テスラ「サイバーキャブ」はハンドルなしで出てくるのか──目撃情報から読む無人タクシーの準備状況

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概要

テスラはハンドルのない無人運転車「サイバーキャブ」を本当に売り出そうとしている。この回で話者はそう切り出し、最近相次いで出てきた公式画像や街中での目撃情報をもとに、サイバーキャブの仕様とテスト体制、そしてハンドル付き車両は出ないのではないかという自身の見方の変化を語った。後半では、第2世代ロードスターの発売が近いという話と、FSDが事故を回避した映像を取り上げている。

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ライトバーが好きな色に光る

話者が最初に「衝撃的」として紹介したのは、サイバーキャブの前面にある横一直線のデイタイムライトが白以外の色にも光るという情報だ。きっかけはテスラ公式が投稿した画像である。話者によれば、フロリダ州知事とみられる人物が自動運転の推進について演説した場で、ウェイモやヘリコプターなどと並んでサイバーキャブが展示された。そのライトはアメリカ国旗の青と赤に光っていたという。さらに、ライトがレインボーに光っている別の目撃画像も出ている。

話者は、光る色だけでなく光り方のタイミングや流れ方、アニメーションまで制御できるのではないかと推測する。将来はユーザーが作ったライトショーをアプリから選んでダウンロードできる「ライトショーストア」のようなものが出てくれば面白い、というのが話者の期待だ。また、サイバーキャブに搭載された以上、モデル3やモデルYにも次のマイナーアップデートで同様の機能が載ってもおかしくないとも述べている。

一方で、日本の公道で走行中にライトをレインボーに光らせるのはおそらく認められないだろうと話者は見ている。駐車中なら問題ないのではないかとしつつ、法規制については確信がなく、詳しい視聴者に教えてほしいと呼びかけた。

テスト車両のボタンと3つのテストチーム

サイバーキャブは最近、街中で数百台規模で走り回り、あちこちで目撃されていると話者は言う。スーパーチャージャーで充電中のテスト車両をテスラオーナーたちが撮影しており、そこから車内のテスト用画面の中身も分かってきた。

テスター向けの「ロデオコントロール」と呼ばれる画面には4つのボタンがあり、「Short Oops」「Long Oops」「Voice Note」などが並ぶ。紹介された解説によると、これはハンドルのない車の完全自動運転をテストするためのもので、テストチームは3つに分かれているという。

1つ目の「クリティカル・インターベンション」チームは、できるだけFSDに運転を任せ、本当に危ない場面でだけ人間が介入する。冷や汗をかくほど危なかった場面ではLong Oopsを押す。2つ目の「ライドヘイリング・シミュレーション」チームは乗客と同じように振る舞い、基本的にハンドル操作はしない。FSDの挙動に少し不安を感じたらShort Oopsを押し、ヒヤリとした場面を記録する。3つ目の「ゴールデン・マニュアル」チームは完全に手動で運転してデータを集め、赤信号を無視して突っ込んでくる車に遭遇したような場面でボタンを押してタグ付けする、と話者は説明している。

別のレビュー方法も見つかっている。ある地点から別の地点までのトリップについて、安全だったかなど10項目ほどの質問にイエスかノーで答える形式だ。ウェブブラウザベースのようで、どのチームが使っているのかは分からないと話者は述べた。

Starlinkアンテナの内蔵と、イーロンの「全車搭載」発言

サイバーキャブの屋根には四角い部分があり、ここにStarlinkのアンテナが埋め込まれている。テスラ公式も、全車両に搭載すると発表しているという。話者はその理由を、アメリカの国土の広さに求めている。日本では山奥を除けば電波が入らない道路はほとんどないが、アメリカには砂漠地帯のように電波が入らなかったり通信速度が非常に遅かったりする場所がある。チーム側と高速通信でやり取りする場面が多いロボタクシーを運用するには、空さえ見えていれば通信できるStarlinkが役に立つ、という見立てだ。

このStarlink統合の投稿にイーロン・マスクがリプライし、将来的にすべてのテスラ車にStarlinkアンテナを搭載する予定で、それによって膨大な数の車が高速インターネットにアクセスするようになるだろうと述べた。話者はこれを受けて、モデル3やモデルYにも来年あたりに標準装備として加わる可能性を期待している。

特にモデルYは可能性が高いと話者は考える。テキサスやフロリダで走らせているロボタクシー仕様のモデルYには、トランク部分に専用のGPSアンテナやStarlinkアンテナ、強化されたアンテナ類が搭載されている可能性が高いと言われている、というのが根拠だ。テスラには個人所有の車をロボタクシーとして貸し出す構想があるので、その準備として今のうちから標準搭載を進めてもおかしくない、と話者は推測する。搭載されれば山奥でも動画を見たりWeb会議をしたりでき、Wi-Fiスポットのように使えるかもしれない、と期待を語った。

ボルト留めの樹脂ボディ

話者が「めちゃくちゃ面白い」と取り上げたのが、サイバーキャブのボディの作りだ。プラスチックのパネルが端の部分でボルトやネジで留められている様子が映像に映っており、車好きが見たら発狂しそうな、現代の車では考えにくい作りだと話者は評した。

その理由について話者は推測を重ねている。どうせ汚れていくうえに、Starlinkアンテナやテールゲートのカバーなどは取り外しやすくしておく必要がある。当初はテスラ自身が所有する車で、年内に個人へ売る車両ではない。将来個人に売ってロボタクシーとして貸し出す仕組みができても、サイバーキャブを買う人は細部のデザインにこだわらないだろうから、それより安く作れるほうが喜ばれる、という前提で設計されているのではないか、というものだ。話者自身もネジ留めかどうかは正直どうでもいいと述べている。

話者によれば、サイバーキャブは事故に遭ってもボディ側面をすぐ交換できるよう、ほとんどが硬質の樹脂パーツでできている。通常のテスラ車ではアルミやスチール、ステンレスがボディに使われるが、サイバーキャブはへこむような高額な外板がなく、多少ぶつけられてもそのまま運用でき、パーツも安いという。

製造番号がフリーモント工場に割り当てられた識別番号で始まっていた点も話者は意外だったと述べた。サイバーキャブは今のところテキサスでしか作られていないはずなので、テキサス製のサイバーキャブにも同じ番号が割り振られているのかもしれないが、この点はよく分からないとしている。

「ハンドル付きも作ると思っていた」という見立ての修正

話者は、自分の見立てが外れていたと認めている。これまではサイバーキャブもなんだかんだでハンドル付きのモデルを作るのではないかと考えていた。しかしイーロンがここまで否定し、オースティンなどを走る最新のテスト車両もハンドルのないものばかりであることから、ハンドル付きは売る気がないのかもしれないと思うようになったという。

根拠として話者は、ハンドル付きのテスト車両の画面が一回り小さく見える点を挙げる。20インチの大きな画面を付けるとハンドルと干渉してしまうはずなので、ハンドル付き車両を作るとしても画面は少なくとも20インチではないだろう、というのが話者の読みだ。また、テスト車両に付いているハンドルはサイバートラックのロゴ入りのステア・バイ・ワイヤ式で、足元のオルガンペダルもサイバートラックと同じに見える。サイバーキャブ専用のステア・バイ・ワイヤのリークがまったく出ていないことも合わせ、仮に付けているだけという雰囲気が強く、本気で作る気はないのではないかと感じたという。

このほか、最近のテスト映像では、ウインカーの作動が画面の左端に緑色で表示されるようになっていた。誰も運転していない状態では人間にとってあまり関係のない情報だが、一応分かるようになっている、と話者は紹介した。

ネバダ州の許可と、日本での無人タクシーの動き

テスラのロボタクシーは、テキサス、フロリダに続いてネバダ州でも無人運転車の運用許可が公式に出た。話者は、法的な枠組みがアメリカ全体に順調に広がりつつあると見ている。

日本の話題として話者が紹介したのが、日産自動車がUber、イギリスのAI自動運転ソフトウェア企業Wayveと組み、無人自動運転の開始に向けた車両を作ろうとしているという発表だ。Uberの公式投稿によれば、2026年末までに東京でUberアプリから自動運転車を配車できるようにするという。話者は「本当かよ」と笑いつつ、日産は2027年と言っていた気がするとも付け加えた。

それでも話者はこれを明るいニュースと受け止めている。日本の法規制は国内メーカーから始めようという雰囲気が強い中で、日本の大手である日産が率先して道を開き、Uberがサービス開始を公言している。ウェイモも日本交通と組んでいる。法規制はどのメーカーにも平等に適用されるので、条件をクリアできればテスラも日本でロボタクシーを展開できるはずであり、FSDとロボタクシーが一気に日本に来る可能性は「かなり強い」と話者は考える。イーロンが日本を好んでいることや、日本が世界で3〜4番目の自動車大国であることも、テスラが市場を取りに来ると考える理由として挙げた。

第2世代ロードスターの発売が近い

後半最初の話題は、長らく音沙汰のなかったロードスターだ。テスラ初の車は、ロータスの車体にテスラのモーターとバッテリーを載せた初代ロードスターで、今回の車はその第2世代にあたる。話者の記憶では、第2世代の発表は5年ほど前で、作ると言い続けながらまだ作られていない。

遅れの理由について話者は、ロードスターはそれほど売れず儲からない、イーロンが作りたいだけのロマンの車だからだと説明する。これまでのテスラはモデル3を売り、次のモデルを立ち上げて安定させ、サイバーキャブを生産開始まで持っていくことが最優先課題だった。サイバーキャブの生産が始まり、あとは改善しながら作るだけの段階に入ったことで、ようやくロードスターに取り組む余裕ができた、というのが話者の解釈だ。

根拠として紹介されたのが、テスラのデザインを担当するフランツ・フォン・ホルツハウゼンがジェイ・レノとドライブした際の発言だ。フランツは「very soon」と語り、10年後かもといった冗談も交えていたが、話者はこれを本当に間近だという意味だと受け取っている。

話者が挙げた仕様は記憶ベースのものが多い。価格は2500万円ほど、今の円安では3000万円ほどでランボルギーニ並み。加速は1.9秒程度だったはずだという。SpaceXのロケット技術を使ったスラスターを後部に積み、噴射して加速力を高める「SpaceXエディション」のようなものもあり、イーロンによれば少し浮くホバリング機能も搭載予定だという。話者は「わけわかんない」と笑いつつ、そうした機能を抜きにしてもデザインが格好良すぎると評し、日本でも欲しがる富裕層はいるだろうと述べた。

FSDが事故を回避した2つの映像

最後の話題は、FSDが事故を回避した映像だ。1本目は高速道路のジャンクションで、FSDが突然路肩へ寄る。一見するとバグのように見えるが、右側カメラの映像を見ると、右車線からジープが幅寄せしてきていたことが分かる。しかもこのジープは2車線を続けて車線変更してきており、ちょうど死角の位置だった。話者は、360度を監視しているFSDだから避けられたのであって、人間なら側面から普通にぶつけられていただろうと述べる。運が悪ければ後輪がスピンして壁に激突していた可能性もあると見ている。

2本目は、後方からBMWが突っ込んでくる場面だ。前方映像ではFSDが急にぐっと左へ動き、その直後に後ろからBMWが来る。真横に並んだあたりで左にハンドルを切ったおかげで無傷で済んだのだろう、切っていなければサイドミラーや側面をやられていたのではないか、と話者は振り返った。

話者はこれらを、テスラが命や車の損害を救っている例として受け止め、日本の人にも早くFSDを体験してほしいと語る。先に触れた2026年末から2027年初めにかけての動きが注目のタイムラインであり、日本でもFSDが解禁される可能性は非常に高いというのが話者の見立てで、それを楽しみに待とうと締めくくった。