人型ロボットが100m走でボルトの記録を超えた——堀江貴文氏が語る中国の優位とSFの実現

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概要

北京で開かれた人型ロボットのスポーツ大会で、100m走の予選タイムがウサイン・ボルトの世界記録を上回った。堀江貴文氏は小樽カントリークラブの新コースからこのニュースを取り上げ、人型ロボットの現状と普及の見通しを語った。最後には「SFに書かれていることは大抵実現する」という持論につなげている。

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北京の人型ロボット競技大会で出た「9秒36」

堀江氏によると、中国・北京市で人型ロボットを使った第2回のスポーツ大会が開かれた。100m走の予選では9秒36を記録したロボットが現れ、ボルトの記録を軽く抜いたという。大会ではトラックを外れて壁にぶつかるなどのハプニングもあったと堀江氏は触れている。

競技は人間のスポーツに限らない。洗濯物を畳む、物を運ぶといった実用的なカテゴリーもスポーツ競技の中に組み込まれており、堀江氏はこれを「なかなか興味深い現象」と評している。

人型ロボットでは中国に一日の長がある

堀江氏は、中国のロボット最大手とされるユニツリー(Unitree)が上海の証券取引所に上場し、非常に大きな時価総額がついたことにも触れた。四足歩行の犬型ロボットは数十万円で買えるようになっているとも述べ、人型ロボットについては中国に一日の長があるという見方を示した。

不気味の谷を越える表情と「1、2年」の見通し

最近のロボット展示会には、いわゆる「不気味の谷」を越え、細かな表情筋の動きまで再現できるロボットも登場していると堀江氏は紹介する。人間のように話すところまではまだ来ていないが、そうなるのは時間の問題だというのが堀江氏の見立てである。これまで難しいとされてきた表情の再現ができるようになった理由として、堀江氏は生成(AI)の技術ができたことを挙げている。

こうしたロボットについては、ネット上で「年を取らない」といった書き込みが冗談めかしてなされている。堀江氏は、それに近いものが1、2年でできてくるのではないかという印象を持っていると語った。

普及を左右するのは労働コストと減価償却の比較

一方で堀江氏は、人型ロボットがドラえもんのように身の回りで生活するようになるには、もう少し時間がかかると見ている。ただし一部のロボットはすでに倉庫などで働き始めている。今後は人間の労働コストとロボットの減価償却コストの比較で導入が決まっていくだろう、というのが堀江氏の考えだ。

そのため、接客などはこれまで通り人間の仕事として残る気もすると述べる。人型ロボットの普及を左右するのは、適材適所とコストパフォーマンスのバランスだろうと堀江氏は話している。

SFに書かれたことは大抵実現する

堀江氏は、ドラえもんは22世紀のロボットだったはずだが、それに近いものが少し違う形で21世紀にすでに生まれてきたと指摘する。そのうえで「SFはバカにできたものではない」と語り、人間が想像できる範囲のことは大抵、人間が実現してきたという見方を示した。

例として挙げたのがロケットの歴史である。ジュール・ヴェルヌの月旅行の物語は、大砲の弾に乗って月へ行く話だった。しかしそれでは加速度(G)で人間が壊れてしまう。そこで、過大なGをかけずに宇宙空間へ行く方法を考えたのが、ロシアの数学者コンスタンチン・ツィオルコフスキーだったと堀江氏は説明する。ツィオルコフスキーは「ツィオルコフスキーの公式」を作り、多段式ロケットへの道を開いた。

それを見たヴェルナー・フォン・ブラウンが初めて実用化したのが、ナチス・ドイツのV2ロケットである。V2はロンドン空爆にも使われた。その技術はロシア(ソ連)とアメリカに持ち去られ、それぞれのロケット開発やアポロ計画の一翼を担うことになったと堀江氏は語る。

この流れを踏まえ、堀江氏は「SFに書かれていることは大抵実現する」というのが自分の結論だと述べて話を締めくくった。