英語が伸びない7つの「根性焼き勉強法」と、その代わりにやるべきこと

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概要

この動画で話者は、英語学習で避けるべき勉強方法を7つ紹介している。題材は、話者がInstagramで募集した「失敗した勉強方法」「挫折した勉強方法」である。寄せられた答えには話者自身も共感するものが多く、今まさに英語を勉強している人の役に立つと考えて動画にしたという。話者は20歳のときにTOEIC満点を取ったと述べ、英語コーチングサービス「LinkUp」を運営していると自己紹介している。一方で、自分も何度も挫折し、遠回りして時間やお金を無駄にしてきたとも語る。

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話者は効果の薄い勉強方法を「根性焼き」と呼び、それぞれに代わりの方法を示していく。話の軸は2つある。1つは、インプットで土台を作ってからアウトプットに進むという順番。もう1つは、自分で発音できる音は聞き取れるようになるという考え方で、これに基づく「モデリング」という練習法を話者は繰り返し勧めている。

① 初心者がいきなりオンライン英会話を始める

1つ目は、英語を話したいと思ってすぐにオンライン英会話に申し込むことだ。話者はその気持ちはよく分かるとしたうえで、特に初心者には落とし穴があると指摘する。オンライン英会話は、いきなり英語を話す場になっているからだ。

話す練習の場は英語学習に欠かせないと話者は認めている。ただ、超初心者の状態から話せるようになりたいなら、まず単語や文法といった基礎知識の土台を固めるべきだという。土台がないまま話す場に行っても何も言葉が出てこず、非効率な時間を過ごすことになると話者は考えている。

話者の見立てでは、オンライン英会話のレッスンは30分程度が多い。その中で文法など基礎の部分を細かく教えてくれるところはあまりなく、たいていはフリートークになる。相手が一気に話し、こちらは分からないまま「はいはい」とその場をしのぎ、とりあえず適当に話してみる。これでは、自分がどこを間違えたのかも分からない。

話者はこれを野球にたとえている。素振りやキャッチボールもできない状態で、いきなり試合に出ろと言われるようなものだという。最低限でいいので単語と文法を固めてから臨めば、同じ30分でも使い方や質が大きく変わると話者は言う。ここで話者が強調するのは「インプットが先、アウトプットは後」という順番だ。勉強量の比率としてはアウトプットを多くしたほうがよいが、順番としてはまず基礎を固めるインプットが来る。これを逆にしてしまう人が多いというのが話者の見方である。

② 黙々とインプットだけを続ける

2つ目は一見1つ目と矛盾するため、話者は「ややこしいから聞いてほしい」と前置きしている。インプットが先に来るという順番は変わらない。問題は、多くの人がインプット「だけ」になってしまうことだ。比率としてはアウトプットを多めに取ってほしいと話者は繰り返す。

話者は、日本の英語教育の影響からか、単語帳をやり込んだり、赤シートで暗記したり、分厚い文法書に取り組んだりと、がり勉のような勉強になりがちだと指摘する。こうした勉強には、実際に口を使って英語を声に出す場面が一度もない。話者はこれを「レシピを100本読んだのに、一度もキッチンに立って野菜を切ったことがない状態」にたとえている。

対策として話者が勧めるのは、学んでいる単語や例文をその都度声に出すことだ。多くの学習者に足りていないのはこの「声に出す」要素だと話者は言う。頭で理解して何度も書いて覚えた単語でも、聞き取れず発音もできなければ会話はできない。インプットの段階から口に出し、アウトプットしながら覚えて土台を作っていく。このイメージだけ覚えてもらえればいいと話者は述べている。

具体例として、話者はカフェでの勉強を挙げる。スターバックスに行くと英語を勉強している人をよく見かけ、自分の動画を見てくれている人がいて嬉しかったこともあるという。それでも、正直に言えばカフェでの勉強はあまりよくないと話者は言う。かっこよくてやる気が上がるのは分かるが、声を出せない環境なので、本から暗記するだけの勉強になってしまう。話者が一番避けてほしいと考えているのが、まさにこの「インプットだけの勉強」である。

③ 受験用の参考書を使う

3つ目は、話せるようになりたいのに受験用の参考書を使うことだ。話者は、参考書選びを誤ると英語人生を誤る、人生のパートナー選びと同じだとまで言う。ただし、こうした本が間違っているわけではなく、けなすつもりもないと断っている。

特に高校生や大学生に多いのが、高校で使っていた参考書をそのまま使うケースだという。受験用の参考書には受験に必要な知識が隙間なく詰まっている。しかし、その知識が話すために必要かと問われれば全く必要ない、と話者は言い切る。

話者は実際に参考書の例文を読み上げている。1つは「These areas are under consideration for the new factory.」(これらのエリアは新工場の建設地として検討中だ)という文で、「under consideration」は「検討中」という意味だ。英語としては正しいが、会話で使うかといえば使わない、テスト用の「教科書英語」だと話者は評する。もう1つは「will soon have to tackle the problem in earnest」を含む文で、「in earnest」は「真剣に、本気で」という意味らしいが、話者自身はこの表現をその日初めて知ったという。「本気で」と言いたいなら普通は「seriously」など、もっとよく使う表現がある。

このように、フォーマルで硬い英語が載っているのが受験用参考書の特徴だと話者は言う。話すために勉強しているなら、会話であまり使わない情報に時間を割くことになり効率が悪い。初心者はいきなり難しい文法に触れる必要はなく、まず話せるようになるための最低限の情報をマスターするのがうまくいく方針だと話者は考えている。代わりに勧めているのはフレーズ集で、どんなテーマで書かれた本なのかにも注目してほしいという。本にこだわらない人には、自分の日常英会話フレーズの動画も案内している。

④ 初心者なのにいきなりシャドーイングをする

4つ目はシャドーイングだ。話者は以前「シャドーイングはカス」という趣旨の動画を作っており、今も意見は変わっていないという。ただ、より正確には「(初心者には)適切ではない」という表現が正しいかもしれない、とも言い直している。

話者の説明では、シャドーイングは流れてくる英文を0.5秒ほど遅れて読み上げることで、リスニングやスピーキングを上達させる方法である。話者はその場で実演して見せたうえで、あえて0.5秒遅らせて読むのは最適な方法ではないと述べる。理由は難易度が高すぎることだ。これまで発音したことのない単語やフレーズを、0.5秒遅れで追いかけると、ノリでなんとなく発音してしまう。一見シンプルでも実際は非常に難しく、聞いたことも発音したこともない英語の音で初心者がいきなり取り組むと挫折しやすい、と話者は考えている。

このたとえとして、話者は自分が一番難しいと感じる方言として青森弁などの東北の方言を挙げ、その音声を実際に流している。その話し方や特徴を完璧にまねし、しかも音声を聞きながら0.5秒遅れでやれと言われたら難しいはずだ。それをさらにハードルの高い英語でやるのは絶対に難しい、というのが話者の主張である。シャドーイングは、さまざまな英語の音に触れて発音の基礎ができている上級者には良いが、初心者にはハードルが高すぎるという。

代わりに話者が勧めるのが「モデリング」だ。0.5秒遅らせるといった面倒な要素を省き、まず英語のお手本を一度聞いて、その後に自分でまねして発音する。順番を変えただけのシンプルな方法で、話者は「I'm just looking for a place where I can smoke.」という文を、お手本とまねを交互に繰り返して実演している。

話者がここで覚えてほしいと言うのが、「自分が発音できる音は聞き取れる」という原則だ。お手本を聞いてまねすることを繰り返せば、どんな音が話されているかを聞き取ったうえでまねし、少しずつ近づけていける。シャドーイングよりも丁寧にネイティブの発音をまねできると話者は考えている。初心者にとってはこうした部分を丁寧にやることが何より大事で、土台作りにもなる。詳しくは以前の動画で話しているとして、自分の「超ギャルい時代」に撮った動画なのでそれも面白いと思う、と添えている。

⑤ とりあえず英語を聞き流す

5つ目は聞き流しだ。話者自身もよくやっていたという。英語を流していると勉強した気にはなるが、その「勉強した気」こそが問題だと話者は言う。

話者によれば、リスニングできるようになるには、自分がその音を出せるようにならなければならない。話者は「I got a new jacket today.」という文を読み上げ、文字で見ればシンプルな単語ばかりだと分かるはずだと言う。それでも聞き取れないのは、まだその英語を自分で発音できないからだ、というのが話者の説明である。

逆に言えば、自分が出せる音はすべて聞き取れるようになるので、それだけやっておけばいいと話者は言う。それほどモデリングを強く推しているとして、モデリングに一点集中するくらい力を入れるのは良い作戦だと述べている。聞き流すくらいならやらないほうがいい、とまで言い切り、効果を出したいならお手本を聞いてまねするモデリングをすれば、リスニング力は上がると話している。モデリング形式のフレーズ動画も多数あると案内している。

⑥ 計画を立てずに始める

6つ目は、計画を立てないことだ。「英語を喋りたい、頑張ろう」と思い立ち、とりあえずいろいろやってみる人が多いと話者は言う。最初の一歩が大事なこと、やる気にあふれてとにかくやってみたい気持ちはよく分かる。そのうえで、英語学習は長期的な視点を持てたほうがうまくいくと話者は考えている。

英語学習は一晩で芽が出るものではない、と話者は言う。筋トレやダイエットと同じで、1日本気で努力しても結果はすぐには見えない。正しいことを毎日めげずに続けるからこそ、筋肉がついたり痩せたりする。英語もある程度の期間の積み重ねがあって初めて結果が出る。

話者が特に問題視するのが三日坊主だ。1日目はとても頑張り、2日目も3時間頑張る。3日目に少しサボり、4日目は頑張ろうとしたものの適当な勉強になり、5日目以降は「まあいいや」となる。このパターンが非常に多いという。ダイエットでも、1日目は何も食べず、2日目はサラダだけ、3日目にストレスが爆発してマクドナルドを食べる、という人がいる。話者自身も元々そういうタイプだったと認めている。

話者は、こうなる原因を「いつまでに・何を・どのくらい」という3つの要素に答える具体的な計画がないことに求める。そのうえで、まず目標を決めることを勧めている。例として挙げるのは「3か月後に海外旅行で困らないレベルの英語力をつける」という目標だ。では「困らない英語力」とは何か。たとえば「1分間雑談できる状態」というように具体化していく。目標が決まったら、2か月目にこれ、1か月目にこれ、3週目にこれ、と逆算する。月ごとにやることが大まかに決まったら、その月の目標のために週ごとに何をするか、さらに週の目標のために1日ずつ何をするかまで細かく決めていく。

面倒に思えるかもしれないが、今やるべきことを明確にすれば挫折はかなり防げると話者は言う。今日何をすればいいか分からない、全体としてどう進めればいいか分からないという不安があるだけで、それを言い訳にサボってしまう人が多い。だから勉強を始める前に、まず計画と目標を立ててほしいというのが話者の主張である。

⑦ 単語帳コレクターになる

最後は、英語の本が30冊あるような人、話者の命名で「単語帳コレクター」だ。これは話者自身の体験談として語られている。話者には学習意欲の波が激しい時期があり、熱が高まるときもあれば全くしない時期もあった。やる気が上がると新しい参考書を買いたくなり、「環境を整えるのは大事だから」と言って毎回買い足していた。新しい本はテンションが上がるし、話者は紙の匂いも好きで、それを楽しみながら本を増やしていったという。

しかし、正直に言えば最後までやり切った本は1冊もないと話者は振り返る。最初の4、5ページで「もういいや」となる。いろいろな単語帳を買い集めるうちに諦め癖がつくのだという。なぜそんなに早く諦められるのかについて、話者は、本を買った自分に満足してしまうからだと説明する。頭には何も入っていないのに、持っていることが勉強になった気がしたり、開いているだけでかっこいい気がしたりする。そういう現象に陥っていたと話者は語る。

書店には「この本ならいけそう」「今回こそ伸びそう、やり切れるかも」と思わせるタイトルが並んでいる。そうして買ううちに家に何十冊も本がたまり、それぞれに違うことが書かれ、勉強方法もさまざまなので、常に情報過多の状態になる。本来は黙って英語を勉強すればいいのに、どの本を使うか、結局どの勉強法がいいのかという、英語とは関係のない悩みに振り回され、それに疲れて挫折する。単語帳コレクターはこうした悪循環に陥りやすいと話者は言う。

話者は、これは本だけでなく動画にも当てはまると付け加える。いろいろな動画を見て情報を集めても、結局それだけで疲れてしまうことは多い。そこで話者が勧めるのは、良い教材や動画を1つに絞り、それを使い倒すことだ。「1週間この本をやり切る」「1週間この動画の言う通りにやってみる」というように、やり切る経験を作ってほしいという。いろいろな動画を見まくったり本を買いまくったりしても、勉強した気にはなるが実際には勉強になっていないことが多い、というのが話者の見方である。おすすめの本も今後紹介する予定だとして、視聴者に悩みをコメントしてほしいと呼びかけている。

失敗を認めて、正しい方法に切り替えればいい

話者は最後に、勉強はそもそも失敗するものだと述べる。たくさん失敗する中で、それを失敗として認めて次に進めるか、正しい方法にたどり着けるかが大事であり、英語学習とはそういうものだという。だから、今間違った勉強方法をしていても落ち込む必要はなく、ここから改善すればいい、というのが話者の結論である。