両陛下がジブリパークでカオナシの横に座り、自らのスマホで写真に収まったことの意味
テレ東BIZ ダイジェスト天皇皇后両陛下は、アジア競技大会の開会式に参列するため愛知県を訪問した。その途中に立ち寄ったジブリパークで、陛下はポケットから自分のスマートフォンを取り出し、「千と千尋の神隠し」のカオナシの横に座って写真に収まった。皇室担当デスクの新見多一氏と水原恵理氏の対話で、記者側はこの場面を、昭和や平成との違いが表れた出来事だと位置づける。
アジア競技大会の開会式と日本選手団への拍手
両陛下は第20回アジア競技大会の開会式に参列し、陛下が「愛知・名古屋において開催される第20回アジア競技大会の開会を宣言します」と述べた。会場では、日本選手団が入場した際に来賓たちが立ち上がり、拍手をして手を振った。知事の説明によると、来賓席には陛下からの話として、日本選手団の入場時には立って拍手をしようという呼びかけが回ってきたという。
両陛下の宿泊先は城のような外観のホテルで、実際に名古屋城の堀に隣接して建てられていたと紹介された。
ジブリパークで陛下がスマホを取り出す
翌日、両陛下は愛・地球博記念公園に建てられたジブリパークを視察した。案内された一室には「千と千尋の神隠し」の名場面を再現した展示があり、来場者はみな座って写真を撮るのだと説明を受けた。すると陛下がポケットからスマホを取り出したことが印象的だったと番組は伝える。
再現されていたのは電車の場面で、カオナシの横に座れる展示は施設の中で一番人気があり、写真を撮るために多くの人が並ぶという。説明では、ジブリ作品の中でも「千と千尋の神隠し」はおそらく世界的に最もよく知られた映画だとされた。番組では、陛下のスマホで撮影された写真も紹介された。
驚きは「スマホを持っていること」ではない
聞き手は、天皇陛下もスマホを持つ時代なのかと受け止める。これに対し記者側は、スマホを持っていることよりも、カオナシの横に座り、皆が見ている前でスマホを取り出したことに驚いたと話す。
聞き手は、総理大臣や大統領などは公の場では携帯電話を付き人に預けており、視察中に電話がかかってきたら困るからだと指摘する。記者側も、宮内庁で取材をしてきた中で、陛下がスマホどころか携帯電話を持っていること自体をあまり公にしてこなかったと認める。そのうえで、自分が驚いたのは別の点で、昭和や平成との違いを感じたからだと述べた。
「憧れの対象」が別の偶像に憧れてはいけなかった時代
話が大きくなったと受け止める聞き手に、記者側は戦前からの経緯を説明する。戦前まで天皇は「現人神」として神格化され、権威づけられていた。戦後の人間宣言があっても、皇室を特別なものとして権威づける動きはすぐにはなくならなかった。権威づける側から見れば憧れの対象は天皇であり、その天皇が、別の偶像であるアイドルやキャラクターに憧れてはいけないことになる、というのが記者側の見方だ。
今回、両陛下は、皆がこのキャラクターの横で写真を撮りたがると説明を受けると、それなら自分もと実際に座り、楽しそうに写真に収まった。しかも職員が職員のスマホで撮ろうとしていたのに、陛下は自分のスマホで撮るよう求めてカメラに収まった。記者側はこれを、皆と同じことをして喜ぶ、自分も体験してみる、思い出の写真は手元に残しておきたい、という気さくで親しみやすい側面が見えた瞬間だと説明する。
愛子さまとの東京ディズニーランド訪問との比較
記者側は、皇太子時代に愛子さまを伴って東京ディズニーランドを訪れた際も大きな話題になったことを挙げる。当時は、愛子さまの教育にあたって、同世代が喜ぶようなことをさせてやりたいという親心だと受け止められたという。
さらに記者側は、当時は皇室典範の改正前で、女性皇族は結婚すれば皇室を離れて一般の生活を送ることになるため、そうした配慮もあったのかもしれないと推測を添えた。番組はこの言及で締めくくられている。
天皇皇后両陛下がアジア競技大会の開会式に参列されました。
皆、立ち上がって拍手をし、手を振っています。日本選手の入場の時でした。知事の説明によると、貴賓席にいる人に、陛下からとして、日本選手団の入場の時は立って拍手をしましょうという話が回ってきたとのことでした。
私はここに、愛知・名古屋において開催される第20回アジア競技大会の開会を宣言します。
お泊まりのホテルです。まるでお城ですね。
実際に名古屋城の堀に隣接して建てられていました。
はい。そしてまさに、名古屋町の、名古屋。
愛・地球博記念公園に建てられたジブリパークを視察されました。
おはようございます。おごさありがとうございます。
こちらの室は、ジ……。『千と千尋の神隠し』の名場面です。
みんな座って写真を撮ると説明を受けると、実際に天皇陛下がポケットから、このカメラでもとスマホを取り出されているのが印象的でした。
カオナシですね。これは電車にて、実はこの施設の中で多分彼が一番あそで、やっぱ誰もがこのていう、詰ま……。
もう全然これ以、じゃあそれが番……。
一番、一番人気ですね。写真を撮りたいために皆さん並ばれる。ジブリの映画の中でも多分、世界的に一番知られてる。
陛下のスマホで撮った写真です。天皇陛下もスマホをお持ちの時代なんですね。
スマホを持っていることよりも、カオナシの横に座り、皆が見ている前でスマホを取り出されたことに驚きました。
はい。総理大臣や大統領などは、公の場ではお付きの人に預けていますよね。視察中に電話がかかってきたら困りますから。
確かに宮内庁で取材をしていると、陛下がスマホどころか携帯電話を持っていることを、あまり公にしてきませんでした。でも私が驚いたと言っているのは、もっと違うところにあります。昭和や平成との違いを感じたからです。
ですか? 随分大きな話にしますね。
それこそ戦前までは、天皇は現人神として神格化され、権威づけられていました。戦後の人間宣言があっても、皇室を特別なものとして権威づける動きはすぐにはなくなりませんでした。権威づける側からすれば、憧れの対象は天皇で、その天皇が別の偶像であるアイドルやキャラクターに憧れてはいけないわけです。
今回、両陛下は、皆がこのキャラクターの横で写真を撮りたがるのだと説明を受けると、では自分もと実際に座られ、写真に楽しそうに収まっています。しかも職員が職員のスマホで撮ろうとしているのに、自分のスマホでとカメラに収まっているわけです。一言で言えば、みんなと同じことをして喜ばれる。自分も体験してみる。思い出の写真は手元に残しておきたいという、気さくで親しみやすい側面が見えた瞬間なんです。
皇太子時代に愛子さまを伴って東京ディズニーランドに行かれた時も、大きな話題になりました。愛子さまの教育にあたっても、同世代が喜ぶようなことをさせてやりたいという親心であると。
そうでしたよね。当時は皇室典範の改正前で、女性皇族は結婚したら皇室を離れ、一般の生活を送るのだからという配慮もあったかもしれません。
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