腹痛時に温める、過呼吸に紙袋、食後すぐの入浴 友利新が挙げる「やってはいけない」3つの習慣

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概要

体に良さそう、正しそうだと思って続けている習慣が、実は間違っていることがある。間違っているだけならまだしも、一歩間違えると命に関わる場合もある、と友利新は話す。この動画では、日常でやりがちな危険な行動を3つ取り上げ、それぞれなぜ危ないのか、代わりにどうすればよいのかを説明している。

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1つ目:お腹が痛いときに、とりあえず温める

お腹が痛いと言うと「お腹が冷えているから、温めれば治るのでは」と言われ、実際に温めて治ることもある。ただし友利は、痛いから温めるというのは自己判断であり、間違えると大変な事態になり得ると注意する。

問題になるのは、腹痛の原因が盲腸(虫垂炎)や食中毒など、炎症を伴うものだった場合だ。友利によれば、こうしたケースで温めると悪化する危険があり、最悪の場合は腸などの炎症が広がって腹膜炎になる可能性もある。そのため、温めるかどうかは炎症があるかないかで判断してほしいという。

炎症を疑うべきサインとして友利が挙げるのは、次のような状態である。

  • 熱がある
  • 嘔吐している(食中毒など、体内で炎症が起きている可能性がある)
  • 血が出ている
  • 上記がなくても、痛みがどんどん増してきている

こうしたときは、いったん温めるのをやめた方がよいかもしれない、というのが友利の助言だ。

温めてもよい例外

一方で、温めてよいケースもあると友利は付け加える。1つは生理痛で、生理中にお腹が痛いときは冷やすより温めた方がよいことがある。もう1つはストレスによる腹痛で、緊張して少しお腹が痛くなるような場合だ。明らかに炎症や出血があるわけではなく、自分でもストレスで痛くなっていると分かる。この2つであれば温めてよいが、発熱があるなど炎症が起きていそうなときは、温めるのを一旦待った方がよいかもしれない、と友利はまとめている。

2つ目:過呼吸の人に紙袋をかぶせる

ドラマや漫画では、過呼吸を起こした人にビニール袋や紙袋を当てると、だんだん落ち着いていく場面がよく描かれる。友利によれば、昔はそうした対処をしていたが、最近はやらないことになっている。理由は窒息のリスクがあるためだ。

ほかにも、過呼吸の人に「とりあえず深呼吸して」と言うのは絶対にだめだと友利は言う。深呼吸を促すと過呼吸が進み、失神してしまうことがあるからだ。「一旦水を飲んで落ち着いて」というのもだめで、水が誤って気管の方に入り、誤嚥を起こすことがあるという。

友利が「1番恐ろしい」と強調するのは、過呼吸の原因がパニックだけとは限らない点である。本当に少ないものの、心筋梗塞や気胸によって過呼吸が起こることもゼロではない。そうした病気が隠れているときに紙袋をかぶせて酸素を制限すると、命の危険につながる可能性がある、と友利は説明する。

過呼吸の正しい対処

では何をすればよいのか。友利が示す手順は次のとおりだ。

まず、倒れると危ないので座らせるか、横にする。横にする際は仰向けではなく、吐いてしまっても大丈夫なように体を横向きにする。仰向けは避けようと友利は言う。

次に、「深呼吸して」ではなく「吐く」ことを意識させる。深呼吸というと吸う方に意識が向いてしまうため、袋をかぶせる代わりに「吐いて、吐いて」と声をかけ、背中に手を添えながら「吐いたら大丈夫だからね」と伝えることが大事だという。

それでも治まらず、胸の痛みや手足のしびれがある場合は、「過呼吸はパニックだから時間を置けば大丈夫」と思い込まず、病気が隠れている可能性を考えて必ず病院を受診してほしい、と友利は呼びかけている。

3つ目:食後すぐにお風呂に入る

最後に友利が挙げるのは、多くの人がやってしまいそうだという食後すぐの入浴、特に夕食直後の入浴である。これは失神のリスクを高めると言われている、と友利は紹介する。

友利の説明はこうだ。食後は、食べたものを消化するために胃腸へ血液が集中する。そこへお風呂に入ると、温かさで血管が拡張し、皮膚の表面が赤くなるように血液が皮膚にも多く巡るようになる。すると、本来頭に行くはずの血液が手足などの末梢や胃腸へ回り、脳が一瞬、虚血状態になることがある。

虚血状態になると貧血のような状態になり、浴室は足元が悪いため、そのまま倒れてしまうことがある。また、湯船に浸かって気持ちよく寝落ちしてしまうのも、友利によれば虚血状態に近いものだという。「寝落ちは気絶しているようなもの」であり、湯船の中でふっと意識がなくなれば、そのまま溺れてしまうこともある。倒れるだけでなく、入浴中に溺れる危険もあるという点で、食後の入浴は怖いと友利は話す。

安全に入浴するための目安

対策として友利が示すのは、消化のピークである食後30分から1時間ほどを避け、食後はおおむね1時間ほど休んでから入浴することだ。時間がない場合は湯船に浸からずシャワーだけにするなど、なるべく安全に入ってほしいという。

シャワーについても、熱すぎるお湯は心肺機能に負担がかかるため、38〜40℃程度のぬるめのお湯でさっと済ませることを勧めている。

そして友利が「1番大事」と挙げるのが、家族への声かけだ。家族がいる場合は「お風呂に入ってくるよ」と一言伝えておき、家族の側も少し心配だと思ったら、鼻歌でも歌っているかな、と様子を聞きに行く。そうした見守りがとても大事だと友利は考えている。

何気ない行動だからこそ知っておく

友利は最後に、お腹が痛いときに温める、過呼吸のときに袋をかぶせる、食後すぐにお風呂に入る、の3つを改めて挙げ、いずれも何気ない毎日の行動だが、知っているかどうかで対処の仕方が変わると述べて話を締めくくっている。