「自己肯定感」は後から育てられる:中田敦彦が語る、低さが生む問題と瞬発系・持続系の対策
中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY中田敦彦は、中島輝『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』をもとに、自己肯定感とは何か、低いと何が起きるのか、どうすれば高められるのかを解説する。中田の立場ははっきりしている。自己肯定感は生まれつき決まるものではなく、後から育てられる。自己肯定感が低いと自覚している人だけでなく、悩んだことのない人にとっても理解しておく価値がある、というものだ。中田は自分を「自己肯定感の塊」と称しながら、自身の芸人としての経験を随所に重ね、本の内容と自分が実践してきたこと、実践していなかったことを照らし合わせていく。
自己肯定感とは何か、なぜ「ある人」にも関係するのか
本書は自己肯定感を「自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられること」と定義している。中田は、これは他人から受け入れられることではなく、自分で自分を受け入れられるかどうかの問題だと補足する。
中田は、この話題に対する人々の反応は二つに分かれると見る。自分が好きで自己肯定感について考えたこともない人と、自分を認めたくても認められず周りと比べて落ち込む人である。中田によれば、どちらにとっても重要な問題だという。低いと自覚している人は、仕組みを学ぶことで自己肯定感を確実に上げられるとされる。悩んだことのない人は、自己肯定感の低い人の気持ちが分からず、意図せず相手を傷つけて困った経験があるかもしれない。自己肯定感について理解を深めれば、そうした人とのコミュニケーションがうまくいくようになる、と中田は話す。
「良いネガティブ思考」は自己肯定感があってこそ成り立つ
「自分を肯定してばかりでは向上しないのではないか」「自己否定から始まる向上心もある」という反論を、中田は先回りして取り上げる。「俺はまだまだだ、だからもっと頑張る」という姿勢は素晴らしいし、本書でもネガティブな思考がすべて悪いわけではないと書かれているという。危険を予測する、自分の能力を超えた仕事では失敗するかもしれないと見積もる。こうした「良いネガティブ思考」は危機を察知し、向上心にもつながる。
ただし著者によれば、それができるのは自己肯定感という土台がある人だけだ。自分を肯定できているからこそ、「まだ足りない」と気づいたときに「では頑張ろう」と適切な一歩を踏み出せる。土台が整っていない人がネガティブな情報に直面すると、問題が起きる、というのが本書の説明である。
低いと何が起きるか①:行動できなくなる
自己肯定感が低いときに最初に現れる症状として、中田は「行動できなくなる」ことを挙げる。何かに挑戦しようとしても「どうせ失敗する」と考えてしまう。中田は例をいくつも挙げてみせる。企画を出したいけれど「私なんかが出したら迷惑になる」とやめる。同窓会に行くと場を盛り下げるからやめる。友達申請をすると迷惑がられるからやめる。自分が「いいね」を付けたら相手のInstagramが汚れるからやめる。
中田はここで、ビジネス書についての見方を述べる。たいていのビジネス書は「行動しろ」という結論で終わる。しかし中田の感覚では、7〜8割の人は行動できない。ビジネス書を書く成功者たちは一様に自己肯定感が強いので、なぜ動けないのかが分からない。だからそうした励ましの本は、ある程度自己肯定感がある人には響くが、低い人が読むと燃え尽きそうになるだけだ、と中田は分析する。
低いと何が起きるか②③:褒め言葉を喜べない、周囲に影響する
二つ目の症状は、褒め言葉を素直に喜べないことだ。「才能あるね」と言われても「いやいや、お遊びレベルです」と否定してしまう。中田は、こうした反応は褒めた側も困らせてしまうと指摘する。行動できない、褒め言葉を喜べないという謎が言葉になっていない状態がいちばん苦しいが、その原因は自己肯定感の不足だと分かってきた、と中田は話す。
三つ目に中田が強調するのは、問題が本人だけにとどまらないことだ。子供は、親が自分自身をどう受け止めているかを見ている。母親が「私なんかね」と言い、父親が「俺みたいになるなよ」と言う家庭では、子供は「自分はそういう人の子供だ」と刻み込まれてしまう。自己肯定感の低さは、特に近い家族に悪く作用する。だからこそ何とかしなければならないと認識することがまず大事だ、と本書は説いているという。
自己肯定感は揺れ動く:「パーフェクトヒューマン」でも凹んだ
本書のポイントとして、中田は自己肯定感には波があることを紹介する。ある程度持っている人でも、体力や環境、状況によって上下する。
中田は自分を例に出す。「あっちゃんかっこいい」と言って世に出て、武勇伝を語り、「I'm a PERFECT HUMAN」と歌った自分は、周りから「自己肯定感を少し抑えろ」と言われるほどの「自己肯定感爆発男」だと自称する。それでも凹むことは多い。「PERFECT HUMAN」で紅白歌合戦まで行ったと自尊心を高めていたときにも、先輩や同業者から「あんなの大したことない」「ネタじゃない、芸人のやることじゃない」と言われ、やはり落ち込んだという。
中田は、揺れ動くものだと認識するだけでかなり楽になると話す。たとえとして挙げるのが風邪だ。鼻水と熱が出て訳が分からないときに「風邪です」と言われると安心する。子供の頃は症状の正体が分からず、「死ぬのかな」と思うこともあった。何の症状で、どういうものなのかを知ることが大事だ、というのが中田の考えである。
総量は人それぞれだが、後天的に育てられる
自己肯定感の総量は人によって違う、と本書は述べる。中田は、自分が多く持っていることにもコンプレックスがあると打ち明ける。「なんでこんなに自分が好きなのか、イタいやつじゃないか、優しくないやつじゃないか」と思うこともあるという。一方で、総量の少ない人も「自分は馬力がない」と悲観しなくていい。自己肯定感は先天的な気質ではなく、理解して適切に育てられるものだからだ、と著者は言う。
さらに著者は、自己肯定感の低い人こそこれから輝けると述べている。人の痛みに敏感だからだ。中田は、自分のように元々総量の大きい人間は低い人の気持ちが分からず、それに悩んで今回この本を調べたのだと説明する。中田はこれを「敏感肌」にたとえる。肌の弱い人ほど湿度やケアに気を配り、優れた化粧品を作ることがある。同じように、人の気持ちに敏感な人が自己肯定感を高めていけば、弱い立場の人に寄り添ってアドバイスしたり、救ったりできる。中田は、カウンセラーやセラピストには元々ひどく苦しんでいた人が多いのではないかと語る。本書の著者自身も、両親との関係や家庭の事情から人間関係に絶望的な状況に陥り、そこから回復して人を助けられるようになった人物だという。
二つの罠「過去」と「比較」、そして自己決定感
後天的に育てる前提として、中田は自己否定に陥る二つの罠を挙げる。一つは「過去」だ。過去の出来事、トラウマ、生い立ちやルーツから「だから私はダメなんだ」と考えてしまう。もう一つは「比較」だ。似たジャンル、似た業種、似た立場の人と比べて「私なんか」と思ってしまう。
著者はこの二つについて「どうしようもない」と言い切る。過去は今の自分を形づくってきたものなので、完全に忘れることはできない。周りを見れば、自分より優れた人は必ずいる。だから「とりあえず放置してください」というのが本書の提案である。正体の分からないモヤモヤを抱え続けるのではなく、「これとこれが自分の壁だ」と認識して、いったん置いておこうと口に出す。それだけで一歩進めて、徐々に良い方向に向かうという。
中田は、過去や比較の罠にとらわれると「〜すべき」「〜せねばならない」という義務感で行動を決めてしまい、それが幸福度を下げると説明する。禁煙もダイエットも受験も恋愛も失敗したから、もう何をやってもうまくいかない、と考える必要はない。重要なのは、自分の行動を自分の気持ちで決めているという「自己決定感」だ。中田は仕事を例に挙げる。どんな企画を、どれくらいの時間でやるかを自分で決める裁量があれば幸福度は高い。どれだけやりたい仕事でも「俺の言った通りに動け」と言われれば面白くなくなる。だから自己決定感を持つためにも、過去と比較はいったん脇に置いておこう、というのが中田のまとめである。
対策は「瞬発系」と「持続系」の組み合わせで少しずつ
ここから中田は対策に移る。対策は二種類に分けられる。すぐできるが効果は比較的短い「瞬発系」と、すぐには身につかないが長く効く「持続系」だ。両方を組み合わせて、少しずつ上げていくのがポイントだという。
中田は焦りを戒める。ダイエットで「3日で70kg減らす」と言い出すようなもので、一気に上げようとしなくていい。少し減らして「頑張った」と思う、そうしたスモールステップでよく、明日から急に「パーフェクトヒューマン」になろうとしなくていい、と中田は言う。なお本書には瞬発系の対策が20個以上書かれていたが、中田はそれを4つにまとめて紹介している。
瞬発系①言葉の力:鏡の自分を褒める、根拠のない自信、両腕を上げるポーズ
中田が最も大事で、最も強く速く効くとするのが「言葉の力」だ。たとえば鏡を見たときに自分をどう思うかが、自己肯定感のバロメーターになる。寝起きに「汚い顔してんな」と思うか、「いいじゃん、今日もイケてる」と思うか。本書は、意図的にでも鏡の中の自分を褒めることを勧めている。中田は、笑顔になるとだんだん楽しい気持ちになるという議論と同じで、自分を褒めることで気持ちをコントロールできると説明する。
「根拠のない自信に意味があるのか」という疑問に対して、中田はエマソンの言葉として「最も強力な自信は根拠のない自信だ」を紹介する。中田の説明では、根拠のある自信とは実績のことで、実績は比較によって簡単に崩れる。金メダル1個の人の隣に10個取った人がいる。ミス日本の隣にミス・ワールドがいる。3位の隣に1位がいる。そうなれば自信はしぼむ。一方で『ONE PIECE』のルフィは、何の実績もないのに「海賊王に俺はなる!」と言い、その言葉が人を引きつける、と中田は例に挙げる。
ポーズも大事だと本書は書いているという。最も推奨されるのは両腕を突き上げる「やったー」のポーズだ。中田は本を読んで震えたと話す。武勇伝のネタの冒頭、「でんでんでん」のリズムでまさにこのポーズを取っていたからだ。当時の中田は高校・大学とさほど目立つ存在ではなく、実績も自信の根拠もなかった。それでも「絶対テレビに出られる、絶対芸人になれる」という根拠のない自信があり、センターマイクの前で相方の藤森慎吾の横でこのポーズを取っていたと振り返る。だから朝起きたら、まず一回喜ぼうと中田は勧める。
リフレーミング:否定語を言い換える
続いて中田が紹介するのは「リフレーミング」、つまり否定語を肯定語に言い換えることだ。本書では持続系の対策に分類されているが、即効性もあるので瞬発系として紹介したと中田は断っている。中田が挙げた言い換えは次の6つである。
- 「どうしたらいいんだ」→「なんとかなる」
- 「疲れた」→「よく頑張った」
- 「運が悪い・最悪だ」→「ラッキー」
- 「許せない」→「許す」
- 「重大なミスだ」→「大したことじゃない」
- 「もうダメだ」→「大丈夫、まだやれることはある」
それぞれに中田は場面を添える。深夜1時に「疲れた」と言いかけたら「よく頑張った」と言えば、よく眠れそうになる。乗るべき電車が目の前で出発したら「次の電車の方が空いていてラッキー」「いつもと違う道を歩けてラッキー」と言う。「許せない」と言い続ける限り許せない。キリスト教の「汝許せ」のように昔から言われていることで、お人好しになれと言っているのではなく、許した方が過去にとらわれずに前に進めるのだ、と中田は解釈する。
このうち「大したことじゃない」と「まだやれることはある」は、中田が以前から実践してきた言葉だという。きっかけは舞台での経験だ。相方のミスでネタがウケなかったとき、「お前のせいで滑った」と思っても、まず「大したことじゃない、そんなの忘れてる」と口に出す。すると怒りが下がってくる。中田はあるエピソードを語る。昼の1回目の舞台で相方がネタを大きく忘れ、怒りそうになったが「大したことじゃない」と言った。その次の2回目の舞台では、今度は中田自身がとんちんかんなことをして舞台を台無しにした。そのとき「さっき許したもんね」という気持ちもあり、怒らなくてよかったと思ったという。中田によれば、人は慣れるのが早いので、言い換えも習慣にすれば身についていく。
瞬発系②〜④:好きの力、刺激、休息
二つ目は「好きの力」だ。デスクなどのパーソナルスペースに、好きな人や家族の写真、フィギュア、コレクションなど好きなものを置く。孤軍奮闘ではなく好きなものに囲まれていると感じるだけで違うという。また、関係の良い友人に電話をするのもいい。その際は愚痴ではなく、「秋になったら北海道に旅行しない?」のような未来の予定について話す方がいいとされる。
三つ目は「刺激」だ。昨日と同じ今日、同じものを食べて同じ服で過ごすマンネリが自己肯定感を下げていくと本書は述べる。そこで勧められるのが散歩だ。歩くとセロトニンという物質が出て脳に良いとされ、同じ道ではなく寄り道をすると「昨日と違う自分」になれる。休日にだらだらせず早起きして日光を浴びること、1日5分だけ「ちょい掃除」をすることも挙げられる。年末にまとめて大掃除するより、少しずつきれいになっていく実感が刺激になる、と中田は説明する。夕方に起きて夜中までゲームをするような生活は良くない、とも付け加える。
四つ目は「休息」だ。体力が落ちると、揺れ動く自己肯定感は下がる。日付が変わる前に寝ること、疲れたら仮眠を取ることが勧められる。中田自身も仮眠を実践しており、45分ほど寝るとかなりすっきりして気分も晴れると話す。
持続系①吐き出す:15年続けている「感情だけの日記」
ここから中田は、習慣として続けることで木の幹が太くなり根が張るような「持続系」の対策に入る。最初は「吐き出す」ことで、エクスプレッシブ・ライティングと呼ばれる方法だ。ノートやパソコンのWordなどに、遠慮なしに腹が立ったこと、悩んでいること、嫌なことを全部書く。悲しみや怒りを文字にすることで外に出せる。
中田はこれを15年ほど続けているという。毎日書くと決めているわけではなく、記録としての日記でもない。モヤモヤしたときや嫌だと感じたときに書き殴り、二度と読み返さない。外に出すときれいに忘れられ、「めちゃくちゃ効く」と中田は話す。ノートに手で書きたいときとパソコンで打ちたいときがあり、両方使うのがおすすめだという。
持続系②準備する:if-thenプランニングと武勇伝の失敗
二つ目は「準備する」、if-thenプランニングだ。「もしこうなったら、こうする」というトラブル時の対処を事前に決めておく。明日のプレゼンで頭が真っ白になったら、デートで遅刻したら、店が急に閉まっていたら。ただ不安がるのではなく、ざっくり対処を決めておくだけで気が楽になる、と本書は述べる。
中田はこれも実践していたと語り、デビュー1年目の失敗を振り返る。武勇伝のネタは毎日のように新ネタを求められ、前年まで大学生だった中田は書いて覚えることに追われていた。あるとき「聞きたいか、俺の武勇伝」と勢いよく始めたところでネタが完全に飛び、止まったまま照明が暗くなって退場した。ものすごいショックだったという。その後、真っ白にならないよう必死に練習したが、それでもなる時はなると考え、なったときの段取りを作った。真っ白になったら藤森に「あっちゃんかっこ悪い」と殴ってもらい、その間に中田が「このピンチを取り戻すのが本当の武勇伝だぜ」と言って立て直す。それでも思い出せなければ「慎吾、ネタが飛んだから教えてくれ」とはっきり言い、そういうネタだと観客に思わせる。こうした芝居を用意していたのだという。
中田は自分のYouTubeでも例を挙げる。いつか動画が一度も再生されなくなる日が来たらどうしよう、と眠れなくなるなら、そのときはYouTuberを引退して別の仕事をすればいい、と自分の中で決めておけばいい。忘れ物をしたらここに相談する、怒られたらこの人に相談する、と決めておくだけでいいと中田は話す。
持続系③〜⑤:想像する、なりきる、喜ぶ
三つ目は「想像する」、未来のタイムラインを描くことだ。自己肯定感の低い人は必ず将来を不安がる。そこで1年後、3年後、5年後、そして人生の最期にどうなっているかを簡単に書いておく。自分で勝手に作るだけでいい、と中田は言う。分からないままモヤモヤし続ける時間を減らすためだ。
四つ目は「なりきる」だ。尊敬する人物、いわば「リファレンスパーソン」を一人決め、ピンチのときに「この人ならどうするか」を思い浮かべる。歴史上の人物でもよく、中田は渋沢栄一や徳川家康を例に挙げる。その人がどうピンチを切り抜けてきたかを調べておき、なりきって自分の問題に向き合う。そうすると、自分のことで手一杯な状態から視座が変わる、と中田は説明する。貯金がすべてなくなったら、信頼する人に裏切られたら、といった漠然とした不安にも、こうした人物を決めておくだけでだいぶ楽になるという。
五つ目は「喜ぶ」、スリー・グッド・シングスだ。ノートやパソコンに、その日できたこと、良かったことを3つ書く。中田は、これは自分がやっていなかったと認める。その場で試しに挙げてみせたのは、朝起きて運動できた、YouTubeの動画を今日も更新できた、自分で炊いた玄米を食べた、の3つだ。「朝起きられた」程度でもいいという。
中田は持続系の5つと自分の実践を照らし合わせる。吐き出す、準備するはやっている。想像するは今やってみた。なりきるはやっている。喜ぶはやっていなかった。
結び:習慣化と、整理できた自分の強み・弱み
中田は、大事なのは習慣化することだと締めくくる。持続系の習慣で幹を太くし、瞬発系の言葉で目の前の落ち込みに対処すれば、自己肯定感は高まっていく。後天的に育てられるのだから諦めなくていい。諦めてしまえば、行動できず、褒め言葉を喜べず、子供や周囲に悪影響を与える自分のままでいることになる、と中田は述べる。
中田自身も、この本を通して自分の強い部分とそうでない部分がだいぶ整理できたと話す。できていなかった「喜ぶ」をやってみる、「なりきる」と「想像する」をもっとやってみる、という。自分にも浮き沈みはあり、視聴者も同じだろうと認めたうえで、中田は最後に視聴者へ「今日の3つの良いこと」を挙げてみせる。この動画を見られたこと、その内容に感動できたこと、このあとぐっすり眠れること、の3つだ。
どうも中田敦彦です。さあ、今日も早速参りましょう! エクストリーム現代社会、自己肯定感編。ポジティブ。さあ、よろしくお願いします。やってまいりました。自己肯定感。現代の必須ワードと言っても過言じゃないでしょうかね。今、自己肯定感が私低いんだとか、高めたいんだなんていう話、結構聞くと思います。
というのも、この本、非常に今売れてるらしいんですね。これ見てください。『自己肯定感の教科書』。相変わらず電子書籍で読ませていただいてますけど、この自己肯定感の教科書、自己肯定感で10割決まるというお話らしいんですけども、これが一体何なんだっていう人と、よくぞこの話を、聞きたかったって人、二種類バキッと分かれると思うんですよ。
自己肯定感、考えたこともないし、俺、自分のこと好き。好きすぎて怖い。逆にもう嫌いになりたい。私、私のこと大好き。愛してる。そういう人と、もう私、全然自分のこと好きじゃない。もっとポジティブになりたい。自分のこと認めたい。でも認められない。周り見比べたら私なんてっていう人、ばっちり分かれると思う。
だけど、両方にとってものすごく重要な問題なんですよ。なんでかと言うと、自己肯定感が低いって認識してる人は、これについてしっかり学ぶことで、それを確実にアップできるということがあるらしいんですね。それプラス、これについて悩んだことがないっていう人、逆に自己肯定感が低い人を傷つけてしまったり、気持ちが理解できなかったりして困ったってことありませんか? そういうのありますよね。実は、自己肯定感について、ある人もない人も理解を深めることで、コミュニケーションが圧倒的にうまくいくんですよ。
この自己肯定感、じゃあそもそも何なの? 定義から教えてよって、この本、書いてあります。「自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられること」。これ、自分にとって受け入れられるってことですね。自分は自分であるってことで満足してますか? 自分は価値ある存在だって思えてますか? ここなんですよね。自分には価値がなくて、自分であることに全く満足してない。そう思ってるあなたは、ここに関して必ず考えなければいけない。どうしたらいいか? 低いとどうなるのか? ものすごく大変なことになっていきます。
もちろん、この言葉を聞いて、なんとなく短絡的に考えてしまった時に、自己って肯定しなきゃいけないの? 自己否定から始まる向上心ってあるじゃん、っていう方いると思いますね。俺はまだまだだ。だからもっと頑張るんだ。俺なんてまだまだだ。満足してたらダメだぞ。いいか? いかに自分が今勝っていても、調子が良くても、まだまだだと思うことで頑張るんだ。そういうマインド、もちろん素晴らしい。つまり、ネガティブ思考=悪ではないということも、ここでしっかり書かれています。
じゃあなんで自己否定は良くないの? これポイントなんですけど、いいネガティブ思考っていうのがありまして、要するに、あそこ行ったら危ないかも。私にはこれキャパオーバーだから失敗するかも、っていうマイナスなことを予測するっていうことも、人間にとってすごく大事ですよね。それが危機を察知することになったり、自分をもう1個上に行かせよう、向上しようっていう向上心につながったりするから。
だけど、それは著者曰く、大前提として自己肯定感がある人はそれができるって言うんですよ。自己肯定ができているから、まだ足りないなという自分に対して頑張ろうという適切なステップが踏めるのは、自己肯定感ありきなんですね。そもそも自己肯定感がない人がネガティブ思考に直面した時に、恐ろしいことが起きる。そういう仕組みなんですね。
自分の中、整ってますか? 整ってないのに危機とかネガティブを察知したり、受け入れたり、立ち向かわなきゃいけないですよね。そうなるとどうなるか? まず行動できなくなっちゃう。これ怖いですよね。なんかモヤモヤする。なんか不安だ。なんか怖いということで、「どうせ失敗するよ」、こうなっちゃうんですね。
何かにチャレンジしようとか、何かやってみよう、トライしてみよう。これがやっぱり人間にとって、明日に向かって奮起するポイントになってくるわけじゃないですか。そうなった時に、「ダメだよ。失敗するもん、私だよ」、こうなるわけですね。そうなった時に、やってみたいけど、私なんかがやって迷惑になったらどうしよう。やめとく。企画出すのやめとく。やめとくよ。私なんかが同窓会行ってみてご覧なさいよ。盛り下げる。逆にやめとく。友達申請したら迷惑がられるじゃん。やめとく。むしろもう私なんかにいいねつけられたら、このInstagramが汚れちゃうよね。やめとくっていうことで、もう何もかもやりたくない。
この行動できないって、いかに問題かっていうことは、ビジネス本とかいっぱい読んだことある人、分かると思うんですけど、大概のビジネスの本の結論ってこれじゃないですか。「行動しろ」。これですよね。だいたいの本ってこれで終わりません? 基本的には、動かなきゃどうしようもないんだぞっていうことをビジネス書は言うけれど、動けないんですっていう人が大半。7割、8割の人が動けないのよ。
でも、それがなぜかということに関しては、逆にそういうビジネス書の著者は理解ができない。なぜなら、そういうものを書く成功者たちは一様に自己肯定感が強いんです。だから、自己肯定感という前提がある人が書いている励ましの本だから、自己肯定感がある程度ある人には刺さるんですよ。だけど、そもそもそんなの読んだら、もう私、燃え尽きそうでしょ。もうやだっていう人は、行動ができないです。それは自己肯定感がまず低いからなんですね。
さらに、これ思い当たる節の人、ものすごく多いと思う。これ2個目。褒め言葉を喜べない。これは、むちゃくちゃこの症状の人、多いと思います。「君、すごい才能あるよ」「いやいや、もうお遊びレベル。こんなのでプロって言ったら恥ずかしいもん。やめて、やめて、やめて」っていう人いるでしょ。そういう人っていうのは、褒めた側も困らせちゃうんですよね。なんであの人、褒め言葉こんなに受け取ってくんないんだろう、っていう人いません? それが私だっていう人と、そういう人いるいるっていう人、いると思います。これも決定的なことが、この自己肯定感の足りなさなんですよ。
この、なんで行動できないの? なんで褒め言葉喜べないの? この謎っていうものが言語化されてない時、一番苦しいわけですよね。でも今、分かってきたんですよ。自己肯定感がないから、ここの症状に行き着くんです。これ、「いや、でも私のことだからほっといて。来世に期待」、そういう人も、いいって思ってるかもしれない。でも待って。これ危ないのが、実は自分が行動できない、自分が褒め言葉を喜べないで苦しんでるってだけじゃなくて、実は子供や周囲にも悪影響を及ぼしてしまうってことなんですよ。
え!? なんでか? 要するに、子供は親がどういう風に自分のことを受け止めてるかっていうことを見てるんですよ。母親が「私なんかね」っていうタイプの人、父親が「俺みたいになるなよ」っていうタイプの人の場合、そういう人の子供なんだっていうことが頭に刻み込まれるわけですよ。なので、この自己肯定感の低さっていうものは、実はものすごくネガティブに周りに、特に近い家族に作用してしまう。なので、これなんとかしなきゃいけないんだっていうことを、まず認識することが大事らしいんですね。
ポイント。これ、自己肯定感自体は波があるよっていうの。ある程度持ってるって自信のある人、いると思う。これ見てる方もね。私、結構肯定する人って思ってても、いつもじゃないんだよね。そうなんですよ。揺れ動くの。そりゃ体力とか、もちろん環境、そして状況ありますよね。
この僕ですら、こんな自己肯定感の塊みたいな僕ですら。中田、自己肯定感高そうだなと皆さんお思いだと思います。その通り。その通り。そんなやつじゃなきゃ、「あっちゃんかっこいい」という名の下に世に出てこないですよ。「聞きたいか? 俺の武勇伝」って、どこの自己肯定感ですか? 自己肯定感の塊ですよ。「俺の伝説ベスト10」とか言って、「でんでんでんででんででん」って、どの自己肯定感の塊なんだと。最たるものは「I'm a PERFECT HUMAN」ですからね。お前はもうちょっと自己肯定感収めろと。周りから、「もうちょっと鎮められませんか? あなたの自己肯定感」という、ミスター自己肯定感爆発男ですから。
この私すらですよ。やっぱりへこむこといっぱいあります。パーフェクトヒューマンの時だってね。パーフェクトヒューマンだ、紅白まで行ったんだぞ、なんて自分の自尊心高めてたけど、「いや、あんなの別に大したことねえ。面白くねえじゃん。あんなのネタじゃねえよ。芸人のやることじゃねえよ」って先輩とか同業者に言われた時、やっぱへこんだよね。「ダメなの!?」「そうなの!?」みたいな。やっぱ来るんですよ。だから調子いい時はいいけど、ダメな時はダメ。でも揺れ動くもんだよって、まず認識すること。これでだいぶ解決するんですって。
だから自己肯定感低いとか、伸びる気がしないっていう人も、この動画をまず見ようと思っただけで、だいぶ光が見えてる。この言葉に反応してるだけでまずすごい。その上で、これ低いとこうなるよとか、揺れ動くもんだよっていう客観的な情報を把握するだけで全然いいんですよ。
みんなそうでしょ。「鼻水出る。熱が出てる。うわ、これ何?」っていう時に、風邪ですって言われたらほっとするでしょ。なるほどねって。だけど、わけわかんない。子供の頃とかって、鼻水出して熱もあるんだけど、なんかわけわかんないから、外出て遊びに行っちゃったりして、「なんでこんなに辛いのかわかんない。私、死ぬのかな」みたいな、そういう時ってあるじゃないですか。だから分かること、それが何の症状でどういうもんなのか分かること、これ大事。
そして、これ認識してほしい。この自己肯定感の総量は人によって違う。そうなんです。だから僕がものすごい持ってるよっていうのも、僕もちょっとコンプレックスだったりするんですよ。俺、なんでこんな自分のこと好きなの? めちゃくちゃイタイやつじゃん。優しくないやつじゃん、俺なんてって思う時もあるわけ。だけど低い人も、私ちっちゃいの、馬力がないのって思わなくていいんだって。あってもなくても大丈夫って言うんですよ。なんで? それは後天的に育てられるからだって言うんですよ。先天的なもんじゃないんですか? 気質じゃないんですか? 性質じゃないんですか? 違います。これは理解して適切に育てることができる類いのものです。だったら聞く価値がありますというお話ですね。
育てられるんですね。逆に、この著者が言うには、この自己肯定感が低い人って、これからむちゃくちゃ輝けるよって言うんですよ。どうして? 人の痛みに敏感だからです。正直、僕みたいな元々総量がでかい人間、自己肯定感の低い人の気持ちが分からなくて悩んで、今回これ調べたわけでしょ。でも逆に、自己肯定感が元々低い人って、何を言われたら傷ついたり、どんな状況でへこんだりっていうことが分かるんですよ。人の痛みにものすごく敏感。だから敏感肌ってこと。
敏感肌だから、ここ湿度気をつけようとか、ここクリーム塗っとこうみたいな。そういうのが、敏感肌の人ほど、メイクとか化粧品とかっていうのをすごいの作る人って、元々すごい肌弱い人だったりするじゃないですか。そういう風に、元々弱いなっていう人が、人の気持ちに敏感な上で自己肯定感高めてったとしたら、弱い人の側に立ってアドバイスできたり、救うことができるんです。
世のカウンセラーとかセラピストって、実は元々すごい苦しんでたって人、多くないですか? 何を隠そう、この本の著者もめちゃくちゃ精神的に苦しんだ人らしいんですよ。ご両親との関係とか家庭の事情とか、いろんなことがあって、すっごい世間との距離感とか人間関係とかに対して、もう絶望的な状況になった。だけど、そこから積み上げてって、自分の中で回復した時に、人を助けられるようになっていったということがあるらしいんですよ。なるほどな。だから大丈夫だよ。期待していきましょう。
その上でポイント2つあります。後天的な育て方、どうしたらいいの? このポイント2つ。それは2つの罠を認識してください。どういう時に自己否定にボーンと陥っちゃうのか。これはもう2つの罠しかない。大きい2つ。それが過去と比較。思い当たる節ありません? 確かにそう。過去こういうことがあったから、私はこんなことになっている。こういうことがあった。だから私はきっとダメなんだ。そういう、いわゆるトラウマとか傷とか嫌な記憶ありますよね。だから、この過去ってのは重大なトリガーの1つ。じゃあもう1つのトリガー、それが比較です。
あの人に比べて私は、あいつに比べて私は、周りと比べて私なんか。ここですよね。常にこの過去に何かあった出来事、もしくは生い立ち、育ち、ルーツ、もしくは現在においての似ているジャンルの人、似ている業種の人、似た立場の人との比較。この2つが圧倒的に自己肯定感を阻害する大きな2つの罠になってる。
これをいきなりは解決できません。焦らないで大丈夫です。基本的にこの2つに関して、著者はこう言います。この2つ、どうしようもありません。へえ、どうしようもないんだ。過去のこと、一切なかったことにしてください。できないっすよね。だって、そのことがあってこういう道を選んで、こうやって頑張ってきたからの今があるじゃないですか。だから完全に忘れ去ることってできないんですよ。それに周りを見れば、必ず自分より優れてる、自分より輝いてる、そういう人も全然いるわけですよね。そんな中で、こういう過去とか比較、どうしようもないんだから、じゃあどうする? とりあえず放置してください。とりあえず放置してください。
まずこれを認識して、1回置いとこうって思うだけで1個進めるんですって。人間って、わけのわからないモヤモヤってずっとモヤモヤしてる。だけど、これとこれっていうものが自分の壁なんだなって認識して、1回置いとこうって思って口に出すだけで、1回放置できる。徐々にそれがいい方向に向かってくんですってね。多くの場合、この過去や比較の罠に囚われて、何々するべきとか、何々にせねばならない。「べき」とか「ねば」っていう義務感ね。そういうのに囚われて自分の行動を決定してしまう。だから行動できなくなる。こういうことが幸福度下げてくんですって。
だって私、ずっとこうだったもん。だから絶対できない。例えば、禁煙何回も失敗してるんだもん。だからもうタバコやめようなんて諦めたの。ダイエットだって失敗してるんだよ。受験だってダメだった。恋愛だってダメだった。だから私は、こんなこともあんなことも、絶対もう絶対うまくいかないもん。そうやるべきじゃないんだもんっていう風に考えなくていいよ。1回放置してください。1回放置しましょうね。
それで、自分の行動に関しては自分で決定してるよ。「べき」とか「ねば」っていう、何か過去や比較において決定されてるっていうことじゃなくて、自分の気持ちで決めたんだ。この自己決定感こそが幸福度を左右する。その仕事が楽しいかどうかって、その仕事を自分で裁量権がいろいろあるかどうか。この企画これやろう、この企画あれやろう、こういう仕事これぐらいの時間やろうって、決める裁量権がいっぱいあったら、それ幸福度高い。どんだけやりたい仕事でも、「お前これやっとけよ。あれやっとけよ。俺の言った通り動けよ」って言われたら、全く面白くなくなっちゃうっていうお話なんですよね。なので、自己決定感を持つためにも過去、比較、これは放置していこうという話ですね。
そして、じゃあこれを認識した上で対策ないんすかと。放置って言うけど対策ないんすか。お待たせしました。こちらから対策がもうバンバン出てまいりますので、こっから対策ラッシュになります。もうありがとうございます。いいから水をください。もう水ジャブジャブ行きます。バケツで被せますんで、皆さん、ぜひ選んでいただきたい。
その中で考えていただきたいのは、2つの対策方法がある。その1つが瞬発系、すぐできる。インスタントにすぐできるよっていうものと、持続系、長くやる。すぐできるけど、どっちかというと効果も言ったら短いっていうもの。だけど、すぐできないって言うけど長く効くっていうもの。どっち? どっちじゃない。実はこれを組み合わせて使うことによって、じわじわ上げていこう。ここポイント! 一気に上げないんだよ。焦らないでね。スモールステップで行こうぜ。
いきなりダイエットしようって思ってもね。ダイエットしたいって言って、「3日間で70kg減らす!」。もう死んじゃいますよっていうね。もう気が動転してるんで、落ち着いて、落ち着いて。ちょっとずつでいいじゃない。ちょっと減らす。それで、ああよかった。頑張った。ちょっと減らした。そうやって徐々に頑張っていく。それでいいんだよね。だから自己肯定感上げなきゃ、上げなきゃって言って、もう明日から爆上げして、もうパーフェクトヒューマンやってやろうかしらっていう風にやんなくていいんですよ。ゆっくり行きましょう。でも瞬発系と持続系、組み合わせるといいんだよ。じゃあ両方知っときましょう。
瞬発系対策。これは、いわゆる何かグッと起きた時の対処の方法ですね。この4つにギュッとまとめさせていただきました。この本の内容では20何個書いてあったんですけど、僕はギュッとさせていただきましたね。20何個って言われると、逆にそれを読んでるだけでもウッてなりましたからね。ギュッとまとめました。1個目はまず、これ一番大事だから最初に書きました。言葉の力。これ一番大事です。そして一番強くて早いんです。
例えばですけど、鏡を見た時の自分、それをどう思うか、もうかなりバロメーターになるんですって。パッて寝起き、鏡見て、「あれ? 汚ねえ顔してんなあ」って思う朝なのか、それとも「いいじゃん、いいじゃん。今日も結構イケてんじゃん」って思うか。どっちですか、皆さん。鏡見た時、皆さんどう思ってます? なんて言ってます? 「こんなはずじゃなかったんですけどね」って言ってるのか、それとも「いいね、いいね、今日も調子いいね」って、どっち言ってます? ここなんですね。
鏡を見た時に、意図的にでもいいから鏡の中の自分、褒めてみてくださいって言うんですよ。へえ! 「いいじゃん。今日もいい顔してるね。結構イケてるじゃん」って思う。言ってみる。それだけでも全然違いますよ。だって現に、いくら仕上がってないっていったって、自分の顔、まず愛してみましょうよっていうことなんですよ。その上で、笑顔になるとだんだん楽しい気持ちになってくるって議論、たくさんあるじゃないですか。それと同じですね。鏡の自分に対して、いいぞ、いいぞと褒めてやることで、かなり自分のマインドがコントロールされてくんですよ。
いやいや、そんな謎の自信持ってどうすんの? 意味ないじゃん。根拠がないんだもん。実績がないんだもん。違う! いいですか? これ、アメリカのエマソンって人は言ってるんですね。「最も強力な自信は、根拠のない自信だ!」。そうなの? そりゃそうよ。だって根拠のある自信って何? 実績でしょ、それって。でもその実績って、容易に比較によって打ち壊されないですか?
「金メダル1個取ってますねん」って言って、「いや、俺10個取ってますよ」って隣にいたら、しょぼーん、なりますよね。「私、ミス日本ですねん」って言ったら、「私、ミス世界ですけど」で、しょぼーん、みたいな。なるわけですよね。「3位取りました」「私1位ですよ」、しょぼーん。これなるわけです。関係ないんですよ。一番強力な自信というのは、根拠のない自信なんです。
「海賊王に俺はなる!」。なぜ? ルフィ君、なんでそれが言えるの? だってもっといっぱい、王下七武海なんていっぱい居るんだよ。海軍だってすごいんだよ。君、何の実績も上げてないよね。麦わら帽子かぶって元気にやってるだけだよね? なんで、なんで? 何の根拠があって? でも、「海賊王に俺はなる!」、これが一番強いんですよ。その言葉がみんな引きつけるわけでしょ。根拠ないけど、こいつめっちゃ自分好きじゃんと。めっちゃ自分信じてんじゃんと。それがいいんですね。
だから鏡見て褒めるとか、あとポーズも大事なんですって。一番推奨されてるポーズ、どんなポーズだと思います? 実はこういうポーズなんですよ。「やったー!」っていうのが最高なんですって。これ、両腕を突き上げろって言うんですよ。実は、これ私、本読んで震えました。武勇伝ってね。「でんでんでんででんででんでんでん、でんでんでんででんででんでんでん、でんでんでん」って言って、まずこれやるんですよ。超自己肯定ポーズ取ってたんですね。その後で武勇伝を語るっていう、とんでもない。
あの時の私、高校、大学とさほどイケてなかったわけですよ。何の自信もありませんでした。だから実績はありませんでした。しかし謎の自信があったんです。俺は絶対にテレビに出れる。俺は絶対お笑い芸人になれる。そう思ってやってるわけですね。だからセンターマイクここですからね。普通そこに「どうもー」って言って2人で立つところ、俺こうやって、藤森君、横でこうやってましたからね。すんごいポーズですよ。皆さんこうやってください。ものすごいパワー来ます。「やったー!」って言うといいんですって。だからもう朝起きただけで、1回喜びましょう。
これ大事なのが、リフレーミングっていうんですって。これは本の中では持続系対策にも入ったんですけど、瞬発系の力でもあるので、ここにちょっと並べました。実は、肯定語と否定語ってのがあります。この否定語を言い換えてください。実は言葉を言い換えることによって、圧倒的にパワーが違います。
「どうしたらいいんだよ」。言い換えましょう。翻訳してください。「なんとかなる!」。これですね。どうしたらいいんだよ。どうすんの? どうすんの? どうしてくれんの? これ、自分にも人にも言いたくなる時に、なんとかなる。なんとかなる。なんとかなる! これ、「どうしたらいい?」は「なんとかなる」に変えてください。
あと「疲れた」、これ言ってません? 疲れた、言いません? 言うよね。変えましょ。どう変える? 「よく頑張った!」。これいいよね。「今何時? 25時ってもう、てっぺん回っちゃってんじゃん。うわ、疲れ……よく頑張った!」。今日よく頑張った。よく寝れそうでしょ? いい感じで寝れそうだもんね。
運が悪い、「最悪だよ」って言いません? 「運、悪っ。最悪だよ」。これやめましょ。だって、例えば遅刻しちゃったとしましょうよ。ホームに行ったらホームの電車がバーッと行ってて、これに乗らなきゃいけなかった。運悪っ。なんで来たタイミングで出発してんのよ。バスもそうだよ。違う、「ラッキー!」。うそ、ラッキー。次の1本の方がちょっと空いてんじゃん。ラッキー。逆に、普段と違う感じの道歩けんじゃん。ラッキー! 最高! 言うだけでほっとするんですよ。言い換えればなんとかなるんですよ。
「許せない」。そう言ってたらずっと許せないんです。許す。許す。あの時あいつ、あんなこと言った。「許す」。これですね。でも、この許すって、キリスト教とかでも「汝、許せ」って言うわけじゃないですか。これはもう昔、もう紀元から言われてることなんですよ。これ一番大事なこと。なんで許すの? いい人すぎない? って思ったでしょ? その許せって聞いた時、許せないね。いい人、そんなお人好しには私はなれない。右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ、なれないって言うかもしれないけど、許した方が進めるんですよ。ずっと過去に囚われちゃうでしょ。
重大だ。重大なミスだ。どうしよう。翻訳してください。「大したことじゃない」。この2つは、僕がやってることです。このリフレーミング、言い換えっていうもの大事だって言われた時に、やってたと思うんですよ。やってた。この、くしくもやってたパターンね。やってたんです、僕。「おい、お前何してくれてんだよ。なんでこんなことミスするんだ」っていう時に、「大したことじゃない」って必ず言うようにしてます。
これいつからだったかなって思い出した時に、ネタで相方がミスした時、あるんですよ。お笑いとかでね。武勇伝やったり、漫才やいろんなことやりました。舞台で「どうもー、オリエンタルラジオです」って言って、ああしてこうしてね。そんでバン、ミスするんですよ。ミスしたせいでウケなかったりしたことがあるわけですね。そしたら舞台降りた時に、相方が「ごめんね、あそこちょっとミスっちゃった。忘れちゃった」なんて言うんですよ。お前のせいで俺滑ったんだぞ、みたいなことを思っても、まず口に出すんですよ。「大したことじゃない。大したことじゃない。忘れてる、そんなの」。言うと、そこから怒りが下がってくるんですよ。
面白いですよね。逆に言うと、僕もミスすることあるんですよ。怒んなくてよかったって。昼1発目の舞台で相方がしこたま忘れたことを、めっちゃキレそうになったけど、「大したことじゃない」って言った。その次の昼2番目の舞台で、俺が完全にもうトンチンカンなことやっちゃって、完全に台無しにしたんだけど、「ごめんな」っていう時に、さっき俺許したもんねっていうのもあるんですよね。「それ大したことじゃない」っていうの、これ大事です。
あと「もうダメだ」。もういつも思います。もうダメだよ、もう無理だ。こんなんなって、あれもこれもダメになっちゃう。もうダメだ。「大丈夫。まだやれることはある」。これ必ず言います。「無理だ。これ以上は頑張れない。もうダメ」「いや、まだやれることはある」。言ってください。言葉の力、強いです。この6つを習慣にするだけで全然いいんですって。人間って慣れるの早いんで、言葉の翻訳も慣れていきます。これ慣れていきましょう。
なんとかなる。「疲れた」、もうやめましょう。「頑張った」になりましょう。運がいいよ。なんとかなる。よく頑張ったじゃん。ラッキーだよ。許しちゃおう。大したことじゃない。まだやれることあるんだから。すごいポジティブ。言葉の力を利用して瞬発力上げましょう。
その後は好きの力もあります。好きって大事なんですよ。まず、パーソナルスペースに自分の好きなもの置いとく。デスクとかに好きなもの置いとく。例えば好きな人の写真でもいいですし、家族の写真でもいいですし、フィギュアとかでもいいですよ。コレクションでもいいですよ。パーツでいいですよ。なんかあれば、ほっと安らぐよ。ちょっとした場所でも、孤軍奮闘じゃなくて好きなものに囲まれてる。それだけでいいよ。パーソナルスペースに好きなもの置いてますか? それだけでも瞬発力違いますよ。
その上で、自分の好きな人、関係が良好な友達、電話してみましょうって。話すだけでもだいぶ気楽になるよ。その上で、話すことは愚痴じゃない方がいい。未来とかの予定とかの方がいいんですって。「最近何してる?」「何もしてないけど、お前は?」「そうだな。どこどこに買い物行こうよ」「いいね」「じゃあさ、夏越えて秋ぐらいになったら、北海道とか旅行しに行かない?」「いいね」って、言ってるだけでだいぶ気が楽になるね。それで未来の話をする。好きなもの置く。これ「好きの力」ね。
あと刺激。実は、同じ毎日ってどんどん自己肯定感下がってくるんですって。マンネリ感。昨日と変わらない今日。これが自己肯定感下げてく。確かに、昨日と今日同じもん食ってた。同じ服で過ごしてた。辛いっていうね。だから変えようって。
例えば散歩。歩くと、人はむちゃくちゃいいんですって。セロトニンっていう物質が出るんですね。歩くっていう作業が、ものすごく脳にいいらしいんですよ。ちょっと気分転換、1回歩こう。1回オフィス出て歩いてみよう。1回家出てちょっと歩いてみようね。その時に同じ道じゃなくて、ちょっと寄り道するといいよ。そしたら、なんか刺激になる。それが、あれ、昨日と違う自分。自己肯定感高まります。
あと休日だからって言ってダラダラしないで、早起きしてみるね。よし、ちょっと朝から起きてみよう。日光もものすごくいいんですって。日の光しっかり浴びよう。だから、夕方頃起きて、夜中までずっとゲームしてました。これやっぱり良くないんですよね。日光浴びて歩きましょうね。これいいですね。
あと5分でいいから掃除しようっていうんですよ。ちょい掃除。もういいの、いいの、年末に1回大掃除するからって、年末の掃除地獄すぎるっていうね。1日1回5分だけ、ちょっと掃除するだけで、少しずつ、綺麗になった、よかったな。それだけでだいぶ刺激になる。これも刺激、大事。
あと休息してますか? 結局体力が衰えちゃうと、揺れ動く肯定感、下がりますから。しっかり寝ようね。てっぺん超える前でも、シンデレラタイムでも寝よう。そして、ちょっと疲れたら仮眠にしよう。これも俺やってますね。だいたい45分とか寝れば、結構すっきりします。気分も晴れてきますね。
さらにこっからですよ。持続系対策。これ習慣。これできると強いよと。木の幹が太くなるわけです。根がばっちり張れるわけです。何か? まず吐き出せって言うんですよ。エクスプレッシブ・ライティング。感情を書けって言うんですよ。ノート1冊買う、もしくはPCでもいいよ。Wordなりなんなり立ち上げて、忖度一切なし。腹が立ったこと、悩んでること、嫌だって思ってること、全部書いちゃえって。
「うわ、あの時あんな風に言われたの、すっごい悔しかったし惨めだった。なんであんな風に言われなきゃいけないのか分からない。めちゃくちゃ腹が立つ。もう嫌だ。もう嫌だ。もう嫌だ」って、書いてやりましょうよ。悲しみや怒りを文字にすることで、吐き出すことはできますよ。
こういう作業、これ私やってるんですよ。俺、15年ぐらい日記つけてる。しかも別に毎日つけようって思ってたりしないんですね。しかも記録じゃないんですよ。僕、感情だけ出すっていうやつやってるんです。だから、モヤモヤするとか嫌だなっていう時、必ずバーッと立ち上げて、ガーッと書いて、二度と読み返さない。それ15年やってる。これめちゃくちゃ効きます。楽になるんですよ。書いて忘れるんですね。外に出すと綺麗に忘れられるので、バーッと書くんですね。これすごくおすすめ。僕、ノートも持ってますし、PCも持ってますけど、こう書きたい時と、こう打ちたい時ありますんで、両方やってるとおすすめです。
準備する。イフ・ゼン・プランニング。if、もしこうなったら、then、こうしよう。それならこうしようというプランを考える。トラブル対処を決めとくっていうんですね。例えば、どうしよう。明日プレゼンだけど、ミスしたらどうしよう? 途中で真っ白になったらどうしよう? これありますよね。明日デートだ。でもどうしようね。遅刻しちゃったらどうしよう。途中で店が急に閉まってたらどうしよう。いろんな「どうしよう」ありますよね。そういう時に、どうしよう、どうしようってただ困るんじゃなくて、不安に思うんじゃなくて、こうなったらこうしよう、こうなったらこうしようって、ざっくり決めとくだけでもだいぶ気が楽になります。これやってました。中田やってました。
実は、武勇伝のネタですね。あれも、もうミスるんですよ。早いんですよ。「あっちゃん、いつものやったげて」「聞きたいか? 俺の武勇伝」「武勇伝、武勇伝、ででんでんでんで」「なんとかかんとかなんとかで、なんとかかんとかなんとかだ。武勇伝、武勇伝、でんでんででん」。あんなの、毎日毎日ネタ変えてみてください。パニックになりますよ。普通に考えて人前に出るわけでしょ。しかも私たちデビュー1年目でした。まだ去年まで大学生だった男がですよ。人前に出てギャーなって、武勇伝、武勇伝で、もっと新ネタ、もっと新ネタ、もっと新ネタって言われて、もっともっともっとって書いて、覚えて、うわ、忘れる。忘れたんですよ、1回。
パーンと飛んで、真っ白になって。「あっちゃん、いつものやってあげて」って、「聞きたいか、俺の武勇伝」って、勢いよく始めて止まったんですよ。ピタッて。ゆっくり暗くなって、はけてったんです。ものすごいショックでした。そこから、真っ白になっちゃダメだって思い込んで一生懸命練習したけど、なる時あるよねって思った時に、なったらこうしようってのを作ったんですね。
真っ白になったら、藤森君よ、俺を「あっちゃんかっこ悪い」ってぶん殴ってくれと。そしたら、その間に俺が「このピンチを取り戻すのが本当の武勇伝だぜ」とかって、俺がかますから、そこから武勇伝やるからっていう風に芝居を作ったんですね。飛ばした時に思い出せる芝居。それでも忘れてて全然思い出せなかったら、「ちょっと待て、藤森!」とか言って、「慎吾!」とか言って、「ネタが飛んだから、ちょっと教えてくれ!」って、もうはっきり言うっていうコースも考えてましたね。「ふんふんふんふんふん。なるほど。それだ! お前は本当に頼りになるぜ! カッキーン!」みたいなね。それも、そういうネタなんだなって思わせたらいいのかなっていうことで準備してたんですね。
なので、こうなったらどうしようっていうのは、もうトラブルを決めといたらいいんですね。忘れ物したらここに相談する。これ怒られたらこの人に相談する。こうなったらこうする。決めとくだけでいいじゃないですか。
もしYouTubeが、もう1回も再生されない。「中田敦彦のYouTube大学、2019年、20年、いい感じだったけどね。でも時代が変わって、1回も再生されなくなっちゃったね」って日が来たらどうしようって寝れないんだとしたら、そういう日が来たら、もうこういう風に頑張ろうよって、自分の中で思っとくだけでいいわけですよ。そしたらYouTuber引退してさ、また違う仕事やりゃいいじゃないって、自分の中で思えるだけでいいですよね。
あと想像する、タイムライン。これ要するに将来が不安なんです。常にみんな不安なんです。この自己肯定感低い人って、必ず将来のこと不安がります。どうなるかわからない。一寸先は闇。明日知れぬ身、私。これを、1年後、3年後、5年後と、あと死ぬ時の最期。ここまでは簡単に書いとくだけでも、全然気が変わるんですって。1年後どうなってる? 1年後こういう感じの仕事してる。3年後こうしてる。5年後はこうなってる。最後はこうなってる。いいじゃない。いいじゃない。この1、3、5、最期、自分の中で勝手に作っちゃう。これだけでもすごいいいですよね。もうこれでいいんだよね。だから、分からないでモヤモヤしてないでって。みんな、自己肯定感低い人って、ずっとよくわかんないけどモヤモヤしてるのって長いから、それやるね。
あと、なりきる。これ面白いですよ。レファレンス・パーソン。なんと、尊敬する人物ならどうするかっていうのを、ピンチの時に必ず思い浮かべるようにするんですって。だから1人決めるわけよ。この人すごい人だなって。その人について調べるでしょ。この人ってピンチをこうやって切り抜けて、こういう風に頑張ってきた人だもんね。そういう想定の人を自分に1人置いとく。歴史上の人物でもいいんですよ。渋沢栄一ならこうするとか、徳川家康ならこうするとかでもいいですよね。その人になりきってみて、今の自分の問題に対処してみる。
こうすると何がいいかと言うと、視座が変わるんですって。視座って、視点の座、座るところ。自分のことで手いっぱいだけど、でも、あの偉人がこれに立ち向かったとしたら、じゃあこう言うんじゃない? よし、私こう言おう! こう言えるわけですね。でも皆さん、謎の不安ありません? 一生懸命稼いでる貯金、全部なくなったらどうしようとか、信頼してる人に裏切られて、全部いなくなったらどうしようとかって思うじゃない? そういう人を決めるだけでも、だいぶ楽になれるよね。
そして喜んでいこう。3グッドシングス。スリー、3つの。グッド、いい。things、こと。3つの、今日1日。ノート買ってください。もしくはパソコンでもいいですよ。1日3つ、できたこととか良かったことについて、しっかり書いてくんですって。これやってなかった。これ中田やってませんでした。中田、吐き出しやってます。準備やってます。想像は今しました。でもやってなかった。なりきりはします。喜ぶ、これやってなかったね。
これ何か。今日1日できたこと、なんだろうな。そうだそうだ! 運動しようって朝起きて、運動、エクササイズできた、できた。やれたよね。YouTubeの動画の更新、今日もやれたよ。もう無理かなと思ったけど、今日も更新できました。ありがとうございます。そして、そうだそうだ。健康に悪いものは食べないようにしよう。自分で玄米炊いて食べました、みたいなね。エクササイズして、動画投稿して、玄米食べた。よし、オッケー。めっちゃいいじゃん。今日もそうするんだ。よし、頑張ろう。こういう風になれるわけですね。
朝起きれたとかでもいいんだよ。朝起きれたとか、この「やったー!」を今日やった! とか、それでもいいんですよ。3つのこと喜ぶだけでも全然いいね。
これ、大事なことは習慣化すること。これによって太くなって、瞬発力によって言葉で対処することができれば、自己肯定感、高まります。
なぜ、諦めないで、諦めないで。後天的に育てられるからって。これ諦めたら、行動できない。褒め言葉を喜べない。子供や周囲に悪影響。そんな自分のままでいるのは、やっぱり嫌ですよね。そういう自分から解放されることができるよって。
たったこれだけのこと。でも、すっごく大事なこと。これを分かってるだけで、きっと明日から認められると思います。
私自身も、強い部分とそうじゃない部分、だいぶ整理できました。俺、これとこれはやれてたけど、これできてなかった。やってみよう。喜ぶ、やってみよう。なりきる、もっとやってみよう。想像、もっとしてみよう。絶対いいことになりますよ。
僕自身も、やっぱり浮き沈みありますから。皆さんもそうだと思います。でも大丈夫。皆さん、今日いいこと3つあったじゃない。だってそうでしょ? 中田敦彦の動画を見れた。その内容に感動できた。そしてこの後、ぐっすり寝ることができる。3つもいいことができてる。あなたは最高です。
ではまた!
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