友利新がキウイを「スーパーフード」と呼ぶ理由:美肌・メンタル・睡眠の研究データ

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概要

皮膚科医の友利新は、美肌と健康の両方を求めるなら食料品店で必ず買ってほしい食べ物として、キウイを挙げる。話者によれば、現代人はストレス、ブルーライト、睡眠不足、常に緊張した状態のせいでさまざまな不調を抱えている。キウイはこうした悩みに役立つ栄養素を多く含む果物だという。動画では、2025年発表の論文を含む複数の研究を紹介しながら、肌、メンタル、睡眠への影響を順に説明し、最後に種類の選び方と糖質への疑問に答えている。

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1日2個で肌密度が約48%上昇したという研究

最初に取り上げたのは美肌効果である。話者によると、2025年に皮膚科学分野で権威のある一流学術誌に論文が掲載された。研究を行ったのは、キウイ研究に多く取り組んでいるニュージーランドのオタゴ大学のグループだ。話者は「ニュージーランドというのがそれっぽい」とも述べている。

研究の出発点は、血中のビタミンC濃度が低ければ肌にもビタミンCが行き渡っていない、という考え方である。キウイには緑色の果肉のものと黄色っぽい果肉のものがあり、この研究では黄色いゴールドキウイを使った。参加者に1日2個を8週間食べてもらい、その前後で肌の状態と血中ビタミンC濃度を測定した。1日2個は、ビタミンC約250mgの補給に相当すると話者は説明する。

結果として、話者はまず肌の密度が約48%上昇した点を挙げる。肌密度はそう簡単には上がらないため、皮膚科医から見て驚異的な数字だと評価している。肌密度が高くなることは、肌のキメが整い、内側から皮膚を押し上げる力が大きくなったことの表れだという。

2つ目の結果は、ターンオーバーを促進する因子の発現が約30%上がったことだ。話者の説明では、肌のターンオーバーは年齢とともに遅くなり、角層がうまく生まれ変わらなくなる。すると、肌の水分保持やみずみずしさを支える細胞間脂質やヒアルロン酸が作られにくくなる。古い角層がとどまれば、くすみも目立つ。ターンオーバーは速めすぎても良くないため、遅くなったものを促進して正常化することが大事だという。話者はこの研究を、真皮側でコラーゲンなどによって肌密度を高めることと、表皮側でターンオーバーを整え水分量を上げることの2つを、キウイ2個で同時に実現したデータとしてまとめている。

8週間では変わらなかったもの

一方で、変化が見られなかった項目もあったと話者は認める。1つは肌の弾力である。話者の説明では、コラーゲンのように密度に関わるものは8週間程度でも増えることがある。しかし弾力にはエラスチンなどの増加が必要で、8週間での再生は難しい。もう1つは、ビタミンCの血中濃度と肌中濃度が上がれば紫外線への耐性もつくと期待したが、その効果はあまり変わらなかった点だ。

こうした結果から、話者はキウイについて次のように整理する。キメ、水分、バリア機能は上がり、ターンオーバーも改善する。ただし、たるみや紫外線対策についてはもっと長期で見る必要がある。1年、2年と続ければ大きく変わる可能性があるというのが話者の見立てで、長く食べ続ければハリ感も改善するかもしれないと述べる。それでも、2個食べるだけで肌の水分量が改善する可能性があるなら嬉しいことではないか、というのが話者の評価である。

食物繊維と腸内環境、自律神経

2つ目のテーマはメンタルへの影響だ。話者はまず、腸内環境分野の権威である順天堂大学の小林教授が関わる共同研究を紹介する。この研究では、キウイを1日2個食べることで末端の血流が改善し、自律神経や腸内環境が整うというデータが示されたという。

話者は、キウイにはビタミンCだけでなく食物繊維も多く含まれる点に注目する。現代人は1日に必要な食物繊維が平均2gほど足りていないと言われており、キウイ1個には約2.5gの食物繊維が入っている。キウイを食べれば不足分をおおよそ補える。食物繊維は腸内細菌の餌になり、短鎖脂肪酸などが作られて腸内環境が良くなる。そこから腸と脳の関係を通じて自律神経が整っていく、という流れで話者は説明している。

自律神経には交感神経と副交感神経がある。話者によれば、ストレスの多さや長時間ブルーライトを見続けることで、現代人は常に交感神経が優位になっている。自律神経を安定させるとは、副交感神経を優位にしたり、緊張した交感神経を落ち着かせたりすることだという。

気分障害38%減、うつ傾向34%減という結果

では、自律神経が整ったとして、実際に感じる気分はどうなるのか。話者はここでもオタゴ大学の研究を紹介する。2013年に発表されたもので、若い男性35人を対象に、ゴールドキウイの摂取が気分にどう影響するかを調べた。参加者は1日1/2個のグループと1日2個のグループに分かれ、6週間キウイを食べた。評価には、信頼性の高いアンケートとされるPOMSを使い、気分、疲労感、うつ症状などの変化を測った。

話者の紹介によると、1日2個を6週間食べたグループでは、気分の障害(心の乱れ)が38%減少し、疲労感も同じく38%減少した。やる気は30%以上増加し、うつ傾向は34%減少した。

話者はこの理由として、キウイに含まれるビタミンCの働きを挙げる。脳内ではドーパミン、アドレナリン、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンなどの神経伝達物質が分泌されるが、これらを作るときにビタミンCは欠かせない。ビタミンCが不足すると伝達物質が減り、気持ちがふさいだり、イライラしやすくなったりするという。

効果があったのは「2個」「気分が落ちている人」

この研究で話者が面白いと感じた点が2つある。1つは、1/2個しか食べなかったグループでは気分の改善が得られなかったこと。もう1つは、もともと元気で気分の良い人は、2個食べてもあまり変化がなかったことだ。話者は自分自身もほとんど悩まないタイプだと例に挙げ、そうした人はもともとのベースが高いからだろうと推測している。

そのうえで話者は、食べるなら1日2個がよいと勧める。心が常に元気な人や、ビタミンCが十分足りている人にはあまり関係ないかもしれない。しかし、食生活を見てビタミンCが足りないと感じる人や、気分が落ち込んでいる人は、1日2個試してみる価値があるという。

寝つくまでの時間が35%短縮したという睡眠データ

3つ目のテーマは睡眠である。話者が紹介したのは、よく眠れないと感じている睡眠障害の人に、寝る1時間前にキウイを2個、4週間続けて食べてもらった実験だ。

話者の説明では、布団に入ってから寝つくまでに時間がかかる状態を入眠障害と呼び、その時間が長いほど入眠障害が強いとみなす。この実験では、寝つくまでの時間が35%短くなった。また、途中で目が覚めて細切れに眠ると十分な睡眠がとれないが、総睡眠時間は約13%増加したという。

仕組みについて、話者は脳内の神経伝達物質が関係しているのではないかと考えている。セロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの材料になる。ビタミンCが多いことでセロトニンがしっかり作られ、それがメラトニンの生成につながる、という流れを話者は想定する。さらに、キウイには強力な抗酸化成分であるビタミンEも含まれ、酸化ストレスを和らげている可能性がある。食物繊維以外に、葉酸など神経の働きを支え睡眠の質を上げる成分も入っているので、それらの相乗効果で入眠時間の短縮や睡眠時間の増加が起きたのではないか、と話者は述べる。いずれも話者の推測として語られている。

ただし話者は、この研究には留保をつけている。食べた群と食べなかった群を比較していないため、信頼性は高くないかもしれないという。それでも、薬を飲むわけではなく、キウイを2個食べるだけなので、試すハードルは低いというのが話者の考えだ。

糖質は気にしなくてよいか

果物なので糖質が多いのではないか、という疑問にも話者は答えている。結論として、1日1〜2個程度なら血糖値や体重に大きく影響しないという。話者によれば、キウイはそれほど糖分が高くない低GI食品で、菓子や和菓子、甘いフルーツとは違う。むしろダイエット中に口寂しくなったときに食べるのもよいと話者は勧めている。

ゴールドとグリーンの選び方

最後は、ゴールドキウイとグリーンキウイのどちらを選ぶべきかという話だ。話者の説明では、ゴールドキウイはより甘く、ビタミンCが非常に豊富である。グリーンキウイは甘さは控えめだが、食物繊維のバランスが優れている。ビタミンCの恩恵を得たいならゴールドキウイ、腸内環境を整えたいならグリーンキウイ、両方を得たいなら1個ずつ食べるのもよいと話者は提案する。

話者はこれまでの動画でもキウイに触れてきたが、最近X(旧Twitter)でキウイが話題になっていることもあり、改めて何が良いのかを説明したと語る。キウイはサプリや薬と違って手軽に取り入れられるとして、1日2個を今日から始めてみてはどうかと呼びかけて動画を締めくくっている。