無印良品の夏服を着て採点する:パンツ4本とトップス4型のレビュー

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概要

ファッション系YouTuberのGenjiが、無印良品で購入したメンズ(一部レディース)の夏物を実際に着て評価していく。店舗が混んでいてじっくり試着できないまま買ったため、この動画で改めて着ながら、大人のメンズファッションに本当に使えるのか、そこそこなのかを判断するという趣旨だ。話者の立場ははっきりしている。着飾ることを目指すのではなく、「最低限のラインをクリアしたい」という需要に対して、無印は有力な選択肢になりうるというものだ。

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前提になるコーディネートの考え方

パンツの比較をしやすくするため、話者はWYMの2,200円のクロップドフィットTシャツを着て撮影を始める。丈が短めで長すぎず、普通のオーバーサイズに飽きた人に向くという。

話者によれば、夏のメンズはシンプルなクロップドTにワイド気味のパンツを合わせ、ブレスレット、腕時計、首元から少し見えるネックレスを足し、派手なスニーカーではなくフォーマルな靴や黒いスニーカーを合わせれば最低限は成立する。これが超おしゃれかといえばそうではないと話者自身が認めている。それでも、作り込みたいのではなく最低限を押さえたい人には、名前どおり主張の少ない無印は「最高」だと述べる。ここからはこのTシャツを軸に、パンツを履き替えていく。

洗いざらしデニムイージーパンツ(2,990円・M):89点

話者は、デニムと聞くとユニクロのようにオンスが高くタフな生地を想像するだろうと前置きする。そのうえで、このパンツは軽く、イージーパンツのように楽に履けて、デニムなのに涼しいと紹介する。LIDNMのヴィンテージデニムと方向性は近いが、シルエットはかなり細い。高級感についての話者の感想は「価格相応」だった。

ベルトループがあり、裾幅がもう少し広ければ普段からヘビロテしたかもしれないという。キーフックを付けてコーディネートが無難になりすぎないようにする、前だけタックインするといった工夫も提案している。ウエストをジャストで履いたMサイズは、革靴に合わせるとクッションがかなり溜まるほど丈が長い。ウエストを上げてようやくノークッションで履けるという。

細いことが即ダメなわけではない、というのが話者の見方だ。ここ最近はワイドパンツが多かったが、プラダの2027年SSコレクションではほとんどが細身のラインだったと例に挙げる。LIDNMのダークネイビーのスエードジャケット(完売)のような長袖と合わせる場合は、これくらい細いほうがバランスが取れるという。昨年までは太いパンツでワイドを作ることが新鮮だったが、その先を行くI(アイ)ラインのシルエットで、秋に向けて清涼感のあるパンツがほしい人には向くと話者は考えている。

一方で、夏に細いパンツが難しい理由も説明している。コーディネートはVライン、Iライン、Aラインのどれかにシルエットを振ると良いが、夏のIラインはファッションに関心のない人でも自然にそうなってしまう形だという。「この人はシルエットのバランスを分かって組んでいる」と感じさせることがおしゃれに見える条件なので、夏のTシャツに太くないパンツを合わせるのは難しい。それでも一周回って新鮮なシルエットであり、素材は綿100%で涼しく、素肌に直接履いても快適だと評価する。辛口めのレビューになったと本人も言いつつ、全身黒のコーディネートが好きだという理由で89点をつけた。

涼感タックストレートパンツ(4,990円・L):95点

話者がもともと気になっていたパンツだ。話者によれば無印のメンズパンツは細身が多く、レディースは太めが多い。そのなかで珍しく太いメンズのパンツが出ており、しかもMUJI Laboではない通常ラインだったことに注目した。

サイズはあえて1つ上のLを選んだ。無印のターゲットは服好きよりも、安心して履けるシルエットを求める層なので、太いといってもそこまで太くはしていないだろうと予想したからだ。結果は狙い通りで、黒Tに黒パンツを合わせてタックインし、腰元にゴールドを見せ、Llifeのダークブラウンの革靴(完売)を合わせたスタイルを「玄人感がある」と評価している。

薄い生地ゆえのデメリットは認めている。埃が付きやすく、高級感を求めるべきパンツではない。ただ多少のストレッチ感があり、涼しく軽く、肌触りも良いという。話者は、自然なシワ感を良いと捉えられる感性があれば、リネンのパンツや、どこかのドメスティックブランドのパンツを履いているように見えるだろうと述べる。

評価は95点。ただし、もしZOZOTOWNで売られていたら「素材が安っぽい」と星1や星2のレビューが付くかもしれないとも言う。理想の素材と実際の素材のギャップが大きいパンツだという認識だ。そのうえで、シワが残るテロテロ、シャカシャカした質感を一周回って良いと感じる服好きもいるだろうと話している。

乾きやすいワンタックワイドパンツ(4,990円・M):70点

次は、よりきれいな方向に振ったウール見えするパンツだ。ポリエステルとレーヨンが主体で、ポリウレタンも6%入っている。これがこのシルエットでメンズとして出ていることを、話者は「無印のパンツが優秀になってきた」例として紹介した。

ただ、実際に履いた評価は控えめだった。ファッションYouTuberを10年続けてユニクロ、GU、無印の服を数多く紹介してきた話者から見ると、すでに持っている人が多そうなほどオーソドックスなパンツだという。悪くはなく、むしろ褒められやすいパンツで伸縮性もあるが、驚きや新鮮味はあまりない。生地が柔らかすぎて形が湾曲しがちな点も気にしていた。素材感は完全に夏向きではなく、秋や春を見越したアイテムだという。売りの「乾きやすさ」も、大きなプラス点ではないと率直に述べている。

比較対象として挙げたのが、ZOZOTOWNやWYMで5,940円程度で買える、色やディテールにこだわったパンツだ。このパンツの素材は、服好きなら「まあ、あるよね」と感じる質感だという。話者によれば、WYMのスラックスはよく見る素材をなるべく作らないようにしており、それが多くの人に愛用されている理由だという。点数は、話者自身の基準では70点。これからファッションを始める人にとっては90点くらいだが、チャンネルを長く見ている人はわざわざ買わなくていいと判断した。

ムラ糸チノタックワイドパンツ 股下長め(3,990円・M):今回いちばんのおすすめ

撮影日を変えて、話者は7月末に発売予定のシルク100%のTシャツと、再生産のリクエストが多いというドスキンのスラックスを合わせた服装で登場する。シンプルな組み合わせでも、素材とシルエットが良ければ様になる。そんなアイテムが無印にもあるのかを確かめるのが、このパンツだ。

これはレディースのアイテムだ。175cm・59kgの話者がMサイズを履き、ベルトなしで履けるほどウエストに余裕がある。普通なら1サイズ上げてもよいところだが、Mでもメンズが履けるサイズ感だという。チノ素材でありながらレディースならではのきれいな形で、スラックスのように履ける。話者は昔から「単体でカジュアルときれいめが中和されたアイテムは使いやすい」と話しており、このパンツはまさにそのタイプで、上にきれいめを乗せてもカジュアルを乗せても成立する。

色はダークグレーにほのかなブラウンが混じったもので、ポリレーヨンのパンツが「よく見る素材感」だったのに対し、こちらはメンズでもユニクロC、ユニクロU、ユニクロ:Cでも見かけないタイプだと話者は評価する。4,000円程度のプチプラでも個性があり、しかも派手になりすぎない点を評価している。

もう1色のアイボリーも試し、むしろこちらのほうが好きかもしれないという。畳みジワはまだ強いが、履くほど取れてストンと落ちるシルエットになるそうだ。話者の振り返りでは、4〜5年前にメンズで白スラックスが流行ったときは、きれいなスラックス型が気分だった。しかし年齢を重ねて白いボトムを履くなかで、カジュアルでタフな素材や、シワ感のあるナチュラルなリネン系の白のほうが使いやすくなったという。撥水系のラフなアウターにも、LIDNMの長袖シャツにも合わせてみせ、大人が持っていて損はない万能なボトムだと述べた。

欠点としては、ウエストが大きいこと、175cmでMを履いてワンクッション溜まるため160cm台の人は裾上げが必要なことを挙げ、条件がそろいにくいパンツだと断っている。それでも、今回のパンツの中では途中で紹介した黒のタックストレートも推しつつ、「正直いちばんのおすすめ」はこのパンツのこの色味だと結論づけた。

天竺編みクルーネック半袖Tシャツ(990円)

動画が長くなったため、トップスは着ながら手短に紹介される。990円の半袖Tシャツは薄手で軽く、首元の作りなども値段相応なため、白や黒だと値段なりに見えてしまうと話者は考えた。そこで選んだのがレンガ色だ。黒に落ち着きがちな中で挑戦的な色であり、白いパンツとも相性が良いという。

Mサイズは肩が少し落ち、肘が隠れない程度の袖で、着丈はやや長い。ジャストすぎたくないがオーバーサイズにも飽きた、という今の気分にちょうどいいサイズ感だと評価している。袖をまくってタックインし、前半で紹介した「一周回っていい」黒のパンツと合わせ、約5,000円と1,000円で計約6,000円のコーディネートとして見せた。

ほかにダークネイビー、ダークグレーのボーダー、スモーキーブラウン、ライトグリーンも購入した。色や柄の印象から逆算してサイズを変えており、スモーキーブラウンはM、別の1枚はXLで買ったという。5着買っても約5,000円なので、Tシャツの「味変」をしたい人に勧めている。色物を選んだ背景として、話者はオーラリーの2027年SSコレクションなどでグリーン系が増えていること、ナイスネスでも鮮やかなシャツが増えていることを挙げた。さらに自身がオールブラックに偏らないよう心がけていることにも触れ、気分を変える1枚が無印にあると述べた。スモーキーブラウンにはアルマーニの古着のジップブルゾンを重ね、秋に向けて押さえておくのも良いとしている。ボーダーは細いピッチで「ボーダーすぎない」点を評価した。

ヘンプコットン長袖シャツ(3,990円・M)

Tシャツの上に羽織っていたのも無印のシャツだ。話者によれば、リネンの価格が高騰するなかで、麻らしい素材感のヘンプを使っている。値段を抑えるためにヘンプを使うのはよくあることだが、markaの紹介動画でもヘンプのシャツを取り上げたように、リネンよりも硬さのある質感を楽しめる点を話者は評価している。

形はフォーマル寄りで、ポケット、ボタン、襟の形にも無印らしさがある。そのため、前を開ける、袖をまくるなど着崩す工夫は必要だが、そうすれば無印だけでかなりおしゃれなコーディネートが作れると話している。

洗いざらし太番手クルーネック半袖Tシャツ(1,990円・S)

以前ユニクロUのクルーネックTをほぼジャストサイズで買ったと紹介したことがあり、それと同じ系統のTシャツだという。175cmで今回はSを選んだ。着丈はかなり長いが、タックインすることでほぼジャストに着られる。色はグレーで少し褪せたような色味だ。首元はチャンピオンのように挟み込むバインダー仕様でしっかりしており、洗濯に強い。糸も太く、腰のある生地だ。990円ではないが、それでも安く、ジャストに着られるしっかりしたTシャツとして勧めている。

ヘンプコットンスタンドカラー長袖シャツ(3,990円)

最後は、途中で登場したレギュラーカラーとは別の、バンドカラーの白シャツだ。話者は、透け感が強い点をはっきり欠点として挙げる。袖とTシャツの境目が透けて見え、背中も中に濃い色を着ると透ける。これが苦手なら、白の気分だからと急いで買う必要はないという。

それでも紹介したのは、白シャツの需要が高まっていると話者が見ているからだ。カジュアルのトレンドが終わり、フォーマルにラフに、きれいに着る大人の需要が高まっているというのが話者の認識だ。8月にはLIDNMからも白シャツが出るという。リネンのシャツが高い中で、ヘンプ素材にすることで4,000円程度に抑えている点を知ってほしかったという。ただ、透けが強いため完全にはおすすめしきれない。最近はバンドカラーのプルオーバーをよく着ているものの、今回の2型を比べるとレギュラーカラーのほうが良いと判断している。白シャツを1着だけでなく2着、3着と揃えたい人向けという位置づけで紹介を終えた。