不良少女を「更生」させるはずが女王様と教師に:矢野ななか×フルポン村上の即興劇

YouTubeで開く ↗
概要

NOBROCK TVの即興劇企画「不良少女矢野ななかを更生させろ」シリーズの最新作で、教師役の相手を務めたのはフルーツポンチの村上健志である。村上は「芝居で対決するというより、本当に自分の生徒を更生させる気持ちで来た」と宣言して臨んだ。しかし矢野は、教師が持ち出す言葉を次々に逆手に取った。教師の過去を暴き、金銭の取引を持ちかけ、最後には二人の関係そのものを裏返してしまう。約30分の動画で何が起きたのかを順に追う。

9分で読めます
0:42

冒頭トーク:「嫌な女」ばかりの一年と、小6で最もすれていた過去

本編の前に、矢野は近況として、今年はドラマなどで嫌な女の役が非常に多かったと話した。今年の台本を見返したところ、いい人の役は1つしかなかったという。MCが「当たり役ですね」と応じると、矢野は「そこで頂点狙いたい」と返した。

学生時代については、以前BSノブロックでも話したとおり不登校だったと明かした。不良とまではいかないが、それに近い部分はあったかもしれないという。最もすれていたのは小学6年生のときで、先生に強く反抗していた。授業中の教室に入ってドアを勢いよく閉め、教科書も出さずに座っていたそうだ。さらに最近は「ラヴ上等」にはまっているため、不良については「結構熱い思い」があり、背負っているものもあると語った。

2:39

村上の緊張:予習と、スタジオ入りの鼻歌

対戦相手として紹介された村上は、最初から緊張していた。矢野のシリーズを事前に見てきたそうで、その心境を「大竹しのぶさんと2人芝居をやれと言われているぐらい」と表現した。MCは、生徒を更生できると思っている教師であれば、なんとか向き合えるのではないかと励ました。

村上はスタジオに入るとき、偶然矢野と一緒になったという。軽い挨拶だけで距離を取って歩いていたところ、矢野が鼻歌を歌っていた。この企画に鼻歌で入ってくるのは絶対に強い人だと感じ、むちゃくちゃ怖かったと振り返っている。

4:34

序盤:「噂」をめぐる言葉の攻防

即興劇は、教師が矢野を呼び出す場面から始まった。矢野は開口一番、だるいのになぜお前と話さなければいけないのかと突き放す。教師が「最近良くない噂を耳にして」と切り出すと、矢野は「私のいい噂、逆に聞いたことあります?」と返した。MCはこれを「うまい切り返し」と評している。

教師が夜中に街をうろついているという噂を挙げても、矢野は「コンビニぐらい行きます」とかわす。良くない人たちとつるんでいるという話には「それを良くない人たちかどうか判断するのは私です」「先生、そいつらのこと何も知らないし」と言い返した。教師が言葉を続けようとすると「じゃ、黙ってろよ」と遮っている。

教師は昔の矢野を持ち出して揺さぶろうとした。1年生の文化祭で矢野が手を挙げ、クラスをまとめていたという話である。MCはこれを「架空の思い出」と突っ込んだ。矢野は「2年経ったんで」と流し、「先生2年前何してました?変わってないのもどうかと思いますけど」と逆に問い返した。

矢野が教師を嫌う理由として挙げたのは、「理屈でしか話さない」ことだった。教師が「こっちは心で話してんだよ」と言いながら何か書こうとすると、矢野は「心って書こうとしてるやん」と見抜いて笑う。教師が「ルール」という言葉を出し、スポーツやサッカーを例に説明を始めると、矢野は「ルールが一番キモい」と切り捨てた。さらに「1個の道に収めようとすんなよ」「私が何やりたいかとか、今何が好きかとか、何も知らないじゃん」と畳みかけ、「クソメガネ」と罵った。

8:34

村上の切り札:1年生の作文と回想シーン

教師は「本当に矢野と向き合おうと思った」と訴えた。きっかけを問われて持ち出したのは、家を掃除していたら矢野の1年生のときの作文が出てきたという話である。

ここで矢野は即座に回想シーンを演じ始めた。MCが「0から作ってるぞ」と驚くなか、明るい1年生の矢野が現れ、将来の夢が決まったと教師に打ち明ける。ネイリストになりたい。母親がかわいいネイルをしているので、自分がやってあげたい。素直な少女の姿に、MCは「コントみたい」と反応している。

ただ、回想の中の矢野は少しずつ別の話題を混ぜていく。ネイリストは普通の大学では学べない。専門学校にはお金がかかる。自分の店を持てるまで続けたい。教師が「まだ時間あるから頑張って」と励ましたところで、場面は現在に戻った。

教師が「ネイリストになりたいって言ってたじゃないか」と問いかけると、矢野は「だから金がなかったんだよ」と返す。さらに「金金金ってうるせえんだよ、どいつもこいつも」と吐き捨て、自分なりにバイトを頑張ったが、稼いだ金は全部親に持っていかれたと明かした。MCは、村上がとっておきとして出した「1年生時代の回想」という手が全部利用されたと解説している。

矢野は「私が悩んでることなんか何も気づいてなかったじゃん」と教師を責めた。教師は「話を聞く」と申し出るが、「話聞くだけで解決すると思ってるの、バカじゃないの」と一蹴される。そこで教師は「問題は解決するためにあるんじゃない、考えるためにあるんだよ」と諭した。矢野はこれを、自分が今まで考えてこなかったと思っているということだよね、と受け取り、「何も見れてねえじゃん」と返す。MCはこの応酬を「カウンター」と呼んだ。

矢野は眼鏡もけなした。教師は「目が悪いんだよ」と答え、続けて「今度メガネ一緒に選んでくれよ」と歩み寄ろうとする。MCからは「切り返しが弱い」と指摘されている。

13:12

形勢逆転:教師にかけられた疑惑

ここから矢野は攻撃の向きを変えた。教師を「教員免許持ってる変態」と呼び、生徒に手を出しただろうと詰め寄る。相手は隣の2組の「ゆか」だという。教師はこの設定に乗り、「陸上頑張ってる子だよな」と細部を付け足した。矢野は「お前ドMらしいじゃん」と追い打ちをかけ、ゆかはお金が好きだから、お金をもらえるなら何でもやってしまう子だと話を広げた。さらに3組の「ゆずは」の母親にも手を出していると言い出し、MCはこの展開の仕方に驚いていた。

MCが「このままだと全部押しつけられる」と村上を心配するなか、矢野は「調べてたんだよね、自分の噂が流れてないか」と新たな設定を加えた。教師は「噂が流れてるって聞いちゃって」とあいまいに受けてしまう。矢野はその様子を「ゾクゾクしてるんじゃん」とからかい、教員免許を本当に持っているのか、教員ごっこではないのかと揺さぶった。

そして教師の側から「矢野ってちょっとお金が好きなんだっけ?」と口にしてしまう。MCは「村上何やってんの」と声を上げた。

17:38

取引:500万円と「毎日ビンタ」

矢野は、ゆかの件もゆずはの母親の件も内緒にしてあげる、ただし条件がある、と切り出した。口座を教えるから振り込め、ネイリストの専門学校に行きたいがお金がない、という条件である。

教師が入学金は50万円ほどだろうと言うと、矢野は将来のことや店を開くことも考えて500万円は欲しいと要求した。つみたてNISAで増やすつもりだという。教師が200万円と答えると、矢野は残りの300万円分は「ばらしとく」と言い、さらに「あと300増やしたら毎日ビンタしてあげる。1日1回ね」と提案した。

教師は口約束では困ると渋り、書面を求めた。金額のやり取りは途中で数字が合わなくなるほど混乱し、MCも「今どうなってる?」と確認している。最終的には「言わない」ことの対価が250万円、卒業までの毎日のビンタの対価が250万円、合計500万円という形にまとまった。

矢野はこの内訳をボードに書いて説明し始めた。高校3年生で卒業まで残り半年だが、女子高生の卒業までの半年には大きな価値がある。ビンタは両頬だから1回ではなく2回分になる。平日分の話なので土日は繰り越しができ、自分にもネイリストの勉強があるから、休んだ分はいつでも振り替えられる。教師は「掛け捨てにはならないんですね」と敬語で質問し、矢野は「座りな」「わからないとこある?」と講師のように応じた。MCは、今までの回と全然違うと驚いている。

教師は、先に500万円を払った後で矢野に逃げられたら払った者の負けになると懸念を伝え、契約書のようなものを求めた。すると矢野は「最初に生徒に手出したの誰だ」「お前先生じゃないよ、今」と詰める。教師はこれを受け入れ、生徒の中から「女王様」の逸材を探していた、今日会えて先生になってよかったと告白した。MCは「村上もそっち行ったか」と反応している。矢野が「今日から私がお前の女王様ってことでいい?」と確認すると、教師は「はい」と答えた。

26:29

結末:1年生の顔で去っていく

取引が成立すると、矢野は回想シーンで見せた明るい1年生の口調に戻った。ネイリストになるのが楽しみだと言い、「夢とか恥ずいよね」と照れてみせる。教師は「夢は恥ずかしくないよ」と答えた。教師の夢を聞かれると「生徒ときちんと向き合うこと」と答え、矢野は「先生のそういうとこが好き。変わらないでね」と返す。教師が「卒業までずっと一緒にいような」と言い、二人は「また明日」と別れの挨拶を交わした。去り際に矢野が付け加えた最後のひと言は「来週の月曜からビンタね」だった。

27:31

振り返り:想定していた「不良像」のずれ

終了後、MCは全然違うゴールを迎えたと驚き、最終的に「変態ドM教師と女王様」になったとまとめた。一方で、1年生の爽やかな矢野に戻って帰っていくと見せかけて、最後の一言でいきなり3年生に戻った流れを高く評価している。

村上は、かなり早い段階で自分の想定が大きくずれていたと振り返った。正面からぶつかってくるタイプの不良生徒を想定し、対話で向き合う芝居をするつもりだったという。過去の学園ドラマの先生像を見てきたので、生徒は話せば考えてくれるものだと思っていた。これに対し矢野は、自分が見ているのは「ラヴ上等」で現代の不良だと答え、MCは見ているドラマのジャンルが違ったと笑った。

村上は、この後の仕事に影響が出そうだとも話した。大宮での舞台で変に芝居がかってしまうのではないかという心配である。MCは、この企画には「ノー」と言ってはいけないルールがあると説明した。村上は矢野が仕掛けてきた設定を全部飲み込んだが、そのルールは知らなかったようだ。矢野は途中から笑いをこらえきれなくなっていたことを打ち明け、MCも途中から笑いに溺れていたと応じて、収録は終わった。