梅澤美波が語る卒業後の素顔と、「誰かのため」なら頑張れる理由

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概要

乃木坂46を卒業した梅澤美波が、作家の三宅香帆と語り合う対談である。話題は休日の過ごし方、家族との関係、服の買い方、メモの習慣、雑誌への思い、今後の仕事まで幅広い。グループではキャプテンとして知られる梅澤だが、この対談では家族の前での甘えた一面や、細かく記録して管理する習慣が語られる。終盤に三宅は、梅澤の頑張る動機を『鬼滅の刃』の竈門炭治郎に重ねる。本人は「自分のことをここまで話せる機会はなかなかない」と喜んでいた。

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ご褒美は食べること、考え事は公園で

自分へのご褒美を聞かれた梅澤は、食べることだと即答した。疲れたときは「めちゃくちゃ食べる」という。和食が好きで自分でも料理をし、好きなだけ作って食べる。特に好きなのはじゃがいもで、ふかしてバターをのせるだけの食べ方を挙げた。仕事が終わればご飯が待っていると思えば頑張れる、というのが梅澤の感覚である。

料理は食事のためだけでなく、頭の中を整理する時間にもなっている。考え事をするときは公園へ行き、携帯を触らずにコーヒーを飲みながら1時間ほどぼうっと過ごすこともあるという。三宅はこれに驚いていた。梅澤は一人の時間を持つタイプで、「1人、大好きです」と話し、そうした時間がないとだめだとも語った。

レシピは雑誌やSNSで探すが、濃い味付けが好きなので適当に作ることも多いという。

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家族の前では「だらしない」真ん中っ子

梅澤は服が好きで、すぐに増えてしまう。そこで姉と母が家に来るたびに、まとめて譲っているという。家族なら後から「あれ返して」と言えるので、気兼ねなく手放して新しい服と入れ替えられる、という理屈だ。

家族とはとても仲が良い。姉と弟がいて、弟は別のところに住んでいるが、ときどき家族全員で集まる。今年は2回旅行に行った。年始に伊豆、卒業後に軽井沢である。軽井沢では、家族が「卒業おめでとう」のケーキを用意してくれたという。

ただ、昔からずっと仲が良かったわけではない。姉とは年子で、たくさん喧嘩をしてきた。父に反抗した時期もあった。梅澤によれば、父は厳しいときは厳しいが、率先してふざけるお茶目なタイプで、学生時代はそのお茶目さが「うるさい」と感じることもあったという。関係が変わったのはグループに入ってからで、家族がより仲良くなった感じがすると語った。家族はライブにも来てくれて、「1番のファン」でいてくれるという。

三宅が「真ん中っ子っぽくないとよく言われませんか」と聞くと、梅澤はそう言われることが多いと認めた。ただし親しい友人はわかってくれているという。三宅はキャプテンのイメージがあるからではと推し量り、家族の中では真ん中っ子らしくなるのでは、と続けた。梅澤は、家族といるとかなりだらしなく、全部やってもらっていると答える。仕事では自分で頑張るが、姉は自分より何倍もしっかりしていて何でもやってくれるし、母にも「何とかして」と頼むという。

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服は必ず試着、古着は「3パターン」が決め手

服はあまりネットで買わない。身長があるので、必ず試着したいからだ。休日や仕事が早く終わった日に、銀座あたりの百貨店やセレクトショップを歩き回り、試着して選ぶ。

買い方は2通りある。雑誌で見てチェックしたものを狙って買いに行く場合と、何でもいいから欲しいときに直感で選ぶ場合だ。ただ、その結果似たような服ばかり集まってしまうと梅澤は笑う。色はほぼ黒で、デニムは形も長さも色もほぼ同じものが5本ほどあるという。三宅が、自分が一番きれいに見えるラインがあるからでは、と言うと、梅澤は「だからしょうがない」と応じた。好きなブランドは特になく、いろいろなものを見て選んでいる。

三宅は、古着屋で可愛いと思って買ったものの、合わせ方がわからなくなる経験を話した。梅澤の対策は、買う時点で3パターンの着方が思い浮かんだら買う、というものだ。特に古着ではこれを意識している。デニムにもスカートにも、別のデニムにも合わせられそうなら買う。もっとも、結局はだいたいワンパターンで着ているとも付け加えた。

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服の予定から映画の感想までメモする

クローゼットの中身は基本的に全部把握しているという。iPhoneのメモ帳に「この日はこのトップスを絶対着たい」といった予定を書くこともある。多いのは私服を見せる仕事のためで、プライベートは基本的に何でもいいが、仕事では見せ方を考えて服を選ぶ。三宅も自前の服でYouTubeに出ることが多いため、同じ日に撮った動画が2本公開されると同じ服ばかり着ている人に見える、と共感していた。梅澤は、それを考える時間も楽しいと話す。

梅澤は自分を「めっちゃメモ魔」だと言う。理由は忘れてしまうからだ。服やコスメなど買うもの、自分に合うデニムのサイズの数値、映画の感想、その日起きた面白いことまで書き留める。いつか使えるのではという気持ちがあり、ラジオで話す機会もあるので「職業病みたいなところもあるのかもしれない」と語った。三宅は、日記やメモを書くのが好きならエッセイを書いてほしい、見ている出版社の人がいるだろう、と冗談めかして呼びかけた。

10:14

卒業記念のバッグと「欲しいものリスト」

卒業記念にはバッグを買った。何年も狙っていたもので、今だと思って予約した。一生使うつもりで、頑張ろうという気持ちを込めて買ったという。

欲しいものは主に雑誌でチェックする。可愛いと思ったバッグや服、靴をいったんすべてリストアップし、そこから削っていく。気になるものは検索して公式サイトのスクリーンショットを撮り、「欲しいものリスト」のファイルに入れている。家計簿も少し前までつけていたが、最近はできていないそうだ。三宅に管理好きだと指摘され、梅澤は「言われれば確かに私ちゃんとやってるんですね」と自覚した様子だった。

12:14

卒業後、メイクは探り探り

最近良かったコスメを聞かれた梅澤は、卒業後はメイクの仕方がわからなくなったと答えた。アイドル時代のやり方から今はどうすればいいのかを探っていて、まだ考え中だという。そのうえで今一番気に入っているものとして、新しく出た塗るタイプのハイライトチークを挙げた。休日はアイメイクを薄くしてチークを中心にすることが多いので、さっと塗ってツヤを出せるものが合うという。

13:19

雑誌で白石麻衣に出会い、モデルに憧れた

ファッション誌や美容誌の仕事は「大好き」だという。雑誌を読み始めたのは中学生のころで、バレー部時代から発売日には毎月本屋へ行っていた。乃木坂46を知ったのも雑誌だった。白石麻衣を誌面で見つけ、可愛いと思って調べたらアイドルだとわかり、そこから夢中になったという。愛読していたのは『Ray』と『LARME』である。三宅も当時の誌面を覚えていて、松村沙友理らが並んだ写真が忘れられないと話が盛り上がった。

ずっと読んできた雑誌に自分が載っていることが、今でも不思議に感じるときがあるという。アイドルとファッションモデルを両立し、アイドルの枠を超えて活躍する先輩たちに憧れていた。身長もあるので、いつか雑誌のモデルができたらと思っていたところ、実際に仕事が決まった。本人もとても嬉しく、ファンも喜んでくれたので、続けられたらいいと思っているという。

撮影は朝が早いこともあるが、楽しいと話す。メイクや髪型が毎回新鮮で、トレンドの先を知れるのが楽しみだという。現場で「今これが流行っているんですね」と知り、どこのものかを調べてまたメモに入れる。雑誌ではオフィス風の服を着ることも多いが、それも楽しいという。「もし普通の人生を歩んでいたらこういう服を着ていたのかな」と想像でき、誰かになった気分になれるからだ。

16:51

やってみたい仕事は「やさぐれた役」、海外、自分のブランド

今後の仕事では、女優としてイメージを大きく変えるような役、たとえば「ちょっとやさぐれた役」に挑戦したいと語った。見た人が誰だかわからなかったくらいの役をやってみたいという。モデルの仕事では、海外のファッションショーを見に行くところからでもいいので、仕事につなげていきたいと話した。

服作りにも強い関心がある。いつか自分のブランドを持てたら理想だという。アイドルとして着てきた衣装の形や、モデルとして経験してきた服のジャンルや種類が活かせたら、と梅澤は考えている。三宅は、梅澤が作る服なら身長のある人でも可愛く見えるものになりそうだと期待を語った。

18:36

プライベートでは免許を取って一人で海へ

時間ができたらやりたいこととして、梅澤はずっと取りたかった運転免許を挙げた。一人の時間は好きだが、一人旅はしたことがなく、遠出もあまりしない。車があれば一人で海にも行ける、というのが理由である。ただ面倒くさがりな性格が出て、なかなか踏み出せていない。

車には詳しくないが、父が車好きで詳しい。父が「美波にはこれが似合う」と勧めるものに乗ろうと思っていると梅澤は話す。父の頭の中には娘に似合う車がもうあって、それをつまみにお酒を飲んでいると思う、と笑った。買い物は家族に相談することが多い。黙って買っても、家族が家に来たときにすぐばれるからだという。

20:22

仕事の話は家族にしない

一方で、仕事の相談は家族にあまりしたことがないという。「お仕事はなんか言わない癖がついちゃいましたね」と梅澤は語る。情報解禁の事情もあり、家族はファンと同じタイミングで出演を知ることになる。驚かれて「ごめん、言ってなかったね」となることもあるそうだ。

アイドルになってから映画やモデルの仕事をするようになったことについて、三宅は両親も驚いたのではと尋ねた。梅澤は、両親も姉も弟も、自分がステージで歌って踊る姿を一番見たかったのだろうと推し量る。それでも女優やモデルの仕事を新鮮な気持ちで応援してくれる姿を見ると、まだできること、恩返しできることがありそうだと思えるという。

21:35

原動力は恩返し、三宅は「炭治郎みたい」と評する

仕事は恩返しの感覚かと聞かれ、梅澤は「もう本当にその気持ちでしかない」と答えた。たくさん支えてもらってきたので、何とか返したいという。

これを聞いた三宅は、梅澤を『鬼滅の刃』の竈門炭治郎のようだと評した。梅澤は初めて言われたと驚き、喜んだ。三宅が見ているのは、自分のためもあるが、まず家族や仲間がいるという姿勢である。梅澤も「綺麗事とかじゃなくて」と前置きし、自分のためより誰かのための方がずっと頑張れると語った。この子に喜んでほしい、この人のために、という気持ちが自分の中で一番大きい。だから家族や仲間の存在は、ずっとなくてはならないものだったという。

三宅は、見る側として梅澤は情緒が安定していて、大変な仕事をこなしながらずっと頑張っている印象があったと話した。そのパワーがどこから来るのか不思議だったが、今日の話で「炭治郎み」があるからだとわかった、と述べた。梅澤は、こんなに自分のことを話せる機会はなかなかないので嬉しいと応じた。

24:08

年齢と体への気遣い

最後に三宅が年齢を感じるかと尋ねると、梅澤は感じると答えた。もう走り回れないし、踊れない。走って歌うのはもうできないだろう、と笑う。三宅は、自分の時間も大事にしつつ頑張ってほしい、体を大事にしてほしいと伝え、「ファンからの言葉みたいになってしまった」と締めくくった。