HSPは病気ではなく「繊細さのグラデーション」の一端――精神科医・益田裕介が語る生きづらさとの付き合い方

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概要

「HSP」や「繊細さん」という言葉を耳にする機会が増えた。一方で、HSPは病気なのか、性格とは違うのか、といった疑問を持つ人も多い。この動画では、早稲田メンタルクリニック院長で精神科医の益田裕介が、聞き手の愛沢えみりの質問に答えている。益田の立場ははっきりしている。HSPは医学用語ではなく、繊細さという特性の分布のうち、繊細な側の端にいる人を指す呼び名にすぎない。生まれつきの部分は変わらないが、年単位で見れば人は変わり、繊細な人なりに生きやすくなれる。益田はそう語る。

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「いいことだけを言わない」という発信の姿勢

本題の前に、愛沢は前回の「大人の発達障害」回への反響に触れた。コメント欄で印象に残ったのは、「デメリットは必ずしもメリットになるわけではない」と益田が言い切った点だという。障害についてはデメリットも裏返せばメリットになると語られることが多いが、益田は、デメリットはデメリットだと伝えたほうが、いずれ本人がそれに気づいたときに苦しまずに済むと考えている。

益田によれば、YouTubeで良いことばかり言うと、外来の医師から苦情が来る。患者は動画で治ると聞いたのに、現場の医師は「これは難しい」と言わなければならない。このギャップが患者を苦しめ、医療スタッフの負担にもなる。だから動画では暗めの話をあえてしており、そのほうが患者が現場でポジティブな話を聞いたときに安心できる、と説明した。一方で、前回は愛沢がポジティブな面を引き出してくれたことが良かったとも話し、自分ももっと前向きな面を伝えなければと思った、と振り返っている。

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HSPとは「身長のようなグラデーション」の上位20%

HSPとは何かという問いに、益田はまず、ハイリー・センシティブ・パーソンの略で、日本では「繊細さん」と呼ばれる「繊細な人」のことだと答えた。日本では5人に1人と言われている。

益田は繊細さを身長にたとえる。世の中には繊細な人と鈍感な人がいるが、この二つは別々の集団ではなく、グラデーションになっている。身長が低い人は少なく、普通の人が多く、高い人はまた少なくなる。その分布の繊細な側の上位20%ほどをHSPと呼ぼう、ということだという。益田自身は「10人に1人でもいいんだけど」とも付け加えており、線の引き方は便宜的なものだという含みがある。

イメージしやすい例として、益田は小学校のクラスを挙げた。30人ほどのクラスに繊細な子が5〜6人いたことを思い浮かべると、すぐ泣いてしまう、びっくりしやすい、虫に怯えるといった子は、確かに生きづらそうだった。HSPとはその集団の中で一番繊細な人たちのことだ、と益田は言う。

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病気でも「性格」でもなく、能力のパラメーター

HSPは病気かと聞かれ、益田は病気ではなく医学用語でもないと答えた。ただし病気でなくても生きづらいことはある。ここでも身長の比喩が使われる。背が低すぎても高すぎても生きづらいように、人間は極端な位置にいると生きづらい。繊細すぎる人も鈍感すぎる人も同じで、繊細すぎる側をHSPと呼ぶ、「ただそれだけ」だという。

性格とも違うのかという問いには、精神科にはそもそも「性格」という言葉がないと説明した。いわゆる性格的なものはすべて能力として捉え、パラメーターのように考える。運動神経、勉強の出来、音楽のセンスにグラデーションがあるのと同じように、繊細さにもグラデーションがある、というのが益田の整理である。

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HSPに重なる人たち――不安症、ASD的な感覚過敏、回避、複雑性PTSD

HSPは大体生まれつきだと益田は言う。精神科で診る人たちの中では、次のような人が「HSPっぽい」と益田は考えている。

まず、社交不安症をはじめとする不安症の人たち。生まれつき不安を感じやすく、対人不安が強い。次に、発達障害の中のASD的な人たち。ASDには感覚過敏があり、細かい音を聞き分けたり、匂いを嗅ぎ分けたりする。舌が鋭く、「なんで分かるの」と思うような美食家もそうだという。益田は、がっつりASDとは言えない、その傾向がある人たちも含めている。

さらに、パーソナリティの分類でいう回避性パーソナリティや依存性パーソナリティの人、引きこもりになりやすい人、困ったときに戦うより逃げることを選びがちな人。最後に、虐待を受けて育った複雑性PTSDの人たち。子どもの頃に傷つけられているため、不安を感じやすい。

つまり、生まれつきのものもあれば、虐待やいじめによって後天的に敏感になった人もいる。それらをまとめて「全部HSP」という感じだ、と益田は述べた。ただし本人はこれを「印象的に」と前置きしており、厳密な分類として語っているわけではない。

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なぜ最近よく聞くようになったのか

HSPという言葉が広まった理由について、益田はSNSで見かけて知る人が増えたからだろうと推測する。もっと大きな流れとして、これまで性格や占いで漠然と捉えていたものを、心理学、脳科学、精神医学ではどうなのかと人々が学ぶようになった、と益田は見ている。ASDやADHDといった言葉も含め、医学用語が世の中に浸透してきた。益田は「世の中全体が賢くなってる」と表現した。

昔の人も悩んでいたが、救いを宗教や占いに求めていた。それが今は脳科学や心理学、精神医学に求められるようになった、という見立てである。

理解すれば生きやすくなるのかという愛沢の問いに、益田は「もちろん」と答える。HSPを知れば、他のHSPの人がどう生きているかを調べられ、テクニックが見つかる。「あるある」を見ることで孤独感も和らぐ。情報があるのですぐに対処法が分かる、「めちゃくちゃいい時代」だと益田は評価した。

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当てはまる特徴と、よくある誤解

チェック項目について、益田は、提案者はいろいろ言っているが、広く使われるうちに曖昧になっていると説明する。そのうえで、繊細な人、不安を感じやすい人、大きな音や匂いに敏感な人、変化に弱い人などが当てはまればHSPかな、という程度の感覚を示した。

これまでは、こうした人に「もっと明るくなれ」と言ってきた。しかし「そういう人なんだ」と分かれば、周りも受け入れやすい。背の低い人に「牛乳を飲んで大きくなれ」とは言わないのと同じだ、と益田は言う。

誤解としては、「いい子ぶっている」「嘘をついている」「大げさ」などと言われることを挙げた。益田は逆上がりのできない人や、自分のリズム感のなさを例にする。ダンスを覚えられないのに「一生懸命やれ」と言われても、分からないものは分からない。できないことはやれと言われてもできないから「かわいそう」だという。

「気にしすぎ」という言葉もつらいのではないかと愛沢が言うと、益田は「気になるんだからね」と応じ、生まれつきだから仕方がないと同意した。

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「気にしすぎ」も伝え方次第――射撃訓練のたとえ

自分も言う側になっているかもしれないと愛沢が気にすると、益田は、言ってあげなければならないこともあり、それも善意だと答えた。本人の脳内の世界と外側の世界は違う。その違いを認識することがHSPの人には大事であり、「気にしすぎだよ」をうまく伝えれば、「自分の脳内ではそうだけど、外からはそう見えるんだ」と気づき、ギャップを埋めていける、という。

ここで益田は、自衛隊にいた頃の射撃訓練を例に出した。照準を合わせて一直線になるように撃てば真ん中に当たりそうだが、実際には当たらない。照準がずれていたり、何度も撃って銃身が少し歪んでいたり、自分の目の具合でまっすぐ行かなかったりするからだ。そこで少しずらして撃つと真ん中に当たる。HSPの人も同じで、本人は真ん中を狙っている。だから「真ん中を狙うな」ではなく、「真ん中を狙っているのは分かる。少しずらすといいよ」と伝えればちょうどいいところに行く、と益田は説明した。

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共感してから、行動だけを少し変える

教え方のポイントを聞かれ、益田はまず共感することだと答えた。「気になるよね。怖いよね。でも大丈夫だから、やってみようか」。気になっているのはよく分かると伝えたうえで、少し強引にでも背中を押す。愛沢はこれに「愛を感じる」と応じ、「気にしすぎだよ」だけでは上からに聞こえると話した。

益田の原則は「脳内は否定しない、行動を少し変えてあげる」である。本人の中の世界ではそれが正しいのだから、それは認める。料理でも、自分の舌では一番おいしいと感じても、経験的に薄いと知っているから少ししょっぱめにする、ということがある。

ファッションの例もあった。「服が似合っていない」ではなく、「似合っているけど、その場所はこういう感じだからもう少しフォーマルに寄せたら」とか、「他の人はこういう格好をしてくるから、こっちのほうが全体がまとまる。自分では違和感があるかもしれないけどお願いね」と言う。愛沢はこれを「人間関係の極意」だと評した。益田も、誰もが多少は繊細な部分を持っているので、本人が感じていることは嘘ではないと認めたうえで、外側の振る舞いを少し変えてもらう、という考え方は一般的に使えるとしている。

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内側のドキドキと外側の理性――メタ認知

益田は、これが精神科の治療の基本でもあると言う。例として挙げたのは自分の飛行機嫌いだ。離陸のとき、益田は心臓がバクバクする。しかし大人なので泣くことはない。子どもならドキドキで混乱するが、大人はドキドキしていても外側の理性的な部分は落ち着いている。この内と外のギャップをコントロールするのが精神科だ、と益田は説明する。

自分でコントロールするには、メタ認知と呼ばれる、自分を俯瞰して見る能力を高めることだという。感情的になったり集中したりしているときに、ふっと我に返って外から自分を見る。会議で白熱して話していても、ふと冷静になって「みんな白熱しているな」と気づく、といった感覚である。愛沢は、自分もちょうど意識しているところだと話した。

益田は、合わせる先は「周り」というより「現実」だと言い直した。自分に見えている世界を疑う、自分が感じていることを疑う、感情に支配されない。最初に感じた直感をあまり信じない、とも表現している。

年齢とともに人は変わる

特性なら変わらないのではないかという問いに、益田は「変わってきますよ」と答えた。10代は症状が重く、周りも見えていない。20代、30代、40代と年を取るにつれて俯瞰して見る力が上がり、感情の起伏そのものが小さくなる。パワーも落ちてくるので「感じていられなくなる」と益田は笑いを交えて話した。

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診察室で「大丈夫」と言い続ける理由

益田のクリニックには不安を感じやすい人が多く来る。益田は「大体大丈夫だよ」とよく言うという。「それは起きないから」と。

最近多い相談として、益田は物価の話を紹介した。物価が上がり、不景気で給料も上がらない、自分はどうすればいいのかと聞かれたとき、益田は「みんな貧乏になるから大丈夫だよ」と答える。自分一人だけ助かろうとすると大変だが、みんな貧乏になるなら、みんなと同じものを食べればいい。肉や刺身がみんな食べられなくなるなら、自分も同じようにすればいい。そう言うと「あ、そうですか」と納得するという。

動画では詳しく言えないとしつつ、実際には一つひとつの不安について一緒に「本当にそうなのか」を考えていくとも話した。そして、本当に大丈夫でないときは自分一人ではどうしようもなく、努力してもどうにもならないので仕方がない。「最悪死ぬだけだしね」とも言う。患者は最初「最悪死ぬだけって何ですか」と驚くが、だんだん「そんなもんか」と思い始めて落ち着いてくる、と益田は語る。死んだことのない人はいない。みんな年を取って死ぬ。会社が傾けばみんな一緒に貧乏になる。自分一人だけ助かろうとすると苦しいが、みんなで一緒なら仕方がない。結局は諦めて開き直れば、何とでもなる、生きていける。益田の言う「大丈夫」には、こうした諦めも含まれている。

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「救急の1時間、内科の1日、精神科の1年」

性格や考え方は変わらないと言う人もいるが、と愛沢が問うと、益田は「急には変わんないよ」と前置きしたうえで、1〜2か月では無理でも年単位なら全然変わる、と答えた。

精神科には「救急の1時間、内科の1日、精神科の1年」という言葉があるという。救命病棟で1時間に起きる変化の激しさは、内科病棟の1日分、精神科の1年分に当たる。精神科では1年かけて変化していくので、1年ほど経つと全然違う、と益田は言う。

愛沢は、すぐ変われないと自分はダメだと思いがちだからこそ、これは伝えたいと応じた。益田は焦らなくていい、「生き延びてたら大丈夫」と繰り返した。

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向いている仕事、向いていない仕事

HSPの人に向いている仕事として、益田は細かいことに気づく裏方的な仕事を挙げた。逆に、営業や人に会う仕事など前線に出る仕事は向いていない。裏方なら何でも向いていると思う、とした上で、プロデューサー、コーディネーター、雑誌の編集者、事務の確認作業、動画編集などを例に出した。人前に出たくないがしっかり仕事をしてくれる人は重宝される、という。

営業職や、みんなの前で企画をプレゼンしなければならない仕事はきつい。チームの中で補助をする役割は合いやすい。子育てでも、一方の親が前面に出て、HSPの親が裏に回るような、バックアップや「漏れを防ぐ」役割が向いているのではないか、と益田は話した。愛沢が「仕事が合わないと思ったら変えたほうがいい」と言うと、益田も同意した。

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恋愛では「考えすぎ」が起きやすい

恋愛の悩みについて、益田はいろいろ考えすぎることを挙げた。「あの人はこう考えているのでは」と悩むが、実際は考えていない。益田は「男の人って大体がさつじゃない」と言い、相手がデートの予定を立てていないのは裏があるからではなく、何も考えていないだけだと例を出した。相手がミスをした理由も、何も考えていなかったからだという。

逆のケースもある。HSPの男性が、彼女が普段着ない服を着ているのは何か意味があるのか、暑いのに長袖なのは風邪をひいているのか、と考えてしまう。益田は「意味ないから」と答える。世間の人はそれほど何も考えていないし、その人ほど悩んでいない。一方で周りの人も、この人はとても悩むのだと分かれば、少し丁寧に伝えたほうがいい場合もある、と付け加えた。

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疲れをためない工夫と、受診の目安

疲れをためない工夫として、益田はデジタルデトックス、気にしないこと、そして開き直る訓練を挙げた。HSPの人には自責的な人が多いので、責任を下ろすことが大事だという。「自分がやらなければ」と思ったときに、「自分がやってもどうせうまくいかない」「誰がやってもうまくいかない」と準備しておけば、気にならなくなる。不安があるときに最悪を想定して諦めておく、といったテクニックもあると説明した。

受診したほうがいいケースについては、「困ったら来たらいい」と答えた。

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治療のゴールは「鈍感になること」ではない

改善や克服について、益田は大事な留保をつけている。心配性な人や繊細な人が鈍感な人になることはない。目指すのは、繊細な人なりに生きやすくなることで、「それでいい」と益田は言う。

例として挙げたのは旅行だ。繊細で疲れやすい人が、周りから「せっかく行くなら予定を詰めないともったいない」と言われても、詰め込む必要はない。ホテルでゆっくりする時間を多めに取り、それを無駄だと思わなくなる。益田はそういうものが治療だと言う。

ただし、「私はこうなんだ」と堂々と主張すると角が立つ。HSPの人はそもそも堂々と言えない。だから「皆さんの言うことは正しいです。でも私はこれでいいんです」というように断る。直さなければ、他人に合わせなければと思うと苦しいが、自分はこういう人生なんだと思えば案外楽しく生きられる、と益田は語った。

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悩みは年代ごとに形を変えて続く

誰でも何らかの特徴があるのかという大きな質問に、益田は、特徴や特性は誰にでもあり、なくても人は悩む、と答えた。10代は好かれたい、化粧が上手になりたい、サッカーが上手くなりたいと悩む。40代になれば別の悩みがあり、50代は親の介護や思春期の子どもの問題、70代、80代になれば健康や腰痛の悩みがある。問題が出て、困りながら解決すると、また問題が出る。それを繰り返して人生が終わる、「ただそれだけ」だと益田は言う。

だから悩みすぎず、現実的な問題を一つずつ解決していくほうがいい。益田はここで骨格のたとえを使う。骨格によって似合う服があり、身長によってファッションが変わるのと同じで、「私はHSPだからこういう人生なんだ」と思えばいい。若いうちはもっと背が高ければと思うが、だんだん仕方ないと思うようになる。その受け入れが「早い方が得」で、そのほうが人生を楽しめる、と益田は述べた。

愛沢は、骨格なら受け入れられるのに、心のことになると「気持ちの問題でどうにかなるのでは」「自分が良くないのでは」と思ってしまうのはなぜかと問うた。益田は、目に見えないからだと答える。環境や立場で少し変わるので期待してしまう。宝くじや競馬が冷静に考えれば当たらないのに当たる気がするのと同じで、心は複雑なのでごまかされやすい。冷静に考えれば分かる、と益田は言う。

そのうえで、嫌でも受け入れることが大事だと続けた。株価が下がっているときは「上がるかもしれない」と思いたくなるが、損切りをしたほうがいい。自分についても早めに損切りしたほうがいい。自分も他人も変えられないのだから、効率よくやったほうがいい、というのが益田の考えである。

大雑把に捉えれば十分に使える

心を正確に捉えようとすると難しいが、大雑把に捉えるのは簡単だ、と益田は言う。天気予報で天気を正確に当てるのは難しいが、夏が来たら暑いことは分かる。同じように、自分がだいたいHSP寄りだと分かれば、「不動産の営業はきつそうだからやめておこう」といった判断に使える。

最後に、SNSでさまざまな言葉が出回る時代について、益田は改めて、調べられることで自分の位置を客観的に知り、それに合わせて生きられるようになったと評価した。ただし今の若者には、自分の将来が見えてしまうことで逆に苦しいという面もある、と益田は認めている。それでも、だいたいの位置を押さえてきちんと計画を立てればいい、というのが益田の結論だった。