日経BP「世界を変える100の技術」から:タコの陸上養殖と、日本発の人工赤血球

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概要

BSテレ東「NIKKEI NEWS NEXT」の企画「Show the NEXT from 日経BP」で、日経BPクロスメディア編集部の尾崎憲和氏が、同社の書籍『日経テクノロジー展望 世界を変える100の技術』を紹介した。番組で取り上げられたのは、AI関連の技術、タコの陸上養殖を可能にする飼育装置、そして実用化に向けて研究が進む人工赤血球である。

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100の技術の選び方と、目立つAI関連技術

この本は、日経BPが発行する専門雑誌の編集長と、同社ラボの所長が、これからの世界を変えるかもしれない技術を100件選んで1冊にまとめたものだ。番組で示された一覧の左上には、ロボットや機械を自律的に動かすAIである「フィジカルAI」が置かれていた。ほかに、車の運転をAIが担う無人運転や、データセンターを宇宙空間に作ることを目指す宇宙データセンターなども挙げられている。番組では、今回の100の技術ではAIの進歩に関連した技術が目立つと説明された。

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尾崎氏が注目する技術:気候変動などの課題解決

尾崎氏が100の技術の中で特に注目しているのは、気候変動など世界が抱える課題の解決を目指す技術だという。その例として番組が紹介したのが、タコの陸上養殖である。

深刻な不漁を背景に、地上でタコを養殖できるようにする技術開発が加速している。東海大学海洋学部で開発された飼育装置「タコマンション」は、当初は縦置きで設置していたところ、タコが頂上を争って喧嘩になってしまった。ところが、装置が偶然横向きに倒れた状態になると、タコの共食いを防ぐことに成功したという。番組は、これによって実用化に向けた課題をクリアしたと伝えた。

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日本が世界に先駆けて研究を進める人工赤血球

番組では、日本で世界に先駆けて実用化に向けた研究が進む技術として、人工赤血球が紹介された。

開発者は、この技術の意義を次のように説明している。輸血をしたくてもその場に血液がない状況で、この製剤があれば輸血の代わりに、血液型に関係なく、感染を心配することなく、すぐに投与できる。

仕組みは、献血で集めたものの使用期限が切れて廃棄される血液から、酸素の運搬に必要なヘモグロビンを抽出し、それを投与するというものだ。開発者によれば、大量に出血したときにまず必要なのは酸素である。そのうえで、ヘモグロビンをカプセル化してヘモグロビンの持つ毒性を排除することを戦略にしているという。番組の説明では、カプセルにすることで、患者に投与する際の拒絶反応なども防ぐことができる。

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治験の進捗と2030年の実用化目標

開発の段階については、今年6月に、健康な人に投与する「フェーズ1」と呼ばれる治験が完了した。2030年の実用化を目指している。

開発者によると、次のフェーズ2では患者に投与して安全性と有効性を確かめる試験を行う。あわせて工場で製造できる体制も必要になるとし、申請して承認されれば実用化になるとの見通しを示した。

番組はこの後、尾崎氏に人工赤血球の技術がどのようなものかを改めて尋ねる場面に移るが、配信された字幕はそこで途切れており、尾崎氏自身の解説内容は収録されていない。