更年期には「油を変える」ことが大事だという提案:友利新が勧めるカメリナオイル

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概要

友利新は、40代後半から60代の更年期に悩む人に向けて、サプリメントで補う方法もよいが、実は「今使っている油を別の油に変える」ことが重要だと語る。女性ホルモンの低下で体が大きく変わるなかで、油の見直しは意外と見落とされているという。動画では、更年期に体の中で何が起きているのか、なぜ油を変えるべきなのか、どの油がよいのかを順に説明している。

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更年期に減るエストロゲンの3つの働き

友利によれば、更年期は閉経をはさむ前後5年間を指し、閉経を50歳前後とすると、おおむね45歳から55歳ごろにあたる。この時期には女性ホルモンのエストロゲンが徐々に減っていく。

友利は、エストロゲンには大きく3つの重要な働きがあると説明する。1つ目は体内の脂質の代謝をコントロールすること、2つ目は血管の老化、特に酸化、つまり「錆び」を防ぐこと、3つ目は全身の炎症を抑えることである。エストロゲンが減ると、自覚症状がないまま「負の連鎖」が始まるという。

食べる量が変わらなくてもコレステロールが上がる

最初に起こる変化として友利が挙げるのは、脂質代謝の変化である。食べる量は増えておらず、太っているわけでもないのに、健康診断で悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が高いと言われる。体重は増えていないのに体脂肪が増えた、あるいは食べる量は同じなのに体重が少しずつ増えてきた。友利は、こうした現象はエストロゲンの低下で脂質代謝が変わることによって起きていると説明し、更年期に入っただけでそれが起こるのは怖いことだと述べる。

気づかないうちに進む「炎症老化」

もう1つの変化として友利が挙げるのは、軽度の慢性炎症が起こりやすくなることである。これを「インフラマエイジング(炎症老化)」と呼び、細胞レベルの細かな炎症が起こる状態だという。肌で起これば、たるみやシワにつながり、血管で起これば血流不良による冷えなどにつながると友利は説明する。

これまでは強い抗炎症作用を持つエストロゲンがあったため、こうした炎症はあまり表に出てこなかった。ところがエストロゲンが減ると、体内の炎症を抑えるものが少なくなり、気づかないうちに炎症老化が進んでしまうという。

血管の錆びつきと冷え、将来のリスク

3つ目の変化は、血管の錆びつきが増え、血管のしなやかさが低下することである。友利によれば、血管がしなやかでないと、血液を一生懸命送らなければならなくなるため、足の冷えが進んだり、将来的には動脈硬化や高血圧につながりかねないという。

脂質代謝の乱れ、炎症老化、血管の老化という、気づかないうちに陥るサイクルに対してどうすればよいか。友利が示す答えが「油を変える」ことである。細胞は細胞膜に包まれているが、その細胞膜は食べた油からできている部分もある。だからこそ、エストロゲンというホルモンのバリアがなくなった更年期以降は、油を補って体内環境を整えることが大事になると友利は説明する。

オメガ3系の油と、友利が勧めるカメリナオイル

家庭で使う油として、友利はオリーブオイルや亜麻仁油、エゴマ油などのオメガ3系の油を挙げ、これらもとてもよい油だと認める。サラダ油のようなオメガ6系よりもオメガ3系がよいことは、多くの人がなんとなく知っているだろうという。

そのうえで友利が「ズバリ」勧めるのが、カメリナオイルである。カメリナ・サティバという植物の種からとれる油で、更年期にぴったりだという。理由は、更年期のゆらぎ対策に必要なオメガ3、植物ステロール、ビタミンEという3つの成分が「黄金比」のバランスで組み合わさった油だと言われているからだ、と友利は説明する。

オメガ3:血液と炎症、自律神経への働き

カメリナオイルには、オメガ3が約35〜40%含まれていると友利は述べる。オメガ3は体内で作ることができない必須脂肪酸の1つで、血管をサポートし、血液をサラサラにする働きがあるという。

また友利は、油には体の炎症を進める油と炎症を抑える油があり、オメガ3はそもそも炎症を抑える側の油だと説明する。そのため、先に述べた炎症が起こりやすい更年期世代には、オメガ3系をとることが大事だという。さらに、自律神経のバランスを整えることや、一説にはホットフラッシュなどを和らげるサポートも期待できると言う医師もいる、と紹介している。これは友利自身の断定ではなく、そう述べる医師がいるという紹介である。

植物ステロール:コレステロールの吸収をブロック

2つ目の成分である植物ステロールとして、友利はβ-シトステロールとカンペステロールを挙げる。β-シトステロールは腸内でのコレステロールの吸収をブロックすると言われており、更年期以降に食べ物を変えていないのに上がってしまうLDLコレステロールを下げる働きがあると言われている、と友利は説明する。

カンペステロールについては、強い天然の抗炎症作用があると言われ、特に関節や肌の炎症を抑えるとされる。更年期世代は肌の弾力が失われるだけでなく、関節のこわばりも強くなるため、その意味でもプラスになる成分ではないか、と友利は考えている。

トコフェロール:細胞膜レベルでの抗酸化

3つ目がトコフェロール、つまりビタミンEである。友利によれば、ビタミンEには強い抗酸化作用があり、エストロゲンが低下して酸化ストレスが進んだ更年期の体を、細胞膜レベルで錆からガードしてくれるという。

亜麻仁油・エゴマ油との違いは「熱への強さ」

オメガ3をとるなら亜麻仁油やエゴマ油でもよいのでは、と考える人も多いだろうと友利は言う。確かにこれらの油はオメガ3が豊富だが、極端に熱に弱く、加熱すると一気に酸化して体に悪い油に変わってしまうという。そのため、エゴマ油などはサラダやお刺身にかけるなど、生で使うよう勧められることが多い。

しかし、油は生でドレッシングのように使うだけでなく、毎日の料理にも使うものだと友利は指摘する。カメリナオイルはオメガ3を豊富に含みながら加熱調理に強いという利点があり、ドレッシングなど生で使うだけでなく、野菜炒めなど炒め物の油としても使えるという。

研究結果として紹介されたデータ

油を変えるだけで本当に体が変わるのか、という疑問に対して、友利は2つの研究を紹介している。1つは東フィンランド大学によるランダム化比較試験で、カメリナオイルの摂取によって血中の総コレステロールと悪玉コレステロールが有意に低下し、LDLとHDL、つまり悪玉と善玉の比率も改善したという。

もう1つは2021年のデータで、カメリナオイルを12週間摂取した結果、インスリン抵抗性の値や炎症マーカーが有意に減少したという。友利はこれらを、更年期世代にとってとても嬉しい結果ではないかと評している。いずれも動画内で友利が紹介した研究結果であり、試験の規模や詳しい条件は語られていない。

まとめとして語られたこと

友利は最後に、更年期世代は油の代謝が悪くなって太りやすくなり、太らなくても体内にコレステロールが溜まりやすくなるうえ、知らず知らずのうちに血管が硬く錆びつき、見えない炎症が起こっていると振り返る。それを変えるために、日々の料理で加熱にも使えるカメリナオイルは取り入れやすいのではないか、というのが友利の結論である。

最近はカメリナオイルの種類も増え、スーパーで手に入ることもあるという。選ぶ際には、なるべくオメガ3が豊富で、抗炎症作用やコレステロールを下げる働きが期待できるものを探すとよいのではないか、と友利は勧めている。