木原官房長官会見:拉致被害者5人の帰国から24年、ストーカー加害者へのGPS装着検討
テレ東BIZ ダイジェスト2026年10月15日午後、木原官房長官は定例記者会見を開いた。冒頭発言はなく、記者からの質問は2件だった。北朝鮮による拉致問題と、警察庁が同日発表したストーカー対策の有識者検討会である。
拉致被害者5人の帰国から24年
NHKの記者は、拉致被害者のうち5人が帰国してからこの日で24年になること、その後は被害者の帰国が実現していないことを挙げ、現状をどう受け止めているかを尋ねた。あわせて、アメリカのトランプ大統領が年内の米朝首脳会談に意欲を示していることにも触れ、問題の解決に向けてどう対応するかを質問した。
木原長官は、2002年10月15日に5名の拉致被害者が帰国して以降、一人の被害者も帰国できていない状況について「誠に申し訳ない限り」だと述べた。そのうえで、拉致問題は現在進行形の人権問題であり、拉致被害者やその家族が高齢になっていく中で、解決には「もはや一刻の猶予もない」との認識を示した。
今後の対応については、高市総理が先日の所信表明演説で述べた通り、一刻も早い解決に向けて、首脳会談を含むあらゆる選択肢を排除せずに取り組んでいく覚悟だと答えた。記者が言及したトランプ大統領の米朝首脳会談への意欲について、長官は直接には触れなかった。
ストーカー加害者へのGPS装着を検討する有識者会議
共同通信の記者は、警察庁が同日、ストーカー加害者にGPS端末を装着させて被害者との接触を防ぐなどの新たな対策を導入するため、有識者検討会を設置すると発表したことを取り上げた。検討会に何を期待するか、具体的な制度設計に向けた課題は何か、結論をまとめる時期とストーカー規制法改正の是非を含めた見通しを質問した。
木原長官はまず、ストーカー事案をめぐる情勢を説明した。昨年は、ストーカー規制法に基づく禁止命令などの件数が過去最多を記録した。また今年3月には、ストーカー規制法違反などで刑事罰を科され、禁止命令も受けていた男性が、被害を受けていた女性を商業施設で殺害する事件が起きた。長官はこの事件を「大変痛ましい事件」と呼び、引き続き厳しい状況にあるとの認識を示した。
こうした状況を踏まえ、今年7月の犯罪対策閣僚会議で「詐欺及びストーカー被害拡大防止のための緊急対策」が決定された。長官によれば、この緊急対策は、被害者の安全を確保するための新たな枠組みが必要だとして、次の2つを早急に検討するとしている。
- 被害者保護措置:一定の加害者にGPS機器などを装着させ、加害者が被害者などに接近した場合に被害者側へ通知する仕組みなど
- 加害者対策:一定の加害者に治療やカウンセリングの受診などを義務づける仕組みなど
警察庁では「ストーカー行為等の規制等の在り方に関する有識者検討会」を開き、法学、医学、心理学などの専門家が検討を進める。
検討の内容や進め方、結論をまとめる時期について、長官は現時点で予断を持って答えることは控えると述べた。そのうえで、今回の緊急対策を踏まえ、警察庁でストーカー規制法改正の要否も含めて、スピード感を持って検討が行われていくものと承知していると答えた。結論の時期や、法改正に踏み切るかどうかについて、具体的な見通しは示さなかった。
では、午後の会見を始めます。冒頭はありませんので、質問どうぞ。
はい、どうぞ。
NHK森です。よろしくお願いします。
お願いします。
北朝鮮による拉致問題について伺います。拉致された被害者のうち5人が帰国して今日24年となります。その後、被害者の帰国は実現していませんが、現状への受け止めをお願いいたします。また、北朝鮮を巡ってはアメリカのトランプ大統領が年内の米朝首脳会談に意欲を示すなどしていますが、問題の解決に向けてどのように対応していくか、この機会に合わせて改めて伺います。
はい。2002年の今日10月15日に5名の拉致被害者がご帰国をされて以降、お一人の拉致被害者もご帰国できていないという状況、これは誠に申し訳ない限りであります。拉致問題というのは現在進行形の人権問題であり、拉致被害者やそのご家族もご高齢となっていく中で、解決にはもはや一刻の猶予もないと思っております。
高市総理が先日の所信表明演説でも述べたとおりですが、一刻も早い解決に向けて首脳会談も含むあらゆる選択肢を排除せずに取り組んでいく覚悟でございます。
はい、どうぞ。
共同通信の渡辺です。ストーカー犯罪加害者へのGPS装着についてお尋ねします。警察庁は本日、ストーカー加害者にGPS端末を装着させ、被害者との接触を防ぐなど、新たな対策の導入に向けた有識者検討会を設置すると発表しました。検討会に期待することや具体的な制度設計に向けた課題を伺います。また、結論をまとめる時期、ストーカー規制法改正の是非を含め、見通しを合わせて教えてください。
はい。ストーカー事案を巡る情勢でありますが、昨年、ストーカー規制法に基づく禁止命令等の件数が過去最多を記録しました。本年3月、ストーカー規制法違反等により刑事罰を科され、さらに禁止命令等も受けていた男性が、その被害に遭っていた女性を商業施設において殺害するという、大変痛ましい事件も発生するなど、引き続き厳しい状況だという認識です。
こうした状況を踏まえ、本年7月の犯罪対策閣僚会議で決定をされました「詐欺及びストーカー被害拡大防止のための緊急対策」におきまして、被害者の安全を確保するための新たな枠組みが必要であるとしまして、一定の加害者へのGPS機器等の装着により、加害者が被害者等に接近した場合に被害者等に通知される仕組み等の被害者保護措置、そして一定の加害者に治療、カウンセリングの受診等を義務づける仕組み等の加害者対策、これらの導入につき早急に検討を進めることとされたところです。
警察庁においては、ストーカー行為等の規制等の在り方に関する有識者検討会が開催をされ、法学、医学、心理学等の専門家等による検討が行われます。今後の検討の内容や進み方についてですが、現時点で予断を持ってお答えするということは控えますが、今般の緊急対策を踏まえ、警察庁においてストーカー規制法の改正の要否も含めまして、スピード感を持って検討が行われていくものと承知をしております。
よろしいでしょうか。
ありがとうございました。
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