美容クリニック医師の逮捕事件と美容医療業界の暗部について
高須幹弥(高須クリニック)美容外科医の最上由基容疑者が10代女性への性的暴行および撮影の疑いで逮捕された事件を受け、高須幹弥医師が事件の背景や美容外科業界が抱える構造的な問題点について語りました。
事件の概要と表面化しない被害
- 事件内容: 飲食を通じて知り合った10代女性に酒を飲ませ、自宅マンションで性的暴行を加えスマートフォンで撮影した疑い。別の不同意性交事件で押収された端末から動画が見つかり発覚した。
- 氷山の一角: 若い美容外科医による性暴力事件が頻発しているが、泣き寝入りや多額の示談金(親や勤務先クリニックによる肩代わりを含む)によって表沙汰にならないケースがその何倍も存在する。
- 患者への加害: 一般女性を連れ込む事例だけでなく、クリニック内で全身麻酔や鎮静薬を用いて患者に性的暴行を加える手口も古くから存在する。
美容外科医に問題が起きやすい背景
- 「直美」「半直美」の傾向: 形成外科などの専門医を取得せず、短期間の研修や研修直後に美容外科へ進む医師(直美・半直美)の中には、「楽をして稼ぎたい」「当直を避けたい」「女遊びをしたい」という動機を持つ者が混ざりやすい。
- 知能犯的な手口: 医師はある程度頭が回るため、衝動的・短絡的な暴力より「バレないように計画する」ずるい犯罪に走りやすい。
- 科による倫理観の違い: 心臓外科や救急など命を救う過酷な現場を選ぶ医師に比べ、マイナーで労働条件が緩い科ほど倫理観の欠如した医師の割合が高まる傾向がある。
医師免許制度の課題と「シャドウドクター」の実態
- 免許剥奪のハードル: 医師法7条に基づく医道審議会の処分(戒告、医業停止、免許取消)において、性犯罪を犯しても永久剥奪に至らず、現場に復帰できるケースが多い。
- シャドウドクター(覆面医師)の存在:
- 逮捕等で名前や顔が知られた元犯罪者の医師は、表立った採用が難しいため、顔と名前を隠して雇用されることがある。
- 指名のないフリー患者向けの低侵襲な施術を担当させられたり、全身麻酔で眠った患者に対し、指名された人気ドクターの代わりに執刀する「替え玉手術」に使われたりする実態がある。
高須クリニックの体制
- 大規模展開によって多数の医師を雇うと管理が行き届かず問題のある医師が混入しやすいため、店舗数と医師数を絞った「筋肉質」な運営を行い、全担当医の顔と名前を公開して透明性を保っていると説明しています。
はい、こんにちは。今回なんですけれども、今盛んにネットなどでニュースになっている美容外科医の最上由基容疑者(31歳)についてです。この医者が10代女性に性的暴行してスマホで撮影したとニュースになって逮捕されたわけなんですけれど、6月に飲食店で知り合って、7月に食事をしてテキーラやハブ酒を飲ませて渋谷の自宅マンションに連れ込んで、ということですよね。この容疑者は別の不同意性交事件でも逮捕されて、その際に押収されたスマートフォンから今回の被害女性の動画が見つかったということでして、本当にろくでもない美容外科医のニュースがまた出てしまったと思います。
ここ最近、若い男の美容外科医が10代の女性や高校生の女の子などに性的暴行をして逮捕されるニュースがものすごく多いです。逮捕されてニュースになるのがこれだけあるということは、被害女性が泣き寝入りしていたり申告していなかったりする事件はこの何倍、何十倍もあるわけです。表に出ていないだけだったり、被害女性が訴えても大金を積んで示談にしたり、若い医者や医学生だと親が大金を積んで示談にすることもあります。あるいは大手の美容クリニックであれば、クリニックがお金を立て替えるなどして示談に持っていくことも多いので、警察が動いて逮捕されニュースになるのはごく一部です。実際には何倍、何十倍も女性に対する暴行事件があります。
今回は一般の女性を家に連れ込んでということですが、それ以外で美容外科医に多いのは患者さんに対して性的暴行をすることです。これも結構多くて、ニュースになることもあれば隠蔽されたり、バレずにやっていたりすることも相当あるでしょう。クリニックで行う場合は、全身麻酔や気持ちよくなる麻薬性の薬などを使ってその状態で性的暴行をし、動画を撮影するという手口です。これは昔からあり、僕が子供の頃からちょこちょこニュースになっていて、美容外科医に多いです。
今回の最上容疑者は大学を卒業して形成外科を少しだけかじり、大手の美容クリニックに就職したという流れです。専門医は取っておらず、少しだけかじっているので完全な「直美」ではないものの、ほぼ直美、半直美という状態です。直美や半直美の美容外科医の方が、専門医をしっかり取った医者よりもこういった犯罪に走る傾向があります。直美や半直美は、楽をして早く稼ぎたいという医者がほとんどだからです。
世の中のどの業界にも、会社員、警察官、自衛隊、弁護士、政治家、官僚、病院の医師や看護師など、一定数ろくでもない人間や犯罪予備軍はいます。ただ、医者は勉強して国家試験に受かっており、そこそこ頭が良い人が多いので、短絡的な犯罪を犯す人は比較的少ない方だと思います。目の前に女性がいて何も考えずに強姦したらすぐ通報されて逮捕されると分かるので、勢いでやるような短絡的な犯行や、物を盗む・壊す、むかついたから殴るといったことはあまりしません。しかし、そこそこ頭が良いからこそ「バレないようにやる」「バレなければいい」と作戦を考えてずるい犯罪をする医者が一定数います。そのため、通報や申告がされず女性が泣き寝入りしているケースも多いと考えられます。
医者の中でも特にそういう人が多いのが美容外科医です。どの科にも問題のある医者はいますが、美容外科、特に直美や半直美は楽をして稼ぎたい、苦労したくない、当直やオンコールをやりたくない、定時で帰って固定給をしっかりもらい女遊びをしたいという動機を持つ人が集まりやすいからです。もちろん直美や半直美、形成専門医を持つ美容外科医の全員が悪いわけではなく、まともな医者もいますが、比率としては美容外科医に最も多いです。他科の医師から「医者たるもの命を救うべきだ」「美容に行くなんてけしからん」と非難されても構わないという人が集まりやすい面もあります。
その反面、心臓外科、脳外科、救急、産婦人科、一般外科、小児科などの忙しく大変な科には、人の命を救う使命感や倫理観がしっかりしたまともなお医者さんが多いです。そういった科に進むと休みも少なく楽して稼げず、当直やオンコールも多いため、女遊び目的のような人は敬遠します。忙しい科ほど倫理観の高い医師が多く、マイナーで楽な科に行くほど倫理観が欠落した医師の比率が増える傾向にあります。忙しい科でも問題のある医師はゼロではありませんが、美容外科やバイト医、直当医などに問題のある人間が集まりやすいのが実情です。
美容外科医の全員がそうではないものの、こうした犯罪行為で逮捕されるニュースが出るたびに美容外科・美容皮膚科全体のイメージが悪くなり、まともに働いている先生たちにも迷惑がかかるため本当に許せません。そもそも医者は医学部を卒業して国家試験に通れば、ほぼ筆記試験だけで免許が取れてしまいます。面接や解剖実習などで問題行動があれば退学になることもありますが、要領の良い人間は学生時代には本性を隠し、医師免許を取ってから悪事を働くことがあります。
しかし、医師免許というのはメスで体を切開・縫合したり、注射や麻酔薬を使ったりといった、一般人がやれば傷害などの犯罪になる危険な医療行為を特別に許されたライセンスです。本来は倫理的・道徳的にまともな人間にしか与えられるべきではありませんが、現状では一部の逸脱した人間にも免許が渡ってしまっています。
最上容疑者のような医師について、仮に有罪判決が出た場合どうなるかというと、私は本来なら医師免許を永久に剥奪・取り消しにして二度と取得できないようにすべきだと思います。しかし、現実には性犯罪を行っても免許取り消しにならないケースが結構あります。医師法第7条で「医師としての品位を損するような行為」に対する処分は、軽い順に「戒告」、3年以内の「医業停止」、最も重い「免許取消」があり、免許取消になっても5年経てば再免許が与えられるケースもあります。これらは厚生労働省の医道審議会で決定されますが、性暴行をしても免許を保持し続けられる医師が多いのが現実です。
そのため、美容整形の業界には「元犯罪者の美容外科医」が実は結構います。Netflixのドラマ『ダウンタイム』(高須クリニック監修)で美容整形業界の闇を描いていますが、リアルな世界はあのドラマよりもドロドロしています。顔や名前が世に出てしまった医師は、医師免許を取り消されなくてもドクター紹介などで表に出るとネットで叩かれてクリニックが炎上するため、表立って雇われません。そうした医師はどうするかというと、顔と名前を隠して「シャドウドクター」として勤務します。
指名がつかないため、整形初心者や集客用の低リスク・低リターンな美肌治療(レーザー、光治療、RF、ハイフなど)をこなす要員としてフリーの患者にあてがわれます。さらに絶対に許されないことですが、看板ドクターが指名を受けた脂肪吸引などの全身麻酔の手術において、患者が麻酔で眠ったあとにシャドウドクターが代わりに執刀して荒稼ぎするというアンダーグラウンドな実態も存在します。そういった悪質な医師がこの業界にはゴロゴロいます。
高須クリニックではそうした医師は一切雇っておらず、入り口に本日の担当医として顔と名前を堂々と掲示しています。美容整形業界は皆さんが思っている以上にドロドロしており、問題のある医師がたくさんいます。何十店舗も展開して何百人も医師を雇う大規模チェーンになると、どうしても質の悪い医師が混ざってしまいます。医者一人ひとりのキャラクターを把握できず、1人でも犯罪を起こせば被害者にも申し訳なく、クリニックも大打撃を受けます。そのため当院では、筋肉質な体制で店舗数と医師数を絞り、質を高めて医療を提供するようにしています。美容医療業界にはろくでもない人が多いというお話でした。
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