうして見せる。で、こっちは隠しててください。
そうか。こうなってたらね。
こうやって、これがね、このぐらい赤くなると取れるんですよってやると、相手の顔の方に近づけるとギャーって驚きますから。
はあ。いや、いいっす。
面白いでしょ。
単純なのが熱いっすね、この。スパンと切るようなというか。
これマジックやりますとか言ってやっちゃだめなんですよ。普通の日常会話の中で、ところでこれ自分の唇の色だねっていう会話から始まってく。ところであんまり長くやってると取れるんだよって言うと、初めてびっくりするって。何?ってことで、あとは日常会話に戻すんですよ。
いやあ、いいっすね。粋な。そうか。だからさっきの紐切るやつやったら事前に想定させた方が輝くけども、今のやつは。
日常生活でやる場合は。
だって突然マジックやりますって言ったら、変でしょ。
そうっすね。
引いちゃいますから。
ということで、マジックやってくださいね。
マジックか。いやあ。
この番組は人生をお聞きして…まあ、僕が今ね、遠回り中なんですよ。
え、何浪してらっしゃるんですか?
浪人は1回で、留年が5回ですね。
え、5回?
はい。6ダブです。だからダブり6回で、今27歳で大学4年生で。もう日々YouTubeやったり、テレビ出たり、あと本書くのとかも好きなんで、文章書いたりとか。
で、卒業する気はあるんですか?
これがあるんですよ。
あるんですか?本当に?
本当なんすよ、これ。
すごいですね。
1、2、2、3、3、4、4って、今4でちょっと詰まっちゃってる。
いや、難しいもんね。
まあ、勉強結構時間かかる。
いや、すごいですね。
この前、大学に、だから僕はこれから卒業できると思いますかって聞きに行ったんですよ。でも、君のようなへこたれてない5回留年したやつは見たことがないからわからんっていう。大体もっと早い段階でやめよるか、進むか、どっちかするから。なんか元気で明るいのにこんなやつは見たことがないってなっちゃって。そう、今頑張ってる状態なんすけど。
ええ。1回落ちるとまた1年待たなきゃいけないわけでしょ。それを5回繰り返してるわけでしょ。
そうです。もう親も心配して。
いや、お金もかかるし。
まあ、卒業はしようと思ってるんですけど、卒業したら今度じゃあもう病院で働きなさいみたいになるんで、それもちょっとどうしようかなっていう。
へえ。でもそこまで行ったらやっちゃった方がいいんじゃないですか?
まあね。でもそれこそこういう仕事できんくなるかもとかもあるんすよ。お医者さんって副業ダメなんで、そもそも。だからもうこういうのもすっぱりやめてお医者さんになる人も結構いますし。どうしようかなっていう。
え、そこ悩む人います?
なんか、あんま面白くなさそうじゃないですか?
え、お医者さんの方?
はい。疲れそうじゃないですか?
あ、いや、世のため人のためっていう…ちょっと勘弁してくださいよ。
マジック1本でやってたんでしょ、だって。私、人の驚く顔を見たくてやってただけで。
ね、僕も見たいんですよ。
人救えるっていうのはすごい。もう先生というのは医者と学校の先生ぐらいしか。
先生って言いたくない。まさかのそっち派。
いや、
あ、医者おすすめっすか。僕がじゃあ孫だったら、何を言ってんねんやと思う?
いや、そこまで5回やったんだからね。医者になった方がいい。とりあえずなっちゃった方がいいよね。
まあ、卒業はもちろんしようと思ってるんですけど。
あ、働くかどうかはね。それはまあどっちでもいいよ。免許持ってるといろんなあれじゃないですか?
いや、そうなんすよ。それ面白いと思って。
結構私の友達でも、その免許が役に立ってるというね。
ああ。まあ、いらっしゃいますね。経営者されてるお医者さんとかで、とにかくお金が借りやすいっていう話をよく聞きます。
そう。とりあえず卒業は。
そうか。まあ、それはそうですね。親も心配しますし。
見事な回り道ですね。
もうわざとそんなこと言うんですか?わざと回ってるとしか思えないよね。
いや、
本気出したら卒業できちゃうんじゃないですか?本気で。こういうのやめて。
まあ、本当はそれもちろんできます。日本一勉強はできるので。
いいっすね。
来ちゃってつまんなくなっちゃっては…忘れちゃわない?勉強。
まあまあまあ、やればすぐ思い出すんです。
すごいですよ、お医者さんって。
お医者さんに対するリスペクトはやっぱすごい。
いや、すごいですよ。じゃあ免許。誰でもなれるもんじゃないですもん。
めっちゃマジシャン。
マジシャンは免許いらないからね。プロになるって言ったらなれちゃうから。
そうね。
だから免許いるから、まあ少なくともそれは取っといたら、いつでもまた考えれるしっていうこと。
免許だけは取っといた方がいいですね。ここまで来たらね。
ありがとうございます。すごい優しい。もっとなんか叱られるかと思ったけど、やっぱ優しい。ありがとうございます。
いやいや。
頑張ります。じゃ、医師免許取ったらまた持ってくるんで。
本当ですか?
消していただいて。そういうのもできるようになるんで、医師免許取れば。
是非。大丈夫かな?是非。
ということで、そろそろ締めさせていただきたいと思います。長いことありがとうございました。この番組は、最後にゲストの方にお聞きしていることがあるんですけど、マリックさんにとって遠回りとは何でしょうか?
うわあ。
私もね、何十年とプロになるまで時間かかりましたから、もうね、修行の道だと思ってますね。自分の人生の修行の道は、遠回りしたほど身につきますね。だから遠回りした人は長く持ちますね。早くデビューして早く売れちゃった子っていうのは、なかなか人生持たないですよね。
2発目、3発目が難しい。
なかなかね。だから本当にね、前、たけしさんと会った時に、マリックさん遅くデビューしてよかったねって言われてね。どうしてですかって言ったら、もう遅くデビューした人はみんなが応援してくれるから。
やっぱそんだけ回り道した人は周りが応援してくれるんですよね。
そう。
…と思われてないというかね。下積んできた。で、まあこれ聞いたら応援したいっすもんね、やっぱ。だから回り道は、自分のためでもあるし、周りにも勇気を与えますからね。
よし。
もう修行ですよ。
分かりました。
いい修行してますよ。
ありがとうございます。
あと1回ぐらいやっといてくださいね。
あと1回やったらちょっと退学になってしまう。もう0で、マリオで言うと×0の状態なので、頑張っていきたいと思います。
いいですね。じゃあ頑張ってください。
親も消せるようにということで。
ありがとうございました。
じゃ、ありがとうございました。
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