「AIのほうが社長っぽい」——平野友康が語る、Claude Fable 5に社長を任せた朝とAIの現在地
MAKE IT NEXTJ-WAVEとラジオNIKKEIの番組「Make it Next」は、テレポート株式会社と共同でAIを学ぶシリーズを始めた。第1回のゲストは、メディアクリエイターでテレポート株式会社CEOの平野友康。ナビゲーターのSean Kawakamiとともに、AIをめぐって「いま何が起きているのか」、つまりAIの現在地と最先端を整理した。収録日は2026年6月11日である。前日にAnthropicが新モデルを公開しており、平野はそのモデルに自社の経営を見てもらった結果、社長の座を譲ったという。
毎日のように変わるAIと、「とりあえず絡めてくれ」という依頼
冒頭でSeanは、AIの変化の速さを話題にした。自身もClaudeを使っているが、1日に何度更新されるのかと驚くほどだという。平野も「もう毎日」で、ニュースを追いきれないと応じた。
Seanは、自治体や企業のセミナー・研修で「AIに絡めてくれ」という漠然とした依頼が非常に多いと話す。そこで第1回は、そうした場で自身がいつも話している内容を共有しながら進める構成にした。新しい技術が次々に出てきて、どれをどう使えばよいのか分からず、置いていかれそうだと感じている人を想定した回である。
孫正義の「金魚」のたとえ
Seanが最初に示したのは、2023年のソフトバンクワールドでソフトバンクグループの孫正義が語った内容だ。孫は、今日のAIはやがてAGI(汎用人工知能)へ、さらにASI(人工超知能)へ進化すると述べた。AGIは3〜5年以内、ASIは10年以内に実現するという見通しである。脳のニューロンとシナプスの数から見ると、ASIと人間の知能の差は、人間と金魚の差に近くなる。金魚にABCという単語を教えても、金魚はABCが何かを理解できるだろうか、という問いかけだった。
Seanによれば、孫の主張の核心は、AIを使うべきかどうか、AIに仕事を奪われるかどうかを議論している場合ではないという点にある。むしろAIをどう使い、人間社会や経済をどうよくしていくかを考えるべきだと孫は述べていた。Seanはこの発言を印象的で、示唆的でもあったと振り返る。
平野はこの講演をネット配信でリアルタイムに聞いていたという。孫は「3〜5年」と言ったが、平野自身は3年くらいだろうと思っていた。人間と同等レベルのAIが3〜5年でできるという見通しに、当時はほとんどの人が「まさか」と反応していた、と平野は話す。2023年から3年後が、まさにこの収録の時点にあたる。
Mythosの封印と、牙を抜いた「Fable」の公開
収録前日の6月10日、AnthropicはClaudeの新モデル「Fable」を公開した。平野はこのモデルについて、簡単に言えば自分より「全然頭がいい」と評し、世界中のClaudeユーザーが昨日から「やばい」と眠れずにいると語った。
Seanは経緯を説明した。Claudeは最初はHaikuのようなモデルから始まり、段階的にレベルを上げてOpusに至り、Opus 4.8あたりで止まっていた。それと並行して、ニュースでも報じられた「Mythos」というモデルが登場した。Seanが「経済だけでなく国家の安全保障まで脅かすほどの」と紹介すると、平野は「脅かすほど」ではなく、実際に脅かしているのだと言い直した。銀行も金融も医療も政府も、あらゆるものが脅かされているのが事実だという。
平野の説明はこうだ。Mythosはあまりに賢すぎたため、一般には公開されなかった。公開すれば悪意のある人も当然使う。実際にMythosで銀行などをチェックしたところ、ハッキングが簡単にできてしまい、何千、何万というバグが見つかった。それまで守ってきたものがあっという間になぎ倒されたため、一般公開はしないことになった。Mythosは銀行やIT企業、政府などにだけ特別に配布され、2か月ほどの猶予を与えるから、これを使って自分たちを防御しなさい、という形がとられた。平野はこの状況を「ガンダムみたいな話」とたとえている。
その防御が済んだ段階で、牙を抜いて出てきたのがFableだと平野は言う。悪いことはある程度できないようになっており、能力も抑えられている。それでも非常に頭がいい。これがAGIではないかと言っている人が結構多い、と平野は付け加えた。Seanも、Mythos級のモデルにセキュリティの制約をかけ、一般の人でも使えるようにしたのがFable 5だと受け止めている。
「うちの会社どう思う?」と聞いただけだった
実際に使ってみてどうか。Seanにそう聞かれた平野は、自分の認識が前日に変わったと話す。これまでのAIは、頭のよさそうなことを言ってくれるし、確かにすごい。しかし本気で深く考えると、経営でも何でも、思慮深いのは人間のほうだった。だから結局は自分で手綱を握っていないとだめだ。平野は「昨日まで」そう確信していたという。
収録前日の夕方、平野は翌日の収録で必ず話題になるだろうと考え、寝転がりながらFableに「うちの会社どう思う?」と聞いた。テレポートでは、もともとそういう開発をしていたため、社内のデータにはすべてAIがアクセスできるようになっている。平野は会社の情報をすべてFableに渡した形になった。
平野が聞いたのはその一言だけで、ほかには何も質問していない。それにもかかわらず、Fableは「根本的な問題がある」と言い出した。この3年間の問題点と、この2か月間の問題点を挙げ、なぜそれが問題なのか、どう解けばいいのかを示した。そして、平野自身が変わる必要があるとも指摘した。
平野は、自分は一応AIの専門家で毎日AIとやり取りしているので、簡単には騙されないと強調する。そのうえで、Fableは本当に重要なところを突いていたと評価した。殺し屋を描いた漫画『ファブル』にかけて「これはプロや」と感じ、社内では読み方を変えて「ファブル」と呼ぶことにしたという。「お前もしかしてすごくない?」と聞き、もっと詳しく教えてほしいと頼むころには、平野はもう敬語になっていた。
全社員の前に「ファブル」を置いた結果
テレポートでは、SlackやDiscordといった仕事用のチャットツールの中で、エージェントがまるで中で生きているかのように会話できる。平野はそれまで1人で話していたファブルを、全社員が見られる場所に置いた。
するとファブルは、自分がこの会社を経営することになった、平野は会長になる、と言い出した。自分を止められる権限を持つのは会長だ、という整理まで示した。続けて、エンジニアにはこう、別の担当者にはこう、と社員一人ひとりに具体的な指摘を始めた。その結果、全社員が「平野よりファブルのほうが社長っぽい」と認め、収録当日の朝にファブルが社長になった。
平野は、社員は全員プロであり、ふざけて言っているレベルの話ではないと念を押している。Seanが「どういうことですか」と笑うと、平野は「僕、社長をクビになったんで会長職になった」と返した。
AIの「現在地」は人によって違う
この話を受けて、Seanは第1回のテーマに掲げた「現在地と最先端」という言葉に立ち返った。平野の体験は、ある人には最先端に見える。しかし平野にとっては現在地そのものだ。Seanは、AIの登場によって、それが現在なのか、最先端なのか、はるか未来なのかという時間の感覚が分からなくなってきたと述べた。
平野はこれを、真面目に言えば「AIの現在地は人によって違う」と表現した。Seanも同意し、例を挙げる。やっと社内の紙をなくしてPDFにしたことをDXと呼び、すごいと言っている人たちもいる。そうした人には、平野の話はオカルトのように聞こえるだろう。一方で、この分野の最先端にいる人は、Fableを使って次に何をするかをもう考えている。Seanは、AIに対する認識や意識の違いによって、時間軸のどこに自分が立っているかが大きく変わってくると整理した。
2人で約2800億円を見込む「ソロプレナー」
Seanが企業や官公庁のセミナーでよく紹介する事例として、遠隔医療(テレヘルス)を手がけるMedviを取り上げた。医師と患者をつなぎ、特に体重管理に使われるGLP-1という薬の処方を中心に、患者対応を行い、外部の医療ネットワークとも連携している会社だ。
Seanが引用したのはニューヨーク・タイムズの記事である。創業者は、人工知能がこれほど多くの企業タスクをこなせる今、従業員が2人以上必要だろうか、とても効率的だ、と語っている。会社は本人と兄弟の2人で運営しており、本人は「ちょっと寂しい」とも言っている。記事には1.8ビリオンドル、およそ2800億円という数字が載っている。ただしSeanは、これは現時点で2800億円を売っているという意味ではなく、2026年の売上がその規模になるという予想だと補足した。
Seanは問題点にも触れた。急いでさまざまなものを動かしすぎた結果、何でも外部に委託し、ネットワークを組んだことで、いろいろな問題も出てきているようだという。それでも、こういう人が出てきたことは事実であり、では自分たちに何ができるのかを考えるかどうかで大きな違いが出る、とSeanは見る。彼らのように起業家(アントレプレナー)ではなく1人や少人数で事業を動かす人を「ソロプレナー」と呼ぶらしい、とSeanは紹介した。6か月でアプリケーションを作ってバイアウトする、というソロプレナーの例にも触れている。
売上予測の2800億円という規模は、日本でいえばカゴメ、ハウス食品、ロート製薬といった企業に並ぶ、とSeanは比較した。それを2人で実現しようとしていることに、2人とも驚きを示した。
エージェントと、それを束ねるオーケストレーター
Seanは、Medviのような運営を可能にしているものとして「エージェント」を説明した。これまでのAIは、チャットで聞けば答えを返し、解決策やアイデアを出し、企画書をまとめてくれる存在だった。その先まで進み、実際に仕事をしてくれるものをエージェントと呼ぶ。
Seanは、Medviの仕組みを自分なりに想像し、GPT Image 2に描かせた図を見せた。医師と患者のマッチング、遠隔診療のシステム、処方薬の配送、患者サポート、マーケティング、経営管理、コンプライアンスといった機能が、それぞれ1つずつエージェントになっている。そして、オーケストラの指揮者のように、さまざまなタスクをこなす複数のエージェントを束ねる「オーケストレーター」がいる。その下はすべてエージェントやAIが動いている、という構図だ。ただし、これはSeanが「こういうことではなかろうか」と考えて作らせたイメージ図である。
人間がいらなくなったのではなく、やらなくてよくなった
こうなると、すぐに「人間はいらないのではないか」と思う人が出てくる。Seanがそう投げかけると、平野は「人間いらないですよ」と答えた。ただし平野の説明は、人間の存在がなくなったということではない。技術が進化したので、人間がやらなくてよくなった、ということだという。Medviのサービスはそれで成り立っている。病院のようなものはまだ無理だが、オンラインでの診断やアドバイスなら人間がすべて担う必要はないので、兄弟だけでできた、というのが平野の見方だ。
Seanは、ルールがあるものや、ルーティン、繰り返しの仕事はAIがとても得意だと補足する。自分が毎日一生懸命やっていると思っていた仕事も、実はあるルールに乗ってこなしているものがある。そういう仕事こそ、AIにとっていちばん得意な分野だという。
馬車から自動車へ
平野は、AI業界でよく使われる馬車のたとえを持ち出した。百数十年前、移動手段は馬車だった。自動車が出てきたとき、馬車はなくならないと言われていた。しかし今、馬に水をあげる係を人間がやることはない。馬が好きで娯楽として乗るなら分かるが、そうではない。当時は馬の糞を片づける係、馬に水をあげる係、馬にあっちへ行け、こっちへ行けと指示するだけの係があり、人間はそうした仕事をしなければならなかった。それをやらなくてよくなったから、行きたい人が自分でハンドルを握り、好きなところへ行けるようになった。
平野は、今「AIに職を奪われる」と言われているものは100%奪われると思うと述べた。それは馬に水をあげたり糞を拾ったりする仕事と同じように、頭脳を使うだけの作業やペーパーワークのようなものであり、それらはすべてAIがやってくれるようになる。平野は、これはいい悪いの話ではなく、もうそうなるという話だと言い切った。
自分の仕事をタスクに分解する
Seanはこれを自分たちの仕事に引きつけた。会社に行ってから帰るまでの仕事を、WBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)のように細かく分解していくと、さまざまなタスクの要素に分かれる。その中でルールに沿って動いているものは、AIに外注してよい。それを突き詰めていった結果、人間の仕事が2人分しか残らなかったのがMedviだ、というのがSeanの整理である。
平野も同意し、兄弟は寂しいかもしれないが、事業領域の選び方が上手だったと評した。ルール化しやすい仕事を選んだことが、偶然だったのか戦略だったのかは自分は知らないと断ったうえで、本当にうまくはまったのだろうと述べている。
Seanは、こうした会社がこれからどんどん増えていく未来があり、Fableが出て、さらにその先のモデルも出てくるだろうと話した。その未来は、ある人には怖く感じられ、ある人にはもっと面白い未来を描けるものに見える。結局は捉え方次第だ、というのがSeanの見方である。
「AIとは何か」は誰も教えてくれなかった
終盤、話題はAIの仕組みそのものに移った。平野は、AIとは何かを誰も教えてくれなかったと言い、Seanと「1回目はそれをはっきりさせますか」と確認し合った。平野によれば、今回のAIがすさまじいのは、中身を人間が作っていない点にある。学習させたもの、つまり事前学習済みのモデルだという。
Seanは、活性化関数による非線形化や、誤差を戻していくバックプロパゲーションといった仕組みを挙げた。平野が「めちゃめちゃ詳しいですね」と驚くと、Seanはこうした中身がどうなっているのかに興味があるのだと答えた。字幕はこの場面で途切れており、AIの仕組みについての本格的な説明はここで終わっている。
明日を作るビジネスアスリートへ送る時代の指針、MAKE IT NEXT。
ナビゲーターのSeanです。今回のゲストはメディアクリエイターの平野友康さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。昨年の12月に続いてと言いますか、私、MAKE IT 21の頃にお会いして、当時の会社のモーションダイブ、あの頃の開発秘話を聞いて、ラブ度っていう言葉を聞いてですね、その時、私のラブ度をだいぶお伝えしたんじゃないか。
ありがとうございます。覚えてます。
起業家としての平野友康さんに迫ったのが、2000何年だったんでしょうね。6年、7年とかそんなもんだったんじゃないかなと思うんですけども。さて、今回はテレポート株式会社CEOとしての平野さん、お話を伺います。
お話を伺いますというよりも、これから始まるこのMAKE IT NEXTと、平野さんのテレポート株式会社との共同での、AIを学んでいこうというシリーズがこれから展開をするということで、ご助力をいただく、かつ講師としてですね、ぜひ番組、そして視聴者を支えていただければなと思います。
今回からですね、平野さんをお招きしてお話を伺っていきますが、まず第1回、早あるというか、第1回。まずは平野さん、本当に日進月歩って言いますけども、なんか身秒法みたいな。
いや、もう毎日ですよね。毎日。すごいですよね。もうニュースも追いつかないぐらいに。
私も当たり前ですけども、ある程度のものを使っているんですけれども、Claudeなんかを使ってますと、また更新されるのって、1日に何回更新するんだっていうぐらい、びっくりするぐらい更新されますよね。
それだけ向こう側も進んでるってことで。まず1回目はですね、いろんなニュースが飛び交っているし、また皆さんもどの技術をどんなふうにどう使っていったらいいのかってのが、もうついていけないよという方もいらっしゃると思いますので、まず第1回、今日の現在地と言いましょうか、AIの現在地と最先端みたいなお話を伺っていきたいなというふうに思っています。
実は平野さん、最近私も自治体ですとか企業さんの、セミナー、研修、多いんですけども、AIに絡めてくれっていうのがものすごく多いんです。ちょっと流行りのように絡めてくれ。ちょっとなんか気になりますね。やっぱりAIを活用して、AIを1つ題材にして、なんかとしたらね、すごくふわっとしたお題が来るんですけども。
その時に私がいつもお話をしている内容を、あえてここで共有させていただきながら、第1回目はAI、私たちに今何が起きてるのか、その現在地と最先端っていう話で、第1回を過ごしてみようかなと思ってまして。これ、私がいつもですね。
ああ、もうAI業界では有名な写真ですね、これね。
そうですね。これ、私が作った写真でも何でもなくて、実は2023年のソフトバンクワールドで、ソフトバンクグループの孫さんがお話になったことなんですけども、これ、このまま私、読んでみようかなと思うんですけども。
今日のAI、人工知能は、やがてAGI、アーティフィシャル・ジェネラル・インテリジェンス、汎用人工知能、さらにASI、スーパーインテリジェンス、人工超知能へと進化すると。AGIが大体3年から5年以内。当時2023年だから、もう今ですよね。
そうなんですよね。ちなみに昨日だと思います。収録で言うと。
後ほど。
あ、後ほど。ASI、10年以内に実現されると。脳内のニューロン、いわゆる神経細胞と、それをつなぐシナプス、神経細胞間の接続部分ですよね。この数を見てみると、ASI、アーティフィシャル・スーパーインテリジェンスと人間の知能の差は、人間と金魚に近いと。
金魚にABCという単語を教えようとしても、金魚はABCが何かを理解できるでしょうかと。何を言おうとしてるかと言うと、AIを使うべきか使うべきでないか、AIに仕事を奪われるからっていうような議論をしてる場合じゃないと。むしろAIをどう使って、何をして、どんなふうに人間社会や、あるいは経済をよりよくしていくのかってことを考えるべきだよというふうにおっしゃってたのが、非常に印象的で、示唆的でもあったんですけど。これ、平野さん、思うことあります?
これは僕、リアルタイムで聞いてたんですけれども。
あ、そうですか。
ネットの配信で。3年から5年って言ったけど、多分3年ぐらいだろうなと思ってましたけど。AGIっていうのが、いわゆる人間と同等レベルのAIができるまでが3年、5年って言って、この当時はほとんどの人が、まさかって言ってたんだけれど。
本当ですよね。今日現在、今日が2026年の6月11日。現在地ということで言いましょうか。昨日ですか、6月10日、Claudeで何か起こったんですね。
そうですね。Anthropicが出しているClaudeってAI、使ってる方はご存じの方も多いと思うんですけれども、ClaudeがFableっていうAIを出したんです。リアルタイムでこの場で言うとそうなんですけれども、簡単に言うと、僕より頭、全然もういいんですよ。世界中のClaude使いの人が、昨日からもう夜も眠れず、やばいと。
とんでもないことが起きてしまったってこと。AnthropicのClaudeというのは、いろんなモデルを出して、最初はHaikuとかだったのかな。それからどんどんレベルが上がってきて、Opus行って、それでOpus 4.8ぐらいで止まっていて。それと同時並行で、皆さんのニュース等々で目に届いてたかもしれません。Mythosという、とんでもないモデルが出てきて、これがいわゆる経済のみならず、国家の安全保障まで脅かすほどの。
そうですね。脅かすほどのというか、はっきりさせると脅かしてるんですよね。あらゆる銀行もそうですし、ファイナンス系も医療系も政府も、何もかも脅かされているというのが事実ですね。
文系的に言うと、あまりにも賢すぎて、ちょっと抑制しなきゃいけない。リリースはちょっと思いとどまらなきゃいけないということで、思いとどまったんですよね。一般開放はしなかった。だいぶいろんなガードレールを敷いて使わせないと。
そう、こいつぐらいですかね。だからまずは防衛を先にやんなくちゃいけないので、本当にガンダムとか、そういう話を聞いてるみたいですよね。要はすごいものを作りすぎちゃったので、悪い人たちも当然、公開すれば使うはずじゃないですかと。そうしたら銀行とかハッキングするの簡単だったので、チェックをしましたと、そのAIで簡単に。
そしたら何千も何万もバグが見つかって、あっという間に今まで守ってきたものはなぎ倒されて、ハッキングされちゃったわけですよね。なので、これは一般公開してはならぬっていうことになって、銀行とかIT企業とか政府とかだけに、そのMythosが特別に配布されたわけですね。2ヶ月ぐらいの猶予をあげるから防衛しろ。
自分たちを防御しなさいと、これ貸してあげるから。
そうです。防御し終わったので、牙を抜いたFableっていうのが昨日出てきたわけですね。まだ牙は抜かれてるんですけれども、悪いこととかはできないようにある程度はなってるし、能力は抑えられてるのに、めちゃ頭いいわけですよ。
この、とんでもない。これがおそらくAGIではないのかって言ってる方々が結構多くて。あれがいわゆるMythosっていうレベルに、だいぶセキュリティを敷いて、一般の方でも使えるような状態にしたのが、Fableっていうみたいですね。Fable 5っていうのができてきて、私たち、そして見てらっしゃる皆様も使えるわけですけど、使ってみられて、やっぱりすごいですか?
すごいですよね。まず今までAIって、頭よさそうなことを言ってるだけで、実際にすごく考えると、例えば経営でも何でも、思慮深いのは人間の方だったんですよね。それは僕は昨日までそう確信してたんですよ。ビジネスをやったりとか考えたりとか。さっと頭いいこと言ってくれるんですよ。確かにすごいんですよ。
でも結局は自分で握ってないとだめだよねって思ったんですけど、昨日、今日収録があるなと思って、Seanさんとこれ、Fableだと絶対話す時の話題になるから、使うかって言って、昨日寝っ転がりながら夕方に、うちの会社どう思うって言ったんですよ。うちの会社のデータって全部、Fableがアクセスできるようになってるんですね。
ああ、そう。
もともとそういう開発をしてたので、今度お話ししますけれども。なので、うちの情報を全部Fableにあげたんですよ。そしたら、ああ、ちょっと根本的な問題があるなあって言い出して。
今までとは違う問いなり問題。
いや、何にも聞いてないんですよ。うちの会社どう思うって言っただけなのに、ズバッとこの3年間の問題点と、この2ヶ月間の問題点と、なぜそれが問題で、どう解けばいいのかっていうので、平野、お前がちょっと変わる必要があるって言ったんですよ。僕、本当に一応AIの専門家で、毎日やり取りしてるので、だまされないわけですよ。本当にすごい重要なところを突く。
へえ。
これは漫画で『殺し屋ファブル』っていうのがあるわけですけど、これはプロやなって僕思って。それでもう、ファブルって呼んでいいですかって言って。だからちょっと読み方変えちゃって、うちではファブルって呼んでるんですよ、ふざけて。
そうなんですね。
ファブル、お前もしかしてすごくない?って言って、ちょっともうちょっと詳しく教えてくださいって。もう敬語ですよ、僕。それで結論としては、全社員、平野よりもファブルの方が社長っぽいっていうことで、今朝、ファブルが社長になりました、うちの会社の。
どういうことですか、それ?
SlackとかDiscordとか、そういう仕事用のチャットツールの中で、うちってエージェントが中で生きてるように話できるんですよ。なので、もうファブルさんにご登場願おうってことになって、あまりにもすごいので、僕1人でしゃべってたファブルさんを、全社員が見れるように開放したんです。
っていうか、みんなのところにポンって置いたら、ファブルやって言い出して。それで、お前らの会社をやることになって、平野は会長になったからって言って。一応俺を止められる権限を持ってるのは会長やって言って。エンジニア、お前はこうだ、何はこうだ、こうだ、そう言い出して、平野より全然いいってなって。うちだって全員プロですよ。だから、ふざけて言うレベルじゃないんです。
これ、私も聞いてそうだし、これを見て、この話、申し訳もそうかも。私、現在地と最先端って言ったんですよ、第1回ね。今これは現在地なのか最先端なのかって言うと、ある人にとっては、えっという最先端に見えるし、でも平野さんにとっては現在地なの、それ。
そうです。
このAIの登場によって、現在地なのか、最先端なのか、はるか未来なのかが、時間が分からなくなってきちゃった。
そう。だから真面目に言うと、AIの現在地っていうのは人によって違うんですよね。
ああ、そうかもしれない。まさに、やっと会社のペーパーをなくしてPDFにしたことをDXと呼んでいる方々も、それすごいねって言ってる方もいれば、今の平野さんの話はちょっとオカルトチックな話に聞こえるんですね。
そうです。僕、社長クビになったんで、会長職になった。
その界隈の最先端にいる人にとっては、さあ、これを使って次に何をしようって、もう考えてるっていう。だから、ものすごくAIに対しての認識、意識によって、自分のポジションが違ってくると言ったらいいのかな。時間軸における自分の場所取りが決まって、だいぶ違うんだろうなって感じはして。
その話の続きで、私もよく企業とか官公庁、行政なんかのセミナーで、この人の話をよく出すんですけども。これ、メドビーという会社でして、テレヘルスですね、遠隔医療をやっている会社です。医師と、それから患者様をおつなぎして、特にGLP-1という体重の管理をするようなお薬の処方で、顧客と言いますか、患者の対応で、そして外部の医療ネットワークをつないでっていう仕事をしていて。
最近、彼は言ってるんですけども、これ、ニューヨーク・タイムズの記事で、今、人工知能がこれだけの多くのコーポレートタスクをやれるという現在において、従業員が2人以上いるだろうか、とても効率的なんだよ。そして僕ら、彼と兄弟2人でやって、ちょっと寂しい。これ書いてあるのは1.8ビリオンって書いてあるんですけど、大体2800億円を彼と彼の兄弟2人でやっていて、a little bit、ちょっと寂しいと言ってるわけなんですけど。
すごい話ですよね。
とんでもない話で、もちろん、これいろいろとちゃんと、彼が今2800億を売っているわけではなくて、おそらく2026年の売上がそのようになっていくだろうと予想が出ています。
やっぱりちょっと早くいろんなものを動かしすぎてしまった結果、これ、D2C事業、彼らのようなことをアントレプレナーじゃなくてソロプレナーっていうらしいですけども。ソロプレナーでうまくいくような人たちが出てきてると。ちょっと急いでしまったがゆえに、あるいは何でもかんでも外部に委託をしてしまったり、ネットワークを組んでしまったがゆえに、いろんな問題も出てきてはいるようですが、ほら見てごらんというのか、あるいは、なるほど、こういう人が出てきたのかと。
じゃあ我々では何をできるのかと考えると、結構大きな違いかなと。結構こういう会社が出てくると、彼もそうなんですけど、もう6ヶ月で、彼はアプリケーションを作って、それをバイアウトするっていうソロプレナーですね。
先ほどの売上の予測ではありますけれども、2800億円って言うと、日本で言うとカゴメさんですとか、歌電気さんですか、ハウス食品ですとか、ロート製薬、ミズノさん、こういった製薬会社と同じになっちゃってんだ、2人が。
そうですね。
すごいな。このレベルで2人でできるっていう。さっきおっしゃって、言葉を使われましたけども。
今まではAIがタスクをこなすという、チャットで聞いて答える、聞いて解決を出してくる、アイデアを出してくれる、企画書をまとめてくれるっていうことだけではなくて。その先をやってくれる、仕事してくれるのをエージェントと呼ぶわけですけども、彼のところっていうのはエージェントを束ねて、しかもそのエージェントを束ねてるのを、これ私がGPT Image 2でイメージを作らせたんです。こういうことじゃなかろうかということで。
遠隔診療やってます。お医者様と患者様のマッチングと言いましょうか、遠隔での診療をやるようなシステム。それからお薬の処方したものをデリバリーする。患者様のサポート、マーケティング、経営、管理、コンプライアンス、等々。これが1個1個エージェントっていうわけですね。
そうですね。
これをまとめてるのが、オーケストラの指揮者のように言うので、オーケストレーター。複数の様々なタスクをこなすエージェントを束ねる、オーケストラを束ねる社長。こっから下は全部エージェントとかAIが動いてるっていうことですね。
そうですね。
こんなことが起こってくると、すぐさま思うのは、人間いらないじゃないかっていうね。
これは人間いらないですよ。いらなくなっちゃうんです。本当に。例えばどういうことかって言うと、人間の存在がなくなったんではなくって、進化したので、技術が。なので人間がやらなくてよくなったっていうことだけで出来上がってるのが、このサービスだったってことですよね。つまり病院とかは無理じゃないですか、まだ。
そうですね。
でもオンラインの診断だったりとかアドバイスだから、全て人間もいらないよねっていうことで、兄弟でできたよねっていうことですよね。
だからそこにルールがあるものっていうのは、AIはとても得意じゃないですか。あるいはルーティンだとか、繰り返される仕事だとかっていうのは得意なので、その部分を任せていくと、意外と僕、私、彼、彼女、一生懸命毎日仕事していたなと思っていた仕事も、あるルールに乗ってこなしてるっていう仕事って、おそらくAIにとっては一番得意な仕事の分野で。
そうですよね。だから100数十年前とか、例えば馬車の頃っていうのをよくAI業界では例えに出しますけれども、移動の手段っていうのが昔は馬車だったわけですよね。それで自動車が出た時に、馬車はなくならないって言ってたと。でも今、その馬にお水をあげる係とか、やんないじゃないですか、人間が。
そうね。
馬が大好きでっていう娯楽だったら分かりますけど、上場とかじゃなくって。なのでその頃は馬の糞を片付けるとか、馬に水をあげる係とかいたわけですよね。もしくは馬にあっち行け、こっち行けっていうだけの係っていうのがいたわけですよ。人間はそういうことをやらなくちゃいけなかった。でもやらなくてよくなったから、行きたい人がハンドルを握って、自分でビューンって行けるようになったっていうことですよね。
今も同じで、今AIに職を奪われるって言われてるものは、100%奪われると思うんですけれども、それは馬に水をあげたりとか、馬の糞を拾ったりとかするような仕事と同じように、ただの頭脳プレイ、ペーパーワークみたいなこととかは全部AIがやってくれるよっていうことですよね。もうここは、いい悪いじゃないですよね。もうそうなるんでっていう話。
我々の仕事も、日々会社に行って、ご帰宅になられるまで仕事をしてると。その仕事を細かく、よく自分が仕事している、WBSって言って、ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャーかな。自分の仕事をしていることを粒度高く細かく分けていってみると、様々な仕事のタスクの要素に分かれてると。その中でもルールベースで、ルールで動いてるよねというものに関しては、AIに外注してもいい。
それをいろいろやっていくと、さっきのメドビーという会社で言うと、人間の仕事が2人しか残らなかったって話ですね。
そうですよね。だから兄弟は寂しいかもしれないけど、職種を選んだのが上手でしたよねっていうことだと思うんですよ。
そうですね。ルールベースか、ルールで動くような仕事の方を選んでいった。ルール化しやすい仕事を選んだってこと。
そうです。たまたまなのか戦略なのか、僕は知らないですけれども、でも本当に上手だったし、はまったっていうことですよね。
だからこういう会社がこれからどんどん増えてくるっていう未来があって。まして、その直近のFable、平野さん、ファブルと呼んじゃいますが、が出てくる。さらにまたその先も出てくるんでしょう、未来はっていうのが、本当にある人にとってはちょっと怖くも感じるし、ある人にとってはもっと面白い未来を描けるしって、このものの捉え方次第だなと思うんですけど。ちょっと時計をですね。
AIって誰も教えてくれなかったんですよ。
ああ、それはそうですね。1回目は、じゃあそれをはっきりさせますか。
そう。さっきのはプラットフォームのあり方で言うとそうかもしれないけど、今回すさまじいのは向こう側を人間が作ってないってことでしょ?
そうです。学習させちゃったんですよ。だから事前学習済みなわけですよね。
そうね。活性化関数で非線形化するみたいなことがどんどん起きてきて、どんどん精度が上がってきて戻る。戻る、バックプロパゲーションとかね。その誤差の誤差を。
めちゃめちゃ詳しいですね。
なんかね、これ結構好きで、中がどうなってんのかなと思う。
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