学認LMSの利用申請の3ステップと、利用者からの意見募集

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概要

国立情報学研究所(NII)研究データ基盤整備チームの児玉芽生氏は、学術情報基盤オープンフォーラム2026で、学認LMSを使い始めるまでの申請手順と今後の運用方針を説明した。申請時に間違えやすい入力項目を具体的に示し、あわせて利用者の意見を集めてコミュニティを作っていく方針を紹介した。

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申請の窓口「コミュニティサポート」と参加組織

学認LMSの利用開始までには3つのステップがあり、申請はすべて「コミュニティサポート by JPCOAR & NII」というウェブページから行う。コミュニティサポートは学認LMS専用の窓口ではない。学認RDMなどNIIが提供するサービスの利用申請や、JPCOARへの入会も受け付けるシステムである。

登録は、図書館や基盤センターなどの組織単位で行う。この単位をコミュニティサポートでは「参加組織」と呼ぶ。登録は参加組織ごとなので、同じ機関の中から複数の参加組織を登録することもできる。

ステップ1:参加組織登録

最初に、コミュニティサポートの参加組織登録を済ませているかを確認する。登録済みならステップ2へ進み、未登録ならここで登録する。

児玉氏は入力画面の注意点を3つ挙げた。1つ目は参加組織名である。図書館など、申請を管理する単位で登録し、名称には「○○大学」のように機関名も含める。2つ目は参加組織代表者で、参加組織の長を記入する。記入例では図書館が参加組織なので、代表者は図書館長になる。3つ目として、責任者の情報もここで登録する。

ステップ2:担当者申請

次に、学認LMSを複数人で管理するかどうかを決める。担当者アカウントを追加したい場合は担当者申請を行い、必要がなければステップ3へ進む。

児玉氏はここで、責任者と担当者の権限の違いを説明した。参加組織を登録すると、責任者のアカウントが1参加組織につき1名分だけ発行される。責任者はコミュニティサポートのすべてのサービスについて申請と変更ができ、担当者申請も行える。担当者は1参加組織で複数名分のアカウントを発行できるが、申請・変更ができるのは割り当てられたサービスに限られる。担当者を置けば、学認LMSの管理を複数人で分担できる。

責任者の権限には担当者の権限が含まれているので、責任者が担当者の役割を兼ねることもできる。そのため児玉氏は、複数人で管理する必要がなければ担当者申請は省いてよいと述べた。

ステップ3:サービス申請のスケジュール

最後のステップはサービス申請で、学認LMSの利用申請と、オプション機能の申請の2種類がある。申請できるのは、責任者か、学認LMSに割り当てられた担当者である。

利用申請はいつでも受け付けている。申請すると翌月上旬に事務局が利用の可否を判断する。申込情報に不備がなく承認されれば、翌月中旬ごろから学認LMSを使い始められる。オプション機能は、利用申請が完了してから申し込む。また、利用開始までにIdPの設定を済ませておく必要がある。

利用申請で注意する「利用範囲」とその代表者

利用申請で特に注意が必要なのは、「利用範囲」と「利用範囲の代表者の氏名」の2項目だと児玉氏は述べた。

利用範囲とは、その申請によって学認LMSを使えるようになる人の所属の範囲を指す。機関の教職員全体とする場合もあれば、特定の部局の所属者だけとする場合もある。これはステップ1の参加組織とは別の概念なので、混同しないよう児玉氏は注意を促した。

利用範囲の代表者には、利用範囲の長を記入する。利用範囲が全学なら代表者は学長になり、利用範囲と代表者は連動する。利用範囲の長は、利用機関における責任者という位置づけになる。

オプション機能と申請時の注意点

オプション機能は、コミュニティサポートのサービス申請から申し込むと使えるようになる。現在、管理者向けのオプション機能として、情報セキュリティ講座と研究データ管理講座のそれぞれで受講履歴を取得する機能を提供している。テスト運用中のオプション機能を先行して使うこともでき、テスト運用中の機能は現在9つある。詳細は学認LMSのユーザーサポートサイトで確認するよう案内された。

オプション申請では、利用開始日や最大同時接続数などを尋ねるアンケートに回答する。さらに、オプション機能を使うには「コース管理者」を設定する必要があり、アンケートの下にある入力欄に情報を記入する。コース管理者は最大10名まで登録できる。機能の設定の都合上、コース管理者は個人でなければならない。そのため、メールアドレスには本人だけが受け取れる、機関発行の個人メールアドレスを設定するよう求められた。

申請方法はユーザーサポートサイトにも掲載されている。申請した情報に変更があった場合は、コミュニティサポートから変更申請を行う。

今後の運用方針:意見募集とコミュニティづくり

後半では今後の運用方針が紹介された。学認LMSはサービスの改善に向けて、広く意見を募集する。寄せられた意見には適宜対応し、必要に応じて追加のヒアリングも行いながら改善を進める。最終的には、利用者がより気軽に意見を共有できる学認LMSのコミュニティをつくることを目指しているという。

意見の内容は、申込手順、学習に関すること、その他どんなことでもよい。児玉氏は例として、「申込手順が分かりづらい」といった意見でも構わないと述べた。意見募集フォームには、会場で示されたQRコードのほか、オープンフォーラムのウェブサイトに掲載されたPDFのQRコードからもアクセスできる。学認LMSを利用しているかどうかに関係なく誰でも回答でき、匿名での回答も可能である。回答は6月中に受け付けているとして、講演は締めくくられた。