予約と行列に振り回された北京ひとり旅:故宮、天壇、什刹海、夜の天安門、北京ダックまでの一日

YouTubeで開く ↗
概要

旅行系YouTuberのオサダが、韓国・ソウルの金浦国際空港から北京へ飛び、市内を一日で巡った記録である。中国ではこれまで上海、北京、重慶、成都を訪れており、今回の北京は再訪にあたる。前回見られなかった故宮と天壇の祈年殿、夜の天安門を見て、最後に北京ダックを食べることを目指した。実際には、予約の仕組みや閉館時間、混雑に何度もつまずいている。動画では、そうした失敗の経緯と、これから行く人に向けた手続き上の注意が繰り返し語られる。

13分で読めます

中東から中国へ、行き先変更の経緯

オサダによると、今回の旅はもともと中東へ行く予定だった。出発前の「作戦会議ライブ」で行き先を発表した時点では、韓国も中国も予定に入っていなかった。中東は「今ちょっと行きづらい」という理由でキャンセルになり、韓国と中国に切り替えた。すでに払っていた費用が戻らず、「〇〇十万円」が飛んだと話している。

中国については、なぜか現地で好意的に受け止められており、中国の視聴者からは「変な生き物」のようなキャラクターとして見られて「不安仙人」というあだ名がついたという。旅の目標として「再生数を稼ぐ」と掲げたが、すぐに全部冗談だと打ち消している。

入国前に準備しておくもの:入国カードと3つのアプリ

金浦空港からアシアナ航空で北京へ向かう前に、オサダは中国入国に必要な準備をまとめている。以前は到着後に紙で書いていた入国カードが、今はデジタル入国カードとして事前にネットで申請できる。到着の3日前くらいから申請しておくよう勧めている。

スマートフォンのアプリは、最低限次の3つを入れておくよう求めている。

  • Alipay:決済全般と交通機関に使う。自分のクレジットカードを紐づけ、QRコードで支払う。オサダは「絶対」必要だとする。
  • WeChat:予約などに使う。今回は故宮に入る予定で、その予約に関わる。
  • 地図アプリ:Googleマップの代わりになるもの。

通信にはKlookのeSIMを使い、1GBを190円で購入したという。視聴者からよく中国の通信について質問されるが、このeSIMを通せば、中国で使えないと言われるGoogleも普段どおり使えたとオサダは説明している。両替はせず、支払いはすべてAlipayやWeChatで済ませる方針だった。日本との時差はマイナス1時間である。

アシアナ航空の機内は「意外と広々」としており、北京までは約2時間だった。

北京首都国際空港への到着と空港送迎

中国の入国については「大変だ」「楽だ」といろいろな噂を聞いていたが、オサダ自身はこれまで3回ほど問題なく通過しており、今回も問題なく入国できた。入国カードを事前申請していない人は、ここでアライバルカードを書くことになるだろうと話している。

到着したのはターミナル3のEエリアで、出口のあるCエリアまでは構内の電車で移動する。そこからKlookの空港送迎を使ってホテルへ向かった。前回は地下鉄で市内まで行き、1時間ほどかかった記憶があるという。電車に乗るにはAlipayが必要だと補足している。

送迎の運転手とのやり取りでは、「28」という数字を聞いて年齢だと思い込んで戸惑ったが、実際は北京に28年住んでいるという意味だった。運転手は山東省出身で、月曜日は故宮が休館日だといった情報も教えてくれた。ホテルまでは約40分だった。

アパートメント型ホテル:1泊1万2000円

宿泊先はアパートメント型のホテルで、運転手が「オールドタウン」と呼んだ下町の一角にある。到着は11時半ごろで、荷物だけ預けるつもりだったが、すでに部屋に入ることができた。地下にはジムと食事ができる場所がある。

7階の部屋にはベッドとソファがあり、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、簡単なキッチンと食器まで付いている。オサダは長期滞在に向いていると評価した。窓からは「だいぶ渋め」の街並みが見え、その下町感がいいとも話している。料金は1泊1万2000円で、2人で泊まればちょうどいい、というのがオサダの感想だった。

地元の食堂で席を奪い合う朝食

故宮の予約が12時に入っていたため、オサダは急いでホテルを出た。服装は長袖Tシャツだけで、上着を忘れていた。訪問日は3月15日で、最高気温14℃、最低気温1℃だった。夜まで歩くつもりだったため、「やばい」と話している。

途中、人でにぎわう店が気になり、予定していた店をやめてそこに入った。店名に「炒」「肝」の字があり、オサダは肝を使った料理の店だろうと推測している。店は地元客で満席だった。順番待ちの仕組みはなく、空いた席を自分でつかみ取るしかない。食べている客の横で立って待つ人のプレッシャーも強く、オサダはこれを「椅子取りゲーム」と表現した。快く席を空けてくれた人もいたが、すぐに「どけ」と言われる場面もあった。最終的には、一つ空いていた席を声をかけて確保できた。

注文は卓上のQRコードから行い、Alipayで決済すると料理が運ばれてくる。支払いは注文時に済んでいるため、食べ終わったらそのまま店を出てよい。頼んだのは、周りの客がみな食べていた内臓系の煮込みと饅頭である。煮込みはレバーのような内臓がたくさん入ったとろとろの料理で、約400円。ニンニクが効いた濃い味で、オサダは「めちゃくちゃうまい」と驚いている。饅頭は2元で、約50円だった。こちらも好評で、卓上のラー油をつけて食べるよう教えられたが、中国のラー油の辛さは「伊達じゃない」と注意を促している。オサダは疲れたがとても美味しかった、とこの食事を締めくくった。

4度目のシェアサイクル挑戦

故宮までは徒歩で40分かかるため、オサダはシェアサイクルを使うことにした。これまで3回挑戦していずれも失敗している。1回目はAlipayで読み取ったQRコードがアダルトサイトにつながって乗れなかった。2回目は乗れたものの利用範囲が狭く、200mほどで終わった。3回目は自転車がパンクしていた。

自転車は赤、黄、青など色によって使える範囲が違う、とオサダは理解している。今回はAlipay内のハローバイク(Hello Bike)から読み取り、地図上の青い枠の中で返却する必要があった。どこまで行けるのかはよくわからないまま走り出したが、今回は乗ることに成功した。

途中の王府井の通りは両側に店が並び、ナイキやAppleストアもある。旧正月の名残らしい装飾やイベントも見られた。ただ、天安門の手前で自転車が入れない場所に当たり、返却にも手間取った。料金は1.9元で、約40円だった。思ったほどは距離を稼げず、あとで返却地点よりもう少し先まで行けたことにも気づいている。それでも、徒歩時間は多少短縮できたとオサダは話している。

故宮の予約:WeChatでは買えず、日本語ページで取れた

オサダは前回の北京旅行で故宮に入れなかった。天安門と故宮にはどちらも予約が必要で、天安門は前日まで、故宮は7日前から予約できる仕組みだと説明している。曜日によってはすぐに埋まる日もあるため、早めの予約が必要だという。

本来はWeChatから予約するが、オサダは前回も今回も、電話番号が反映されずにチケットを買えなかった。理由はわからないという。今回は故宮の日本語予約ページを見つけ、そこで予約できた。チケットはパスポートに紐づけられる。

入場までには何段階もの検査がある。第1関門では顔写真を撮り、パスポートを見せた。その先の分岐で道を誤り、故宮の入口を探して一帯をぐるぐる回ることになった。出口に行ってしまい、元の方向へ戻される場面もあった。結局、最初の検査地点からまっすぐ進んで毛沢東の肖像画がある天安門に突き当たり、そこから入るのが最短だったと後で気づいている。オサダはこの経緯を、自分が苦労したことを共有したくて長々と話した、と認めている。

故宮の入口でも手荷物検査があり、パスポートに紐づいたチケットで入場する。オサダの前では何人も入場を断られていたが、オサダ自身は通ることができた。

故宮の規模に圧倒される

故宮は皇帝が住んだ城で、別名は紫禁城だとオサダは紹介している。敷地面積は約72万平方メートル、部屋数は9000だという。これに対してオサダは「意味わかりません」「皇帝って1人じゃないのか」と反応した。

最初の大きな門をくぐると、目の前に大きな門が現れる。オサダは門の名を「大和門」と読んだが、自信はないと話している。広場を抜けて門をくぐると、また同じような広場が現れ、その先にも門が続く。こうした繰り返しに圧倒され、オサダは「大きさって力だな」「分かりやすい力を示すのは大きさだ」と感想を述べた。階段を上った先の建物は中が暗く、何が祀られているのか肉眼でもよく見えなかった。さらに奥へ進むと屋根が連なる景色が続き、オサダはこれを「めちゃくちゃすごい」と評価している。

奥には山の上に建物が見える。そこが景山公園の山頂で、故宮を見下ろす景色がとても綺麗なので、興味のある人はぜひ見てほしいとオサダは勧めている。ただ、この時点でかなり疲れており、なかなか出口にたどり着けなかったとも話している。

炸醤麺のつもりが、昼から火鍋

昼は炸醤麺を食べたかったが、1軒目は潰れていたのか閉まっており、2軒目は長い行列で入れなかった。成り行きで入った店が、火鍋屋だった。

注文は「もう何でもいい」と適当に済ませたため、頼みすぎてしまった。頼んだ覚えのない練り物も届いている。スープは普通の水、マッシュルームのきのこスープ、辛い火鍋の3種類にした。夜の予定もあるため辛いほうは控えめにするつもりだったが、怖がっている自分も好きではないとして、少しだけ辛い鍋にも具を入れた。

店員は練り物を鍋に落とし入れる作業を手伝ってくれた。オサダは、どうせ食べられないだろうという顔をされたと話している。辛い鍋を一口食べると唇がしびれ、すぐに汗が出た。周りの客と違ったのは、エプロンをつけていないことと、つけダレを作っていなかったことだった。火鍋では自分でタレを作る必要があり、店員がタレを作ってくれた。その後、店員に中国語の文を教わる様子も映っている。オサダは、店員が笑顔で迎えてくれたことに涙が出そうだったと振り返っている。

天壇公園:またも祈年殿に間に合わず

続いて向かったのは天壇公園である。前回はここで時間切れになり、見たかった建物を見られなかった。オサダが見たかったのは、奥にある丸く青い建物で、世界文化遺産に選ばれている祈年殿である。オサダによれば、訪れる人の多くがこれを目当てにしているという。

今回は16時に到着した。しかし、祈年殿の見学は15時半までだった可能性が高く、オサダは15時までに行けば見られると思い込んでいた。入場チケットは買ってしまったが、目当ての建物には近づけなかった。別の入口から入れそうに見えた場所も試したが、実際には無理だった。結局、外から見える範囲の限界まで近づいて映像に収め、そこで諦めた。「見れなかったり、食べたいお店で食べれなかったり」と、この日の不運をまとめている。

什刹海での休憩と、疲れの理由

次に移動した什刹海では、湖のそばのカフェでアイスコーヒーを飲んで休んだ。このカフェは湖を眺められる屋外席が人気だが、その時は満席だった。什刹海は夜になると雰囲気が良くなると聞いており、17時半の時点で日没まで30分ほど待つことにした。

オサダはここで、体がいつもより疲れていると打ち明けている。その理由として、国によって国民性があるとしたうえで、朝の食堂で席を取れなかったことや、行列に並んでいる時の後ろからのプレッシャーを挙げた。また、この日はすでに2万歩歩いていたので、そのせいかもしれないとも話している。残りの予定は、什刹海の夜景、北京ダック、夜の天安門だった。

日が暮れると、湖畔はライトアップされて雰囲気が変わった。左側の通りは后海と呼ばれ、飲み屋が並んでいるという。直前に渡った橋は写真の名所だという。バーの前では人々が同じ歌を一緒に歌っており、オサダは有名な曲なのだろうと推測して、日本でいえばSMAPのようなものかとたとえている。屋台ではこれまで買いそうで買わなかった羊肉の串を初めて買った。値段は200円である。18時半を過ぎると真っ暗になり、ライトアップが一段と綺麗になった。一方で気温は1桁台まで下がり、上着なしでは非常に寒かったという。

夜の天安門:予約画面を見せられるかどうかで分かれた入場

天安門の夜景を見るには、前日までの予約が必要である。オサダによると、枠は昼・午後・夜の部に分かれており、予約時に1〜4番の入場ゲートを選ぶ。オサダは2番を指定したが、そこだと思っていた場所には検査がなく、人通りもほとんどなかった。19時の時点で、また失敗するのではないかと不安になりながら歩き回った。この日の最後は、天安門を見て「綺麗」、北京ダックを食べて「美味しい」で締めたい、と話している。

やがて、昼にパスポートを見せた地点が故宮と天安門の分かれ道であり、昼に故宮側へ進んだせいで迷っていたことに気づいた。天安門へ向かう通路の入口では、チケットの提示を求められた。WeChatのミニプログラムで天安門の予約画面を開いて見せると、夜の枠の予約が確認され、通ることができた。

同じ場所では、予約がないために入れず引き返す人たちもいた。オサダは、予約の仕組みは分かりにくいと認めたうえで、自分が何度も間違えたので、視聴者は間違えないようにしてほしいと強調している。前日までの予約を求める注意は、この場面で繰り返されている。

3度目の検査を通って広場に入ると、ちょうど噴水が上がっていた。天安門はライトアップされ、中央には毛沢東の肖像画が掲げられている。オサダはこれを「めちゃくちゃ綺麗」と表現し、ようやくたどり着いたと喜んでいる。人が少なくなるのを待って、正面でサムネイル用の写真を撮った。

最後の北京ダックと炸醤麺

北京ダックの店探しでも、一度つまずいている。最初の店は持ち帰り専門でイートインがなかった。そこで教えてもらった王府井店へ向かった。店は21時閉店で、到着は20時だったため、混んでいれば入れない可能性もあった。実際には空いており、すぐに席に着けた。

注文は北京ダックの半身と、昼に食べ損ねた炸醤麺である。店員には、昼に食べ損ねた炸醤麺があるかどうかも尋ねた。やり取りの中で、オサダはGoogle翻訳の使い方も紹介している。日本語から中国語への変換を設定し、音声ボタンを押して話すと、中国語の文章を作ってくれるという。

最初に運ばれてきたのは皮だけが5枚で、オサダは半身がこれほど少ないのかと驚いた。その後、具の付いた北京ダックが続々と届き、半身でも十分な量があったとわかる。食べ方は、ダックにタレをつけて薄い生地に乗せ、ネギやキュウリを好みで加えて巻く、と実演している。最初に来た皮もここで一緒に巻いた。

一口食べたオサダは「マジで涙出そうだ」と話している。炸醤麺は具をすべて入れてかき混ぜて食べた。途中で運ばれてきたダックスープも、初めて飲んだかもしれないと言いながら味わい、「優しい」味だったと感想を述べている。

それでも、一番は北京ダックだったという。一日を通して思いどおりにいかなかったぶん、食べられた喜びが美味しさを増している、というのがオサダの結論である。「グダグダ」だった北京旅は、この夕食で締めくくられた。