『夢をかなえるゾウ』はなぜ売れたのか――中田敦彦が読む「鉄の凡人」と「黄金の成功者」
中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITYベストセラー『夢をかなえるゾウ』(水野敬也)を読めば、本当に夢はかなうのか。中田敦彦はこの本を紹介するにあたり、もともと毛嫌いしていたと認めたうえで、読んでみて売れた理由がよく分かったと話す。中田が特に強調するのは、この本で大事なのは成功を説くガネーシャの言葉よりも、反論ばかりする凡人主人公の言葉の側にあるという点である。動画は、ベストセラーになった理由の分析から始まり、主人公から抜き出した「成功できない凡人の鉄則」を経て、ガネーシャの課題から中田が厳選した10の「成功者の鉄則」へと進む。
売れすぎた本への警戒と、読んでみての評価
『夢をかなえるゾウ』は何百万部も売れ、ドラマ化やアニメ化もされ、シリーズは4作目まで出ている。視聴者からのリクエストも多かったが、中田は予習するまでこの本を毛嫌いしていたという。理由は「売れすぎていたから」で、自分には売れすぎているものを侮る天邪鬼なところがあると話す。読んで夢がかなうなどという、そんなうまい話があるはずがないと思っていた。
ところが実際に読んでみると面白く、売れている理由も分かったし、内容も非常にためになったと中田は言う。だからこそ、「なぜこれが売れているのか、これを読んで夢がかなうのか」と疑っている人にこそ話を聞いてほしいとして、まずベストセラーになった理由の解説から始める。
中身は「偉人伝集」――『人を動かす』の現代日本版
中田が挙げる第一の理由は、予想に反して中身が濃いことだ。表紙には子どもが描いたような可愛いゾウが寝転がっていて、「今すぐ動け」「売上何千億突破」といった激しいビジネス書が並ぶ中では、いかにも軽い本に見える。中田自身も、のんびりした人たちが薄い内容を読んで笑っているだけではないかと思っていたという。
物語の設定は次のようなものだ。普通の会社員として働く主人公が、ひょんなことから赤坂で開かれた芸能人や野球選手のいるセレブリティのパーティーに紛れ込み、成功者たちと自分を比べてしまう。帰り道に泣きながら、自分探しのインド旅行で買ってきたガネーシャの像に「もっと成功したかった」と祈って眠ると、翌朝ガネーシャが現れる。ここまでは知っている人も多いだろうと中田は言う。
しかし中田によれば、この本の本質は「偉人伝集」である。ガネーシャが「成功したいならこうしなさい」と課題を出す際、その裏付けとしてさまざまな偉人の行動や過去のエピソード、発言を引き合いに出す。中田はこれを、世界的名著であるデール・カーネギーの『人を動かす』の現代版・日本版だと見ている。かつての大ヒット書の方法をきちんと取り入れ、それを今風に、柔らかくユーモラスにした作品であり、軟派な本ではないというのが中田の評価だ。
関西弁のガネーシャと「ちょうどいい凡人」
ユーモラスさを担うのがガネーシャのキャラクターである。象の姿をした神様と聞けば、ありがたい言葉を頂戴するような硬い印象を持つが、実際のガネーシャは関西弁で話し、ヘビースモーカーで、あんみつが好きという人物だ。
中田は独自の分析として、人気キャラクターには「好物と弱点」が必要だと述べる。ドラえもんの好物はどら焼きで弱点はネズミ、キン肉マンの好物は牛丼で弱点はマスクを剥がされること。ガネーシャの場合は、カジュアルな関西弁が神様であることとのギャップになっており、あんみつ好きなのにヘビースモーカーという意外な組み合わせが親しみやすさを生んでいる。ここにもヒットの法則が入っていると中田は見る。
さらに中田が「『人を動かす』2.0と言っても過言ではない」とする理由が対話形式である。ガネーシャはドラえもんのように「こうした方がいい」と教える役だが、相手の主人公が「ちょうどいい凡人」になっている。偉人の話は読者にとって遠く感じられ、「それは偉人だからだろう」と言いたくなる。そこで距離ができてしまうと、本当に内容が届かなくなる。しかしこの本では主人公が読者の代わりに「そんなの綺麗事だ、凡人にできるわけがない」と反論してくれる。読者は「そうだそうだ」と思い、そのストレスを受け止めたうえでガネーシャがさらに反論するので、「なるほど」と納得させられる。
『人を動かす』の内容、愛らしいキャラクターというヒットの法則、そして読者の代弁者を置いた対話形式。中田はこれを「ヒットの法則のコンボ」と呼び、会話形式で読みやすく、代弁してくれるので読者にストレスがかからない、全部計算され尽くした本だと評している。
読んだのに夢がかなわない人へ
では、読んだ人の夢はかなったのか。中田は、読んだ記憶はあるがうろ覚えだという人が多いだろうと推し量る。しかし、この本に書かれているのはうろ覚えで済ませてよいことではないと言う。書かれているのは「やれたらいいこと」ではなく「絶対にやれること」ばかりだからだ。
ガネーシャは29個の課題を、1日1個ずつ出していく。そこに「司法試験に合格しろ」のような無茶な課題が入っていたら挫折するが、実際には才能の有無に関係なく誰でもできる課題しか書かれていない、と中田は説明する。だから、読んで以来ずっと習慣として実践している人と、内容を忘れた人とでは、その後の人生が完全に二分されると中田は言う。
では、なぜ忘れてしまうのか。中田は、多くの人がガネーシャの言葉をすぐに聞こうとするからだと答える。他の要約動画はみなガネーシャの言葉を解説しているが、本当に大事なのは凡人主人公の言葉であり、そこに「失敗の法則」が詰まっている。そこで中田は、ガネーシャの言葉はすぐには聞かせないと宣言し、まず主人公から「成功できない凡人の鉄則」を抜き出していく。
鉄の凡人の第1の特徴:秘訣とコツを求める
第1の特徴は「秘訣とコツを求める」ことだ。主人公はいくつかアドバイスを受けたあとで、「そんなのはいいから、もっと秘訣っぽい秘訣があるだろう」と言う。ガネーシャが「お前が言うてるのは、自分が動かずにお金に働かせるとか、そういう類の話か」と返すと主人公はそうだと答える。するとガネーシャは主人公の本棚を見ろと言い、そこにはまさにそういう本が並び、付箋まで貼ってある。
秘訣はすでに世の中にあふれていて、主人公も成功したい一心でたくさん聞いてきた。それでも成功できていない。中田は、この時点で読者は主人公と自分を重ねているはずだと言う。夢をかなえるゾウを読んでも何にもならなかった自分は、成功本をたくさん読んで何にもならなかった主人公と同じではないか、と。
中田によれば、問題は質問の言葉に現れる。「秘訣」や「コツ」とは「そこさえ押さえておけば」という近道のことだ。強くなるコツを聞いて「1日1万回正拳突きをしろ」と言われれば、「そういうのはいいので秘訣を」と言いたくなる。人生はこの繰り返しであり、成功できない凡人はなぜか近道があると思い込んでいる、と中田は指摘する。成功している人がやっているのは近道ではなく「地道」であり、全部が地味で面倒くさい。だからみんな嫌なのだ。
中田はこれをドラえもんでたとえる。のび太がジャイアンにいじめられて泣きつき、ドラえもんが道具ではなく「毎日腕立て伏せをしよう」と言い出したら誰も見ないだろう、と。そのうえで中田は、達人に「秘訣やコツを教えてください」とは絶対に言わない方がいいと話す。どの分野の達人でも、それを聞いた瞬間に「舐めているのか、秘訣ひとつで達人レベルになれると思っているのか」と感じ、凡人マインドだと見なすからだという。それでも精神的に鍛えられた達人は教えてくれることがあるが、その中身はたいてい地道なことである。
第2・第3の特徴:聞いてもやらず、やらない理由だけは雄弁に語る
地道なことを聞いて地道にやれる人は成功者候補だが、たいていはやらない。これが第2の特徴で、中田は「自分からコツを聞いておいて、言われたことを絶対にやらない」と表現する。成功しない人はアドバイスを熱心に聞きに来るのに、実行しない。それどころか「でも」と言い出し、「それは効果がありません」などと返してくる。結果を出していない人が、なぜ結果を出している人に逆に教える側に立とうとするのか、と中田は皮肉る。これを中田は「鉄の凡人」と名付け、トレーディングカードに書いておけ、レベル0のこのカードは非常によく見かける、と冗談めかして語る。
第3の特徴は「結局行動しない」だが、その際にやたらと雄弁になる。黙って行動しないのはさすがに格好悪いと分かっているのか、「逆転裁判」のように自己弁護を始めるのだという。中田はここで「スパルタンドラえもん」という寸劇を演じる。ドラえもんが「ジャイアンに負けたなら一緒にジョギングしよう、お菓子も減らして筋トレしよう、1〜2か月で効果が出る」と提案すると、のび太は「甘いものを食べられなくなったらどうやってストレスを解消するのか」「いきなり暴力に持ち込むのは良くない」「筋トレが防御になるというデータはあるのか」「自分は筋肉がつきにくい体質だ」と次々に反論し、そのまま寝てしまう。
近道を探す、地道なアドバイスを言われても実行しない、やらないときに大量に言い訳する。中田はこの「鉄の凡人三特徴」だけは絶対に覚えてほしいと言い、まさにそういう人物がこの本の主人公なのだと述べる。
黄金の成功者の3つの条件
鉄の凡人の裏返しが「黄金の成功者」である。中田によれば、その特徴は3つしかない。成功者の地道な努力をしっかり見つめること、それを素直に受け取ること、そして言い訳をせず毎日続けること。成功者の日常的な行動にこそ秘訣があると理解し、素直に模倣し、それを言葉ではなく行動で続ける。
中田はこのルールを理解してから、ようやくメインディッシュであるガネーシャの言葉に進めると言う。テーブルマナーが分からない客に料理を出してもテーブルを汚して終わるように、読み方が違っていたからこれまで記憶に残らなかったのだ、というたとえである。ここから、29個の課題から中田が厳選した10個が紹介される。
①靴を磨く
最初の課題は「靴を磨け」である。靴を磨いても翌日成功するイメージが持てないという人に対し、中田は「なぜ翌日成功する方法があると思ったのか」と問い返す。
ガネーシャが引き合いに出すのはイチローで、チームメイトが帰ったあとも自分のグローブを入念に磨いていたという。スポンサーから新品をいくらでももらえそうなイチローでも、道具を非常に大事に使っていた。では自分の商売道具は何か、という問いがここから生まれる。
誰にとっても共通しやすい道具が靴であり、とくに会社員は「足元を見られる」と言われる。中田は、ある芸能人が出世するADとしないADを靴で見分けていたという話を紹介する。靴がボロボロのADは出世せず、どれだけ下っ端扱いされていても靴を手入れしているADは必ず出世するから、無下に扱ってはいけない、とその人は言っていたという。中田の説明では、靴は汚れやすいのに顔から最も遠く、意識しなければ手入れしない絶妙なアイテムである。だから靴を見れば、その人が道具を大事にする人か、細部を丁寧に扱う人かが分かる。
靴磨きは誰でもできる。道具がなければ買えばよく、靴の修理屋に持っていってもよい。難しいのは、1回やれば終わりではないことだ。中田は、この本には1回で済むことは書かれておらず、続けなければ意味がないことばかりだと強調する。だから内容を忘れているなら続けていないということであり、続けている人は靴を磨くたびに「ガネーシャが言っていた」と思い出すはずだ、というのが冒頭の「内容を忘れた人の夢はかなっていない」という主張の根拠だと中田は説明する。
②トイレを掃除する――人生は「喜ばせ合戦」
2つ目は「トイレを掃除しなさい」。中田はまず、なぜ経営者はみなトイレ掃除が大事だと言うのかを問う。答えは、それが誰もやりたがらないことだからだ。表彰を受ける、最後に挨拶をする、広報や企画やクリエイティブのエースと呼ばれる、といった目立つ役はみなやりたがるので、そこをやってもトップは何とも思わない。社長が見ているのは、自分が汚したわけでもない場所を黙々と掃除している人だという。
例として挙げられるのが松下幸之助で、誰より早く出社してトイレを掃除していたという。また本田宗一郎は、工場の端ではなくど真ん中にトイレを作り、みんなで掃除することを徹底したという。中田はマインドは同じだとし、極端に言えばこの本はここだけでもいいと思っているとまで述べる。
その理由として中田が持ち出すのが、本の中心的なメッセージである「成功したというのは、人を最も喜ばせた人間のことである」という考えだ。中田はこれを「人生は喜ばせ合戦」と言い換える。多くの人は自分へのご褒美を増やすために成功したいと考えるが、成功者が成功しているのは多くの人に喜ばれているからで、商品が喜ばれるから買われ、その対価としてお金が入る。「人を喜ばせる」と言うと難しく聞こえるが、「人がやりたがらないことをやる」と言い換えれば、それは地道で面倒なことであり、そういうことを誰よりもやっている人が成功者の定義だった、と中田は話す。トイレは会社にあれば全員が使い、綺麗なら全員が嬉しいが、誰もやりたくない。だから率先してやる人は感謝される。
中田は、褒められないことの辛さにも触れる。3か月トイレ掃除をしても誰にも褒められなければ、職場全員を嫌いになってもおかしくないと冗談交じりに語ったうえで、それでも続けることが成功への道だと言う。必ず誰かが見ていて、褒められなくても誰かが感謝しているから、人間の目を信じようというのが中田の結論である。
③お釣りを募金する
3つ目は「お釣りを募金しなさい」。中田は、寄付はお金に関する行動の中で最も理解しにくいものだと言い、「自分より金持ちが先に寄付しろ」「まだドンペリも飲んでいないのに、なぜ人にお金をあげるのか」という視聴者の気持ちを代弁してみせる。
そこで出てくるのが石油王ロックフェラーである。成功して贅沢をし尽くしたから罪滅ぼしで寄付したのだろうと思いたくなるが、ロックフェラーは成功する前の若い頃から収入の1割を寄付していたという。中田は「成功したから寄付するのではなく、寄付をするような人だから成功した」と、因果が逆であることを強調する。
なぜ寄付が成功につながるのか。中田は再び「喜ばせ合戦」に戻る。収入の1割を寄付するということは、稼いだお金は自分だけのものではないと分かっているということであり、お金の使い方を理解しているということだ。金庫に10万円あっても意味はなく、それで仕事を頼み、価値が生まれて循環していく。寄付は、貢献するために稼いでいるのだから人を喜ばせようというマインドの最たるものだ、と中田は説明する。
④人を笑わせる
4つ目は「笑わせろ」。難しいと感じるだろうが、中田は、ここでも「なぜ」を理解することが大事だと言う。笑いは生活に必要不可欠なものではない。事務報告だけでも生きていける。だからこそ、ちょっとおどけたり冗談を言ったりするのはプラスアルファのサービスであり、サービス精神がない人には人を笑わせることができない。冗談には滑るリスクもあるが、爆笑を取る必要はなく、少しでも面白くしようとするだけで、和ませようとしてくれたという姿勢は相手に伝わると中田は言う。
例として紹介されるのがアメリカのサウスウエスト航空だ。社長がもともと面白い人で、機内のエチケット袋をデザインに入れて「吐き気のするような職場にお勤めではありませんか?」と呼びかける求人広告を出したという。また、お金をかけた広告が競合他社のポスターと酷似してしまった際、訴訟ではなく社長同士の腕相撲で決着をつけるイベントにした。結果は社長が負けたが、それをコミカルに見せたことで多くのファンを獲得したという。中田は、人々が好きになったのはウケたかどうかではなく、面白くあろうとした姿勢だと解釈する。
中田は芸人としての自身の経験も語る。プロになってから笑いが取れるか分からなくなり、プレッシャーに押し潰されそうになったとき、先輩から「おもろいかどうかちゃうやろ、なるべくおもろくしようとしたらええねん」と言われたという。面白さは人によって違うので、なるべく面白くすることしかできない。滑ったらどうするのかと聞くと、別の先輩は「俺たちは滑ってからが勝負なんだ」と答えた。滑ったことも笑いにすればよく、大事なのはサービス精神だというのが中田の受け取り方である。
ここで中田は、1から4まですべて地道で、想像していた成功法則とは違うだろうと視聴者に語りかける。面倒だと思ったときには鉄の凡人を思い出せ、地球上に67億人いる最多数派だ、と冗談を交えて念を押す。
⑤褒める、そして盗む
5つ目は「褒める」。話し方や人間関係の本ならどれにでも書いてあると思われがちだが、中田は「心の底から褒めようと思っているか」と問う。褒めろと言われると「お世辞は言わない派だ」「媚びへつらって嫌いな人の靴まで舐めるような安い人間ではない」と反発したくなるが、それは誤解だという。
中田はここでも「人生は喜ばせ合戦」を持ち出し、多くの人はそのゲームのルールが分かっていないと言う。サッカーをしているのに野球だと思い込み、国立競技場でずっとバットを振っているようなものだ、というたとえである。全人類は褒められたいのであり、人は自分を認めてくれる人の方へ動く。中田は、できる先輩なのに会うたびに「太った?」「あれパクリっぽくない?」と言ってきたり、自分だけ格好良く写った写真をSNSに上げたりする人の例を挙げる。そういう人にはどれだけ有能でも人が近づかなくなる。反対に「いつも頑張ってるね」「君は才能がある」と言ってくれる人には、落ち込んだときに話を聞いてほしくなる。落ち込んだ日にわざわざ嫌な先輩に電話する人はいないだろう、と中田は言う。褒めるとは媚びることではなく、好きな人に好きと言い、大事な人を大事にすることだ。
これを実践したのが鉄鋼王アンドリュー・カーネギーである。カーネギーはたくさんのウサギを飼っていて、近所の子どもたちに世話を手伝ってもらうため、手伝ってくれた子の名前をウサギにつけてよいことにしたという。中田は、これだけでは応用しにくいと思うだろうと前置きしたうえで、カーネギーがのちに多くの企業を買収した際、買収された側の社名を残したという話を続ける。合併で揉めるのは人間関係であり、買収される側は屈辱を感じる。社名を残すことで、誇りを踏みにじられなかったと感じさせたのだという。中田はこれを「ネーミングライツの感覚」と呼び、カーネギーは鉄に詳しい男ではなく人間の心に最も詳しい男で、それが鉄に詳しい人たちを動かしたのだと紹介する。
さらに中田は、褒めるだけではまだ甘いと続ける。成功者にとって褒めることはボランティアではなく生きる術であり、相手の良いところを見つけたら盗んで吸収する。良いと思ったのは自分より優れているからで、それならなぜ真似しないのか。中田はこれを「いいねアンドコピー」と表現する。例として、ウォルマートの社長は自社にはおらず、常にライバルのスーパーを歩き回り、良いところを見つけてはすぐ真似していたという話が挙げられる。オリジナルで勝負すべきだという反論に対しては、スティーブ・ジョブズでさえ「模倣の天才」と言われ、さまざまな良いところを組み合わせてiPhoneを作ったと中田は答える。
本の中には、成功者とはみんなと同じものを見ても違うことを考えられる人だという記述があり、ガネーシャは流行っている店や人気のある人を、パクろうと思ってチェックしろと言う。競合だけでなく、まったく違うジャンルでもなぜ流行っているのかを理解すれば吸収できるかもしれない、と中田は付け加える。
⑥身内を大切にする
6つ目は「身内を大切にする」。一度しか関わらない遠い取引先の接待には気を使うのに、自分を支えてくれる人の記念日を祝えているか、という問いである。身近な人ほど「言わなくても伝わる」と雑に扱い、初対面の人をむしろ丁重に扱ってしまうが、身内を丁寧に扱えて初めて自分の立場を安泰にできる、と中田は紹介する。
例として挙げられるのは、コカ・コーラの社長が大株主のウォーレン・バフェットに毎日電話していたという話だ。今後やろうとしていることや、ペプシがこんなことを仕掛けてきて困っているといったことを毎日報告し、自分を支えているのが誰かを正確に把握し、丁寧に扱っていることを行動で示したという。中田は、これはイチローがグローブを磨くのと同じ精神だと結びつける。
中田はさらに、家に帰らず、たまに帰ってきたときに大量のプレゼントを渡す金持ちの親というドラマによくある例を挙げ、それでは伝わらないと言う。大事なのは毎日の細かい声かけであり、選挙のときだけ良いことを言う政治家より、日々地道に有権者と触れ合う政治家が大事なのと同じだという。
中田は、ここまでの1から6は「マインドチェンジ」だったと整理する。遠くの成功を謎の秘訣で手に入れようとする考えを、地道な継続が大事で、人生は人を喜ばせる戦いだという考えに切り替え、足元の細部に目を向けるということだ。ここからは実際に一歩を踏み出す段階に入る。
⑦まず、やめる
7つ目は「まずやめる」。行動しようと思ってもなかなかできない理由を、中田は時間がすでに既存のルーティンで埋まっているからだと説明する。スマホを見る時間、テレビを見る時間、居酒屋に行く時間、決まった人と話す時間。何かをやめて空席を作らない限り、新しいものは入らない。それなのに人は本を読んで新しい挑戦を始めようとするとき、今の人生に足そうとするばかりで、まず何かを減らそうとはしない。
中田は、新しい恋人ができてから今の恋人と別れようとすれば修羅場になる、倉庫を空けてから新商品を発注するのであって逆は大変だ、とたとえる。行動できない人の最大のメカニズムは「始められない」ことではなく「今までのことをやめられない」ことであり、勇気がなくて踏み出せないのではなく、やめる勇気がないから始められないのだと中田は言う。中田はさらに、必要であれば今の仕事や職場をやめることにまで言及している。
ガネーシャはここで、人は意思では変わらない、意欲や意思や心だけで自分を変えようとしても変わらず、行動による環境作りだけが人を変える、と言う。だからまず先にやめるのだと中田は続ける。
⑧鏡を見る
8つ目は「毎日鏡を見ろ」で、ちゃんとした服を着て、ちゃんとした髪型にしろという意味だ。服は自分を変えることのできる環境のひとつだとされる。中田はナポレオン・ボナパルトの「人はその制服通りの人間になる」という言葉を引き、偉い将校の制服を着れば将校らしく振る舞うようになると説明する。中田自身も、言葉をきちんと届けようとするうちに今のスーツ姿になっていったという。
逆の例として、ピンクのタンクトップにフルフェイスのヘルメットで鉄バットを抱えた人がコンビニに入ってきたら怖いだろう、と中田は言う。服はメッセージであり、それを変えれば振る舞いも変わる。ココ・シャネルについても、重くて大きなドレスが当たり前だった時代に、シャープなパンツスタイルやスーツを格好よく着る女性像を打ち出し、女性のアクティブな活動や社会進出を後押ししたと紹介し、服を変えただけだったと話す。
⑨得意なことを人に聞く
スケジュールを空け、服と髪を整えたが、何をすればいいか分からない。そこで9つ目が「自分の得意なことを人に聞く」である。自分の得意なことは分かっているという人に対し、中田は分かっていないと断言する。人は「こうありたい」という願望で自分の得意を誤解しがちだからだ。人生が喜ばせ合戦なら、人に喜んでもらえる道の方が輝けるのであり、みんなが求めることをやれば喜ばれる。だから求められるように生きるしかない、と中田は自分の考えとして述べる。
ガネーシャによれば、得意なことを見つけるのに最もやってはいけない方法は「自分で考えること」である。人の言うことを聞いてまずやってみて、体で感じる。「自分はこのために生まれてきた」という感覚は、考えて見つかるものではなく、やってみて感じるものだという。中田は自身の体験として、慶應の学園祭で初めて相方と漫才をし、どっと笑いが起きたときに「人前で喋って笑いを取るために生まれてきた」と感じたと語る。
⑩応募する
最後は「応募する」。それでもやりたいことが見つからない人へのヒントとして、ガネーシャは「やらずに後悔していることを思い出せ」と言う。中田はこれを「生まれ変わったらやってみたいこと」と言い換えてもよいとし、ミュージシャンになりたかった、店を出したかった、世界に飛び出したかったなど、思い出したことは来世ではなく今やっていいのだと話す。
そして、必ず応募し、手を挙げること。会社の求人広告もオーディションも、人材は常に求められている。「まだ自分なんか」と言わずに手を挙げればいいと中田は言う。靴を磨き、トイレを掃除し、お釣りを募金し、人を笑わせようとし、人の良いところを褒めて真似し、身内を大切にし、スケジュールを空け、服装を整え、得意なことに耳を澄ませた。それならあとは「私にそれをやらせてください」と言うだけで道が開ける、と中田は10の項目を振り返りながら締めくくる。
結び:「人生は人を喜ばせる合戦」というひとつのメッセージ
中田は最後に、この本が伝えているのは「人生は人を喜ばせる合戦だ」という、たったひとつのメッセージだとまとめる。それをガネーシャがユーモラスに伝え、しかもさまざまな名著の良いところを取り入れている。売れている理由が分かったし、自分も1から4までもっと読んでみたくなったと中田は話し、侮っている人こそ読んでほしいと勧める。そのうえで、結局は動くかどうかだと述べて動画を終えている。
どうも中田敦彦です。さあ今日も早速参りましょう。エクストリーム現代社会『夢をかなえるゾウ』。ベストセラー、さあやってまいりました。ついに『夢をかなえるゾウ』やってみたいと思いますよ。これ、売れたわけですよ。何百万部。その後、ドラマ化、アニメ化。さらには、もうこれ4まで出てるっていうんですよ。1、2、3、4ですよ。売れに売れ続けてるという、この『夢をかなえるゾウ』。
リクエスト多かったんですよ。みんな夢かなえたいんでしょうね。「『夢をかなえるゾウ』やってください。『夢をかなえるゾウ』やってください、中田さん」。あったんですけど、僕、ごめんなさい。これ、予習するまで、正直毛嫌いしてた。なんでか? 売れすぎてた。中田は天邪鬼なとこあるよ。売れすぎてるものを侮る節あるよ。「言っても、すごい売れちゃっているんでしょうけども。それさ、読んで夢かなう? 『夢をかなえるゾウ』読んで夢かなえましたなんて、そんなうまい話ある? ないでしょ」と思ってたの。
読んだよ、ついに中田。面白い。面白い。しかも売れてる理由が分かりましたね。まずは、なんでこれが売れてんだよ、これ読んで夢かなうのかよって疑ってる人にこそ、私の話ちょっと聞いてほしい。私、読んで確信した。これは売れるし面白いぞと。しかもめちゃくちゃためになるんですよ。だからベストセラーの理由の解説から行きたいと思うんだよ。私は、これ聞いてほしい。
なんでベストセラーになったと思う? これ、まず予想外に中身が濃いんです。表紙見てよ。この抜け感のある表紙。何これ? 子供が描いたのかな、みたいなさ。可愛いゾウが寝転がってんだけども、リラックスできそうじゃん。もうこんななってさ、「夢をかなえろ」みたいな、こんなさ、「お前も今すぐ秒で動け」みたいな。ビジネスとかすごい激しいでしょ? 「これで俺は売上何千億突破した」みたいなね。「稼げ稼げ」みたいなね。ああいう本が並んでる中で『夢をかなえるゾウ』ですよ。これ可愛いじゃない。
だから侮っちゃうの。「これどうせ中身ペラペラでしょ? ポワンとした人たちがさ、ポワーンと読んでさ、ペラペラの内容見てさ、あはははなんて言ってるんじゃないの?」と思った。中身が濃いんですよ。これ中身が濃いんですよ。どれぐらい濃いかと言いますと、これ実はどういうお話かって言うと、中身の本質的なところだけ言うとね、これ実は偉人伝集なんすよ。
「ええ、そうなの?」。なんとなく、ゾウと主人公が対話形式で話してるっていう設定だけは、なんとなく知ってる人いると思うの。これその通りなんすよ。『夢をかなえるゾウ』っていう、そのガネーシャ。象の神様っているじゃない。インド神話とかに出てくるガネーシャっていう象の神様ね。その象の神様のお土産に祈ったんだって。
うだつの上がんねえ主人公が、わけの分かんない赤坂のパーティー行っちゃって、芸能人とか野球選手とかのセレブリティパーティーに行っちゃったんだって。行ってさ、自分は普通に会社員をやってんだよ。普通の自分も頑張ってるよねって思ってたんだけど、そういうセレブリティを見て比較しちゃったんだね。それで帰り道むせび泣いてるわけよ。「うわあ、なんて悔しいです。成功者たちに比べて僕はなんて惨めなんだ。もっと、もっと成功したかったのに」ってね。
それで一生懸命自分探しした時の、インドに旅行した時のお土産のガネーシャの銅像に向かって祈るわけよ。「俺はもっと成功したかったんだよ」つって。それで寝るわけ。起きたらガネーシャがボンって現れるっていうファンタジックな設定。それはなんとなく分かってるね。なんとなく聞いてる人もいるかもしれない。「こういう優しい設定だから、面白いから、だから売れたんでしょ」って思うんだけど、中身が濃いんですよ。
これガネーシャが言ってくるってことは、「こういうことした方がいいよ。成功するんだったらこういうことしなさいよ」って言ってくるんだけど、それのバックボーンとして、いろんな偉人たちの行動とか過去のエピソード、発言とかを引き合いに出してくるわけなんですよ。
これ、読んで分かった。これあれやんって。世界的名著『人を動かす』っていう本の現代版の日本版なんです。うわお、ちゃんとヒットの法則に則ってんの。しかもそれを今っぽく、しかも柔らかくユーモラスにしてんだね。だからめちゃくちゃ中身は、かつての大ヒットの方法をうまく取り入れてんのよ。軟派な作品じゃないんだね。ちゃんと作ってあるんだね。その上で、じゃあどうユーモラスなのか。
このガネーシャのキャラクターよね。このガネーシャっていうキャラクターが、ありがたくさ、神だぜ。だって象の形した神がさ、ありがたく、こう頂戴させていただく、お言葉をいただくなんて硬い感じがするじゃん。違うの違うの。関西弁でヘビースモーカーであんみつが好きっていう、絶妙なキャラクターなんだよね。
こういうキャラクターに必要なものって何か分かる? ドラえもんとかキン肉マンとか、アニメいっぱいあるでしょ? キャラクターに必要なものってね、これ中田分析ね。好物と弱点。ドラえもんの好物はどら焼きだよね。キン肉マンの好物は牛丼だよね。じゃあ弱点は? ドラえもんの弱点はネズミだよね。キン肉マンの弱点はマスク剥がされることだよね。ヒーローとかキャラクターには必ず好物と弱点があるの。そこもヒットの法則が入ってるね。
このガネーシャ君可愛いなって思うってのは、口調が非常にカジュアルな関西弁で、ここが神様とのギャップになってるよね。その上であんみつが好きだけどヘビースモーカーな一面があると。これ逆転じゃない? これが親しみやすいんですよ。このユーモアでもって伝えていくんですけども、これ『人を動かす』2.0と言っても過言じゃないのは、これがなんと対話形式だってとこなんだよね。
主人公とこのガネーシャが対話して、つまりガネーシャ側が、言ったらドラえもん的なやつなわけですよね。「のび太君、こうした方がいいよ」って言うわけですよね。「こうした方がいいんだよね。こうせえよね。これをしなはれや」なんて言うわけですね。ところがこの主人公が、ちょうどいい凡人なんですね。このちょうどいい凡人ってめちゃくちゃ必要なんですよ。
なんでかって言うと、対話形式でちょうどいい凡人が、「そんなこと言ったってこうじゃないか」っていうことで読者に寄り添えるんですよ。正直、偉人の話になるとめっちゃ遠く感じるでしょ? 「偉人はこうやってたんだぞ。だからお前もこうやれ」。「そんなこと言ったって、それは偉人だからだろ」って。僕みたいな凡人はいろんなこと言いたくなるのよ。読者はそれを言いたくなっちゃうわけ。それで距離作っちゃうと、要するに本当の距離ができるわけですよ。
ところがちゃんとちょうどいい凡人が設置されてるんですね、主人公として。そいつガネーシャに反論するわけよ。そしたら俺たちは思うわけですよ。「そうだ、そうだ、そうだ。ガネーシャ、お前が言ってることは綺麗事なんだよ。そんなこと俺たち凡人にできるわけないだろ」ってこと言ってくれるわけ。そしてそれをうまく、ストレスを受け止めてくれた上で、さらにガネーシャがそれに反論をすることで「なるほどね」ってさせられるわけですよ。
じゃあなるほどねと。俺たちの意見もちゃんと書いてあるし、その上でガネーシャの言ってることは納得できるかもしれない。うまい。うまいんです。この作り方が、もうヒットの法則のコンボコンボコンボなんですよね。つまり『人を動かす』の中身を用いながら、ガネーシャという、ドラえもんとかキン肉マンみたいな非常に愛らしいキャラクターのヒットの法則を持っていき、さらに我々の代弁者も設定することによって対話形式にして、会話形式だから読みやすいし、こっちの代弁者もしてくれるからこっちのストレスがかからないという、もう全部計算され尽くしてる。
そりゃ売れるわ。それは売れるわけですよね。でも皆さん、これ読んだよと。読んだ上で、ドラマも見たとか読んだって言ってね。聞きたい。夢かないましたか? どうでしょう? 「すいません、中田さん、読んだんですけど。読んだんですよ。読んだ記憶はあるんですよ。でもうろ覚えなんです」。分かるよ。分かる。でもこの『夢をかなえるゾウ』で言ってることってのは、うろ覚えで済ましていいようなことじゃないんですよ。
なんでかって、やれたらいいからじゃない。絶対にやれることがいっぱい書いてあるの。それはもう習慣にして、「あれ読んで以来ずっとやってます」って。そういう人と、「読んだけど内容忘れた」って人で完全に二分します。その後の人生、完全に二分すると言っていいでしょう。「これ読んだこと全部ほぼ覚えてて、ほぼずっと今も実践してます」って人、すごいよ。それなんすよ。それができるんです。
今日のこの動画見て、思い出してください。そして今度こそ、これやり続けましょうよ。なんでって、絶対誰でもやり続けられる習慣しか書いてないから。うわお。できないこと言わないよ、このガネーシャ。なんといろんなこと言ってくるんですね。なんと29個もの課題を出してくるんです。「1日1個ずつやってくれればいいから」と。「1日1個ずつ学んでくればいいから」と言って、1日1個ずつ課題を与える。
でもその課題に無茶なのが入ってたらどう? 「司法試験合格してちょうだい」なんて言われたら、もうおしまいだよね。ぎゃーなるよね。もうおしまいですよね。でもそうじゃないの。全員が、才能あろうがなかろうが、全員ができる課題しか書いてないんですよ。じゃあなんで忘れちゃうのかな。なんでそれをできないのかな?
さあ、来ましたよ。このガネーシャの言葉をみんな聞きたいでしょ? 今、もう早く、「おい中田」と。「早くガネーシャをちょうだいよ。早くちょうだいよ」。焦るな。焦るなって。ガネーシャのことはすぐ聞こうとするから、すぐ忘れるのよ。この本で最も大事なのはどっちか分かってないね。本当に大事なのは凡人主人公の言葉なんだよ。こっちに失敗の法則が詰め込まれてるんです。
これを今回、私、解説したいね。この本の解説する人たちの動画見てご覧なさい。みんなガネーシャの解説してるよね。いろんな本の要約チャンネルあるかもしれない。でも中田は一味違うんだから。それなぜか? みんながこの本の解説を今までしてきたよ。ついに中田が登場しました。ガネーシャの言葉、聞かせないぜ。なかなか聞かせないぜ。なんでかって、そっちは成功者の言葉だからだ。
でも最も大事なのは成功しない人たちの行動だとは思いませんか? そう、この主人公が言う言葉には、成功しない人たちの鉄則が含まれてるんで、そっちをまとめていきましょうよ。成功できない凡人の鉄則。それの第1位が、秘訣とコツを求める。これです。秘訣とコツを求めるんですね。
この主人公は言うんですよね。何個かアドバイスをいただいた後で、「いやいやガネーシャ、そんなのはいいんだよ。もっとあるだろう? もっとさ、秘訣っぽい秘訣あるだろ」って言うんですね。そしたらゾウが怒りながら言うんですね。「お前が言うてんのはな、例えば自分が動かずにお金に働かせるとか、そういう類の話か」。「そうそうそう」。自分が働かずに、お金に働かせるみたいな、秘訣っぽいじゃん。
「それやったらもう、お前の本棚見てみ」言うわけですね。「え?」なんつって。「あるやん、そんな本。見てみ、付箋入れてるやん。もう見てるやん」。そうなんですよ。秘訣みたいなものっていっぱい溢れてるでしょ。いっぱい今までも聞いてきたでしょ。でも成功できてないんだよね。それをなんでかってことを考えたことある? ここから始まるんですよ。
面白いですね。確かに秘訣ってたくさん溢れてるよね。成功者の言葉ってたくさん溢れてるよね。いっぱい聞いてきたんだよ。成功したいから。だって成功したいんだよ。泣くぐらいセレブリティたちを見て悔しかったんだぜ。赤坂のパーティーに間違って潜り込んだことで、自分とお金持ちとの間の雲泥の差を見て泣いちゃったんだよ。「悔しいです」って。だから成功したいからいっぱい見たんだよ。でも、それで終わりなんだよ。
来たよ。この時点で主人公と自分、一体化してない? 『夢をかなえるゾウ』を読んだけども何にもならなかった自分と、いろんな成功本を読んで何にもならなかった自分って一緒じゃない? そうだね。じゃあ何が間違ってたんだろう? 聞く時の言葉に現れるんだ。細部に現れる。「秘訣は何ですか? コツは何ですか?」。秘訣、コツって何ですか? 秘訣とかコツっていうのは、そこさえ押さえておけばっていう近道のことじゃない?
そうだよね。「強くなるコツは何ですか」って言われてさ、「1日100回正拳突きしなさい」っていう。「1日1万回正拳突きしなさい」って言われたら、「いや、そんなことはいいんで、秘訣を教えてもらえますか」って言いたくなるよね。これの連続なんですよ、実は。人生って。成功できない凡人は、なぜか近道があると思い込んでる。これなんです。うわお。ズドーン。
「ガネーシャの言葉、早くちょうだいよ。パクパク」じゃないよ。近道を行こうとするな。首根っこグーンですよ。グーンなってむちうち状態です。待てと。何を近道行こうとしてるんだ。近道があると思っていましたよね。だからガネーシャの何か1つの言葉で行けると思った。待て待て待て。近道がないんです。なんと成功してる人がやってることってのは、近道ならぬ地道なんです。
全部が地道なんです。だから超地味なんです。「これをやれ、あれをやれ」っていうのが、なんと全部地味なことなんです。だから嫌なんです、やるのが。すごく嫌なんです。1日1万回正拳突きをしろと言われた時に、すごく腹が立つんです。みんな嫌です。なんでかって、超めんどくさいから。「この錠剤を1粒飲め」と言え。その方がいいから。
私たちが読んできたドラえもんと違うじゃん。「ドラえもーん」って言ったら、なんか出してくれたじゃん。そういうのを出せよ。「ドラえもん、ジャイアンにいじめられたんだよ」。「うん、じゃあのび太君、これから毎日腕立て伏せをしよう」って、誰が見る? 腕立て伏せの巻じゃねえよ。ポケット捨てたろかと。燃やしたろかと。腕立て伏せの巻、ジョギングの巻じゃねえよ。そんなさ、『キッズ・リターン』みたいになるか。ボクシング漫画が『はじめの一歩』みたいな、そんな話じゃないからみんな見てた。でもそんなことはないんですよ。
だから、成功しない凡人の決定的な特徴が、「秘訣を教えてください。コツを教えてください」って言っちゃいがち。これ絶対言わない方がいいですよ。成功者にこの質問を投げかけた時点で、成功者はあなたのことを完全なる凡人マインドだと見て、一切ちゃんとしたこと言ってくれません。なので「秘訣、コツを教えてください」なんて、絶対達人に言ってはいけません。その時達人は思うんです。「舐めてんのか」って。
「秘訣教えたら一発でお前、達人レベルになれると思ってんのか」ってなるんですよ。それはどの達人でもそうです。居合の達人だろうが、空手の達人だろうが、喋りの達人だろうが、どの達人にでも「コツ教えてくんないですかね」って言ったら、「こいつ舐めてんな」って思うんですよ。なので絶対言ってはいけない。でもこれ言いがちなんです。
その上で、それを言った時に、優しいんです。達人は精神的にも鍛えられてるから。だから「舐めてんだろうな、こいつ」って思っていても教えてくれることがあります。その時、大体が地道なんすよね。ここで、地道なことを聞いて地道にやれる人、これ成功者候補ですよね。でも基本やらないんですね。そういう時、自分からコツを聞いといて、言われたことを絶対にやらないという特徴があるんです。
これ、成功しない人が絶対にやる特徴として、「どうしたらいいでしょうか?」。アドバイスを必ず聞きにくるんですね。アドバイスをむちゃくちゃ聞きにくるんですけど、絶対にやらないという特徴的な動きを見せるんですね。「なるほど。でも」って言ってくるんですね。何がでもなん? 成功者が成功してない人に「こうしたら」って言ったのよ。なんで上に立てるん?
どういうこと? どういうこと? どういうこと? なんででもが出てくるん? でもなわけないやん。だって結果出てないのに。結果出てないやつが、なんで結果出してるやつに「でも」って、今度逆に教える側に立とうとするん? っていう行動ですね。必ずやるんですね。「いやでも、それは効果がありません」とか、わけの分からないことですね。「効果がありません」ってなんで言えるん? 効果出してないやつが、なんで効果ありませんの方法分かってるん?
こんなパニック現象が世間ではむちゃくちゃ繰り返されてますんで、これ必ず分析してください。コツ、秘訣聞きに行って、その上で教えてくれたものに対して絶対にやらないというのを見せたら、なるほどと。これがもう鉄の凡人だなと。これ鉄の凡人なんですよ。鉄の凡人、必ずアドバイスを聞き、そしてそれをやらないという、もうトレーディングカードに書いてください。
鉄の凡人、下ね。「アドバイスをとにかく聞こうとするが、絶対にそのアドバイスを実行しない」という、すごい特徴を持ってます。このレベル0のやつね、めちゃくちゃ多いんですよ。このカードめちゃくちゃ見るんで、もうファイルにちゃんと入れといてくださいね。
そう、3つ目の特徴。それは結局行動しないなんですね。ただ、この行動しない時にも特徴が現れるんですね。めちゃくちゃ雄弁になります。なぜか分かりませんが、しれっと行動しないっていうことは、さすがにかっこ悪いというのは分かってるんでしょうね。ものすごい『逆転裁判』かなっていうぐらい自己弁護しますからね。「異議あり」とか言ってね。
「私がなぜこれをしないのか。それはこうこういうことしてもったいないからである。以前もこういう考えを持ったことがあったが、その時も私は眠くなりました。人間、ストレスが一番良くないと思う。そんなことをやったら必ずストレス」。いろんなこと言いますよ。お前さっきまで「夢かなえたいんです」って言ってたじゃねえか。夢かなえたいんだろ? ジャイアンに勝ちたいって言ってたよな、のび太。
これスパルタンドラえもんですね。ドラえもんSですね。ドラえもんスパルタンですね。「おい、のび太。ジャイアンに負けたんだろ。よし、これから一緒にジョギングしようぜ。一緒に走ってやるからさ。まず有酸素でそのたるみ切った体を絞る、シェープしてな。あとお前、ママと一緒にお菓子ばっか食べてるからな。それも少し減らして、それで筋トレしようぜ。そしたら1ヶ月、2ヶ月したら効果出てくるからね。筋肉質になったらジャイアンもお前のこと侮ってこないから、頑張ろうぜ」って言ったら。
「でもドラえもん、考えてよ。これから僕が甘いものを食べれなくなったら、どうやってストレスを解消すんの? 僕はストレスを甘いもので解消してんだよ。ストレスを溜め込んだら人はダメになるよ。あと、いきなり暴力に持ち込もうっていうのも良くないと思うね。ジャイアンが殴ってくるっていうことに対して僕は言いたいのに、そんな筋トレをして、それが防御になるって、それデータある? 防御になるってデータあるのかな? ないと思うな」。
「あと僕は筋肉質になりにくい体質だと思うんだよ。人には向き不向きがあるから。そのドラえもんの言ってる、筋肉を増したらジャイアンに絡まれないっていう意見は、僕はちょっとどうかと思うよ」とか言って寝るんですね。すごいんです。自己弁護めちゃくちゃするんで。この鉄の凡人の第3の特徴が、何もやらないのにむちゃくちゃ喋るってやつがやるんですね。何もやらない理由だけはむちゃくちゃ浮かぶっていう、鉄の凡人っていうキャラクターいますんで、これ絶対に、自分がそうならないようにしましょう。
たった3つの特徴です。近道を探し、地道なアドバイスを言われたら絶対にやらず、やらない時にむちゃくちゃ言い訳するっていう、この鉄の凡人3特徴だけは絶対に覚えてほしい。そういう主人公がこの本の主役なんですよ。面白いですね。
さあ、皆さん、この主人公のあり方っていうものをしっかりと自分の中で落とし込んで、「なるほどなと。つまりその逆を行けばいいのね」っていうマインドに今もうなってますよね。そうですよね。鉄の凡人の逆が黄金の成功者ですよ。黄金の成功者の特徴ってのは、つまり3つなんですよ。成功者の地道な努力をしっかりと見つめ、それを素直に受け取り、そして言い訳をせずに毎日続ける。それだけなんです。
黄金の成功者の特徴はたった3つ。それは鉄の凡人の裏側にあるんですよ。たったそれだけのこと。成功者の地道な努力とスタンス、毎日の日常的な行動にこそその秘訣があるとしっかりと理解し、それを素直に自分で模倣する。それを言葉ではなく、行動で続ける。これだけです。これしかありません。
このゴールデンルールが分かっていただいてから、お待たせいたしました。メインディッシュ、ガネーシャの言葉たちの登場です。さあ、やってまいりましたね。これでようやく食べる準備ができてるんですね。偉人をいち早く食べようと思ってますね。食べ方のテーブルマナーが分からないお客様に出しても、べちゃべちゃにテーブルを汚しておしまいだったんです。だから記憶残ってなかったんですね。
皆さん、この『夢をかなえるゾウ』、読み方が違ったので覚えていないんです。ここまで準備していただいてから読んだら入ってきますから、読んでいきましょう。その1、ガネーシャは言うんですね。「靴磨きなはれ」。地道。「靴磨いて翌日成功するイメージ持てないんですけど」という皆さん。なんで翌日成功する方法があると思った? ここですね。
靴を磨くマインドが大事なんですよね。靴マインドってどういうマインドですか? ここを理解しましょうね。そこで引き合いに出されてるのがイチロー選手ですね。もう日本人にとって誇りですよね。メジャーリーグであんだけの大成績を残すってこと、地道の中の地道イメージもありますね。イチロー選手ってのは、自己管理のために同じもの食べ続けたとか、地道に練習し続けたイメージもありますよね。
そんなイチロー選手、どういう特徴だったかね。「メンバーが、同じチームメイトが帰っても、自分のグローブを入念に磨いてる男だったんやで」っていうことをガネーシャが言ってくれるんですね。あんなイチロー選手だったら、スポンサーから新品のグローブをガンガンもらえそうだよね。新品のグローブ、ガンガンもらえるんやから、1日1個捨ててもいいんじゃないですかっていう発想。違う違う違う。むちゃくちゃ大事に道具を使ってたんつって。
皆さんの商売道具って何ですか? それを言ってくるんですよね。でもどの人にとっても、靴って結構商売道具として共通するもんがあります。特に会社員の方とか、「足元を見られるからな」言われてね。足元を見るっていうのは、要するに靴の話ですよね。靴磨きの少年は、パッと顔を見なくても、その人の裕福さなんか判断できるって言いますけど、靴に現れるっていうのは、いい靴を履いてるかどうかってだけじゃないんですよ。靴の手入れです。
これ、芸能人でもすごい人いましたよ。ADさんで、出世するADと出世しないADを見分けるっていう人いたんだよね。「できるADとできないAD、パッてどうやって見分けるんですか?」。「靴見るんだよ。靴がボロボロなADは絶対に出世しない。逆にどれだけ下っ端の扱いを受けていても、靴がしっかりと手入れされてるAD、そいつは必ず出世する。だから無下に扱ってはいけないぞ」。そういう芸能人がいたんです。
面白い。要するになんでかって言うと、これ靴って汚れやすいでしょ。だから一番汚れが目立つんだけど、一番顔から遠いから、自分では手入れしようって思わないと手入れできないんだよね、っていう絶妙なアイテムなんだよ。だから先人の知恵が言ってるわけ。「この人、自分の道具を大事にする人かな? つまり細部を丁寧に扱う人かな?」。ここなんだよね。
机ボロボロになってません? ガチャガチャになってません? 自分の商売道具を雑に扱ってません? 靴、綺麗に磨いてますか? こういうところに成功者は油断しないと。なるほど。やりましょう。やるしかないでしょう。なんでって、靴を磨くなんて誰でもできるからです。道具がないんだったら買いましょう。そんな高いもんじゃないですよね。革靴とかあるでしょ? あと靴修理屋さんとかあるじゃないですか。行けばいいんですよ。単純に物を丁寧に扱う。それさえきっちりやればいい。
でもこれ難しいのは、1回やったら終わりじゃないってことなんですね。そうなんです。この『夢をかなえるゾウ』、なぜみんなが読んだ後忘れてしまうか。1回やれば済むよっていうことが載ってないんですよ。やり続けなきゃ意味のないことしか載ってないんですよ。だから忘れてるってことは、やり続けてないってことでしょ? だからその人の夢はかなってないんです。
シンプルに、『夢をかなえるゾウ』の内容を忘れてる人が夢をかなえてるわけがないと、私最初に言ったのが、このシンプルに続けなきゃいけないということが載ってるからなんです。だから忘れてるわけないんです。これやってる人は靴磨く時に思い出すんです。「ガネーシャが言ってたもんな」って。なので今日から地道に道具を丁寧に扱う。やりましょう。
そしてそれと類似するようなことがまた出てくるんですね。「トイレを掃除しなさい」。来ましたね。『トイレの神様』って言葉、歌ありましたよね。「トイレには宿ってるんやで」みたいなね。「神様いるんやで」みたいなね。「そうなんすか」言うて、多分通り過ぎてたと思いますけども、あれどういうことかってことですよね。「トイレにも神様いるんですね。そうですか。お疲れ様っす」ってね。神様分かりませんけど、違うんすよ。
なんでトイレ掃除、トイレ掃除ってみんな言うのか? ここを理解してるかってことなんですよ。分かります? なんで経営者はみんな、トイレ掃除が一番大事だぞって言うのか分かります? みんなやりたがらないことってことです。みんながやりたがらないことっていうのをやれる人、これを成功者は求めてるんです。
だってさ、みんながやりたがることって、みんなやりたがらない? 目立つ、華やかな、そういうポストもあるよね。だけどそこってみんながやりたがるから、そこをやったって別にトップの人間は「うん、やりたいよね」としか思わないんだよ。だからその部署の中で、表彰受け取るとか、みんなの前で最後挨拶するとか、それやりたいじゃん。褒められる役で代表1人とかやりたいじゃん。
目立つ広報の仕事とか、企画とかクリエイティブはやりたいでしょ? 企画クリエイティブ課なんとか第一課のエース、言われたいじゃん。だけど、そういう人じゃないのよ、社長が見てるのは。社長が見てんのは、黙々と「これ俺が汚したんじゃないぜ」っていうようなところを掃除してる人なんすよ。これができるかできないか。
だからここで引き合いに出されるのが松下幸之助なんだよね。松下幸之助。あの松下電器を作った、日本のこの経済成長のカリスマですよ。だからジョブズ、仏的扱いで、日本人が崇めてきた人。その松下幸之助、いの一番に出社してトイレを掃除してた。ええ? 大社長が? 分かってるんだね。この精神を忘れてはいけないと。みんながやりたがらないこと。ここに、ここに神は宿る。ここなんだよ。
それと同じように、ホンダね、本田技研。バイク、車のホンダ、本田宗一郎。これ並び称されるね。松下幸之助、本田宗一郎、並び称される。その本田宗一郎は、工場の端っこにトイレを作んなかった。なんとど真ん中に、ど真ん中にトイレを作って、みんなでそれを掃除するんだっていうことを徹底した。一緒なんですよ、マインドは。やりたがらないことをやる。
ここに、実はもう逆に、この本はここだけでもいいと俺思ってんですよ。トイレ掃除ができるっていうことは、言われてないトイレ掃除ができる人ってのは絶対成功する。なんでかって言うと、商売と人生の本質が分かってるからなんです。それ何か? 成功したというのは、人を最も喜ばせた人間のことである。ここなんです。人生は喜ばせ合戦なんですね。
自分へのご褒美、これを増やしたくてみんな成功者になりたいって思うじゃないですか。「こんなものが食べてみたい。こんな暮らしをしてみたい」。でも違うんです。成功者ってのはなんで成功してるんでしょうか? それはたくさんの人に喜ばれているからなんですね。ある会社の商品はたくさんの人に喜ばれてるからたくさん買われてる。その対価としてお金が入ってきてるわけですよね。喜ばれるかどうかなんです。
喜ばれることをするっていうと難しそうでしょ? でも、人が嫌がることをする、人のやりたがらないことをやるっていうふうに言い換えたらどうでしょうか? 人のやりたがらないことって地道でめんどくさいことじゃないですか? そうなんです。地道でめんどくさいことを誰よりもやっている人というのが、実は成功者の定義だったんですよ。
この靴磨きとトイレ掃除、この2つだけで、もう真理は説明終わります。なんとこれだけでもういいんですよ。成功者の法則って、人がやりたがらない地道で、だけどみんなに喜ばれること。だってみんな使うでしょ? トイレは会社にあったらみんな使うんですよ。みんな使うから綺麗だとみんな嬉しいんです。でもみんなやりたくないんです。そういうことを率先してやる。だからみんなに感謝される。それだけでした。
これすごいですね、こういうお話。さらに深掘っていきましょうよ。なるほどなと。靴磨き、トイレ掃除、嫌だよね。言われてからやりたいね、せめて。言われてから、みんなが見てる前でやりたいね。やったよねって翌日にはもう絶対に褒められたいね。3ヶ月間褒められずにトイレを掃除することは不可能だと思う。
俺の中のリトル俺が言うよ。「俺3ヶ月トイレ掃除してんのに誰も褒めねえって、どういうことだよ。ふざけんじゃねえぞ、お前ら。いけしゃあしゃあとトイレ使ってるけど、俺3ヶ月掃除してんだからな。ぶっ○してやる」ってなってもおかしくないよ。それぐらいめんどくさくて地味じゃない? 3ヶ月掃除したけど誰も褒めてないっていう時、想像してみよう。多分職場全員嫌いになってると思うよ。「誰かそろそろ褒めろよ」って。
だけどそれを、褒められなくてもいいからやり続けるっていう、それ、そのたった1個の門を開けるだけで成功者の道待ってますから。なんでかと言うと、誰かが見てるから。必ず誰かが見てるから。褒められなくても必ず誰かが感謝してるから。信じよう、人間の目を。
そんな中、第3行くぜ。この1と2を理解したら3入ってくるんですよ。「お釣りを募金しなはれ」。来ました、寄付。お金を誰かに寄付するということが一番理解しがたい、お金に関する行動。なんでって、なんでって言いたいの分かるよ。
「なんで寄付しなきゃいけないんだよ。俺お金持ちじゃないんだぞ。俺よりお金持ちの方が絶対地球上多いんだから、そいつらが寄付しろよ。そいつらが全員寄付したっていう証明書を持ってきたら、俺がその後寄付してやるよ。それでも、なんだ、俺よりもっとあいつの方が裕福なのに。それでもさ、あいつらとあいつらは寄付してないんだぞ。なのに俺が先に寄付しないと、お前は俺のことをダメな人間だって思うのか?」。
「俺は必死なんだよ。明日のお金だって必死なんだよ。俺はまだドンペリも飲んでないし、ランボルギーニだって乗ってないんだぞ。なんで人にお金をあげなきゃいけないんだよ」っていう皆さんの気持ち、分かりますよ。分かります。分かってますよ。そうでしょう? なんでシャトーブリアンを食べたこともないのに、ドンペリを飲んで美女と大騒ぎしたこともないのに、そのお金を見知らぬ人にあげなきゃいけないんですか? 分かりますよ。
聞いてください。石油王ロックフェラー。「石油王ロックフェラーは石油王だからだろ。中田、石油王ロックフェラーの話をすんなよ。石油王だから1割やったんだろ。シャトーブリアンも噛み尽くしたし、ドンペリも飲み尽くしたし、美女とイエーイもやり尽くしたから、飽きちゃって、いい人だなって思われたくなって、罪滅ぼしのようにやってるだけだろ? 勝手にやってろよ。こいつめ」って気持ち、分かりますよ。
落ち着いて。でも石油王ロックフェラーは若い時から、成功する前から自分の収入の1割を寄付するという行動をやってたんです。そうなんです。逆なんですよ。成功したから寄付するんじゃないんです。寄付をするような人だから成功したんです。逆なんですよ。受け入れがたいと思いますが、寄付をする人だから成功したんです。パニックですよね。
分かりますよ。「え、なんで? なんで寄付をしたら成功するのか分からない」。思い出しましょう。人生とは何だったか? 人を喜ばせるという、人喜ばせ合戦なんです。寄付を1割するってことはどういうことか? 稼いだお金は自分のものだけじゃない。それでお金の使い方が分かってるってことですよ。
お金というのは何か? 価値を生んで初めて効果を増すんですよね。10万円が金庫にあったってしょうがない。でも10万円で何かビジネスを始めて、何かそれを誰かにお願いする時に、その人が何か仕事をしてくれて価値が生まれ、そういうふうに循環していくもんなんだっていうマインドがあるってことなんです。
寄付をするっていうことは、それを「俺はもらってるんだからあげようね。それがこう循環していくんだ」と。貢献して、貢献するために俺はお金を稼いでるんだから、喜ばせようじゃないかっていうマインドの最たるもんなんですね。それが誰かのためになる。喜ばせ合戦なんです。なるほどなと。
さあ、次行きますよ。「笑わせろ」。来ました。笑わせろ。むず。思いましたよね。「笑わせるはむずくないすか」って。でも、ユーモアって何だ? ここが分かってることなんです。これ全部本質論なんですよ。「靴磨け」。え、なんで? このなんで、このWHY、これ分かってますかってことなの。磨け、WHY。トイレ掃除しろ、なぜ? お釣りを募金しろ、なぜ? じゃあ今度、笑わせろってガネーシャが言ってきてる。なぜ? これに気づいた人はもう一歩前に踏み出してる。なんでなの?
笑わせるってさ、必要なものじゃないからですよ。必要不可欠なものじゃないからです。だからそれはサービスなんですよ。プラスアルファを作ってるってことです。別に日常会話で事務報告さえしてれば生きていられるよね。だけどちょっとおどけてみせる。ちょっと冗談を言ってみせる。笑ってもらう。それがあるとプラスアルファになってるってことでしょ?
そのサービス精神がまずない人って、人を笑わすことができないんですよ。「笑わしてあげたい。面白おかしくウケたい。笑ってほしい」って思って冗談言うわけですよ。冗談言うってね、リスクもありますよ。やりすぎると滑ったりしますよ。空回ったりしますよ。面白いかつまんないかって言われたりもしますよ。でもなるべく面白くしようっていうだけでいいじゃないですか。
爆笑じゃなくたっていいんですよ。でもちょっと面白いかなと思って言ってみるっていうスタンス伝わりますから。「この人ちょっと冗談言ってくれたんだな、和ませようとして」。これでいいんですよね。どこぞの爆笑王みたいに、何秒に1度笑いを取れって言ってんじゃないです。笑いを取ろうとする。これでいいんですよ。なるべく面白く、それだけ。
これをやってきたのは、サウスウエスト航空っていうアメリカの航空会社があるんですって。ここの航空会社、元々その社長が面白かったんだって。PRとかでも、飛行機とかの袋で、その嘔吐しちゃう時にエチケット袋あるじゃないですか。求人広告出す時に、その飛行機の機内のエチケット袋をデザインに入れて、特徴的だったんでしょうね。
飛行機の機内のエチケット袋を入れて、「吐き気のするような職場にお勤めではありませんか?」っていう、「サウスウエスト航空へどうぞ」っていう求人広告出したりとか、面白いですよね。そういうユーモアっていうもののパワーがすごいあるわけですよね。
このサウスウエスト航空の広告が、PRありますよね。航空会社のPRですから、お金かかってますよね。ポスターにしろテレビCMにしろお金がかかるじゃないですか。そのお金かかった広告が、競合他社の航空会社とむちゃくちゃ似てるポスターができちゃったんだって。これちょっと大変な騒ぎになるじゃない。というか、どうやらその競合他社が真似したんじゃないかって、訴えたくなるよね。「訴訟だ。お前パクってんじゃねえぞ、この野郎」ってなりたくなるよね。
ところがユーモアでそれを乗り切ろう。逆にパクられたんだったらって言って、社長同士の腕相撲で勝負するって言ってイベントにしちゃったんですよ。そっちの方がPRできるつってね。それで「おら」ってやって、なんとその社長負けるんですよ。「ぎゃー」とか言って、それでみんなに笑われるっていう。パクられて喧嘩売って負けて奪われたっていう。
でもそれをコミカルにやったことで、「サウスウエスト航空、めっちゃ面白くない?」。これでむちゃくちゃファンを獲得したんですって。すごくないですか? ここにあるのはウケたかどうかじゃないんですよ。面白かったかどうかにみんなフォーカスしすぎ。面白くあろうとしたその姿勢を好きになったんだよ。ここが一番大事。
だから自分にはユーモアのセンスないからとか、ウケようとしたって滑るだけだからなんて言ったってどうでもいいの。ウケようとしてる、笑いを取ろうとした、そのサービス精神にみんなは惚れ込むんだ。だからやってみる。「そっか。ちょっとユーモアで返してみるってこと大事だな」とね。これ大事ですよ。
面白いかどうかっていうね。ここ、私も芸人ですからね。ネタやるとかありますけどもね。あの時もやっぱ笑ってもらうと嬉しいじゃないですか。でも笑いが取れるかどうか分かんなくなって、もうプロになってから。
俺、プロって言っていいのかなと。プレッシャーに押し潰されそうになったことあるんですよね。そんな時、偉大な先輩方の言葉が光ってるね。「おもろいかどうかちゃうやろ。なるべくおもろくしようとしたらええねん」って。なるほどなと。だって、わかんないもんね、ウケるかどうかなんて。面白いことなんて人によっても違うんだよ。なるべく面白くすることしかできないじゃない。そういうこと。
「滑ったらどうするんすか」って言ったら、芸人の先輩が言ってくれました。「あっちゃん、俺たちはね、滑ってからが勝負なんだよ」って。なるほどなって。1回、2回滑ったから何ですか? 滑ったよっていうことも笑いにすればいいんですよ。だってそうでしょ。大事なのはサービス精神だから。これ大事。
さあ、そして次行きますよ。地道だね。1から4まで地道だね。靴磨いて、そいで掃除して、募金してさ、人に冗談言ってるんだよ。想像した成功法則と違わない? 想像してた成功法則って何だった? なんかすごい謎の画期的なものを食べようとかさ、今日からこのノートをつけようとかさ、いろいろあると思ったよね。すごいメソッド言ってくれると思わなかった? なんでお釣り募金してさ、冗談言わなきゃいけないのって今思ってると思うの。
でも、もう1回そう思ったら、あのキャラクター思い出して。鉄の凡人を思い出して。鉄の凡人はとにかくやらないんです。結果が出てないのにとにかくやらないっていう、これを思い出してください。めんどくせえなと思ったら、このキャラクター出てきてますから。鉄の凡人、レベル0ね。人類に67億人いると言われてます。すごいです。地球上に67億人いるからね。最多数派ですよ、鉄の凡人。
続いていきますよ。褒める。来ましたよ。どの本にも載ってるね。話し方、人間関係、コミュニケーション術、全部読んでも必ず書いてあるの、この人を褒めるってやつですよ。「もういいだろう、人を褒めるばっかりでよ」っていうあなた、褒めてますか? ここです。心の底から褒めようって思ってますか?
人褒めろって言われた時に、「俺、お世辞言わない派の人なんですけど」っていう抵抗感が来るよね。「おいおいおい、中田よ。俺はよ、そんな成功するためにな、人に媚びへつらってな、ペコペコペコペコして、嫌いな人間の靴まで舐めて、金をもらおうっていう、そんな安い人間じゃねえんだよ。そんな方法なら、そんな方法ならもう俺はいらねえんだよ。尾崎豊聴いて寝るぜ。バーン。『15の夜』だ」って。盗んだバイクで走るぜってね。思いたいよね。違うんですよ。
褒めるってことも、だからなぜってこと。WHYなんだよ。喜ばせ合戦なんですよ。人は喜ばせ合戦。なんと、それに皆さん負けてるんです。成功者というのは、人喜ばせ合戦の勝者なんです。皆さんがやってるのは、敗北への一直線をやってるんですよね。人喜ばせ合戦だっていうゲームが分かってないんですよ。
つまり皆さん、何の競技やってるか分からずに、もう何十年生きてきた。サッカーやってるって分かってるやつはサッカー上手だよね。でも皆さん、サッカーやってることに気づいてないんだよ。俺は野球だと思ってサッカーやってるんだね。だからずっとバット振ってたんだね。国立競技場でバット振ってんだよ、ずっとね。「俺はバットっすから」とね。でもみんな成功者は足で蹴ってんだよ。皆さんが触れて「ハンド」ってなってるんですけどね。「いや、ハンドって何ですか?」って言いながらバット振ってるわけですよ。競技が分かってない。人生は人喜ばせ合戦なんです。ここが大事。
だから褒めましょうよ。なんで? 褒められたいからだよね。全人類が褒められたいんだよね。1つ完全に言えることは、人は自分を認めてくれる人の方に向かって動きます。人が集まる人というのは、人を褒めてる人なんです。
すごくできる先輩なんだけど、会うたびに悪口言ってくる人いない? すごいできる先輩なんだよ、確かに。確かにできる先輩なんだよね。だけど、なんか嫌なこと言ってくる人いない?「お前太った? ダメだ、太ったら。ダメ、ダメ。あとさ、お前の最近のあれ見たけど、なんかさ、あれってさ、あれに似てない? なんかちょっとさ、パクリっぽくない? あれやめた方がいいよ。じゃあな」って言ってきたら嫌だよね。嫌だな、こいつ腹立つやつだな。
あと、写真撮りたがるのはいいけど、なんでお前がかっこよく写ってる写真アップすんだよってやついない? 俺、目閉じてんじゃねえかよ。お前がアップするインスタの写真、お前だけかっこよく写ってる写真をいつもアップすんなよ。なんでお前がキリッでさ、こっち目閉じてる写真アップしちゃうの? あと俺がさ、飲み会でさ、酔い潰れてるとこの顔の写真アップすんなよ。なんだよ。
そういう人ってどうなってくかというと、その人に近づく人が減るんだよね。その人に近づこうとしなくなる。だって会いたくなくない、その人? いくらできる人でも会いたくないよね。だから避けるのよ。じゃあ、どういう人のとこ行く?
「君、いつも頑張ってるね。君は本当、才能あるよ。君はね、何々をする天才だと僕は思ってるからね。僕は見てるよ」って言われたら、辛い時、落ち込んだ時、あの人に話聞いてほしいなって思わない? 行くんだよ。集まるの。人が集まるんですよ、褒めてくれる人のところには必然的に。
へこんだ時に、自分を褒めてくれる人に電話してないですか? ディスってくる人のところに電話する人いる? すごく特殊なマゾヒズムだよ、それ。「ああ、今日へこんでる。全然気持ち上がんない。あのすっごい嫌なクソ先輩に電話してみよう」っていう人いる? すごいやつだよね。「メンタル鋼かい、こいつ」って。あの優しい人に電話するよね。っていうことなの。
皆さんの思ってる、人を褒めるって、言ったように靴を舐めて嫌いな人に媚びへつらうってことじゃないの。ちゃんと好きな人に好きって言うっていう。いいなって思ってる人にいいって言う。大事な人を大事にするってこと。
これがやれたのが鉄鋼王カーネギーなんだよね。アンドリュー・カーネギーっていう人が、これすごいうまい。すごいうまいんですよ。どうしたら人喜ぶかなっていうことと、人を動かす方法を、もうナチュラルにできたって人らしいんだよ。
ウサギをいっぱい飼っていたんだね。ウサギの世話をするっていうことを、近所の子供たちに手伝ってもらおうって。どうしたか? ウサギの名前を手伝ってくれた人の名前でつけていいよってしたんだって。子供たちは、「このウサギに自分の名前つけれるの? マイクってつけていいの? ベティってつけていいの? それじゃあやってみよう」ってところから始まったんだって。
この話だけだと、それってどう応用するのって思わない?「ウサギの名前をつけるって、その特殊な環境ないんですけど、中田さん。ウサギ飼ってないし、子供たちに手伝ってもらう経験ないんですけど」って。応用力ですね。このカーネギーはその後、たくさんの企業を買収したんですね。企業買収って何が1番大変かって、人間関係なんだよね。買収された側と買収した側で揉めるんだよね。
よくさ、『半沢直樹』でも、東京第一銀行みたいな、東京銀行、旧東京銀行と旧第一銀行で揉めるみたいなさ、合併後に揉めるみたいなのあったでしょ? 買収される側ってのは屈辱なんですよ。これまでの名に誇り持ってますから、変わる時すごい腹立つでしょ。っていうのを逆手に取った。何した? 買収された側の社名を残すんだって。
ウサギを世話するのを手伝ってもらいたいんだったら、その名前つけていいよってやった。ネーミングライツの感覚だよ。そのネーミングライツを、つまりどこに誇りを持ってるかっていうことをしっかり持って、人心を掌握する術に長けてるんだね。名前つけていいよって。買収される側の名前になるんだったら、実際はこっち側がこっち側を買収するにしても、なんだか誇りを踏みにじられなかったって思うじゃない。そういうことができるんだ。
周りの人材めちゃくちゃ褒めれる人だった。周りの気持ちを生かして、やる気を出させるっていう。実はカーネギーは鉄に詳しい男じゃなかったんだって。最も人間の心に詳しい男だった。それが鉄に詳しい人たちを動かしたって話なんだ。面白いですね。面白いね。
褒めるだけじゃまだ甘いよって。皆さん、いいとこ見つけて褒めればいいんでしょって思うよね。「あの人ここがすごいな。あなたすごい、これだね。あなたすごい、これだね」って言うでしょ。成功者は、褒めるってことをボランティアとしてじゃなくて、生きる術として本気でやります。なぜか? いいとこ見つけて盗むんです。吸収するんですね。
人を見つけたらいいとこ必ずありますよね。自分より優れてるところいっぱいありますよ。この人はここがいいところだなと思ったら、自分より優れてるからいいと思ったんですよね。だとしたら、それなぜ真似しないの? ここいいな、この人。ここすごいじゃん。あの人ってさ、人に挨拶する時にこうやるんだよね。あの人のああいうところ素敵だと思うよ。こういうのにいいねしたりさ、あと朝の挨拶こんなふうにしたりさ、あと人とコミュニケーションする時こんなことしてんの。
「あなたのこれすごいいいと思う。あなたのこれすごいいいと思う」って言って褒めて終わったら、まだまだよ。褒めて真似するんですよ。だから私もやろうっつって。いいね、それやる。いいねを押したら必ずコピー。いいねアンドコピーの、これからですよ。真似しろって。
これをやったのが、アメリカで有名な大手、ウォルマート。ウォルマートの社長は、常にライバル会社のスーパーをうろついていたそうなんですよ。面白いですね。ウォルマートの社長がウォルマートにいないって言うんですよ。どこにいるんだ? 常にライバルの各店舗にうろうろうろうろして、いいですね、ここっていうところ見つけて、それをすぐにパクるっていうね。それをやり続けたんだって。面白いですね。パクリにパクるんですね。いいところを真似するという権利が我々には全員あるんだから。
「でもオリジナルで勝負でしょ、中田さん」と言うかもしれない。でも、あのスティーブ・ジョブズでさえもこれ言われてるんですよ。模倣の天才って言われた。模倣の天才。いろんなところからのあれがいい、これがいいって、ぐっと組み合わせてiPhoneになった。ゼロイチで考えるなんてないんですよ。いいとこどれだけ見るか。
この本に面白いこと書いてあるんですよ。成功者ってのは、みんなと同じものを見ても違うことを考えれる人なんだって。つまり視点が違うのよ。みんなぼーっとスーパーマーケットにいる。みんなぼーっとYouTube見てる。だけど成功者は、パクろうと思っていいとこ探してんだよね。
だからこのガネーシャは言うんですよ。「流行っているお店とか、人気のあるものとか、人気のある人は、パクろうと思ってチェックしてください」って。何がいいんだろうと思って。関係ないものなんてないよね。もちろん競合の同業者は見るよ。でもそうじゃなくても、流行ってるものとかさ、なんで流行ってんだろうって理解したら、全然違うジャンルから吸収できたりするかもしれないですよ。褒めて盗む、あらゆる人からね。
そして6番。ここから来ましたよ。身内を大切にする。あれ? なんか趣旨違うの来たね。身内を大切にする。これね、見失いがちなんですって。皆さん、1度しか関係しないようなちょっと遠い取引先の接待にはかなり気を使うのに、しかし自分を支えてくれてる存在の記念日を祝えてますか? これですね。なるほどな。
誰が自分を支えてくれてるかっていう時に、実は自分をすごく支えてくれてる人とか身近な人って、親しき仲だから、まあ言わなくても伝わるかなって言って、カジュアルに扱っちゃうことないですか? むしろ初対面の人とかの方を丁重に扱っちゃったりしません? 違うんすって。大事なのはいつも支えてくれている身内なんだって。
身内をしっかりと丁寧に扱うことができて初めて、その人はそのポジションを安泰にすることができるって。なるほどね。自分の身内、自分の家族、自分の近しい人に対してしっかりと扱う。これが大事。
それをやったのは、コカ・コーラの社長らしいですね。コカ・コーラの社長は毎日電話してたんです。誰に? あのウォーレン・バフェット。大株主なんですよ。大株主ウォーレン・バフェットに、今度はこういうことをやろうと思ってますとか、今日こんなことがありました、ペプシコーラがこんなことやってきて困ってますとかね。いろんなことを毎日報告する。
自分を支えてくれてる人が誰なのかっていうことを正確に把握して、そこにしっかりと丁寧に扱ってますよっていうことを示す。行動で示す。これが大事。言わなくても伝わるよねの場合、非常に危ないということなので、皆さんを支えてくれてるのは誰ですか? 皆さんの身内は誰ですか? それを丁寧に扱うということからです。
これとさ、グローブ磨くのって同じ精神だよね。丁寧にやるってことなのだよ。常に感謝を丁寧に伝えるってことはね、地道だよ。よくさ、お金持ちの親だけど、子供とのコミュニケーション取れてない人って、ずっと家に帰ってこなくて、たまに帰ってきた時にだけものすごい数のプレゼントくれるっていうお金持ちの両親っていない? ドラマとかで見たことあるよね。
でもそういう時って、全然伝わっていないんだよね。毎日の細かい細かい声かけなんだよね。地道なんだよね。何かを取り戻そうとしてドカンってスタンドプレーやったって伝わんないんだから、毎日毎日地道にやる。もう政治家と一緒ですよ。選挙の時だけいいこと言っても、演説がうまくてもしょうがないんだよ。毎日地道に有権者と触れ合ってる、そういう政治家が大事でしょ? そういう人になってほしいじゃないですか。そういうことなんですね。
さあ、この1から6番、私言いましたね。今回、私10個ギュッとまとめてますけども、29個書いてあるのをギュッと厳選して絞ってますからね。その中でもこの1から6ってのは、マインドチェンジでしたね。今まで皆さんの向こうにある成功を、何か謎の秘訣で手に入るんじゃないかっていうマインドを完全に切り替えて、地道な継続が大事なんだ。しかも人生は人を喜ばせるっていう戦いなんだ。そういうところに変わって、細部に目を。だから灯台下暗しの元を見たという感じでしたね。
さあ、ここから実際に皆さんが一歩踏み出すっていう、そこに切り替わりたいと思います。それが7番。まずやめる。何か皆さん、行動をしようと思ってなかなかできないんですよ。それがなぜかのメカニズム。これは、皆さんもう時間を今までやってきたことでパンパンに使ってるんです。人間ってのはルーティンを作りますから。
ルーティンで実はもうパンパンに埋まってるんですよね。この時間は大体スマホを見る。この時間は大体テレビを見る。この時間は大体居酒屋に行く。この時間は大体この人たちと喋る。決まってませんか? 何かをやめないと空きができないんです。空席ができないと新たなものは入れられないんです。
だから新しい行動を皆さんは足そうとするんですね、必ず。本読んで、よし、俺も新しいチャレンジ始めるぞっていう時に、まず何かを減らしてから入れようって考えました? ないんですよね。足そうとするんです。今の人生にプラスしようとするんです。でもダメなんです。時間が有限で、しかも皆さんはすでにあるルーティンで埋まってるんです。削ってから入れるんです。
これめちゃくちゃ分かります。空けるんですよ。空ける。スケジュール空けるからやる。みんな、うまくいったら空けようと思うでしょ。ノーノーノー。新しい恋人ができてから別れようかな、じゃねえぞって話。新しい恋人できてから別れようかなっていうやつ、すげえ修羅場を迎えるの分かるでしょ? かぶった時がすげえ忙しいのわかんない? 想像つかない? 今までの人を大事にしながら新しい人を大事にして、それがうまく移行するって、劇的にやばいタイミングがあるの分かるじゃん。
怖いかもしんないけど、空けるんだよ。倉庫を空けてから新商品を発注すんの。新商品を発注してから倉庫から出そうとしたら、もう大変なことなんだ。やめるんだ。今ある習慣でやめるべきものやめるんだ。忙しいだろ? やめれないんですよ。
実は行動できない人の最大のメカニズムが、始めれないんじゃないんです。今までのことがやめれないなんです。ショック。始めれないって思ってた。一歩、勇気がないから踏み出せない。始めれないのって思ってたでしょ? 違うの。今までのものを捨てれないんだよ。断捨離ができてないの。やめる勇気がないから始めれないだけ。始めたいっていう欲はあるんだけど、やめれてないんで。やめるんだ。今の仕事をやめるんだ。今の職場をやめるんだ。やらなきゃいけないことのために空けるんですね。
やっていきましょうよ。「やめたぞ、中田。やめたぞ」。そういうあなたね。じゃあ、環境を変えるっていう気持ちができたんだね。そう。人は意志によってなんて変わらない。ガネーシャは言うんですよ。「人は意志によってなんて変わらへんで。ええか? 意欲とか意志とか心だけで自分を変えようと思ったら変わらへんで。行動、これだけが。環境作り、これだけが人を変えるんや」。環境作る。だからもうやめるんです、まず先に。
その上でどうするか? 鏡見てください。毎日しっかり鏡見てください。どういうこと? ちゃんとした服よ。これです。地道。ちゃんとした服着て、ちゃんとした髪型しよう。どういうこと? 服は最も自分を変えることのできる1つの環境である。
なるほどね。かつてナポレオン・ボナパルトは言った。人はその制服通りの人間になる。つまり偉い将校の制服を着ると、偉い将校なりの行動をすると。ちゃんとやろうとね。そうじゃない格好してたら、そうじゃない感じの立ち振る舞いになる。人は不思議だ。それはなぜかっていうと、自分を纏う環境だからです。
中田敦彦も、気づいたらこのスーツの姿になってました。皆さんに言葉をちゃんと届けようと思ったら、やっぱこの形になっていくんだね。でも私は言いたい。ちゃんと鏡を見ようってね。
どう思います? ピンク色のタンクトップにフルフェイスで鉄バットを抱えてる人がコンビニに入ってきたら、私はぶん殴られるんだなっていう。レジは無事では済まないなって思うよね。やっぱ怖いんですよね。ちゃんとしたメッセージなんだね。これを変えるんだとね。でも逆に言うと、それを変えることで立ち振る舞い変わるって言ってるのが、これナポレオンなわけだから。
ココ・シャネルもそうだったっていうんですね。ココ・シャネルというのは女性の社会進出に貢献した。なぜか? それまでは女性が着る服ってのは、重くてでかいドレスだった。それをシャープなパンツスタイルとか、そういうのもあり、スーツもかっこよく着る女性ありというふうにしたことで、女性たちがアクティブに、そしてかなり社会的な進出も後押しした。服を変えただけだったって言うんですよ。面白いですね。
だから服をきっちりする、靴を磨く。そんなことで変わるんですよ。「ええ?」なんて言うじゃん、あなた。しっかり髪を、服を整えていきましょうよ。それだけなんですからね。
さあ、スケジュール空けたぞ。服もしっかり着替えたぞ。髪もしっかり切ったぞ。こっからどうする? 何をやってどうすればいいのか全く分からないのだがという皆さん、ここで行きましょう。自分の得意なことを人に聞く。来ました、9番。自分の得意なことを人に聞く。「なんで? 自分の得意なことある程度分かってますけど」っていう皆さん、ノー。あなたは自分の得意なこと分かっていません。
分からないんです。自分の得意なことってのは、皆さんなぜか誤解してしまう節があるんですね。なぜかって言うと、こうありたいって思うから。自分はこうであってほしいって思うから。でも自分がこうなりたいっていうことよりも大事なことは何か? さあ、原点に帰るよ。人生は何だ? 人を喜ばせ合戦なんです。人に喜んでもらえる道の方が輝けるんですよ。
あなたは、みんながこれやってほしいって思ったら、それをやればみんな喜んでくれるんだから、求められるように生きるしかないんだと私思う。だから人に聞いてください、得意なこと。決して自分の得意なことっていうのを決め込んで、私はこのために生きてきたって思わないでくださいね。
得意なことを見つけるのに、1番やっちゃいけない方法が何かって、ガネーシャ言ってます。それは考えることだ。自分で考えることだ。「自分で考えるのって普通でしょ?」。違う、違う。人の言うこと聞いて、まずやってみる。やってみて感じるんだって。体感するんだって。俺はこのために生まれてきたんだなってことは、考えて見つかるもんじゃない。やってみて感じるもんなんだって。私はこのために生まれてきたのだ。
私もね、学園祭で、慶應の学園祭で初めて相方と漫才した時に、どっと笑いが起きた時に、うわって感じたの。俺はこのために生まれてきたんだって。人の前で喋って笑いを取るために生まれてきたんだって思ったの。俺はこれだって。考えたってわかんない。試してやってみる。皆様、必ずあるから。人の言うことを聞く、やる、体感する。それでしかない。やってみましょう。
さあ、そして最後の最後の最後になります。成功者の鉄則。応募する。来ましたね。「何をやるんですか? やりたいことが見つかりません」っていう。それでも見つかりません。得意なこと分かりました? 聞きました? それでも見つかりませんという方、ヒントあるよって。やらずに後悔していることを思い出してください。
来ました。やらずに後悔していることを思い出して。いろいろやってみなきゃって思った時に、やらずに後悔してることを思い出して、それを今日始めよう。意外。やらずに後悔してることの中には、例えば生まれ変わったらこうしてみたい、次の人生ではこんなことをしてみたいって言い換えてもいいよな。何ですか? ミュージシャンになってみたかった? お店を出してみたかった? なるほど。世界中に飛び出してみたかった。いろんなのあるね。
そう思い出したら、それをやっていいんですよ。来世じゃなくていい。それをやるんだ。皆さんもやってみませんか、思いついたことを。その時に、必ず応募してくださいって。手を挙げてくださいって。俺やりますって。みんなが待ってるよ。みんなが皆さんに喜ばせてほしくて待ってるんだよね。
会社の求人広告見るんだってそう。なんかのオーディションだってそう。常に人材って誰しもが求めてんのよ。でも「まだ俺は」って言ってない?「まだ私なんか」って言ってない? いいんだ、いいんだ。手を挙げる、応募する。そこからですよ。人に得意なことを聞いて、やってみようかなって思ったら応募する。
だってもう大丈夫ですよ。皆さんは靴も磨いてるし、トイレ掃除もできてるし、お釣りも募金できてますし、人を笑わせてみようかなって思う力もありますし、人のいいところを見つけて褒めてパクることもできます。その上で身内を大切にしようって思って、誰に支えられてるかなっていうのも頭に整理できてます。その上でスケジュール空けたんだよね。やめたんだよね。そして服装をきっちりして、その上で自分の得意なことに耳を澄ませたんだよね。だったら、あとは何するんだ? 応募するんです。手を挙げるんです。「私にそれやらせてください」って。「俺それやります」って言うだけ。そしたら道が開ける。
ガネーシャは言ってる。人生は人を喜ばせる合戦なんだ。たったそれだけのメッセージを、このガネーシャがユーモラスに伝えた。しかも、いろんな名著のいいところをパクってね。すごい本ですよ、『夢をかなえるゾウ』。売れてる理由が分かります。1から4までもっと読んでみたいなと思ったね。侮ってる皆さん、ぜひ読んでみてください。読んでみてくださいね。動くかどうかだから。ではまた。
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