若い線維芽細胞は増やせるのか:友利新さんが解説する、コーセーの同一人物追跡研究と黒麹発酵液
友利新公式チャンネル(内科・皮膚科医)皮膚科医の友利新さんが、学会発表を聞いて「本当にすごい」と感じたという老化研究と、そこから開発された成分を紹介する動画である(コスメデコルテ提供)。友利さんが繰り返し強調するキーワードは「細胞の増殖性」だ。美容皮膚科医として、日々のエイジングケアにも美容医療との併用にも関わる重要な概念だと位置づけている。
同一人物の皮膚を36歳から72歳まで追った研究
友利さんが最初に紹介するのは、2023年にコーセー(KOSÉ)が発表した論文である。同一人物の健康な男性から36歳から72歳まで皮膚を採取し続け、老化がどう進むのか、細胞がどのような運命をたどって老化するのかを調べた研究だという。
友利さんがこの研究を貴重だとする理由は、比較の方法にある。通常の老化研究では別々の人の細胞を比べるため、どうしても個人差が入り込む。この研究は同じ人の細胞が年齢によってどう変わるかを純粋に追いかけている、というのが友利さんの説明だ。動画の終盤では、この追跡調査を「35年という気の遠くなるような」期間と表現している。
解析にはシングルセル解析が使われた。細胞一つひとつの個性を遺伝子レベルで明らかにする技術だと友利さんは説明する。線維芽細胞にもさまざまな個性があることが最近わかってきており、人間と同じように、細胞がどんな個性を持っているかを知ることが大事なのだという。
4タイプの線維芽細胞と、年齢による割合の変化
研究の結果、肌のハリを生み出す線維芽細胞は大きく4つのタイプに分けられることがわかったと友利さんは紹介する。
- 増殖性に特化した若い細胞
- 老化細胞
- 中間的な性質を持つ細胞
- 老化の状態にない細胞
友利さんが注目点として挙げるのは、年齢によってこの割合が変わることだ。36歳時点と72歳時点を比べると、中間的な性質を持つ細胞と老化状態にない細胞はほぼ変化していなかった。一方で、増殖性に特化した若い細胞は3分の1に減り、老化細胞は約2倍以上に増えていた。友利さんはこれを、細胞レベルで明確に示された結果として紹介している。
老化には「分岐点」がある
友利さんがさらに驚いた点として挙げるのが、細胞の運命に関する知見である。普通に考えれば、若い細胞はどんどん老化細胞になっていくと思える。しかし研究では、老化する道と老化しない道があり、そこに分岐点があることがわかったという。老化細胞になる道を選ばず、老化しにくくなる細胞の存在が明らかにされた、というのが友利さんの説明だ。
そのうえで研究は、増殖性の高い若い細胞が減ることと、老化細胞が増えること自体がエイジングを進めるものだと定義した、と友利さんは述べる。
友利さんが注目したのは「若い細胞を増やす」側
この話を聞くと、老化細胞にさせない仕組みが見つかったのだから、老化細胞を減らす方向に注目しがちだと友利さんは言う。しかし美容皮膚科医としての友利さんは、むしろ増殖性に特化した細胞を増やすという方向に「ワクワク感」を覚えたという。エイジングケアでは、この細胞を増やすことが非常に大事だと考えているからだ。
増殖性が高いと聞けば、元気で若々しい細胞が増えるというイメージは持ちやすい。だが友利さんによれば、それだけではない。研究によって、増殖性の高い細胞は細胞同士の結合が強いことがわかっているという。そして線維芽細胞は、細胞同士が結合することで初めてコラーゲンを作る。つまり増殖性が高まれば細胞同士がしっかり「手をつなげる」ようになり、結果としてコラーゲンが作られやすくなる、というのが友利さんの説明である。そうなればシワやたるみといったエイジングサインが出にくくなるため、そのケアには増殖性に特化した細胞を増やすことが大事だと友利さんは結論づけている。
美容医療の効果を支える「土台」としての増殖性
友利さんがもう一つ注目するのが、美容医療との関係だ。友利さんはレーザー治療を、熱を加えることで肌にムチを打って筋トレさせるようなもの、とたとえる。そのとき細胞の増殖性が高くなければ、いくら高価なレーザーを当てても細胞が反応せず、十分な効果が出ないという。
だからこそ日々のスキンケアで細胞の増殖性を高め、細胞が常に元気で手をつなげる状態の土台を作っておくことが、美容医療との相乗効果を高めるうえでも重要になる、と友利さんは話す。
玄米を丸ごと発酵させるための壁
では、年齢とともに減った細胞の増殖性をどう高めるか。その答えとして友利さんが紹介するのが、コスメデコルテが独自に開発した日本古来の黒麹発酵液である。友利さんによれば、開発にはかなりの苦労があったようだ。
一つ目の課題は、発酵させるお米だった。お米の中でビタミンやミネラル、脂質を最も多く含むのは米ぬかの部分であるため、コスメデコルテは米ぬかを取り除いていない玄米を丸ごと発酵させたいと考えたという。
しかし、通常の玄米はそのままでは発酵できないらしい、と友利さんは説明する。麹菌を繁殖させるには、お米に水分をしっかり吸い込ませることが大事になる。ところが玄米表面の米ぬかは脂質を多く含むため水を弾き、十分に水分を含むことができない。そのため、これまでは栄養がたくさん入ったぬかを削り落とさなければならなかったという。だがそれではパワフルな発酵液は生まれない。
そこで玄米のまま麹菌で発酵させる方法を考え、選ばれたのが秋田県の「泡雪小町」という玄米だった。友利さんによれば、このお米はもともと玄米のままでもおいしく食べられるように開発された品種である。玄米はそのまま食べるとパサパサしたり、炊くときに水加減を変えたりする必要があるが、おいしく普通に炊けることをコンセプトに開発されているため、スポンジのように水をしっかり吸収できる。友利さん自身もご飯として食べてみたところ、玄米とは思えないほどもちもちしてふっくらしており、とてもおいしかったという。この吸水性のおかげで、玄米ならではの栄養を捨てることなく、発酵の力で丸ごと活用できるようになったと友利さんは説明する。
約300種類から選ばれた黒麹菌
二つ目の課題は麹菌である。約300種類の菌の中から選ばれたのが、ACTD1597という特殊な黒麹菌だという。友利さんは、黒麹菌は天然保湿因子を作るうえで大切なものの一つだと説明する。
さらにこの黒麹菌は、タンパク質を効率的に分解するペプチダーゼという酵素をしっかり出す。その結果、肌にやさしいアミノ酸やペプチドが多く作り出される。友利さんによれば、発酵液には470種類以上の美容成分が含まれており、表皮の細胞の増殖性を高める、ヒアルロン酸の産生を促す、肌をなめらかにするといった作用もわかっているという。
香りとべたつきという発酵液の難しさ
発酵液は、ほかではなかなか作れない多種多様な成分を含む魅力的な成分である一方、独特の香りやべたつく感触があり、扱いが難しい成分でもあると友利さんは指摘する。それでもコスメデコルテは、発酵液を高濃度で配合することを前提に黒麹発酵液を開発したという。
そのためには多くの検討と品質管理が必要だったらしい。原料である泡雪小町の品質管理を徹底し、発酵方法も何度も試行錯誤を重ねた結果、特有の香りやべたつきのない発酵液を作り出せた、と友利さんは紹介している。
友利さんの結論
友利さんは、栄養豊富な玄米と特別な黒麹菌を掛け合わせて生まれた黒麹発酵液を、老齢の線維芽細胞に与えることがエイジングケアにとって大切だと述べる。「なんとなく肌に良さそう」ではなく、明確なデータに基づいた本格的なエイジングケア成分として覚えておいてほしい、というのが友利さんの呼びかけだ。
締めくくりに友利さんは、長期にわたる同一人物の追跡調査とシングルセル解析を組み合わせて細胞の運命や増殖性の大切さを見いだし、美容医療の土台作りにもなるかもしれない成分が、日本の発酵の力をヒントに生まれたことを「本当に素晴らしい」と評価した。日本の化粧品会社がさまざまな研究を重ねていることに、友利さん自身も感動したと語っている。
皆さん、こんにちは。友利新です。今日はですね、私が学会発表を聞いて、もう本当これはすごいという風に思った老化研究と、そこから導き出された驚きの成分についてお話ししていきたいと思います。美容皮膚科医の観点から見ても、これからのエイジングケアだったり美容医療との併用っていう観点から見ても大事だなって思う「細胞の増殖性」というキーワードが出てきますので、しっかりと覚えながら聞いといてください。
まず皆さんにシェアしていきたいのが、2023年にコーセーから発表された画期的な論文になります。同一人物の健康な男性、36歳から72歳まで皮膚を採取し続けて、老化がどういう風に進んでいくか、細胞がどうやって運命をたどっていって老化するかっていうことを解き明かした研究になります。通常老化の研究をする時には、別々の人の細胞を比べるんですけれども、個人差みたいなものが出ちゃうじゃないですか。でもこの研究は、同じ人の細胞が年齢によってどう変わるかっていうのを純粋に追いかけたっていうものが本当に貴重なんですよね。ここで使われたのが、シングルセル解析という、細胞1つ1つの個性を遺伝子レベルで丸裸にする技術になります。
線維芽細胞にも色々な個性があるっていうことが最近分かってきてるんです。これって人間と同じですよね。細胞もどういう個性を持ってるか知るっていうことがすごく大事なんですね。その結果、肌のハリを生み出す線維芽細胞には大きく分けて4つのタイプがいるっていうことが分かりました。1つ、増殖性に特化した若い細胞。2つ目が老化細胞。3つ目が中間的な性質を持つ細胞。4つ目が老化の状態にない細胞というものになります。
注目すべきは、年齢によってこの割合っていうものが変化するってことになります。36歳と72歳の時点で比べると、中間的な性質を持つ細胞だったりとか老化状態にない細胞っていうのはほぼ変化してないのに比べて、肌を元気にする増殖性に特化した若い細胞っていうのはなんと1/3に減少していて、老化細胞が約2倍以上に増えてしまうっていうことが細胞レベルで明確に証明されたんです。
さらにすごいのが、通常考えたら若い細胞っていうのはどんどん老化細胞になるって思うじゃないですか。普通ね、細胞っていうのはどんどんね、老化していく、老化細胞になると思うんですが、実は老化するこういう道と老化しないっていう道があって、そこには分岐点があるっていうことが分かったんですよ。なので老化細胞になる道を選ばずに老化しにくくなることを解明したんです。
つまり、増殖性の高い若い細胞が減るっていうことと、老化細胞が増えるっていうこと自体がエイジングを進めるものなんじゃないかっていうものをしっかりと定義したんです。それを聞くと、老化細胞にさせない因子を見つけたんだから、それをね、減らすっていうところにフィーチャーしがちなんですが、美容皮膚科医の私としては、細胞増殖に特化した細胞を増やすところにワクワク感を感じたんですよ。細胞の増殖性に特化した細胞を増やすっていうことが、エイジングケアではものすごく大事だと考えてるからなんです。
細胞増殖が高いって言うと、元気で若々しい細胞が増えるっていうのはイメージしやすいと思うんですけれども、実はそれだけじゃないんですね。研究によって、細胞増殖が高い細胞っていうのは細胞同士の結合が高いっていうことが分かっています。実は線維芽細胞っていうのは、この細胞が結合することで初めてコラーゲンを作るということになっています。つまり細胞の増殖性が高くなるっていうことは、細胞同士がしっかり手をつなげるっていうことになるので、結果としてコラーゲンが作りやすくなってるっていうところになります。そうすると、シワとかたるみとか、エイジングサインが出にくくなるってことは、もうすぐね、皆さん分かると思います。なので、シワとかたるみとか、そういったエイジングね、サインをケアするためには、細胞増殖性に特化した細胞を増やすっていうことがすごく大事なんですよ。
そしてもう1つ、私が美容として注目しているのが美容医療との関係です。例えばレーザー治療っていうのは、熱を加えることで肌にね、鞭を打って筋トレさせてるようなイメージなんですね。その時に細胞の増殖性自体が高くないと、いくら効果のね、レーザーを当てても、なんか細胞が反応してくれなくて十分な効果が出なくなってしまいます。だからこそ日々のスキンケアで細胞の増殖を高めて、常に細胞が元気で手をつなげる状態の土台を作っておくことっていうのが、美容医療の相乗効果をね、高めるっていう点でもすごく重要になってきます。
では、年齢で減ってしまった細胞の増殖性をどうやったら高めていいか。コスメデコルテが独自の成分を開発しています。それが日本古来の黒麹発酵液です。ただこの黒麹発酵液を開発するには、かなり苦労があったみたいです。
まず1つ目が発酵させるお米です。お米の中で1番ね、ビタミンとか、ミネラル、脂質が含まれてるのは、実は米ぬかという部分になります。だからこそコスメデコルテは、米ぬかが取り除かれていない玄米を丸ごと発酵させたいっていう風に考えたみたいなんですね。でもここには大きな壁があるんですよ。実は通常の玄米っていうのは、そのままでは発酵できないらしいんです。なぜかと言うと、お米に麹菌を繁殖させるためには、水分をお米にしっかりと吸い込ませるっていうことがすごく大事らしいんですね。ですが玄米の表面にある米ぬかっていうのは、さっき言ったみたいに脂質をしっかり含んでいるので、これが水を弾いてしまうので、しっかりと水分を含むことができないらしいんですよ。なので水をしっかり含ませて麹菌で発酵させるためには、栄養がたくさん入ってるぬかを削り落とさなくちゃいけなかったらしいんですね、今までは。でもそうすると、パワフルな発酵液は生まれないですよね。
なので玄米のまま麹菌で発酵するにはどうしたらいいかっていう風に考えて選び抜かれたのが、秋田県産の「あわゆきこまち」という玄米になります。このお米は元々玄米のままでも美味しく食べられるように開発された玄米です。玄米ってそのまま食べるとちょっとね、パサパサしたり、普通に炊く時にちょっとね、お水の加減を変えなくちゃいけないんですけど、美味しく、そして普通に炊けるようにというコンセプトで開発されているので、通常の玄米とは違って、スポンジのようにお水をしっかりと吸収できるような玄米になっています。実際に私もね、ご飯として食べてみたんですけど、玄米なのかなっていうぐらいもちもちしてふっくらして、すごく美味しかったです。
このあわゆきこまちの圧倒的な吸収性のおかげで水分をしっかりと含むことができたので、玄米ならではの栄養を一切捨てることなく、丸ごと発酵の力で活用できるようになったんです。
そして2つ目が菌です。約300種類の菌の中から選ばれたのが、ACTD1597という特殊な黒麹菌になります。実は黒麹菌っていうものが、天然保湿因子っていうものを作るためにはとても大切な成分の1つです。さらにこの特別な黒麹菌っていうのは、タンパク質を効率的に分解するペプチダーゼという酵素をしっかりと出してくれるんですね。そうすると、肌に優しいアミノ酸だったりとかペプチドっていうのをたくさん作り出してくれます。
結果として、発酵液の中にはなんと470種類以上の美容成分が入っていたりとか、表皮の細胞の増殖性も高めてヒアルロン酸の産生を促したりとか、肌を滑らかにする作用ということも分かっているんです。液っていうのはなかなか作れないような多種多様な成分が含まれているという、本当に魅力的な成分になっています。
なんですが、独特の香りだったりとか、べたつくような感触っていうものがあって、結構難しい成分にもなっています。にも関わらず、コスメデコルテは発酵液を高濃度で入れるっていうことを前提に黒麹発酵液を開発しているんです。そのためには、より多くの検討と品質の管理っていうのがとっても重要だったらしいんですね。なので原料であるあわゆきこまちのお米自体の品質管理っていうものも徹底したりとか、発酵方法とかも何度も試行を重ねることによって、特有の香りとかべたつきのないような発酵液を作り出すことができたそうです。
栄養たっぷりの玄米と特別な黒麹。これらを掛け合わせて生まれた黒麹発酵液を老齢の線維芽細胞に与えることが、エイジングケアには大切なことと言えますよね。なんとなく肌に良さそうではなくって、しっかりとした明確なデータに基づいた本格的なエイジングケアの成分として、黒麹発酵液っていうのを是非皆さんには覚えておいて欲しいなと思います。
いかがだったでしょうか?35年という気の遠くなるような同一人物の追跡調査と、シングルセル解析っていうのを掛け合わせて、細胞の運命だったりとか細胞の増殖性の大切さっていうものを発見して、美容医療のね、土台作りにもなるかもしれないっていう、そんな成分が、なんと日本の発酵の力をヒントにして生まれた黒麹発酵液っていうのは、本当に素晴らしいことだなという風に思います。
ということで、今日はコスメデコルテの黒麹発酵液についてお話ししました。やっぱり日本の化粧品会社さんっていうのは、いろんな研究をして素晴らしいなという風に私自身も感動しました。このチャンネルでは、このように美容や健康についてお届けしているチャンネルになりますので、是非チャンネル登録よろしくお願いします。ではまた次の動画でお会いしましょう。さよなら。
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