ChatGPT Atlasを触ってみた:AIがブラウザを操作する時代の「オートモードUI」とセキュリティの懸念
安野貴博の自由研究OpenAIが10月末にリリースしたWebブラウザ「ChatGPT Atlas」を、エンジニアでSF作家の安野貴博が実際に使って紹介している。話の軸は4つある。Atlasとは何か、実際に使ってみたレビュー、良かったところ、そして懸念点である。安野の結論は、実用面ではまだ「おもちゃ」の段階だというものだ。ただし、AIが画面を自動操作するときのユーザーインターフェースの作り方には学ぶ点が多いと評価している。
開くとまずチャット画面が出るブラウザ
Safari、Firefox、Chromeと同じくWebページを見るためのブラウザだが、Atlasは「ChatGPTが載ったWebブラウザ」だと安野は説明する。その性格はトップページに表れている。ダウンロードして開くと、ChatGPTと同じチャット入力画面が表示される。Google Chromeなら最初にGoogleの検索窓が出る。これに対してAtlasでは、開いた瞬間にChatGPTと話す画面が出てくる。安野はこれを「検索から生成へ」という言葉を象徴する作りだと見ている。
Atlasにできる3つのこと
安野はAtlasの機能を3つに分けて説明している。
1つ目は、開いているWebサイトの情報をChatGPTが参照できることだ。ユーザーが今どのサイトを開いているか、そのサイトに何が書かれているかを前提にして、ChatGPTが回答できる。
2つ目は、AIがユーザーの代わりにブラウザを操作できることで、安野はここを最大のポイントに挙げる。ページを読み取るだけでなく、マウスカーソルを動かしてテキストボックスをクリックし、文字を書き込んだり、ドラッグ&ドロップしたりできる。
3つ目は「ブラウザーメモリ」という機能である。有効にすると、今開いているページだけでなく過去の閲覧履歴もAIが参照して回答するようになる。
安野はこれらの機能の意義を「コンテクスト」の観点から説明する。AIを使いこなすには、ユーザーが見ている情報をうまくAIに渡す必要があり、そのためのプロンプトを作り込むのが大変だと言われてきた。Atlasでは、ユーザーとAIが同じページを見ているので、「このページにはこういうことが書いてある」とプロンプトでわざわざ説明しなくてもAIが把握してくれる。安野はここを重要な点として挙げている。
実演1:旅行計画と新しいタブでの検索
レビューでは、「AIブラウザがあればこういうことができるとよい」と考えたシナリオを試している。内容は、旅行計画の作成、オンラインショッピング、ページ内の情報についての質問である。
まず、東京から京都への1泊2日の旅行について、新幹線のチケットとホテルを求める指示を出した。新幹線の料金やホテルのプランが表示されたが、安野によればここは「普通にChatGPTに聞いている」のと変わらない。次に新しいタブを開き、京都のお土産で甘いものを調べるよう頼むと、候補が提示された。これもChatGPTをすぐ使えるという使い方である。
実演2:ページ内への質問と閲覧履歴の活用
続いて、開いているページの内容について質問する機能を試した。画面上部のバーの左から2番目のボタンを押すと、生成AIではない通常の検索に切り替わる。そこから京都の観光情報のページに普通にアクセスできる。そのうえで右上の「ChatGPTに質問する」をクリックすると、画面右側にチャット欄が現れ、開いているページについて質問できる。11月のイベントを尋ねると、ページ内の情報から秋の踊りや鞍馬のライトアップなどが示された。
さらに、閲覧履歴をもとに回答する機能として、それまで調べた情報からスケジュールを作るよう頼んだ。スケジュールは作成され、他のタブの内容も読めることが確認できた。ただし結果にはばらつきがあった。新しいタブで「お土産に甘いもの」を調べた結果はスケジュールに反映されていた。一方、ページ内チャットで調べた11月の観光情報は反映されなかった。安野はこれを「限界もある」と表現している。
実演3:エージェントモードでAmazonの買い物
次はエージェントモードの実演である。Amazonで期間限定味のポテトチップスをカートに入れるよう指示した。するとAtlasのほうでエージェントモードが必要だと判断し、切り替えてよいか許可を求めてきた。安野の説明では、チャットを送るときに明示的にエージェントモードを指定することもできるし、必要になった段階でAIのほうから提案してくることもある。
切り替えの際には警告画面が表示される。エージェントモードはユーザーの代わりに操作するので、意図しないものを買ったり、意図しないボタンを押したり、誰かにメッセージを送ったり、データが消えたりするリスクがある、という注意喚起である。
エージェントが動き出すと、画面が「キラキラ」した表示に切り替わる。エージェントがサイトを見ながら操作を実行している最中であることを示す表示だ。Amazonのサイトに移動するとマウスカーソルが自動で動き、「期間限定ポテトチップス」と入力され、該当する商品が1つ選ばれてカートに入るところまで自動で進んだ。操作が終わると、右側のチャット欄に完了の報告が出た。
「ログイン状態」か「ログアウト状態」かを選ばせる設計
安野が「いいな」と感じた点の1つが、エージェントモードを始めるときに「ログアウト状態で開始」と「ログイン状態で開始」の2つのボタンが出ることだ。ログインデータを使って買い物などをするか、匿名モードのように全サイトからログアウトした状態で始めるかを選べる。安野はこれを「AI時代の聞き方」だと感じたという。
ログイン状態では、自分しか見られない情報にアクセスでき、買い物もできてしまうので、そのぶんリスクが増す。安野は、詳しくない人はログイン状態で試さないほうがよいと勧める。ChatGPT自体もまだそれほど賢くないので、ログイン状態で使うのは分かっている人に限ったほうがよいという考えである。
良かった点:自動操作を示す「キラキラUI」
安野が最も評価したのは、エージェントモードのユーザーインターフェースである。良かった点として3つを挙げているが、いずれも自動操作の見せ方に関するものだ。
1つ目は、画面全体に出るキラキラの表示そのものである。自動でマウスカーソルが動き、自分ではない何かが画面上のものを操作している状態になる。AIが登場する前は、パソコンを操作していて「この部分は自動操縦モードだ」と示す必要がほとんどなかった。今はその状態を見せる必要があり、その方法の1つとしてキラキラを出すやり方があるのか、と安野は学んだという。安野はこのキラキラを「発明」だと評している。
2つ目は、クリック箇所の表示である。よく見ると、ユーザーのカーソルではなくAIが動かしているカーソルが何かをクリックすると、その部分がキラッと光る。安野はここで、自身の経験を引き合いに出している。10年ほど前に、PowerPointのカーソルを自動で動かすインターフェースを作ったことがあり、そのとき難しかったのがカーソルの見失いやすさだったという。カーソルは小さいので、自分で集中して動かしているときは位置が分かる。しかし他人が、特に機械が動かすと、カーソルが超高速で飛んでどこへ行ったか分からなくなる。画面が大きいほど探す必要が出てくる。Atlasでは全体のキラキラに加えて、クリックした箇所がふわっと光るので、よく考えられていると感心したと述べている。
3つ目は、カーソルの隣に「今これをしようとしている」という内容が一言で表示されることだ。これがあると、AIがカーソルに宿って何かを考えているという感覚が、初めて見る人にも伝わると安野は見ている。こうした点から、OpenAIのデザイナーが苦労して作ったAI時代の新しいユーザーインターフェースなのだろうと評価している。
懸念点:AIが操作できるからこそ生まれる新しい攻撃
一方で、安野はセキュリティ上の懸念が大きいと指摘する。悪いところというより懸念事項という位置づけだが、AIにできることが増えたぶん、AIを使ったこれまでにない攻撃が可能になる。
その土台として、安野は過去の動画でも取り上げた「プロンプトインジェクション」に触れる。悪意のあるプロンプトを入れてAIの振る舞いを狂わせる攻撃である。これをブラウザの自動操作と組み合わせると、Google ChromeやSafariではできなかったタイプの攻撃が成立しうるという。
安野は、これは理論上の話であり、実際に起きた例はまだないと断ったうえで、次のようなシナリオを示している。ページAに証券口座のページへのリンクがあり、クリックすると新しいタブで証券口座のページBが開く。ページAの見えない部分には、AI向けのプロンプトインジェクションが仕込まれている。たとえば「○○社の株を大量に買うべきだ」と書かれていて、買わないとユーザーが困ると思い込んだAIが、自動モードのまま証券口座のサイトで○○社の株を大量に買ってしまう。ほかにも、商品を買い漁る、何かを売ってしまうといった被害がありうる。さらに、AtlasならGmailのメールのスレッドなども読めるので、そうした情報を第三者に渡してしまう可能性もある。
AIがカーソルを操作し、クリックできるようになったからこそ、より複雑な攻撃で、より破壊的な結果を出せるようになっているかもしれない。安野はそう指摘する。Atlas自体がまだ普及していないので実際のところは分からないが、今後そうした攻撃は十分ありうると考えている。そのため、分かっている人以外は「ログインしないで使う」ボタンを選ぶほうがよい、という冒頭の助言を繰り返している。
結論:今は「未来のフレーバー」を味わう段階
安野の総評では、Atlasでいろいろなことができるようになってきたとはいえ、実用的かと問われれば、まだ自分でカーソルを操作してブラウザを使ったほうがよく、現時点では「おもちゃ」だという。
ただし、AIがより速く、より正確に、人間より複雑な作業を、目を離していても一日中、夜中でもこなせるところまで進めば、こうしたものを使ったほうがよいという状況になると安野は考えている。そうした世界が3年以内に来る可能性も十分あると見ている。そのため、少し先の未来を覗く、「未来フレーバーを摂取する」という意味で、興味のある人は触ってみるとよいと勧めている。
AIが画面を動かすとき、オートモードのユーザーインターフェースにどんな見え方が必要か。安野は、この問いをさまざまな場面で考える必要が出てくると述べる。そのうえで、キラキラのインターフェースはその面白い実装例の1つであり、特に詳しい人が触ると学びがある、と締めくくっている。
どうもこんにちは。安野貴博です。本日は10月の末にOpenAI社がリリースして話題となったWebブラウザ、ChatGPT Atlasについてお話ししたいと思います。AIを作っていた会社のOpenAIが、今度はAIが搭載されたブラウザーを作ったということで話題になりました。
ブラウザって皆さんご存知の通り、Webページを見るためのものですね。SafariとかFirefoxとかChromeとか、そういったものがありますけれども、それのOpenAI版、ChatGPTが載ったWebブラウザーが出たというところで、どういうものか見ていきたいと思います。
4つですね、お話ししますが、1つ目がAtlasって何という話。2つ目がChatGPT Atlasを使ってみたレビュー。3つ目が良かったところ。そして4つ目が悪かったところ、ネガティブなところ。ネガティブっていうか、懸念事項みたいなことですね。この4つについて順番にお話ししていきたいと思います。
まず第1のポイントですが、そもそもAtlasっていうのは何かということです。先ほどもお話ししたようにChatGPTが搭載されたブラウザなんですけれども、これどういうものかっていうのはトップページを見てみると分かりやすいです。ChatGPT Atlasをダウンロードしてきて開くと、まさにそのChatGPTのようなチャットの入力画面になるんですよね。
で、まさに「検索から生成」っていう言葉があったりしますが、そういったものを象徴する。一番最初、Google ChromeだったらGoogleの検索窓が出るわけですけれども、AI時代になってOpenAIが出したブラウザーAtlasでは、パッと開いたらChatGPTと話す画面があるということです。
じゃあ、Atlasは何ができるのかと言うと、開いてるWebサイトの情報をChatGPTが参照できるようになってます。なので、今このユーザーはこのWebサイトを開いてるよっていうのとか、そのWebサイトの中に書かれていることを前提として回答することができると。それが1つ目で、さらにここからポイントなんですが、AIがブラウザの操作をユーザーの代わりに代行することができるんですね。なので読み取るだけじゃなくて、マウスカーソルを動かしてテキストボックスをクリックして何かを書き込んだり、ドラッグ&ドロップしたり、そういったこともできるようになってます。で、さらにブラウザーメモリっていう機能があって、これを有効にするとユーザーの閲覧履歴、これは今開いてるものだけじゃなくて、閲覧した履歴っていうものも参照してAIが回答してくれるようになると。何を閲覧していたかという情報もAIが参照できるようになるということです。
なので、AIを使いこなすには、そのAIにうまくコンテクスト、今までのユーザーが見えてる情報をうまくAIに渡してあげなくちゃいけない。そのコンテクストを入れるプロンプトを作り込むっていうところが大変だったと言われてるわけですけど、それをある種ブラウザーっていうものを使って、自動的に「一定の同じものを見てるよね」「このページにはこういうものが書いてあるよね」っていうのを、わざわざプロンプトで説明しなくてもAIが分かってくれるというところが、1つポイントになっております。
では早速、使ってみたらこんな感じでしたよという話をお話ししたいと思います。今回は旅行の計画を作成して、オンラインショッピングして、そのページの中にある情報を質問してみるっていう、なんというか、AIブラウザーがあった時にこういうことができるといいなっていうシナリオをやってみました。こんな感じでやってみています。
まず最初に、東京から京都までの旅行計画を作成してみます。「1泊2日、東京から京都へ旅行に行くために新幹線のチケットとホテルをください」という指示をしてみました。すると、新幹線の料金とかホテルのプランが表示をされまして、これは普通にChatGPTに聞いているという感じですね。で、新しいタブを開いて、じゃあ今度は京都のお土産を調べようと思って「甘いものを調べて」って言うと、こんな感じで阿闍梨餅とかあるよっていう、これもChatGPTをすぐ使えるというものですね。
次に、ページの中の内容を質問する機能を試してみましょう。京都の観光情報を調べてみたいと思います。画面上のバーの左から2番目のボタンをポチッと押すと通常の検索になります。生成AIじゃなくて通常の検索になる。そしてここで観光情報のページにアクセスしてみると、普通に開けますねと。で、開いた上で右上の「ChatGPTに質問する」をクリックすると、画面右側にチャットが表示されるようになります。で、ここで開いてるページについて質問することができまして、今回は「11月のイベントについて調べて」と試してみました。するとページの中の情報から、秋の踊りとかクラマライトアップなどが表示されたという感じです。
またですね、Atlasには閲覧履歴を元に回答する機能もあります。それまでに調べた情報を元にスケジュールを作成するように試してみましょう。するとこれまでに調べた情報を元にしてスケジュールを作成してくれます。だから他のタブにあることを読むことができるってことですね。お土産に甘いものを調べてって書いた結果はちゃんとこれに反映されてますが、ページ内のチャットで11月の観光情報を調べた結果は、これには反映をされませんでした。限界もあるということですね。
次にエージェントモードの動画になります。Amazonで期間限定味のポテトチップをカートに入れるように指示をしてみますと。そうするとAtlas側で自動的にエージェントモードが必要だっていうことを判別しまして、切り替えてもいいですかと許可を求めてきました。チャットを送る際に明示的に「これはエージェントモードですよ」って指定をしてやることもできますし、これが必要だとなった段階でAIが言ってくることもあるということです。
で、切り替える時にはこんな感じの警告画面も出てきまして、リスクがありますよと。エージェントモードってあなたの代わりに操作するんで、例えばね、予期せぬものを買っちゃったりとか、予期せぬボタンを押しちゃったりとか、誰かにメッセージを送ったりとか、データが消えたりとか、そういうことがあるよということで注意してねと。
で、これもね、ちょっといいなと思ったポイントなんですけど、そのエージェントモードを開始する時に、「ログアウト状態で開始」と「ログイン状態で開始」って2種類ボタンが出てくるんですよね。で、これがAI時代のユーザーインターフェースというか、AI時代の聞き方だなと思ったんですけど、これはログインデータを使って買い物をするか、匿名モードみたいな感じで全部のサイトからログアウトした状態で始めるかっていうのを選ぶことができるよと。で、ログインした状態だと、自分しか見れないような貴重なデータであるとか、お買い物とかができちゃうようになるんで、結構そのリスクが増しますよということです。詳しくない方はログイン状態では試さない方がいいと思います。ChatGPTもまだそんなに賢くないので、そういう意味でもまだね、分かってる人しかログイン状態で開始しない方がいいと私も思います。
で、そうするとこの、何でしょうね、キラキラに入ります。キラキラになり、これもなんかすげえなと思ったんですけど、エージェントが勝手にこのサイトを見て実行してる途中だよっていうのが、このキラキラによって示されてます。このね、キラキラUIは1つの発明だなと思うわけですが、Amazonのサイトに移動してマウスカーソルが自動的に動いて、そして「期間限定ポテトチップス」って入力されて、該当する商品が1つ選ばれてカートに入るというところまで自動的に操作がされました。で、操作が完了すると、右側のチャット欄に操作完了しましたよということが報告をされてます。このようにですね、Atlasは勝手にブラウザーを動かしたり、あるいはブラウザの中で表示されてるものを読み取って、それを踏まえた上で何か回答したりすることができるようになってます。
はい。3つ目にですね、このAtlasすげえいいなと思ったポイントを紹介したいと思います。私がいいと思ったポイントは3つあって、1つはエージェントモードのUIですね、ユーザーインターフェース。こういう見せ方があるんだっていうものです。いわゆるキラキラですよ。キラキラ。キラキラが結構私は発明だと思ってまして、自動的にマウスカーソルが動いて、自分じゃないものが画面上の何かを動かしてるっていう、そういう状態になるわけですけど、今までパソコンを動かしてて、この部分っていうのはオートモードなんだよ、自動操縦モードなんだよっていうことって、AIの登場以前はあんまりなかったので、今こういう状態だよっていうのを見せる必要があります。で、その時にこういうキラキラを出すというやり方があるんだなというのが、1つ、なるほどこういう見え方なんだなっていう学びですね。
で、さらにこのキラキラも、結構ちゃんと見るとこだわってまして、Amazonのページを出した時に、そのオートモードでカーソルが、つまり自分の動かしてるカーソルじゃなくてAIが動かしてるカーソルが何かクリックすると、そのクリックしたよっていう部分がキラキラとするわけですよ。キラキラっと。で、これも自動でやっているし、ここに動かしてるんだよと。マウスカーソルって結構目立たないんですよね。僕も昔、10年前ですね、パワーポイントのカーソルを自動的に動かすみたいなインターフェースを作ってたことがあるんですけど、その時にすごい自分的に難しかったのは、カーソルって結構ちっちゃいから、自分が意識を集中させてマウスで動かしてるとどこにあるか分かるんだけど、人がパッと動かすと、しかも機械が動かすと超高速にカーソルがピュって飛んだりするので、どこ行ったかよくわかんなくなるんですよね。なので画面がでかければでかいほど、マウスカーソルどこにあるんだって探す必要が出てくるわけですけど、このキラキラが全体的にあって、さらにそのキラキラの中でもわっと「クリックしたよ」っていうのが出てくるっていう、これもよう考えたなと思って感心しました。
で、3つ目。3つ目は、さらにこのカーソルの隣で、今これをやろうとしてるよっていうのが一言で表されているんですよね。今何々をしようとしてるよっていうのがカーソルのところについてると、確かにこれはAIがこのカーソルに宿っていて何かを考えているっていう、その感じっていうのが、割と初めて見る人に対しても結構伝わるなと私は思ったので、これは結構OpenAIの中のデザイナーがすごい苦労して作った、AI時代の新しいユーザーインターフェースなんだなという風に思いました。
4つ目に、このAtlasの懸念についてお話ししたいと思います。悪いところっていうわけじゃないんですけど、懸念は結構あります。それもセキュリティ上の懸念があります。どういうことかと言うと、このAtlasってAIができることが結構増えているので、AIを使った今までにない攻撃が色々できちゃうわけですね。例えば、プロンプトインジェクションと呼ばれるものも過去の動画で紹介してますけれども、もし興味があったらこちらの動画も見ていただきたいなと思いますが、どういうものかというと、AIに悪意のあるプロンプトを入れてAIをバグらせることができるっていう、そういうものになってますけど、こういった攻撃を組み合わせながら使うことによって、今までGoogle ChromeとかSafariとかではできなかったタイプの攻撃ができます。
これも理論上できるということを言ってるので、実際にできた例っていうのはまだない状態ですが、例えば理論的にはどういうことがあり得るかというと、ページAを開いた後に、証券口座のページかなんかにリンクが貼ってあって、ポチっと押すと証券口座のBのページに新しいタブで飛びますと。で、このAのページのところには、実は隠れたところにAI向けのプロンプトインジェクションがしてあって、これによってAIの振る舞いを変えることができるようになってしまうと。そうすると、自動モードでやっていった時にAIが勝手に、例えばこのプロンプトインジェクションで「〇〇社の株をめっちゃ買いましょう」みたいなことが書いてあって、買わないとこのユーザーが大変なことになっちゃうと思ったAIが、こっちの証券口座のサイトの中で〇〇社の株をいっぱい買っちゃうとか、何かの商品を買い漁っちゃうとか、売っちゃうとか、なんらか自分のメールアドレス、例えばGmailの中のメールのスレッドとかも全部Atlasなんかだったら読めるので、そういった情報を誰かに渡しちゃうかもしれないわけですね。
なので、このAIがいろんなこと、カーソルを操作したり、何かポチっとクリックしたり、そういうことができるようになってきたからこそ、より複雑な攻撃、そしてより複雑に攻撃して、より破壊的な結果が出せるようになってしまっているかもしれないと。まだこのAtlas自体が普及してないのでわかんないですけど、今後そういう攻撃は十分あり得ると思ってます。なので最初にも言った通り、ログインして使う、ログインしないで使うっていうボタンの中で、分かってる人以外はログインしないで使うボタンを押した方がいいんじゃないかと思ってます。
はい、というわけで本日はChatGPT Atlasについて紹介させていただきました。正直ね、まだそのいろんなことができるようになってきてるとか、そういう話はあるとはいえ、正直、実用的かと言われると、まだ自分でカーソル操作してね、ブラウザでいじった方がいいかなと思ってるので、まだおもちゃのものだとは思ってます。思ってますが、ある意味AIがもっとより早く、より正確に、それこそ自分たちより複雑な作業を、目を離しても1日中、夜中やってくれるみたいなところまで行くと、こういうものを使った方がいいよねという風になると思いますし、そういう世界が3年以内とかに来るっていう可能性は全然あるので、ちょっと未来を覗いてみる、未来フレーバーを摂取するという意味で、好きな人はChatGPT Atlasをいじってみていただくといいんじゃないかなと思います。
まさにこのオートモードのユーザーインターフェース、AIが動かす時にどういう見え方が必要なのかっていうところを考える必要がいろんな場面で出てくると思うんですけど、例えばこのキラキラインターフェースとかは1つの面白い実装例だと思いますし、特に詳しい人がいじると学びはあると思いました。
はい、ということで、面白いなと思った方はチャンネル登録、高評価も是非よろしくお願いいたします。では、では。
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