テスラCybercabの無人公道テスト、夏のアップデート、AI投資がかさんだ決算

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概要

この動画で話者は3つのテスラ関連ニュースを取り上げる。1つ目はロボタクシー専用車「Cybercab」が無人で公道テストを始めたこと、2つ目は恒例となった夏のソフトウェアアップデートの内容、3つ目は2026年第2四半期の決算で見えたAIへの巨額投資である。話者はテスラ車のオーナーであり、テスラ株の長期投資家でもある。全体として、Cybercabの一般公開やOptimusの発売が近いと期待する立場から各ニュースを読み解いている。

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テストコースを群れで走るCybercab

最初に紹介されるのは、テキサスのテストコースで大量のCybercabが周回している映像である。話者は、これがAI生成ではなく実際の映像だと強調する。テスラ公式のロボタクシーアカウントが、Cybercabの金色の車体にかけて「ゴールドラッシュ」と面白がって投稿したものだという。

話者によると、Cybercabのテストは半年ほど前から、マイアミ、ニューヨーク、サンフランシスコ、テキサス、フェニックスなど全米各地で、隠す様子もなく行われてきた。その多くはハンドル付きのエンジニアリング車両だった。ところが最近は、ハンドルもアクセルもブレーキもなく、テスラ史上最大の20インチ画面が1枚あるだけの車両が目撃されるようになり、この仕様での発売が近いと言われている。

無人で高速道路を走る映像と、話者が考えるその意味

話者がいちばん重視するのは、運転席に誰も乗っていないCybercabが高速道路を走る目撃動画である。時速80〜100km程度が出ている区間で無人テストをしている様子だという。

話者はこれを「多分最終テスト」と見ている。一般道での無人テストはすでに十分に行っているはずで、中身もほとんどFSDと共通なので、残るのは一瞬の判断が命取りになる高速域での確認だ、という推測である。

高速道路を走れることの重要性について、話者はアメリカの事情を説明する。アメリカでは多くの高速道路(フリーウェイ)が無料で、国土が広いため、A地点からB地点まで10km離れていることは珍しくない。移動の途中で高速道路に乗るのが普通なので、高速道路を使えないと不便だという。対比として挙げたのがWaymoである。話者によれば、Waymoは最近になって一部エリアで高速道路を使えるようになったものの、基本は一般道しか走れない。そのため10km先へ行くのに30〜40分かかることもあるという。高速道路を走れることはテスラにとって大きな競争優位になるのではないか、と話者は述べている。

店の前で行われた後方障害物の検知テスト

もう1つの目撃映像は、Cybercabの後方にコンクリートの塊を置き、ぶつからずに止まれるかを確かめるテストである。話者は最初、人間が運転しているだけではないかと思ったが、わざわざそんなことはしないだろうと考え直した。映像では、車がしっかり止まったのを確認した後、テスラのエンジニアが運転席から降りてきてコンクリート片を片付けている。話者は発泡スチロール製の模型かと思っていたが、重そうな本物のコンクリートだったのが面白かったという。本当にぶつかったらどうするのかとも感じたそうだ。

後方障害物の検知精度を、テスト施設ではなく一般の店の前で試している点について、話者は「アメリカだな」という感想を述べる。同時に、こうしたテストを隠していないこと自体が、ほぼ完成して最終確認の段階にあることの表れだと解釈している。

公式が公開した車体構造:アンテナ、マイク、コンピューター

テールゲートが少しくぼんだ特殊なCybercabも紹介された。約3日前、テスラ公式が「Starlink V5アンテナをCybercabに統合した」と投稿したものである。これまでもアメリカのテスト車両でアンテナがむき出しになっている様子は目撃されていたが、今回は車体に埋め込まれたという。

公式の図によれば、StarlinkアンテナはテールゲートにあるI。サンルーフがあった屋根の中央部には、電波を最も受けやすい位置としてGPSアンテナと5Gアンテナが置かれている。車内には乗員の声を拾うマイクがあり、日本でいう運転席側、つまり右側座席の足元にはAI4コンピューター(FSDコンピューター)が搭載されている。

話者が「やっぱりか」と注目したのは外部マイクである。以前の動画でも取り上げたもので、アメリカでいう運転席側の左側に付いている。テスラ車は車外にもスピーカーを備えているので、話者はこれらを組み合わせてインターホンのように使うのだろうと推測する。ドアが開かない、乗車位置に水たまりがあって乗れないといった緊急時に、乗客が外からサポート担当者と会話できるようになるのではないか、という見立てである。

車内の謎のボタンと「AI SSD」

ある人物が車内を細かく撮影した映像からは、エンジニア用車両に付いているとみられる専用ボタンも見つかった。表示の1つは警告で、「AI SSD is not mounted」と読める内容だった。ほかに「Rodeo Controls」という表記があり、「Short Ops」「Long Ops」などの項目が並んでいたという。

話者は後者について、意味はよく分からないと断ったうえで、テストコースでの挙動を「うまくいった/微妙/全然ダメ」のように評価するボタンではないかと推測する。ロデオ(暴れ馬の乗りこなし)という名前も、Cybercabという「馬」の挙動を評価する意味合いに合うという読みである。

個人的に最も面白いとしたのは「AI SSDがマウントされていない」という警告だ。話者の推測では、次世代の強力なコンピューターで動かすAIモデルが非常に大きくなっている。そのため、ソフトウェアアップデートで配布するのではなく、ラボから持ってきたSamsung製のような外付けSSDをUSBでつないでモデルを実行するモードがあるのかもしれない。あるいはモデルが巨大すぎて、現在のSDカードには容量が足りないのかもしれない。話者はどちらとも決めず、エンジニアリングの視点で興味深い点として挙げている。

話者の予測:第3四半期中のリリース

テスラが内部構造まで公表し始め、最終段階とみられるテストも進んでいることから、話者は7〜9月のどこかでCybercabがリリースされる可能性が非常に高いと考えている。話者は10月にイベントでテキサス州オースティンを訪れる予定で、その頃にはCybercabが高い確率で走っていると読んでいる。走っていれば動画でレポートするとしている。

夏のアップデートの目玉はGrokの機能拡張

2つ目の話題は、テスラ公式が告知した今年の夏のアップデートである。話者によると、テスラの大型アップデートはかつてクリスマス時期の「ホリデーアップデート」が年1回あるだけだった。最近は春・夏・ホリデーと年3回ほど大型更新を行い、公式がXで解説を投稿するようになっている。

今回の最大の目玉は、最近日本にも来たGrokである。これまでGrokは地図の目的地設定しかできなかった。今回からエアコンの温度変更、電話の発信、グローブボックスの開閉など、従来の音声コマンドでできたことがGrokからもできるようになる。

話者は、これだけで「エアコンが調整できるようになっただけか」とがっかりする必要はないと強調する。イーロン・マスクは、来月ごろにはGrokでより高度なFSD制御ができるようになる予定だと話していたという。「前の車を追って」「あの角で降ろして」「あの黄色い車の奥に二重駐車して」のように、目に見えているものと会話を組み合わせてFSDに指示を出す構想である。話者は、今回の機能追加はその次の段階に向けた準備だと位置づけている。

カラオケ採点、アプリからのペイント変更など

その他の変更点として、FSDの統計情報がアプリで見られるようになる。ただし日本にはFSDが来ていないので、話者は何とも言えないとしている。

アメリカ限定の話題としては、車内のカラオケアプリにDAMやJOYSOUNDのような採点機能が付く。話者はランキングがあれば面白いと期待する。カラオケは日本発祥なのに日本のテスラにカラオケがないのは、権利関係の問題かもしれないと推測している。なお、このカラオケはFSD作動中にも使えるため、FSDをオンにして歌う人もいるという。

細かな更新としては、ナビで目的地到着時のバッテリー残量をアプリから設定できるようになる。話者が良いと感じたのは、車両CGのペイント(ラッピング画像)の変更である。これまではUSB経由でしか画像をアップロードできなかったが、アプリから送れるようになり、一般のユーザーでも気軽に車の見た目を変えられるようになった。話者はこれを今回の「3大目玉」の1つに数えている。夏のアップデートは、遅れて日本にも来る予定だという。

モバイルアプリに現れたOptimusの項目

モバイルアプリも頻繁に更新されている。話者が注目したのは、iOS版テスラアプリ4.59.0から「Optimusのホームデータコレクション」と「アラートシステム」の項目が追加されたことだ。家庭にOptimusを置いてデータを収集するためのエンドポイントであり、話者はここから発売時期が近づいていると推測する。

一方で話者は、初代Optimusは「マジで使い物にならない」と思うと率直に述べている。買うのは最新デバイスを持つ満足感を求める人や、自分のようなアーリーアダプター、いわば「人柱」のような人たちだろうという。それでも世界には相当数のテスラファンやガジェット好きがいるので売れるはずであり、彼らの家庭で音声、映像、歩行などの学習用データを収集する準備がアプリ側で進んでいる、と話者は読む。プライバシーがさらされる可能性にも触れている。

発売時期について、イーロンは2027年末から一般販売を始めると言っている。それまでは工場などでプロトタイプをトレーニングするとしており、生産ラインもテキサスとフリーモントで構築中だという。話者は、来年1年ほどかけて生産ラインを作り、その後家庭向けに販売する計画だろうと見ている。

ロボタクシーアプリも更新され、Netflixが見られるようになるという。Cybercab向けとみられる機能として、左右どちらに座るか、何人で乗るかを選べるオプションも追加される。シートを倒すジェスチャー機能も搭載されるらしい。

2026年第2四半期決算:売上は好調、経費は47%増

3つ目の話題は、数日前に発表された2026年第2四半期(4〜6月)の決算である。話者によると売上は前年同期比23%増で、自動車だけで約200億ドル、エネルギー事業などを含めた合計は282億ドルだった。第2四半期としては過去最高ではないかという。前年は政治的な理由による不買運動などで販売が落ち込んだが、結局持ち直し、現在は世界中で「爆売れ状態」だと話者は表現する。生産台数は約45万台で、ここ最近で最高水準ではないかとしている。

ただし販管費などの運営費が大きく膨らんだ。前年同期の約30億ドルに対し、今回は約43億ドルで47%増、日本円で約6000億円だという。話者はこの増加分について、人件費とマーケティング費用が中心だろうと推測する。OpenAIやAnthropicなどと人材を奪い合うなか、トップクラスのAI人材には年収1億円級を払わないと確保できず、FSDに本気のテスラはAIエンジニアを引き留める必要がある、という見方だ。マーケティングについては、日本でもYouTube、X、Googleでテスラの広告を見るようになったことを挙げている。

それだけでは説明しきれない残りの支出について、話者は減価償却、つまり工場やAIデータセンターへの投資によるものだと考える。Optimusやサイバーキャブの生産ラインもあるが、新しい生産ラインはそれほど多く作っていないはずなので、大半はAI用、具体的にはNVIDIAのチップの大量購入やTerafabへの投資だと話者は予想している。

Cortexの計算能力増強計画

決算資料のAI関連ページでは、ギガテキサスにある2つのAIデータセンター「Cortex」1と2が、いずれも稼働中だと示された。話者によれば、スペースにはまだ余裕があり、NVIDIAのGPUを大量に買って設置し続けている。

資料のグラフでは、2026年5〜6月時点の合計計算能力が約250MWだった。これが年末から来年にかけて約400MWまで急増する計画になっている。話者は、約150MW分の計算資源を今後3〜4か月ほどでオンラインにしていく話だろうと解釈し、その増え方に驚いている。

話者はさらに、Cortex 2がSpaceX、Tesla、xAIの共同プロジェクトであるTerafabに関係するのか、その足がかりになるプロジェクトなのではないかと考えている。ただしこの点は「ちょっとわかんない」と留保している。

決算資料のその他の内容としては、ロボタクシーをオースティン、ダラス、ヒューストン、アリゾナ、フロリダ、ネバダへ広げようとしていることが紹介された。アメリカでもようやくモデルYの3列シート仕様が発売されたこと、ハンドルのないCybercabの発売が近いこと、Cybercabの生産ラインの立ち上げが順調であることも示されている。話者は、生産ラインで日本のファナック製の黄色いロボットが活躍している点にも触れた。

過去最低のEPSと株価急落、話者の見方

投資がかさんだ結果、1株当たり利益(EPS)は0.33ドルにとどまった。話者によれば市場予想は0.5ドル程度で、過去最低だという。これを受けて株主が短期的に売りを浴びせ、株価は前日に14%下落して319.69ドルになった。

これを暴落と見るか買い時と見るかは人それぞれだとしたうえで、話者自身は「買い時が来た」と考えており、買い増しを検討している。長期投資家として、短期的な理由のよく分からない下げは拾っていきたいという立場である。

さらに話者は、TerafabがTesla、xAI、SpaceXの共同プロジェクトであることに触れ、テスラは最終的にSpaceXに統合されていく会社だと考えている。いずれTSLAというティッカーが消えてSpaceX1本になる可能性が非常に高いと見ており、安いうちに買ってSpaceXによる吸収合併を待つのも面白いのではないか、という個人的な見方を述べた。最後に、IPO価格を割り込んでいるSpaceXも含め、視聴者がTeslaとSpaceXをどう見ているかを問いかけて、動画を締めくくっている。