ユニクロU 2026秋冬、30代以降の男性に向けた7品と「大人の再挑戦」という考え方

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概要

YouTuberのげんじは、ユニクロUを10年間追い続けてきた立場から、2026年秋冬コレクションで実際に買った7品を紹介した。想定する視聴者は20代後半から30代、40代で、シンプルでありながら大人らしい服装をしたい男性である。

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動画はアイテム紹介だけで終わらない。げんじが繰り返し語るのは、年を重ねた男性は20代までに身につけた「ファッションの教科書」を持ち続けるのではなく、今の年齢や生活に合った新しい教科書を作り直す必要がある、という考え方だ。素材の細かな解説は別のサードチャンネルに回すと断ったうえで、この動画では「なぜ今の大人にこの服が必要なのか」を中心に話を進めている。

なお、げんじは企業との関係はなく案件動画でもないこと、自費で購入していることを明言している。一方で、自身が手がけるブランド「WYM」の商品もコーディネートの中で何度も紹介している。

クリストフ・ルメールとサラ=リン・トランの卒業

冒頭では、2026年秋冬シーズンの背景を説明している。ユニクロUは2016年に始まり、今回で10周年を迎える。その節目に、ユニクロUを率いてきたクリストフ・ルメールと、そのパートナーのサラ=リン・トランが今シーズンで卒業すると発表された。

げんじは、ここで誤解してほしくない点として、ユニクロUそのものは今後も続くと強調する。卒業するのはデザインチームのリーダー格の2人で、10年間で伝えてきたことをチームが引き継ぐ形になる。そのため、今回は記念碑的なシーズンだと位置づけている。

げんじはユニクロU初年度からではないものの、2年目頃から毎シーズン、発売当日に買いに行って紹介してきたという。ユニクロUの10年は自身のYouTube活動の10年とほぼ重なり、「ユニクロUでげんじを知った人もいると思う」として感謝を述べている。

テーマ「コンフィデンス・イン・フォーム」と差し色の赤

今シーズンのテーマは「コンフィデンス・イン・フォーム(フォルムへの確信)」である。げんじが読み上げた資料によれば、26AWは「第1章の集大成」と位置づけられ、過去10年間のアイデアやベストセラーを盛り込んでいる。そのうえで、フォルム、素材、色彩の調和を追求し、緻密なテーラリング、タイムレスなデザイン、揺るぎないフォルムによってテーマを表現したという。

げんじが特に注目したのは、差し色として使われている「ブライトレッド」である。げんじ自身も最近は赤を差し込むコーディネートをよくしており、オーラリーで赤いニットを買ったばかりだった。ザラなど他のブランドでも赤が目立ち、女性の赤を使ったスタイリングも多いことから、単純に赤が気分だったという。

ところが資料を読むと、この赤は単なるシーズンカラーではなく、ルメール本人がユニクロのロゴカラーへのリスペクトとして取り入れたものだと書かれていた。げんじは、ユニクロUのロゴはあえて赤を外していたのに、最後に赤を持ち込んだ点を「粋だ」と評価している。そのうえで、今回は何かしら赤いアイテムを必ず買うつもりだと語った。

このオープニングは店頭で商品を見る前に撮影されている。フォルムがシルエットを指すのかデザインを指すのかは見てみないと分からない、とげんじは断っている。そのうえで、素材・フォルム・色の3点を意識して選ぶと宣言し、過去のユニクロUを知る視聴者には、当時と比べてどう変わったかを感じながら買うと楽しいと勧めている。

10年前と今で、服を買う理由が変わった

げんじは、当時から見ている視聴者も自分と一緒に年を重ねたと語る。10年前は、お金をなるべく節約したいが出かける服もないので、ユニクロのインラインより少し上のユニクロUを買う、という買い方が多かった。着ていく先も、デートや飲み会、遊びなどだった。

10年経った今では、大人として出かける場面や、服を着る目的が変わるのが自然だというのがげんじの見方である。ZOZOTOWNやSNSでさまざまなジャンルのファッションが横並びに発信される中で、考えたくないこと、悩みたくないことをユニクロUに任せている人も多いはずで、げんじ自身もその1人だという。そのうえで、20代までの教科書でラインナップを見るのではなく、今の自分がどこへ出かけ、何が欲しくなり、何にこだわらなくなったのかを整理しながら選ぶべきだと述べている。

第7位:差し色の赤で「再挑戦」する

第7位は、赤を中心とした差し色アイテムのシリーズである。着用しているのはダブルフェイスのクルーネックセーター(赤)で、ほかにエアリズムコットンのロングスリーブTシャツ(1,990円)、スーピマコットンTも紹介している。

げんじが挙げる大人のキーワードの1つめは、「大人になったからこそ、ファッションへの再挑戦の気持ちを忘れない」ことである。服好きの男性は黒に落ち着きがちで、げんじ自身も黒が好きだ。しかし、黒ばかりだと無難になり、いつも同じ印象になる。そこで、若い頃のフレッシュな挑戦とは違う、「もう若くないからこそ色で元気をもらう」挑戦として、赤を取り入れることを勧めている。

げんじはここで、清潔感についての持論も述べる。年を重ねると筋力も肌の水分量も落ちていく。清潔感は新しいものからしか生まれないので、5年前、7年前の服や着こなしのままだと着こなしまで古くなり、清潔感が失われるという主張である。

トレンドの流れについては、2023年頃から言われ始めたカジュアルトレンドが2025年をピークに「やりすぎではないか」という空気に変わり、フォーマル寄りのトレンドが来たと見ている。ただし、きっちりしすぎるのも良くない。だからこそ、黒いテーラードジャケットやブラウンのシャツ・ジャケットの中に赤を差すと、季節感と旬を取り入れられるという。

スーピマコットンTは、XLが店頭になかったためレディースのLサイズを買った。かなりジャストな着心地だが、1枚で着るためではなく、ニットの下から赤を少しだけのぞかせる使い方を想定している。全身黒の中に赤をちらりと見せるスタイリングができることを、げんじは「おじさんにならない人」の条件として語っている。

第6位:ジャージーテーラードジャケット(6,990円)

第6位はジャージーテーラードジャケットである。げんじは6,990円という価格を「めちゃくちゃお買い得」と評価し、黒とダークブラウンの2色を購入した。175cmでMサイズを選び、肩回りはちょうどよく、袖はやや長め、着丈はちょうどよいと報告している。

発売前はシングルよりダブルの気分だったため、当日に見て決めるつもりだったという。シングルジャケットはスーツで着られるアイテムなので、普段着にするとかっちりしすぎやすい。カジュアルに崩す方法としては、パッチポケットや肉厚の素材がよく使われる。このジャケットでげんじが注目したのは、別の要素である。

まず、ラペルがかなり太い。さらに、襟の斜めの線であるゴージが通常より低い位置にある。げんじはこれを、80年代にサンローランなどが打ち出して広まった形にルーツがあると説明し、時代性を感じさせる点を評価した。ボタンの位置も低めで、ボタン自体も大きい。ワークテイストのデザインをルメールらしく、またユニクロUらしく落とし込むのはルメールの得意分野だったとして、10年分の「ユニクロUらしさ」が詰まったアイテムだと位置づけている。ダブルフェイスという素材についても、ユニクロが突然始めたというより、ユニクロUが素材を開発していく中で広めていった印象がある、と個人的な見方を示した。

用途としては、ファストフード店ではなく、少し暗めの落ち着いた店に行くときの服として勧めている。げんじは「そこに着ていく服、みんな持ってる?」と問いかけた。かっちりしすぎないという理由でブラウンの方が好みだが、黒は黒で、いいレストランやバーでカクテルを飲むような場面に合うという。去年まではフレッシュでカジュアルな、学生っぽいファッションに傾いていた人も、一度冷静になって大人に合うアイテムを見直すべきだと語っている。

第5位:モッズコート(12,900円)

第5位はモッズコートで、今回のラインナップで最も高い12,900円のアイテムである。げんじは、直前のテーラードジャケットとは「相反するアイテム」だと前置きし、その理由を長く説明した。

げんじの考えでは、10代後半の男性はフレッシュさや体力、元気で女性を「守る」姿勢がかっこいいと評価される。そのため、カジュアルな服装やポケットの多いデニムが似合う。一方で、25歳以降の30代、40代に求められるのは、精神的な豊かさと経済力で守ることだという。女性側も、おいしい店に連れて行ってくれそうか、その場で恥ずかしくない格好をしてくれるかを見ている。パートナーが自然とフォーマルな格好をしてくれるおかげで恥をかかずに済む、という価値の方が高い、とげんじは語る。SNSのアイドルの男の子と同じ格好は30代には求められておらず、かといって楽なだけの服装も違う、というのがげんじの主張である。

では、なぜカジュアルなモッズコートを選ぶのか。げんじは「矛盾していると思う人もいるだろう」と認めたうえで、綺麗めを優先しすぎると無難になりがちだと説明する。大人のかっこよさには、「博識そうだ」「デザインのルーツが分かっていそうだ」「いろいろな経験をしてきたのだろう」という評価軸も加わる。M51の初期型をルーツに持つモッズコートはその要素を満たし、パートナーとカジュアル寄りの服装で出かけたい場面にも合う。古着っぽいものばかりではクローゼットのバランスが悪くなるが、たまに普段着てこなかったアイテムに挑戦する姿勢がいい、という理由である。

色は黒もあったが、表面にツヤがありシワ感もあるため、黒だとこのサイズ感と相まって違和感のある見え方になったという。そのため黒以外の色を選んだ。サイズは175cmでMである。

撮影には、げんじと同級生で同じ32歳のスタッフ・川島も参加している。げんじは、21歳が着ると頑張っている感じが出るが、自分たちの年齢になってようやく自然に着られると話し、川島も同意した。一人で自分の時間を過ごし、中目黒のカフェで本を読むような大人の雰囲気を、眼鏡と合わせて表現できるとも語っている。

買い方のアドバイスもあった。売り場では黒が多く、黒以外の色は少ない。メイン扱いではないアイテムは、ユニクロ側がセールを避けるために在庫を絞っている可能性が大きい、とげんじは推測する。在庫はMサイズが最も多く、S、XS、XLから先になくなるため、狙うなら早めがいいという。

ドレープシャツ(3,990円):セルロース100%とワークジャケットの掛け算

次に紹介したのはドレープシャツで、2色を購入した。説明欄の目次ではこれが第4位とされている(動画内では明確な順位の読み上げはない)。

げんじが珍しいと指摘したのは、素材がセルロース100%の再生繊維である点だ。ここ最近のユニクロUのシャツは、綿やウールを混ぜるなどさまざまな混率に挑戦している印象だったため、100%の再生繊維のシャツは新鮮に感じたという。さらに、10年前の動画で紹介したシャツが似た素材感だった記憶があるとも話した。インタビューで振り返りやリバイバル的な要素が語られていたことから、そこを狙ったのではないかと考察している。ただし記憶違いかもしれないと断っており、多くの人にとっては服を楽しむうえでどうでもいいことだ、とも付け加えている。

このシャツの魅力として、げんじは厚みとドレープの両立を挙げる。ベースはワークジャケットのデザインである。ワークジャケットは本来、体を守り、汚れや破れに強いことを目的に硬く作られる。そこにテロっとしたセルロースの素材感を掛け合わせているのが面白い、という評価だ。テロテロした素材は薄いと安っぽくなるが、このシャツはシャツとしてはかなり分厚いため、バランスが取れているという。控えめな縦ストライプも入っている。

もう1色は、一見グレーかダークネイビーに見える。げんじによれば、実際にはブラウンまたはオリーブ系の生地に、発色のいいライトブルーのストライプが細く入っていて、全体としてその色に見えている。ブラウンのシャツのような配色は来年もありそうだが、この配色は今年だけではないか、とげんじは見ている。3年後に「あのとき買っておいてよかった」と思えるかもしれない、というのが推す理由である。

大人の服が「安っぽく」見える理由

ドレープシャツの説明の途中で、げんじは動画の中でも特に長く持論を語っている。例として挙げたのは、ストンと落ちるライトブルーのパンツにスニーカー、無地のトップスという組み合わせである。これは5年前もユニクロやGUで売られていたような服で、流通量が非常に多い。服にお金をかけない人が多いからこそ、安くて挑戦しやすい服が大量に出回る。

げんじによれば、16〜17歳ならそれでもよかった。お金がないのが当たり前の年代なので、安いカジュアルな服が似合うからだ。しかし、守るべき家族がいる年齢や、これから家庭を持とうとする年齢では、女性は相手が将来家族を守れるかを考える、とげんじは語る。古着屋で500円で叩き売られているようなパンツや、流通しすぎた無地のTシャツで過ごすことは、この視点から見ると「安い」と映るという。

げんじは、自身を含む発信者がエアリズムコットンのオーバーサイズTを勧めて広めたことにも触れ、「ごめんね」と述べた。そのうえで、30代、40代になって黒のロンTやパーカーで済ませるのは楽を選んでいるだけで、挑戦していないから安っぽく見える、と主張している。挑戦は怖く、お金がかかることもあり、学び直しも必要なので面倒になる。だからこそ、綺麗めのシャツが大人に合いやすくなるのだという。

コーディネートの考え方としては、ブルー系やブラックの気分ならブルーストライプのシャツを、ブラウンの気分ならブラウンのシャツとブラウン系の上着を選ぶことを勧めた。また、ブラウンのシャツにWYMのカーブデニム(5,940円)を合わせる例も示している。伝統的なものを現代のフィルターで解釈する「ヘリテージリバイバル」のトレンドにも合う、という説明である。

川島は、自分たちもその年齢になってみないと分からなかった部分があると応じた。そのうえで、20代の視聴者にはいずれ考え方を変える時期が来るという覚悟を持っておいてほしい、と話している。

パンツ2本:イージーワイドパンツとワイドストレートジーンズ(各4,990円)

続いてパンツが2本紹介された。動画内では「第4位」と呼んでいるが、説明欄の目次では第3位とされている。

1本目はイージーワイドパンツ(Sサイズ)である。ウエストは360度ゴム仕様で、ドローコードも付いている。30代になると腹部を支える筋力が落ちてお腹が出てくると聞き、げんじは「知らなかった」と笑った。そのうえで、20代より30代、40代の方がありがたみを感じる仕様だと述べている。一方で、楽なパンツは楽なデザインに寄りがちだが、このパンツはミリタリーのデザインルーツを持ち、素材もユニクロらしくない質感だという。これが先ほどの「安っぽく見えない」という話につながっている。

色はダークブラウンで、革靴との相性がよい。げんじはWYMの本革シューズ(9,900円)と合わせていた。丈は引きずらない程度の長さで、かといって短すぎない。以前ユニクロCで裾が長すぎて裾上げが面倒なパンツがあったことに触れ、「反省したのかな」と冗談交じりに話している。

撮影日は21℃前後だった。もっと寒くなったら、WYMの合皮A-2フライトジャケットと合わせる着方を見せている。ほかにも、ブラウンのスエード調テーラードジャケットにブルーのシャツとヘンリーネックのニットを重ねる例や、Vネックとブラウンのパンツを合わせる例を示した。今回のユニクロUにはVネックやヘンリーネックが出ていなかったため、ただのクルーネックに見せないために重ねたのだという。着用回数が多いので、1回あたりの金額で考えると安い、というのがげんじの評価である。コートのように着る機会が限られるものとは対照的だとしている。

2本目はレディースのワイドストレートジーンズで、ウエスト27を購入した。ワークデザインをルーツにしたファッション性の高いパンツで、げんじ自身はこちらの方がより好みだという。ただし、同じ27でも履けないパンツがある中、このパンツは指2本分の余裕でギリギリ履けるサイズだった。履ける人は限られる。

げんじは、以前は20代の感覚で「レディースのウエスト26です」と紹介していたが、同年代の視聴者から見れば「それは履けない」という話だったと振り返った。この年齢になって気づいた、と話している。そのうえで、よほど服が好きでなければイージーワイドパンツの方がいい、と勧めている。

第2位:ダブルフェイスクルーネックセーター(4,990円)

第2位は、第7位でも着ていたダブルフェイスのクルーネックセーターである。げんじは3色を購入した。着用しているグレーはSサイズ、赤と黒はLサイズで、自分のユニクロでのジャストサイズであるMはあえて外している。

素材は「ふわふわもちもち、つるんとして肉厚」と表現している。二重編みで作られているためふっくらしているうえ、混率に特徴があるという。げんじが読み上げた内容は、綿23%、アクリル21%、ポリエステル16%、ウール16%、ナイロン13%、レーヨン11%である。アクリルは高級感を出すうえで慎重になる素材で、毛玉の心配もある。しかし膨らみが出やすく、それをウールが補って肌触りをよくしている、とげんじは説明する。ポリエステルやアクリルでもちもち感を作り、ナイロンで強度を持たせ、綿やウールでナチュラルな風合いにまとめた、気合いの入った素材だと評価した。

一方で、デザイン自体は「めちゃくちゃ普通」だと認めている。Tシャツのレイヤード、パンツのシルエット、アイウェアやネックレスなどで工夫しないと部屋着に見えるため、着こなしの力が求められる。グレーは小さめのサイズで裾をコンパクトにし、丈の短いWYMのテックウールギャバジンのブルゾンと合わせてAラインのシルエットを作った。足が長く見え、スタイルがよく見えるという。黒はLサイズでゆるく着て、中にWYMのコンパクトTのLサイズを合わせている。

黒をあえて小さくしなかった理由として、げんじは体のラインを強調する服への違和感を語った。10代、20代なら筋肉を見せるのもいいが、30代以降にパートナーが求めるのは家庭の安心と、それを感じさせる豊かさである。世間体を気にするのは女性に多いと考えるげんじは、大人がボディラインを強調する私服を着ると「誰のために」という疑問が出る、と述べている。自身も筋トレをしているとしたうえでの意見である。

ここから話はさらに広がる。年を重ねると筋肉量や肌の水分量が落ち、年齢が出てくる。それを補う色や素材感、年齢をぼかすアイウェア、ボリュームが出にくくなった髪をまとめるパーマなどが大人に合ってくる、とげんじは言う。ただ、そうした学び直しの場がネットにあまりなかったため、自分がその役割を担いたいと語った。

第1位:ユーティリティジャケット(7,990円)

第1位はユーティリティジャケットで、黒とブラウンの2色を購入した。普段はMサイズだが、1サイズ下のSを選んでいる。げんじは、ニットもパンツもいいが、大人になってもやはりアウターに一番心が動くと話した。

デザインはM65のような4つポケットの軍物がベースである。最近は他ブランドからも落ち着いた色のM65系が出ており、昔のユニクロUでも似たものを見た記憶があるという。ポケットが多い服は、数年前に流行ったザラのポケット付きデニムのように、やりすぎに見えがちである。このジャケットは色と素材が落ち着いているため、30代後半や40代でも挑戦できる遊び心だと評価した。前は比翼仕立てで、ボタンを閉めるとボタンが隠れてすっきり見える。

サイズをSにした理由について、げんじは次のように説明している。Mを着たときはしっくりこなかったが、Sにすると収まりがよくなった。ミリタリー由来のアイテムは中に着込んだうえで羽織るため大きめに作られることが多く、市場を見てもオーバーサイズが主流である。しかし服好きはオーバーサイズを十分楽しんできたので、今は収まりのいいサイズの方が気分だという。

気になる点も1つ挙げている。袖口のボタンを留めないとストンとしたシルエットになって好みだが、留めないと袖が横にひらひら広がる。綺麗めのシャツなら袖を外して崩すのもいいが、これはカジュアルなデザインなので袖は落ち着かせたい。結局ボタンを留めることになり、ストンとした形が失われる、という悩みだ。げんじは「それでもいい」としたうえで、恵比寿、代官山、中目黒あたりにいそうな着こなしができると評価している。

結論:トレンドを程よく取り入れるのは「礼儀」

締めくくりで、げんじは「程よい旬」の必要性をあらためて語った。年を重ねると誰でも衰えていくので、清潔感は新しいものからしか生まれない。整えられたホテルや新鮮な料理と同じで、明らかに時代遅れの服は「最近買った」背景が見えない。2時間前に風呂に入ったから清潔、ということではない、とげんじは言う。

そのうえで、トレンドを程よく反映した服を着ることは、パートナーや子ども、友人に対する「礼儀」だと主張する。何かと理由をつけてトレンドを避けるのは、「我が道を行く」「自分を貫く」と言えば聞こえはいいが、実際は自分寄りの選択だという。30歳が近づいて守る存在ができ、それを守りつつ挑戦を続ける男がかっこいい。コンフォートゾーンから出ず、新しい情報や教科書を開かない男は怖くない。こう語ったうえで、げんじはそれに最近ようやく気づいたと話している。

最後にげんじは、ユニクロUはこれからも続くので一緒に買い続けようと呼びかけた。同時に、ときにはユニクロU以外の国内ブランドなども試してほしいと述べている。10年前に初めてユニクロUを紹介したときと今とでは、同じ活動に見えても目的が違う。もう若くない立場だからこそ身になる情報を発信していく、と語って動画を終えている。