東京都のEV補助金増額でテスラは約200万円引きに 納車現場の混乱、国連の自動運転規則、サイバーキャブの集団走行

YouTubeで開く ↗
概要

EVとテスラのニュースを扱う話者は、この回で3つの話題を取り上げた。1つ目は東京都の補助金増額で、テスラを買う場合は国と都を合わせて197万円が出るようになったこと。話者はこれで日本が「世界で1番テスラが安く買える」市場になったと言い、注文増で納車現場が追いつかなくなっている様子も紹介した。2つ目は国連が自動運転システムの国際規則を採択したニュースで、話者は日本国内でのテスラの自動運転解禁が近づいたと見ている。3つ目は、米テキサスでサイバーキャブが集団走行テストをしている映像である。

10分で読めます

東京都の補助金は40万円から70万円へ

話者によると、東京都議会が補助金の予算を可決し、前日にプレスリリースが出た。テスラ車に対する都の補助金は、これまで無条件で40万円だった。今回30万円が上乗せされ、70万円になる。

内訳は、どの車にも出るベース額が20万円で、そこにメーカーごとの上乗せ額が加わる。テスラジャパンの上乗せ額は50万円なので、合計は70万円である。話者は他メーカーとの比較も面白がって紹介した。トヨタ、日産、ホンダといった国内メーカーは60万円である。意外だったのはステランティスグループで、テスラより高く、輸入車メーカーでは最も高い上乗せ額だった。話者は、スバルより上にステランティスがいるのは「謎現象」だと笑っている。一方、BYDとヒョンデは10万円にとどまる。フォルクスワーゲン、ボルボ、ジャガー、ポルシェなどの欧州勢も低い。ゼネラルモーターズやBMW、メルセデスは比較的高い。話者はこの差を、アメリカ企業は厚遇され、韓国・中国・欧州の企業には厳しい制度に見えると冗談めかして評した。

国からは127万円が出るため、都と合わせると197万円になる。モデル3の本体価格は530万円台なので、話者の計算では約200万円引きの330万円ほどで買える。モデルYも370万円ほどになるという。

「コスパ」に気づいた人が増えたという見立て

話者は、この価格帯になればテスラはフィットやプリウスなどと値段がほとんど変わらないと言う。車としての質が高いこと、今後自動運転機能が入る見込みがあること、自宅で充電すれば燃料代がかなり安いことも挙げた。自分がまだテスラを持っていなかったら、このタイミングで必ず買うとも話している。

納車が増えているのも、テスラのコストパフォーマンスに気づく人がようやく増えてきたからではないか、と話者は見る。実際にテスラジャパンは今年の第1四半期に過去最大の注文数と納車数を記録したと話題になっていると紹介した。

有明の納車拠点がパンクし、大黒ふ頭での納車へ

注文が多ければ納車も多くなる。関東の納車拠点は住友不動産が運営する商業施設の有明ガーデンだが、話者によるとそこが車を受け入れきれず、パンク状態になっている。そのためテスラは大黒ふ頭で納車すると言い出したという。

話者は通常の流れも説明した。上海工場から運ばれた車は、関東の場合まず大黒ふ頭に陸揚げされる。そこに数百台単位で置かれ、傷がないかなどの点検を受けてから各デリバリーセンターへ運ばれ、ナンバーが付けられる。今回は有明ガーデンへ運ぶのも間に合わないため、陸揚げした大黒ふ頭でそのまま納車するという話である。話者自身も「さすがにびっくりした」と述べている。

この対応への反応はさまざまだという。関係者以外は基本的に立ち入り禁止のふ頭に入れるのは面白いという声もある。話者自身は、将来は自動運転車が家の前まで来たり納車場所まで連れて行ってくれたりする「テスラ的な体験」への過渡期と見れば、それはそれで先進的で面白いと述べた。

ただし、大黒ふ頭での初回納車はおそらく収録の翌日で、ちょうど台風が来ていた。レクサスの納車では花束やノンアルコールのシャンパンが用意され、みんなで祝ってくれる。それに対してテスラオーナーは台風の日に吹きさらしのふ頭で納車される、という対比がミームとして盛り上がっていると話者は紹介した。本当に実施されれば話題になるだろうとしつつ、物が飛んできてけが人が出るようなトラブルは心配だとも話している。

国連が自動運転システムの初の国際規則を承認

2つ目の話題について、話者は「個人的に激アツ」と表現した。国連の車両規則フォーラムが自動運転システム(ADS)に関する初の国際規則を承認したというもので、話者によると動画の2日前、24日に出たプレスリリースである。国連側は、自動運転車の安全な導入に向けた第一歩だと発信していた。

話者はこれが重要な理由を、アメリカとの制度の違いから説明した。アメリカでウェイモやズークス、テスラが自動運転を展開できているのは、話者の言葉を借りれば制度が「一言で言うと適当」だからだという。州が認めればよく、自己認証制度もあり、ある程度の枠組みを自分で示せば実施できる。一方、日本やドイツなどEU諸国は、国連のUNECEの国際基準に沿った制度を土台にしている。そのため、国連基準が自動運転に対応していないことが大きな障害になっていた、と話者は見ている。

今回枠組みができたことで、日本では審査をそれに沿って行えば事業者が承認を得られる。規制を作る側もこれをなぞれば作りやすくなる。話者はこれで国内の自動運転承認への道が一気に開けたと評価した。

相互承認を使えば年内にFSDの可能性、と話者は見る

話者はさらに、国連の相互承認制度にも触れた。国土交通省が今回の規則をもとに枠組みを作る。安全性データはオランダで提出されたものを相互承認で活用する。日本国内でカバーできない部分はメーカー自身がデータを取って補う。こうすれば承認プロセスを大幅に短縮できるだろう、というのが話者の見立てである。

そのうえで話者は、年内に国内でFSDが来る可能性も「ワンチャン」あると述べた。夏には間に合わなかったが、1年もかからないうちに、遅くとも来年の春までには来るだろうという予想である。想定しているのは「レベル2+」と呼ばれる形で、責任は人間にあるものの、目的地を設定すればほぼ手放しで自動的に走る運転支援システムを一般道で使えるようになる、というものだ。

行政側の動きとしては、自民党の西村議員(元経済産業大臣とのこと)のSNS投稿を紹介した。Wayveを搭載した日産アリアで銀座を走ったらしい投稿や、チューリングの車に乗ったという投稿である。話者は行政の人々も自動運転の推進に取り組んでいると受け止め、「高市さん頼みますよ」と期待を述べた。

テスラの国内テストドライバー募集

これに合わせて、テスラが大阪と横浜でテストドライバーをフルタイムで募集していることも改めて紹介された。ただし要件はかなり厳しいという。やり取りする相手はテキサスやカリフォルニアにいるAIエンジニアで、主にアメリカ人か在米の中国人である。そのため英語が話せることは必須で、話者の記憶ではTOEIC 850点以上とあった。単に運転するだけでなくプロジェクト管理などの要件もあり、エネルギー分野で6年以上の経験を求める記述もあった「気がする」と話者は述べている。

規制が緩和された後の姿として、話者はスマートサモンを挙げた。大雨の日に屋根のある場所で、スマホのボタンを押すと無人のテスラが迎えに来る。無人のバレーサービスのような使い方で、その映像を見せながら、こうした未来が早く日本に来てほしいと語った。

ギガテキサスでサイバーキャブが集団走行

最後の話題はサイバーキャブである。ギガテキサスの敷地内のテストコースで、何十台ものサイバーキャブが次々と集団で走る様子がドローンで撮影された。話者は、これはCGでもAI生成でもない実際の映像だと強調した。車間距離の詰め方にも驚き、おそらく無人だろうと述べている。

話者によると、テキサスではテスラはすでにレベル4の営業許可を取得しており、モデルYでロボタクシー事業も行っている。許可もハードウェアもそろい、テキサスの工場で量産も進んでいる。だから注目点はサイバーキャブをいつ投入するかであり、この様子なら来月あたりには走り始めるのではないか、と話者は推測した。車内にはハンドルもペダルもない。

サイバーキャブはニューヨーク、フロリダ、カリフォルニアなど各地に配られてテストされている。ヤードには数百台の在庫があるらしいという。生産については、「アンボックスト」と呼ばれる新しい製造方式を採っていることを紹介した。現状の生産量は1日に数十台程度らしい。ただしイーロン・マスクによれば、この方式は最適化までに時間がかかる一方、最適化が済むとSカーブ的に一気に生産量を増やせるという。話者は、全米や世界に自動運転が広がる頃には相当な生産量になっているだろうと予想した。

市街地での目撃と、安っぽいホイール

市街地でのテストも増えているという。以前は駐車場やスーパーチャージャーに停まっている姿が目撃されていた。最近はテスラダイナー付近などで路肩に停まっているのが普通に見られるらしい。ドアが開いた車両の写真について、話者は、同僚がコーヒーでも買いに行っているのではないかと想像を交えて紹介した。

駐車場にドアとトランクを開けたまま置かれていた個体では、後部にホイールカバーが積まれていたという。話者が面白がったのはホイールそのものである。営業車や軽トラのような「一番安く作りました」という見た目で、アルミではなくステンレス製に見える。カバーで覆うので中身は何でもよく、コストを抑えるためにはこうした部分にお金をかけられないのだろう、と話者は解釈した。さらに前後でホイールの形とサイズが違うらしい。話者は、サイバーキャブが全輪駆動であることと関係があるのかもしれないと推測したが、確かなことは分からないとしている。

取り外せる天井は何のためか

生産ラインを上から撮った映像では、サイバーキャブの天井部分が別パーツとして取り外せる構造になっているらしいことが分かった。これまでのテスラ車は天井がガラスルーフで、開放感が人気だった。一方サイバーキャブはアルミの天井である。話者が紹介した説明は2つある。ガラスルーフは日光で車内が熱くなり、エアコンの電力で航続距離を削る。また重量が増えると電費に悪い。そのため航続距離が重要なサイバーキャブではアルミにしたとされる。

この取り外せる構造から、将来天井が透けたエディションが出るのではという考察も出ているという。ただ話者自身は、航続距離が命のサイバーキャブでガラスルーフにするとは考えにくいと見る。スターリンクなど何らかのデバイスを埋め込むための仕組みではないか、あるいは単に製造上パーツを分けているだけかもしれない、と述べた。結論は出さず、視聴者に意見を求めている。

余談:スーパーチャージャーに置く「メガポット」

余談として、テスラが「メガポット」という商標を登録したという話もあった。デジタルオプティマス向けのAIコンピューティング設備をパッケージ化し、スーパーチャージャーの敷地に置く計画を進めているという。データセンターを作るには高圧電線を引くなどの課題がある。スーパーチャージャーにはもともと高圧の電力が来ているので、余った電力を回せば電力網を新たに整備せずにAIの計算ができる、という狙いだと話者は説明した。自動運転以外のテスラの動きとして紹介し、この回は締めくくられた。