精神科医・益田裕介氏が語る大人の発達障害:「努力しても変えられない部分」とどう付き合うか
lumily精神科医の益田裕介氏(早稲田メンタルクリニック院長)をゲストに、MCの愛沢えみり氏が「大人の発達障害」の基礎を尋ねた対談である。愛沢氏は冒頭で、自分自身にも気になるところがあるが深くは理解できていないと話す。益田氏は発達障害を「脳の生まれつきの特性」と位置づけ、本人を変えようとするよりも、特性が欠点に見えない場所を探すことが大事だと繰り返した。話はADHDとASDの違いから受診の目安、うつとの関係、生き方の考え方にまで及んだ。
転校、自衛隊、2600万円の返済を経た経歴
益田氏は1984年生まれで、子どもの頃は2年ごとに転校していた。そのたびに友達がいなくなり、目立つといじめられそうになったため、友達づくりに苦労したという。益田氏は自分にも「発達障害っぽいところ」があると話す。ADHD的な傾向があり、感情的になりすぎることもあった。転校生なのに悪目立ちしていじめられかける、それをどう逃れるかという子ども時代で、中学時代は少し暗かったと振り返る。
その後、自衛隊の医学部である防衛医大に進んだ。自衛隊に入ればうまくいくかと思ったが、集団行動がまったく合わなかった。なんとか進級して卒業したものの、自衛隊をクビになるのではないかと思うほど苦労したという。学生時代を含めて13〜14年在籍し、最後は自分のキャリアを考えて退職した。義務年限は9年だったが7年ほどで辞めたため、2600万円を支払う必要があった。貯金が約1600万円あり、残り約1000万円は親の退職金を借りて払った。その後アルバイトをしながら親に返済し、2018年に開業した。2019年からYouTubeを始め、2022年からはオンラインの患者会や家族会も運営している。
現在は診察とYouTubeの撮影、患者会の運営が中心だ。患者会は患者同士が集まって愚痴を言い合う場で、「全然お金にならない」と益田氏は笑う。最近はリワークのプロデュースも始めた。うつで休職した人がいきなり職場に戻るのは大変なので、復職前に半年ほど模擬職場で訓練する取り組みである。
「精神科を選ぶ人は病んでいる」
愛沢氏が、こうした活動はご自身の体験から来ているのかと尋ねると、益田氏は「そうだと思いますよ」と答えた。精神科を選ぶ医師は病んでいて、苦労したことがない人はやらない、というのが益田氏の見方である。
具体例として益田氏が挙げたのは学生時代の失恋だ。大学生のとき彼女と別れたのがつらすぎて、泣いたり怒ったりと本当にひどかった。寮生活なのに泣いていて情けなかったという。愛沢氏は、精神科の医師にも当事者に近い人が多いと聞いて安心したと応じ、病院に行くハードルが高い人にとっても共感してもらいやすいのではないかと話した。
発達障害とは「頑張ってもできないこと」がある状態
発達障害とは何かという問いに、益田氏はまず「他の人が当たり前にできることが、どんなに努力してもできない」状態だと説明した。そうした経験がない人も多いが、一部の人にはある。忘れ物をするな、チェックしろと言われて頑張っても、できない。怠けているわけではないのに遅刻してしまう。これが発達障害だという。
頑張ってもできない理由について、益田氏は「心は脳だから」と説明する。心は脳が生み出した現象で、脳の機能の問題だから、できる人もいればできない人もいる。益田氏は自分がダンスが苦手だという例を出し、運動神経や歌のうまさ、算数ができるかどうかと同じく、生まれつきの部分が大きいと話した。どんなに頑張っても当たり前のことができないのは生まれつきの問題で、それを脳の機能の一部の「障害」と呼ぶこともできるし、「劣性」と呼ぶこともできる、という立場だ。
益田氏は、こうした特性の評価は環境によって変わるとも説明した。太りやすい人や筋肉がつきやすい人は、原始時代なら他の人より長生きしやすく、よい性質だった。どれだけ食べても太れない人は、原始時代なら不利な性質になる。発達障害もこれと似ていて、たとえばADHDの人は衝動的で好奇心が強く、新しい場所へ出ていくので、時代によっては社長などに向いている。そういう人ばかりでは困るが、一定数は必要だという。
「治すべきか」は左利きに近い
愛沢氏が、病気というより特徴の一つと考えると近いのか、治した方がいいのかと尋ねると、益田氏は左利きにたとえた。社会の中では右利きに合わせた方が便利だが、根本的には治らない。それでも不便なので、右手も使いながら慣らしていく。発達障害との付き合い方もそれに近いと益田氏は説明した。愛沢氏は「不便」という言葉が分かりやすいと受け止めた。
子どもの発達障害と大人の発達障害
大人と子どもの発達障害は別物かという質問に、益田氏は「一緒です」と答えた。子どもの頃の特性がそのまま大人まで続いたものが、大人の発達障害だという。
ただし、子どもの頃に指摘された特性が大人になっても必ず残るとは限らない。益田氏によれば、子どもは能力のデコボコを抱えながら成長する。風船がふくらむように、すべての能力が均等に伸びるわけではない。親は、ここはできるのになぜここはできないのかと悩みがちだが、大人に近づくにつれて丸くなっていく。そのため、子どもの頃に発達障害と言われても、大人になってデコボコが残っているかどうかは別の問題になる。愛沢氏は自分の子どものことも気になると話し、子どもの発達障害については改めて別のテーマで聞くことになった。
ADHD:「毎日お祭りに行っている」タイプ
益田氏はADHDとASDの違いを「能力のデコボコ」として説明した。ADHDは集中を続けるのが苦手な人で、すぐ気がそれる、注意散漫になる、あちこちに行ってしまう、一つのことを続けられずに飽きてしまう、といった特徴がある。起業家や社長に多く、常にスマホをいじって新しいものを買い、「失敗だった」「買わなきゃよかった」と言うような人がADHDらしい、と益田氏は例を挙げた。衝動性が高いので感情も衝動的に出やすく、急に泣いたり怒ったりする。多くの人はそもそも感情がそこまで衝動的には出ない、と益田氏は話す。
益田氏はADHDらしさを「わーっとお祭りだ」という感覚にたとえた。愛沢氏が、自分にとってはその「お祭りタイプ」が普通だったと話すと、益田氏は、周りにADHD的な人が集まっていたのかもしれないと応じた。他の人にとってお祭りは週末だけのもので、金曜に飲み会があっても何日も連続では行かない。ADHDの人は毎日お祭りを歩き回っているので、周りもみんなそうだと思ってしまう、という説明である。愛沢氏はこの時点で自分がどのタイプか分かってきたと話した。
ASD:「学者タイプ」と注意の偏り
ASDについて益田氏は、ADHDとは逆の「学者タイプ」だと説明した。一つのことに集中するオタク気質で、分かりやすい例は鉄道オタクだという。電車の音を聞いたり時刻表を見たりするだけで何線か分かる、というように、何かを極めている。
その反面、他のことはほとんど知らず、注意が偏る。相手の気持ちがよく分からないのも、見えていないというより関心がそもそもないためだと益田氏は説明する。電車は大好きなのに服装には関心がない、自分の関心事は深く考えるのに相手のことは考えない、といった形で表れるという。
受診する人の多くは「うつ状態」で来る
どの程度なら気にすべきか、受診や治療が必要なのはどんなときかという問いに、益田氏は実際の診療の様子から答えた。精神科に来る患者は、たいていうつ状態で来る。怒られすぎて元気がなくなった、夫婦喧嘩が多くて落ち込んでいる、といった理由で受診するが、うつになった原因をたどると発達障害だと益田氏は考えている。
益田氏の説明では、精神科の病気はストレスが溜まった結果として出てくる。心の病気は、脳が疲労によって衰弱した状態である。お酒を飲みすぎて肝臓が弱るのや、筋肉を使いすぎて筋肉痛になるのと同じで、脳も使いすぎてプレッシャーをかけすぎると炎症が起き、へたってうつになる。そのため、うつを良くしながら、ストレスの原因である発達特性のケアもする必要がある。愛沢氏は、ADHDだからまずいと単独で心配するより、うつなど大きな問題が出たときに受診するという順序なのだと受け止め、益田氏も同意した。
特性は長所でもあり、「ガチ勢」は強い
益田氏は、特性は個性であり、よい面もあると強調した。強く集中できる人は学者として成功できるし、あちこちに注意が向いてお祭りを回っている人は営業マンとして成功することもある。普通の人はお祭りがあったら2〜3日休みたいと感じるが、それはつまらないから行こうと言える人もいる。それは長所でもあり欠点でもある性質で、そこをうまく合う場所にはめてあげることが大事だという。愛沢氏が、自分の特性に向き合ったうえで仕事を選ぶと伸びるということかと確認すると、益田氏は「環境も選ぶ」と付け加えた。
愛沢氏は、ネット上のADHDチェックリストが一人歩きしている印象があると指摘した。何個当てはまったらADHDかも、と書かれていても、その先がない。益田氏は、当てはまること自体はまずくないと答え、むしろそれくらいの特性がないと勝負には負けてしまうと話した。普通の人が頑張ってお祭りに参加するより、お祭り好きの人の方が強い。せっかくJRに入ったのだから電車を勉強しようという人より、もともとの鉄道好きの方が勝てる。勝負事はそういうものだと思ってうまくやればいい、というのが益田氏の考えだ。
特性が目立たず発達障害ではないと言われた人については、普通に生きればいいと益田氏は言う。長所を見つけるには、いろいろな人に意見を聞いて自分の能力を知ること、子ども時代に何が好きだったか、何に興味があったかを振り返ることを挙げた。加えて世の中のニーズも考える。たとえば今ならAIや量子コンピューターに取り組めば、10〜20年続けた先でその道のひとかどの人物になれる。そうやって選んでいけばいい、と益田氏は話した。
能力は遺伝子レベルで決まる部分が大きい、だから割り切る
益田氏は、多くの人は生まれたときはみな平等で努力次第で変わると思っているが、実際には生まれたときに大体決まっていることが多いと語った。遺伝子レベルで決まる部分が大きく、成長の仕方や教育の影響もあるにはあるが、それほど大きくはないという見方である。今はインターネットもあり、勉強についてはみんな平等に機会があるため差がつきにくく、才能の差が出てしまう。その後は職場環境でも変わるが、基本的には才能や運、つまり遺伝子レベルで決まってしまう、と益田氏は話した。
愛沢氏が「残酷じゃないですか」「どうしたらいいですか」と問うと、益田氏は「なんとかならない」と割り切って生きればいいと答えた。続けて、お金持ちだからといって幸せとは限らないと話す。親しくしている美容外科医は非常に裕福だが、一緒にいるときに特別な高級料理を食べるわけではなく、意外と関係ない。成功と幸せはあまり関係がないというのが益田氏の考えだ。悩まずに、ある程度あきらめつつ、自分なりに楽しいことをしていれば、今の時代に餓死することはない。運が良ければ成功するので、そのときはラッキーくらいに思っておけばいい。成功は人生にとってそれほど大事なものでもない、と言うと失礼かもしれないが、と益田氏は付け加えた。
欠点が欠点に見えない場所へ行く
この議論の結論として益田氏が示したのが、「欠点が欠点と見えない場所に行けばいい」という考え方だ。例に挙げたのは益田氏自身である。ヘラヘラしてYouTubeで喋っている今の姿は、自衛隊にいたら欠点でしかない。余計なことをパッパと喋り、決められたことをせず自由に話していれば、自衛隊ではいじめられる。しかしYouTuberの世界では、それがむしろ長所になる。そうしたことをうまく割り切っていくことが大事だと益田氏は話した。
愛沢氏が、こうしたことは言いづらい内容ではないかと言うと、益田氏は、医師は最後の一言を言う立場だと答えた。「あなたはもう働けません」「うつだから休みましょう」「あなたは発達障害だからこれは苦手だと思う」といった最後の決定打を言うのが自分の役割であり、自分が言わなければ誰が言うのか、と益田氏は話す。言われた側はショックを受けることもあるが、そういう役割だという。
うつは「止まれ」のサイン
愛沢氏が、うつになってしまうのも仕方のないことなのかと尋ねると、益田氏は、うつになったことは一つのサインだと答えた。うつや不安にならないことを目指すのではなく、なったのだから働き方を見直そう、と考える。ストレスの原因になっている問題があってうつになっているのだから、うつそのものではなく、原因の側を切り替えようということだ。
益田氏は、50代になると体がついていかなくなり、出世をあきらめることがあるとも話した。もう少し頑張りたいと思った矢先にうつになり、それを神様の「止まれ」のサインだと受け止めて、働く時間を見直す人もいるという。愛沢氏は、うつにならない方法やうつの人との付き合い方を考えるとネガティブな感情になりがちだが、「サインだから原因を考えればいい」というのはシンプルだと受け止めた。
益田氏は、人は苦手なことをあえて選びがちだとも話した。自身も集団生活がうまくいかなかったのに、20年以上前に自衛隊を選んだ。自分と真逆のものを目指したので当然うまくいかず、生き方を変えることになった。そのままうまくいく人もいれば、180度方向転換する人もいる。違ったら方向を変えればよく、人には適応力があると益田氏は語った。
薬は「補助」、周囲の理解は得られないこともある
自分がADHDだと分かった場合について、益田氏は、困っていなければそれでよく、仕方ないと思える程度のものだと話した。一方で、周囲の人が怒ってきたときに「自分はADHDだから忘れ物をするんです」と説明しても、「言い訳するな」と怒られることもある。周りが理解してくれたらいいと思いながら、生き方を探っていくことになる。
改善策として薬もあり、飲むと忘れ物が減ることもある。ただし100%良くなるわけではなく、あくまで補助で「ちょっと下駄を履かせてもらう」程度だと益田氏は説明する。完治は目指さなくていいし、そもそも目指せない。周囲の理解を求めたり、生き方を変えたりすることの方が大事だという。
理解してもらうコツを問われると、益田氏は「難しい」と答えた。心の問題は目に見えないので、理解できない人が一定数いる。親なのに理解してくれない、パートナーなのに理解してくれない、ということはよくある。理解してもらえないこともあり、それが悲しいというのが「精神科の真実」だと益田氏は語った。そもそも関心を持たない人もいる。だからこそ、苦手なところを避けて生きやすいところを目指す。理解してくれる人とは付き合い、理解してくれない人とはほどほどに付き合う。そうしたしたたかさも必要だという。当事者同士なら理解し合えても、まったく違う考えの人を100%理解するのは難しいので、「しょうがない」と思うことも大事だと益田氏は話す。愛沢氏は、精神科医に「しょうがない」と言われると安心感があると応じた。
戦う相手を見極め、自分をはめていく
益田氏は、カウンセリングなどで良くなっていくケースもあると話した。視聴者は20〜30代が多いので「こいつ何を言っているんだ」と思うかもしれないが、いろいろ叩かれながら「そうだな」と受け入れていくと、戦うべき相手を見極める目がついてきて、生きやすくなるという。日本には福祉も多くある。かなわない相手と戦ってもうまくいかないので、別の方向で戦う、ということだ。
これは自分の問題であり、周囲の問題でもある。自分がどういう特性なのかを理解したうえで、相手や社会を知る。ここなら勝てる、ここなら問題なさそうだという場所を探し、自分をはめていく作業だと益田氏は説明した。自衛隊で出世を目指してもうまくいかないのは合っていないからで、組織の側も「お前は違うだろう」となり、組織とぶつかれば個人が負ける。しかし別の場所なら「その個性いいじゃん」となることもよくある、と益田氏は話す。
合う場所は「奇跡みたいに」見つかる
そうした場所は、一人で悩んでいると分からない。受診したり、当事者同士で情報をシェアしたりすると、案外見つかるという。益田氏によれば、見つかり方は奇跡のようなものが多い。益田氏自身、子どもの頃は学芸会で前に出るタイプでもなく、人前で話すこともなかった。なぜYouTubeで成功したのかよく分からないが、そうした「奇跡みたいなこと」はなぜか見つかるのだと話す。
愛沢氏も、人前に出るのが苦手で集団行動も苦手だったのに、人前に出る仕事を選び、そこに楽しさややりがいを感じていると共感した。社長業でも、思っていたのとは違うところでうまくいくことの連続だという。益田氏は、奇跡のような出会いは意外とあり、臨床の実感では1年に1回くらいはやってくると話した。
ただし最初からうまくいくわけではない。周りにどんな人がいるのか、生い立ちはどうだったのか、趣味は何かを考えて、ここかなと選んでみる。難しかったら次へ行き、それも無理なら別の場所へ行く。そうしてたまたまいい人に出会い、振り返ると奇跡のようだったと分かる。その奇跡のようなことは誰にでも起きている、と益田氏は語った。悩まずにいろいろ試し、へこたれずに「仕方ない」と思ってやっていればいい。益田氏はその姿勢を「ネガティブだけどポジティブ」と表現し、「なんとかなるだろう」と思っておけばいいと話した。
受診のメリット:手帳、障害年金、低い費用
診断を受けるべきかどうかについて、益田氏は制度面のメリットを挙げた。精神障害者手帳は初診から半年経つと取得でき、公共交通機関の運賃が半額になるなどの割引がある。手帳を持つと税の控除で税金が少し安くなり、手取りが増える。障害者雇用の枠もある。そのために受診するのもよいと益田氏は話す。また、初診から1年半経つと障害年金を申請でき、月に数万円を受け取れることもある。生活の足しになり、障害年金を受け取りながら普通に働いている人も多いという。福祉や医療につながると得をすることが結構あるので、生きづらさを感じている人はつながるといい、というのが益田氏の勧めだ。
受診のハードルについて、益田氏は「低いよ」と答えた。来院者は男女も職業もさまざまで、精神科の初診料はそれほど高くなく、初診でも1500円程度だという。数千円で医師に相談でき、自立支援医療を使えば500円ほどで専門家と話せる。医師が直接対応できない問題でも、弁護士や保健所など次の行き先を教えてもらえることがある。チェックリストに当てはまっても特に困っていなければそのままでいいし、20〜30代でうまくいっていても40〜50代でまた悩むことがあるので、そのときに行ってみればいいと益田氏は話した。
結論:自分を変えるより、生きやすい場所を探す
対談の最後に愛沢氏は、「このままでいいんだ」と思えたことが率直な感想だと話した。益田氏は、そのままでいいから場所を変えてあげることが大事だと応じた。人間は基本的に変えられず、自分も変えられない。だから自分を変えようとするより、医療などいろいろなものに手伝ってもらいながら、生きやすい場所で生きる方がいいというのが益田氏の結論である。自己理解と周囲の環境を考え、はまる場所を探す。1年に1回くらいはラッキーがあると信じて、「なんとかなる、餓死もしない」と構えておけばいい、と益田氏は締めくくった。
よく耳にするのがADHD、あとASD。これはどういった違いがありますか?
頑張ってるけどできないみたいな。怠けてるわけじゃないのに遅刻しちゃうみたいな。これが発達。だから結局、頑張ってもできないのは心が脳だからなんですね。生まれた時にはみんな平等で努力次第で変わると思ってるんだけど、生まれた時に大体決まってることが多いんだね。遺伝子レベルで決まってることが多くて、あんまり教育の影響ってそんなにないっていうこと。基本的には変えられないんで、人間ってなかなか。だから、なんとかならないなと割り切って生きればいいという。
なるほど。欠点が欠点と見えない場所に行けばいいんですよ。
じゃあ、自分がどういう特徴、特性があるかを向き合った上で、仕事とか選ぶと割と伸びるっていうこと。
うん。他のところだったら別に、この個性いいじゃんみたいなこと結構あるから。脳が疲労によって衰弱してるからになる。うつになったっていうのは一つのサインでもあるので、苦手なところを避けて生きやすいところを目指すっていうのが結構大事で。成功ってあんま関係なくて、関係……なるほど。
こんにちは。愛沢えみりです。lumilyではキャリア、妊娠、出産、お金、美容、育児などの情報を対談形式でお届けするYouTubeチャンネルとなっております。専門家の意見や体験談を交えながら、視聴者の皆様と共に学んでいきましょうというチャンネルです。今回は、大人に見られる発達障害について伺いたいと思います。ゲストは益田裕介さんになります。どうぞよろしくお願いいたします。
益田先生っていう呼び方でいいですか? 益田先生。YouTubeチャンネルが70万人。すごい。先生、イケメンでした。
私のスタッフもすごいYouTube見ていて、気になってる話題。私もこの発達障害、気になってはいたんですよ、実は自分の中で。なので今日は、気になってはいるけどあんまり深くは知らない、ほとんど理解できてないので、基礎から教えていただけたらなと思っております。よろしくお願いいたします。簡単に益田先生の自己紹介をお願いします。
僕は1984年生まれの、今年42になる感じで、元々転校生だったんですよ。2年ごとに転校していて、結構友達作りに苦労したというか。毎回毎回友達がいなくなるから、いじめられそうになったりとか、目立つとそういうので苦労してたと。僕自身も発達障害っぽいところがあって、ADHDっぽかったりとか、感情的になりすぎちゃったりとか。
あるんですか? そう、そう。だから転校生のくせに悪目立ちするとか、そうするといじめられちゃうじゃないですか。そこを逃れなきゃいけないなみたいな感じの子供時代で、中学時代ちょっと暗くて。それで色々あって、防衛医大っていう自衛隊の医学部に入って、自衛隊入ったらうまくいくかなと思ったら全然うまくいかなくて、集団行動が全然合わなくて。自衛隊の医学部だったんだけど、なんとか進級して卒業して、自衛隊にクビになるんじゃないかみたいな。悪いことしたらすぐ怒られるんで、自衛隊。
それで苦労して、6年目か7年目にやめるんですよ、自衛隊。だから延べ、学生時代合わせたら13年、14年いたんですけど、最後はちょっと自分のキャリアのこと考えて、自衛隊をやめさせていただいて。その時に義務年が9年、本当はあるんだけれど、7年ぐらいでやめちゃったんで、2600万払わなきゃいけなくて。
そんなのあるんですか? 多いですか? 少ないですか? びっくりしました。
2600万払わなきゃいけなくて、1600万ぐらいは貯金してたんですけど、1000万、親の退職金があったんで借りて、2600万払ってやめて。なんとかバイトとかしながら1000万親に返して、その後に2018年に開業して、2019年からYouTubeやって、オンラインの患者会とか家族会とかを2022年にやって、今に至るという。
先生が集団行動が苦手とか、意外だったかもしれないです。でも経歴は結構、面白いって言ったらあれですけれど、ありそうでないというか。そこからメンタルクリニックの院長。今、メインは診察がメインなんですか?
そう。診察して、YouTube撮って、患者会っていうのをやってて、患者さん同士が集まって愚痴を言い合うみたいな。全然お金にならないんですけど、そういうのやったりとか。あとはリワークっていうのを最近始めて、うつで休職した人たちがすぐ職場に戻るのは大変なんで、職場に戻る前に半年間とか、ちょっと模擬職場で訓練するみたいなことするんですよ。そういうのをプロデュースしたりみたいなことして。そんなお金になりません。
もう人助けですね。YouTubeもそうですけれども、多分あの動画で救われた方、本当たくさんいらっしゃると思うので。ちょっとご自身の体験からも来てるのかなと思ったりもしたんですけど。
そうだと思いますよ。やっぱり精神科を選ぶ人は病んでます。だから苦労したことない人はやらないんですよ。
でも安心しますね。精神科の先生って、病院に行きづらいっていうのも多いんじゃないかと思ってしまって。まさか実体験がある方が多いなんて思ってなかった。
そう、そんな感じ。じゃあ、共感してもらいやすいのかもしれない。病院に行くっていうのが、なかなかハードルが高かったりするので。
こんな感じですよ。だって僕なんて、大学生の時に彼女と別れた時に、もう嫌すぎて泣いたり、怒りすぎて、本当にひどかったもんね。でも寮生活なのに、うちうち泣いたりとか言ってるから、もうすごい情けなかった。
それは感情が出てしまうって。人よりも特徴があるっていうことですか?
特徴があって、当時はね。今もそうっちゃそうなのかもしれないけど、そんな話もありますよ。
でもやっぱり、こうやって聞くと可愛いなって思う部分もありますよね。これをどう捉えるかってところだと思うので。でもそれで言うと、私も結構ちょっと自分自身のことで気になることはあるので。そもそもこの発達障害って、今、耳にすることは増えたと思うんですけれども、今回のテーマ、大人の発達障害なんですけれども、発達障害とは何かっていうところを、改めて教えていただいてもいいですか?
他の人が当たり前にできるのに、自分はできないんです。どんな努力してもできないことってあります? 皆さんありますよね、動画の向こう側の視聴者の皆さん。でもやっぱり、ない人が多いです。
ない人が多いんですか?
だけど一部の人はあるんですね。僕もそうだったんだけど、みんなと同じことやれって言われても、どんなに頑張ってもできない。これが発達障害なんです。ちゃんと忘れ物するなよとか、チェックしろよって言われても、頑張ってるけどできないみたいな。遅刻とかも、怠けてるわけじゃないのに遅刻しちゃうみたいな。これが発達。だから結局、頑張ってもできないのは、心が脳だからなんですね。だから脳の……心、脳が……脳。心って脳が生み出した現象だね。
脳みその問題だから、できる人もいればできない人も。運動神経とかって、僕ダンス下手なんです。ダンスできないんです、全然。できます、ダンス?
できないです。できない方が多くて、ちょっと嬉しいんですけども。
それも運動神経、歌がうまいとかも、元々生まれつきのものじゃないですか。そんな感じ、分かりますか? だから運動神経いい人っていうのは生まれつきいいみたいな。算数できる人は生まれつきできる。そんな感じで、生まれつきのものってやっぱ大きいのよね。
どんなに頑張ってもできない。当たり前に人ができることができない。これはやっぱり生まれつきの問題で、これが脳の機能の一部の障害って言っちゃ障害だし、劣性って言っちゃ劣性だし。いっぱいあるんだよね。例えば太りやすい人とか、筋肉つきやすい人。これは別に原始時代だったら、いい本能なんです。太りやすい人って、他の人に比べて長生きしやすいと。でも、どんなに食べても太れない人っていたりして、そういうのは原始時代だと劣性の……。だから発達障害も、そういうのと似てて。
じゃあ、時代の捉え方によっても変わってきますね。
そう。時代によってはADHDの人って社長とかには向いてて、新しいところに行くから。
新しいところに行くっていうのは? 衝動的に好奇心が強くて、どっか行っちゃう。そういうこと。どっか行っちゃう、ふらっと。笑っちゃいけないかもしれないですけど、自分だと思ってしまって。
そう。そういう人ってたくさんいたら困るんだけど、一定数は必要で。そういう脳の障害というか、個性というか、そういうのが発達障害なんですよね。分かりやすく言うと。
分かりやすいです。発達障害とか病気って言われるとあれですけれども、特徴の一つっていう方が近いですか? 特徴の一つなんですけど、直した方がいい、直さない方がいいも、また考え方っていうことですか、そうなると。
難しくて、左利きの人みたいなもので、直した方がいいんだけど、治らないというか。でも不便だから右手を使いながらやるとか、左手でパスもしたら大変なもん。だから、慣らすみたいな。
不便っていう言葉、分かりやすいです。そんな感じでやってるって感じです。なるほど。ちょっと見えてき……分かります。ありがとうございます。
ちなみに、発達障害でも大人の発達障害と子供の発達障害はまた別ものですか?
いや、一緒です。一緒なんですね。そう。個性というか、そういうもんなんで、子供の時にあったやつがそのまま大人に持ってくると、大人の発達。
ということは、子供の時に出てると、大人になっても出るっていうことですか? とも限らないですか?
そう。子供の発達障害って、子供ってそもそも成長する時にデコボコしながら成長していくんですよ。風船がプーッと膨らむみたいに、全ての能力が平等に成長していくってことはなくて。今から子育てされるから分かると思う。うちの子、ここはできるのに、なんでここできないんだろうとかってすごい悩むんですけど、だんだん大人になってくると丸く近づいてくる。子供の時はデコボコしてるんだけどね。だから子供の時に発達障害って言われても、大人になってそのデコボコが残ってるかどうかはまた。
風船になって、綺麗になってる可能性もある。今回、大人のあれなんです。ちょっと子供がいて気になったんですけど、そんなに気にする必要ないってことですか?
うん。その……言いがいい? 言いがいい? じゃあ、ちょっとこれまた別のテーマでお話伺います。また発達の途中で変わってきたりもしますしね。そう。分かりました。ありがとうございます。
よく耳にするのがADHD、あとASD。これはどういった違いがあります?
これは能力のデコボコって言うんですけど、ADHDとか発達障害って、デコボコしてるよということ。ADHDっていうのは、集中力を続けるのが苦手な人なんですよ。だから、すぐ気が向いちゃったり、飽きちゃったりとか、注意散漫だとか、元気だとか、色んなところ行っちゃうとか。一つのところを継続するのが苦手だったり、飽きたりとか。それがADHDって人ですね。
社長さんに結構多いの、起業家とか。常にわちゃわちゃやったりとか、常にスマホいじって新しいもの買ったりして、間違いだとか言ったりとか、買わなきゃよかったとか。そういうのがADHDって感じですよね。衝動的にバッてやって、衝動性が高いから感情も衝動的に出ちゃう。わーって泣いちゃったり、うーっと怒ったりとか。それがADHDっていう。
確かに大体の人は抑えますもんね、感情も。
抑えるし、そもそもそんなに衝動的に感情も出ないんだよね、普通の人は。そうなんですね。そうね。わーってなっちゃう、うわー、お祭りだみたいな、この感じがADHDらしさなんですよね。
私の普通がちょっと違ってたので、司会としてうまくできるか分からないんですけど、私がお祭りだタイプが割と普通だったので。
だからADHDの人が多く集まってたのかもしれないですね。周りがみんな同じような感じ。あとは、でも他の人は週末だけお祭りなだけだって、毎日お祭りじゃないとか。ADHDの人って、お祭り歩き回ってる。
毎日お祭り。そう。毎日お祭りあるところに行ってるから、周りもみんなそうだと思ってるけど。他の人は別に、金曜日飲み会があった。日連続でそんなに行かないと。
大体もう、この時点の説明で分かってきました、自分がどういうタイプなのかっていうの。そんな感じです。ありがとうございます。ASDはまた違いますか?
ASDは今度、逆に学者タイプみたいな感じです。一つのことに集中する、もうオタクみたいな。鉄道オタクが分かりやすいんですけど、もう鉄道のことは何でも知ってるみたいな。電車の音とか聞いても分かるし、ダイヤ見ても何とか線だって分かるとか。
いらっしゃいますね、そういう方。
ASDはそういう感じ。だから何かについて極めてるというか。逆に言うと他のこと何も知らなくて、注意の偏りというか。だから相手のこともよく分からないんだよね。
見えてないってことですか? 見えてなかったり、関心がなかったり。関心がそもそもない。
そんな感じ。だから電車のことすごい好きなのに、洋服はあんまり関心がないみたいな。代々の気持ちのことはよく考えてるのに、この人、その結局も考えない。
そう。なるほど。でもいますね。いる。それが割とASDの特徴。すごい分かりやすい。ありがとうございます。実際に診断っていうのは、病院に行かないとされないわけですよね。
確かに今のお話聞いても、そうかなみたいな、そうっぽいな。それぐらいだと、そんなに気にする必要はないんですか? どこら辺で気にした方がいいのか、診察するべきなのか、治療が必要なのかっていう。
実際は精神科に来る患者さんは、大体うつ状態で来ることが多いんですよ。怒られすぎて元気がなくなってるとか、夫婦喧嘩が多くて落ち込んでいて、うつだなとか、調子悪いなと思って来ることが多くて。だけど、うつになった原因はやっぱり発達だと思うんですよね。だから精神科の病気って、ストレスとかが溜まってきて、その結果病気が出るんですよ。だから心は、脳が疲労によって衰弱してるからになる。お酒飲みすぎて肝臓が弱ってるから……になると一緒で、脳が使いすぎると筋肉痛になるじゃない、炎症みたいな。
だから脳も使いすぎると、プレッシャー与えすぎると、脳に炎症が起きて、へっちゃってうつになる。だから、うつで来る。だけど原因は、このストレスが溜まった原因は発達だと。だから、うつを良くしながらこっちのケアもしなきゃいけないっていうのを考えると。
この発達障害だけで気にするっていう考えは、また違うってことですね。ここの。そうっちゃそうなんだ。そうなのかなって、ポジティブに捉えてしまいました。何かそこから問題、うつだったり大きな問題があった時、おそらく病院に行ったりとか、自分の中の悩みになるっていうところだと思うので、一概にADHDだからやばいとか、どうしようとかっていうのではなさそうです。
そう。だからそれも一つ、個性だから。個性。それがいいこともあるからね。すごく集中するから学者として成功できるし、色んなところに気が向いて、色々お祭り回ってるから営業マンとして成功する人もいるし。
お祭り回ってる。私、回ってるタイプ。毎日お祭りタイプです。
そう。だから普通はって言うとちょっと失礼だけど、普通は疲れるのよ。お祭りがあったら、ちょっと2、3日休みたいなって感じだけど、そんなんつまんないじゃん、むしろ行こうよみたいな人は、長所であり欠点であり、個性というかね。だからそこをうまくはめてあげるというわけです。
じゃあ、自分がどういう特徴、特性があるかを向き合った上で、仕事とか選ぶと割と伸びるっていう。環境も選ぶ。一概にこのADHD、発達障害が悪いってわけではなさそうです。もちろん、そうだね。
でも、そこ一人歩きしてるイメージあります。このチェックリストとかよくあるじゃないですか。ADHDチェック、あなたは何個当てはまる、何個以上の人はADHDかもみたいな。確かにそこまでしか書いてないかな。当てはまったら病院に行きなさいとかではないんですけども、そうなると、ちょっとまずいのかなみたいな。
まずくはなくて。まずくなさそう。全然まずくなくて、むしろそれぐらいのものがないと、やっぱり負けちゃうよね。普通の人が頑張ってお祭りに参加しようっていうよりは、お祭り好きな人の方が強いわけですよ、分野によっては。頑張って普通の人が電車を好きになろうとか、せっかくJRに入ったんだから勉強するんだっていうよりは、元々ガチオタの方が勝てるというか、勝負事は。だから、そういうもんだと思ってうまくやるといいんですよね。
ありがとうございます。逆に、その特徴があるって、ある意味分かりやすいなとポジティブに思ったんですけど、ないパターン、特徴がないパターン、発達障害じゃないって言われる。じゃないっていうのは、ポジティブに捉えていいってことですね。
普通の人だから、普通に生きて。普通に、それを何か自分の中で長所を出そうと思うと、どういうふうにしたらいいんですか?
色んな人に聞いてみたりとか、何が向いてるかなとかを人の意見を聞いて自分の能力は分かるし、あとは中高時代、どういうことが好きだったのか、興味があるのかとか。あとはニーズだよね、世間のニーズ。今だとAIとかやってれば、10年、20年やって、それ一角の人になるわけだし。量子コンピューターとか、そういう感じで選んでいくってこと。
リサーチして。だから、どっちがいいとかはないですね、そう考えると。
どっちかがいいとかはなくて、結局、心は脳なんですよね。脳みそで決まってるので、多くの人は人間っていうのは生まれた時にはみんな平等で努力次第で変わると思ってるんだけど、生まれた時に大体決まってることが多いんだよね。遺伝子レベルで決まってることが多くて、あとはどういう成長をするかとか、どういう教育を与えるかっていうのもあるんだけど、あんまり教育の影響ってそんなにないっていうことか。
先生、残酷じゃないですか、これ? でもそれが事実っていうことですよね。
そう。多少はあるけれども、基本的にはやっぱり今って、勉強に関して言ったらみんな平等に勉強できてるじゃない。昔と違ってインターネットもあるし。だから差はつきにくくて、才能の差で出ちゃうし。あとは、その後のことは職場の環境とかによって変わってくるけれども、基本的に才能とか運で、運というか遺伝子レベルで決まっちゃうんで。
先生、どうしたらいいですか、それは。努力でなんとかなるわ……。だから、なんとかならないなと割り切って生きればいいという。なるほど。
これを見てる方とかに対して失礼かもしれないけど、めっちゃ金持ちだからって、めっちゃ幸せってわけじゃないじゃないですか。意外と食べるもの、みんな一緒じゃないですか? マック食べたりしてるわけですよ。マック食べないかもしれないですけど、美容で。
僕、ミキヤ先生っていう、美容外科の高須さんの息子さんですね。ミキヤさんと仲いいけど、別に高級料理食べないし、ミキヤ先生の方がめっちゃ金持ちだけど、一緒にいる時、別に関係ないもんね。だから意外と関係ないんですよ。そう、成功ってあんま関係なくて、幸せ、関係ない。
なるほど。その努力っていうのではなく、割と遺伝子の状態で決まってるから、悩まない方がいいって。
悩まずに諦めつつ、自分なりに楽しいことやってれば、別に餓死しないから、今。そうですね。運が良ければ成功するし、ラッキーぐらいに思っといて。でもそんなの、人生にとって大事なもんでもないと言ったら、ちょっと失礼かもしれない。
いやいや。でもそういうもんです。もう考え直させられる回ですね。でもそういうことですよね。
欠点が欠点と見えない場所に行けばいいんですよ。僕だってこんなの、ヘラヘラしててYouTubeで喋ってるって、これ自衛隊にいたら欠点でしかないから。
辛かったですか? そう。だっていじめられちゃうからね。お前は余計なこと言って、すぐパッパパパパ喋ってと。決められたことせずに、何自由に喋ってんだって話になって、自衛隊では欠点なんだけど、YouTuberの世界ではむしろ長所というかね。なるほど。だから、そういうのをうまく割り切ってやっていくのが結構大事かなと思いますね。
ありがとうございます。これ、でもすごい深いですね。どう生きるかっていうところに繋がって。だいぶ、これ救われる方も多いと思いますし、確かにそんなもんだっていう生き方、素敵ですね。なかなか、でもこれ言いづらいとも思うんですよね。
まあね。僕、お医者さんなんで、最後の一言を言う立場なんで。あなたはもう働けませんよとか、うつだから休みましょうよと、あなたは発達だから多分苦手だよとか、最後の肩たたきが僕なんですよ。だから僕が言わなかったら誰が言うんだって話。
本当に救われると思います。救われるか、ガーンと来ちゃいますけど、そういう役割ですね。私も救われた部分がありまして、今の会話で。確かに、そんなもんだなっていう。
そう。特徴の一つ。でもちょっと思ったのが、うつになってしまうっていうのは、また生きにくかったり辛いことだと思うんですけども、ちょっとテーマとずれるかもしれないんですけど、うつになってしまうのは、もうこれもしょうがないんですか?
色々ありますけど、うつになったっていうのは一つのサインでもあるので、うつにならないとか、不安にならないことを目指すんじゃなくて、なったんだからちょっと働き方見直そうよと。今、この問題があってストレスが溜まってうつになってるわけですよね。だからこっちに注目するんじゃなくて、うつになったっていうのは一つのサインだから、ってことはこっちを切り替えようということなんですよ。えみりさん若いから、若いから分からないと思いますけど。若いって言うとあれだな。あれかもしれないけど、ちょっと失礼かもしれないですけど、でも結構そういうのあるんですよ。
50代とかになってくると、体がついていかなくなって出世を諦めるとか。もうちょっと頑張りたいけどって思った時に、うつになってしまった時に、これが神様が言った、これが止まれのサインだなみたいな。だから、ちょっと働く時間見直そうかなとかっていうことなんですよね。
すごい素敵ですね。本当ですか? うつにならないようにどうしたらいいんだろうとか、うつ病の方とどう付き合ったらいいんだろうとか、ちょっとしたネガティブな感情ってあると思うんですけれども、うつになった時に、それはサインだから原因を考えればいいって、すごくシンプルだなと思って。
そう。それで変えたら、別にもう餓死しないですから、今。今の世の中、餓死もしないですし。だから、なんとか探していけば、幸せに暮らしていける方法はあると。その中の一つの原因として、発達障害っていうのがあることもある。
そう。僕の場合だったら、やっぱり苦手なことを人は選びがちで、僕も集団生活うまくいかなかったから、20年以上前の話ですけど、自衛隊を選んでるわけですよね。自分と真逆のものを目指して。だから当然うまくいかなくて、返り討ちにあって、生き方を変えることになるんですけど、そういうもんなんですよね。そのままうまくいくこともあれば、90度、180度変える人って全然いるんで、そういうもんかなと思いますけど。
確かに。だからこそ、もうたくさんの方に見られてると思うんですけど、この言葉がたくさん届いてほしいですね。
そうですね。あとは運なんで。あとは運、餓死はしない。餓死もしないし、違ったら方向転換する。適応性がありますからね。これ、ありがとうございます。
発達障害だからって気にするっていうことが、そんなにないような感じもするんですけど、どうなんですか? 実際、自分がADHDだってなった場合、そんなに困ってなければそれはそれでいいし、仕方ないなと思う。そういう程度っていうことですか?
うん。あとは周りの人が怒ってきた時に、悲しいなとか、理解してもらえないなと思って、自分はADHDだから忘れ物するんですよって言ったら、言い訳するなって怒られることもあるし、そういう感じなんですよね。でもそういうもんであるっていうことなんだけど、周りの人も理解してくれたらいいなとか思いながら、生き方を探るというかね。
探りながら、薬だったり改善はあるんですか?
薬を飲んだりすると、忘れ物が減ったりとかもするんだけど。あるんですね。一応あるんだけど、100%良くなるとかではないんで、あくまで補助なんで、ちょっと下駄を履かせてもらうくらいなんで。周囲の理解を求めたりとか、生き方を変えてみたりとかね、そういうのが大事ですけど。
完全に治るのは目指さなくていいんですか? 目指さなくていいし、目指せないし。目指せない。周りにどう理解してもらうかとか、なかなか理解してもらえないですけどね。
理解してもらうポイントとかあるんですか?
これは難しくて、基本的に心の問題って目に見えないものだから、理解できない人たちが一定数いるんですよね。だから自分の親なんだけど理解してもらえないとか、パートナーなんだけど理解してくれないっていうのはよくあること。理解してくれないこともあるから悲しいっていうのが精神科の真実なんですけど、どうしようもないから。
でもそうですよね。もうそこが世の中の真実ってところですね。
そう。関心もないしね。だからその中で、うまく避けながら生きるというか、苦手なところを避けて生きやすいところを目指すっていうのが結構大事で。みんなは理解してくれないけど、理解してくれる人いるんで。だから理解してくれる人と付き合ったりとか、理解してくれない人とはほどほどに付き合ったりとか、そういうしたたかさも必要だったりしますけど。
避けていって、自分守っていく。無理に理解してもらおうとするのは難しいですし、自分が当事者なら理解はできるけど、やっぱり全く別の考えの人をなかなか100%理解するのは難しいので。だからしょうがないなと思いつつ、この精神科の先生にしょうがないっていう言葉を言われると、やっぱり安心感ありますよ。安心感あります。救われます。しょうがないんですよね。そう。しょうがない。
でも、カウンセリング、うつになったとしてもカウンセリング行かれて、良くなっていくっていうケースもあるんですよね?
もちろん良くなっていくっていうか、多分これを見てる人たちはまだ若い。確か視聴者さんが20代とか30代が多いから、こいつ何言ってんだって思ってると思いますけど。でも色々叩かれながらも、そうだなってなっていくというか。受け入れていくと、今度は戦うべき相手を見極める目がついてくると、生きやすいんですよね。日本って福祉もいっぱいあるし、敵わないところと戦ったらうまくいかないから、こっち側と戦おうとか、そういうことなんですよね。
自分ですね。結構自分の問題、自分がどうするか。
そう。自分の問題でもあるし、周囲の問題でもあるから、自分はこういう特性である、自己理解をした上で相手を知るというか、社会を知って、ここだったら勝てるなと、ここだったら問題なさそうだなっていうのを探し、はめていく作業。
いうことなんですね。だから僕が最初にいた時に、自分はこういう人間なのに、自衛隊で出世してやる、絶対うまくいかないよ。合ってないからね。自衛隊側も、お前は違うだろうみたいな感じになって、ぶつかったら、それは組織とぶつかったら負けちゃうわけですよ。でもそうじゃなくて、他のところだったら別に、あの個性いいじゃんみたいになることも結構あるから。
そういうもんだと。そう。それが多分、一人で悩んでると分からないんで、行ったりとか、当事者の人たち同士で情報をシェアしたりすると、案外見つかるんですよ。見つかる時って結構、奇跡みたいな見つかり方で。僕もたまたまYouTubeうまくいってるんですけど、子供の頃から別に学芸会で前に出るタイプでもなければ、人前で喋ることもなかったんですよ。なんでYouTubeで成功したかよく分からないんだけど。でもその奇跡みたいっていうのは、なぜか見つかるんですよね。思いません?
分かります。まさかここにたどり着くとは。私も本当、人前とか出るの苦手で、それこそもちろん集団行動も苦手だったのに、割と人前に出る仕事を選んで、そこが楽しかった、やりがい感じたりとか。
社長業の中で、ここがうまくいったんだとか、最初からここでこう行くと思ったら、ここだったみたいなことないですか?
あります。もうその連続です。なさそうで、奇跡みたいな出会いって意外とあるんですよ。だから諦めずに、奇跡って来るのかなと思ってたら、意外と来ますよね。1年に1回ぐらい来るみたいな。1年に1回ぐらい来る。こんな奇跡が、みたいな。そういう感じですね、臨床っていうのは。
じゃあ、もうあんまり期待もせずに、自分のストレスなく、合う場所を探していく。そう。発達障害っていうのもそうですけど、どう生きていくかみたいなところ。発達障害だけを考えるっていうのが、そもそもちょっと違うと言いますか。自己理解をするっていうところがまず大事。
精神科はそうですね。だから発達も一つの個性だから、周りにどんな人がいるのかとか、生い立ちはどうだったのかとか、好きな趣味は何なのかとか、考えて、ここかなみたいな。でも最初からうまくいくことはなくて、ここが難しかったらこっち行ってみよう、こっちが無理だったらこっち行ってみよう。そしたらたまたまいい人に出会ったから、こっちだったと。そういうことがあって、振り返ってみると奇跡みたいなんだけれども、その奇跡みたいなのが誰にでも起きてるというか。
それは、すごい今悩んでる方も、その奇跡が必ずあるから、そんなに悩まない方がいいっていうこと。
そう。悩まずに色々やってみて、へこたれずに仕方ないなと思ってやってたら。こんなもんだなって。そう。絶対うまくいくんですけど。
ポジティブに考えようとする気持ちは大事ですね。そう。ネガティブだけどポジティブ。ネガティブだけど、ネガティブですね。思いながら、でもなんとかなるだろう。そう、なんとかなるだろう。そういう感じですよね。
分かりますし、ここの話ってあんまり教えてもらえないですね。多分本当に現実だと思うんですけど、結構綺麗に世の中には入ってきたりするじゃないですか。綺麗なことだったり、もっと大げさに恐れの情報として入ってきてしまったりとか。
そんな感じですね。これ、大丈夫か分からない。いや、すごい伝わりました。自己理解をするっていうところ。そうだね。ありがとうございます。診断を受けた方がいいかっていうのも、そのあれですもんね。別に基準はなくて、自分で困ったら診断を受けるだろうしっていう考えですか?
受けた方がいい人とかは、例えば精神障害者手帳っていうのがあって、初診から半年経つともらえるんですけど。それがあると公共交通機関、例えば電車代が半額になるとか、安くなるとか。あと手帳を取ると控除って言って、税金がちょっと安くなるんですよ。だから手取りがちょっと増えたりとか、あとは障害者雇用があったりとか、色々あるんで。そういうのを取るために受診するのも大事だし、いいと思うし。
初診から1年半経つと、障害年金っていうのをもらえるんです。申請してもらえることもあるんで、そうすると月に数万円もらえることもあるから、それが生活の足しになることもあって。だから障害年金取りながら普通の仕事してる人も多い。とりあえず福祉とか医療にかかると、得することって結構あるんで、生きづらい人は繋がるといいと思いますね。
気楽にこれは受けに行っていいんですか、診察は? もちろん受けに来てよくて。やっぱりそこのハードル、高く感じてしまうんですよね。ハードル低いよ。低いんですか? もう今終わり。どんな方が多いんですか? もう幅広いですか?
幅広く色んな人来て、色々相談して。女性、男性、もう職業もバラバラですか? バラバラだし。だから精神科の受診ってそんなに高くないんで、再診とかでも1500円とかなんですよ。だから数千円でお医者さんに相談できるし、何かあったら役立つから。月1500円ね。自立支援とか取ったら500円ぐらいなんで、500円で専門家と喋れるから、いいんじゃないか。
多分救われると思います。一人悩んでも、なかなか解決策出なかったり、不安になったりすると思う。
そう。だからやっぱり、お医者さんとか色々繋がると、これは僕じゃ相談できないけど弁護士さんに行ってみたらとか、僕じゃ相談できないから保健所行ってみたらとか、次の行き先を教えてくれることもあるので、そういう感じなんですよ。
悩んでる方は普通に行けば、でも行ってる方多いと思うので、相談、気楽に。当てはまったからといって、特に問題がなければそのままでいいや。
そう、そのままでいいし。また20代とか30代はうまくいっても、40代とか50代の時にまた悩む時もあるから、じゃあ行ってみようかなと、いいしね。
分かりました。ちょっと私も個性だと受け止めて、ちょっと最大の個性だなと思いました。ありがとうございます。なかなか事実みたいなところを聞ける機会って少ないと思うので、このままでいいんだなっていうのが、まず今日の率直な感想です。みんなもそのままでいいっていうところありますよ。
そう。そのままでいいから、場所を変えてあげるのが大事。だから基本的には変えられないんで、人間ってなかなか。自分も変えられないんで、自分を変えようとするよりは、福祉とか色んなものに手伝ってもらいながら、生きやすい場所で生きるのがいいと思いますね。
自己理解と周りの環境を考えていく。そう、はまるところを探して。はまるところを探して、1年に1回ぐらいはラッキーがある。そう。あるから。そう思って信じる。生きやすいですね、確かに。そう。なんとかなるからね。なんとかなる。餓死もしないし。
ありがとうございました。すごい本質的な部分を学べた気がします。発達障害とはどんな感じっていうお話なのかなと思いきや、すごく深い、どう生きるかみたいな捉え方。自分の人生をどう生きていくべきなのかっていうところまで、すごく深く考えさせられる回だったので、ありがとうございます。先生、お忙しいと思うんですけど、また是非お時間あれば出演してください。
はい。すごく分かりやすい動画、もう何本ぐらい出されてるんですか? もうめっちゃ出してますよ。めちゃくちゃ出されてますよね。そう、多分たくさん。
すごく分かりやすいので、是非先生の動画もご視聴ください。ということで、本日のゲスト、益田裕介先生でした。ありがとうございました。
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