サイバーキャブの公式スペック、台湾のFSD申請、Grokとの会話で運転を指示する構想

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概要

この動画では、テスラ関連のニュースを3本取り上げている。1本目は、自動運転専用車サイバーキャブ(Cybercab)の数値が米国当局への提出資料で明らかになった件。2本目は、台湾でFSD(Full Self-Driving)の承認申請が出され、それに合わせて買い切り販売の終了などが発表された件。3本目は、FSDにGrokとの会話を組み合わせて「そこを右に曲がって」と指示できるようになるというイーロン・マスクの発言である。話者は各ニュースを、日本のテスラオーナーにとって何を意味するかという観点で読み解いている。

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EPA提出資料で出てきたサイバーキャブの数値

サイバーキャブは、ハンドルもアクセルもブレーキペダルもない2人乗りの車両だ。ドアはガルウィング風に開き、車体色は現時点でゴールドしかない。FSDがすべての制御を担う前提で設計されており、話者はハンドルのない自動運転車として世界で初めて商用リリースされる予定だと紹介する。

今回の情報源は、米国のEPAに提出された認証関連の資料である。話者はEPAを「日本でいう国交省のような、型式の証明を出すところ」と説明している。資料には、これまで公表されていなかった数値が並んでいた。話者が挙げたのは次の項目である。

  • 駆動方式:前輪駆動
  • バッテリー容量:48kWh
  • 車両重量:約1.4トン
  • 出力:219馬力(163kWのモーター)、永久磁石モーター
  • 航続距離:EPAサイクルで300マイル

話者は前輪駆動である点に注目する。テスラはこれまで後輪駆動と四輪駆動しか作っておらず、前輪だけにモーターを載せた車はこれが初めてだという。前輪駆動にした理由について、話者は電費の面で有利なのか、機械構造を簡略化できるからなのではないかと推測している。ただし確信はない様子だった。出力については、テスラらしく高めだと評価する。一方で、自動運転車でFSDが急加速をするかは怪しいとも付け加えている。

航続距離とバッテリー容量の評価

話者は300マイルを約450km(460〜470km程度か、とも口にしている)と換算した。そのうえでEPAサイクルの信頼性を強調する。日本で使われているWLTCは、条件がよくないとまず届かない数値だというのが話者の見方だ。これに対してEPAは実態に近く、実走行ではおおむね1割減、多くても2割減程度に収まると言われているという。これに当てはめると、1回の充電で少なくとも400km以上は走れる計算になる。都市部を1日中走り回るタクシー用途なら十分であり、東京から名古屋程度の距離もこなせる、と話者は述べる。

バッテリー容量については、40kWh程度だろうと予想していたため「思ったより大きかった」と語る。48kWhで約450kmを出せるのは、車重が1.4トンと軽く電費がよいからだろうというのが話者の解釈だ。比較対象としてモデルYの後輪駆動モデルを挙げ、EPAで480km程度、実走行で420〜430km程度ではないかと述べている。これはあくまで話者の記憶に基づく目安である。

車体サイズは、並べた写真で見るとサイバートラックの3分の2ほどだという。全長はモデル3よりかなり短く、4m前後か、4mを切るくらいではないかと話者は見ている。比較対象のモデルYは4.6〜4.7m程度だった気がする、とも話しているが、いずれも話者の推測だ。

量産の様子とドアの開閉速度

ギガテキサスの最終検査場の敷地に、サイバーキャブが大量に並んでいるドローン映像も紹介された。話者はこれを見て、検査を終えた車両が次々に出てきており、準備が整いつつあると受け止めている。

ドアの開閉速度も話題になっているという。等倍速の動画では約3秒で開いており、5秒ほどかかると想像していた話者は「想像の2倍くらい速い」と感じたと語る。

カラーコーン回避テストとフロントバンパーカメラ

話者が特に面白いと取り上げたのは、停車中のサイバーキャブの直前にカラーコーンを置いたテストの映像である。コーンがある位置は、従来の車両では死角になる場所だ。映像のサイバーキャブは、前に進もうとしたところで一度止まり、後退してから、コーンを避けて走り出した。

話者は、人間が操作しているのではないかという可能性も一応検討している。映像を見返して、車内でハンドル状のものが回っているように見えると指摘しつつも、それは単に動いているだけで、人が運転している感じはしないと判断した。エンジニアがわざとコーンを置いて試しているのだから、回避できるように作られているのだろう、というのが話者の見方だ。

話者はここから推測を広げる。この位置はルーフのカメラからは見えないので、フロントバンパーのカメラの映像をFSDが使っていると考えるのが妥当だという。これまでのFSDはバンパーカメラを使っていなかった。したがって、サイバーキャブあるいは次期バージョンのFSDから、バンパーカメラを使う方向に移るのではないか、と話者は考える。

そうなると、ハードウェアの違いで差が出る懸念もある。話者は、旧型モデルYの後期型はAI4を積んでいるがバンパーカメラがないと指摘する。こうした車両はFSDをインストールできても、バンパーカメラ前提の運転はできなくなる「フラグ」ではないか、というのが話者の懸念だ。話者はこれを「悲しいがハードの問題なので仕方ない」と受け止めている。

リリース時期と価格の見通し

EPAの形式認証を得たことから、話者はリリースが目前に迫っていると判断する。今後12ヶ月以内、次の10月ごろまでにサイバーキャブが普通に街を走り始めていてもおかしくない、という見通しだ。

価格はまだ出ていない。ただ、300万円台になるのではないかと言われているという。日本に導入されて補助金が付けば200万円台もありうる、と話者は述べる。一方で、ハンドルがなく、FSDもまだ来ていない日本で本当に販売されるのかという疑問も口にしており、視聴者に意見を求めていた。

台湾でFSDの承認申請が提出される

2本目は台湾の話題である。テスラ台湾が公式に発表したところによれば、6月10日に、台湾の交通当局(話者は「国交省・警察のようなところ」と表現)へFSDの承認申請を提出した。申請によって承認プロセスが始まり、約2週間の審議を経る。その後、路上で実際に走らせてデータを取る実地検査を行い、問題がなければすぐリリースになる流れだという。うまく進めば数ヶ月以内、早ければ夏のうちに台湾でFSDが始まるかもしれず、台湾のオーナーは大いに盛り上がっていると話者は伝える。

話者はFSDの位置付けについても触れている。制度上はレベル2で、責任はドライバーにある。しかし目的地を設定すれば手放しで全部やってくれるという意味で、技術的には「ほぼレベル4」だと話者は表現する。

買い切り販売の終了と、日本への波及をめぐる噂

テスラ台湾は同時に、FSDの一括購入(買い切り)オプションを6月30日で廃止すると発表した。話者によれば、日本でも6月30日で買い切りが終わるという噂がある。ただし、これはテスラジャパンが公式に発表したものではないと話者は明言している。それでも「かなり濃厚な情報」として扱っており、台湾と同じタイミングで日本でも買い切りが終わるなら、日本も承認に近い段階にある証拠ではないか、というのが話者の見立てだ。

台湾ではさらに、FSDの移行キャンペーンを9月30日まで行うことも発表された。条件は、6月30日時点でFSD付きの車両、特にハードウェア3の車両を所有していること。対象者は、新車に買い替える際にFSDを移せる。話者は、日本でも2年ほど前に同様の施策があったと振り返り、今回のキャンペーンを「FSDが来るから今のうちに乗り換えてほしい」という意図の裏返しだと解釈する。エンハンスト・オートパイロット(EAP)は移行対象外である。ただしEAPからFSDへのアップグレードは可能なので、6月30日までにアップグレードしてから移行プログラムを使う形になるという。

サブスクリプションと買い切りの損得

買い切りが終わると、FSDを使うにはサブスクリプションしかなくなる。話者によれば、米国では月額99ドル、日本では月額約1万5000円になると言われている。話者は年額を約18万円と計算し、現在の日本の買い切り価格約86〜87万円と比べて、5年ほど乗れば買い切りの元が取れる程度だと見積もる。サブスク料金が今後値上がりする可能性を考えると、買い切りを持っていたほうが安心だと考える人もいるだろう、とも話している。

話者は、日本で買い切りを選ぶなら残り10日ほどが決断の時期だと位置付ける。あわせて、別の選択肢も挙げている。FSD付きのハードウェア3の中古車を今のうちに買っておく方法だ。日本でもFSDが本当に来るとなれば移行プログラムが実施されるだろう、と話者は考えている。まだ日本でFSDが使えない以上、新たに約86万円を払うより、FSD付き中古車を持っておく方が得ではないか、というのが話者の提案である。

欧州の動きと日本の見通し

欧州でもFSDの導入が進んでいると話者は言う。スペインでは今月末にリリースされると言われている。各国がEU全体の判断を待たずに独自に承認する流れができているという。話者は、その突破口を開いたのはオランダだと見る。オランダが安全データの収集やテストを担ったことで、他国はそれを使って承認プロセスの多くを省けるようになった、というのが話者の理解だ。話者は、日本にもオランダのように積極的にテストして導入する国になってほしいと述べる。

日本でのリリース時期について、話者は夏は無理だとしても、最短で今年の年末、クリスマスプレゼントになる可能性が十分あると予想している。

Grokに話しかけて運転を指示する構想

最後の話題は、FSDとGrokの組み合わせである。GrokはxAIの大規模言語モデルで、米国ではすでにテスラ車に搭載されている。会話ができ、最近は目的地の設定もこなすと話者は紹介する。

発端はXへのある投稿だった。投稿者は、FSDは魔法のようだとしたうえで、Uberのドライバーに話しかけるようにGrokへ「そこを右に曲がって」と言えば、ウインカーを出して曲がってくれたら最高だ、と書いた。これにマスクが、3ヶ月後に出す予定だという趣旨の返信をしたという。

話者はこれを受けて、実現した場合の使い方を想像する。「とりあえずまっすぐ行って」「やっぱりそこを左に」「お腹が空いたからあのレストランに」「高速はお金がもったいないから使わないで」といった大雑把な会話を理解して運転に反映できるなら、タクシー運転手が乗っているかのように指示できる、と興奮気味に語る。

駐車位置の学習と、組み合わせた先の姿

話者は、マスクの別の返信も紹介した。FSDは近く、ユーザーの癖を拾う運転になるという。とくに駐車だ。FSDの解除につながる主な原因は、意図しない場所に止めようとする、適切な位置まで下がらない、といった駐車時の振る舞いだという。これを改善するため、自宅、職場、学校の送迎時に路肩へ寄せる位置などを覚えるようになるとされる。

話者はこの2つの発言を合わせて、「いつもの所に止めといて」が通じるようになるのではないかと推測する。スーパーの駐車場でも、ドアパンチされたくないから端に止めてほしいと言えば、該当する区画を探して止めてくれるようになるかもしれない、と語る。こうした機能は、話者の予想の延長として示されたものである。

日本との差と、マスク系企業の統合という見方

話者は、米国でこうした機能が当たり前になりつつある一方で、日本ではFSDが来るか来ないかという段階にあると対比する。それでも、国交省やテスラジャパンの関係者は頑張っているので応援したいと述べる。FSDが日本に来れば、こうした機能も順次ほかの国に適用されていくのが自然な流れであり、将来来るものとして知っておいてほしい、というのがこの話題を紹介した理由だという。

最後に話者は、こうした連携はマスクが複数の企業を持っているからこそ可能だと述べる。GrokはTeslaとは別会社の製品であり、話者はSpaceX側のプロダクトだと説明している。それでも結局はマスクの企業群として一体になっている、と話者は見る。逆方向の例として、SpaceXがサイバートラックを購入していることも挙げた。テスラとSpaceXはいずれ合体すると多くの人が考えており、自分もそう思っている、と話者は語る。Starlink、xAI、AI衛星、Grok、FSD、Optimusがひとつにつながっていく未来を想像しながら、この話題を締めくくった。