誰も騙せない森脇梨々夏が、何でも信じるチャンス大城を相手に「自分の出生の秘密」を作り上げた回

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概要

「佐久間宣行のNOBROCK TV」に何度も呼ばれている森脇梨々夏は、ドッキリの仕掛け人をまったく務められないことが悩みだという。本人も毎回手応えがないまま帰っていると話す。そこで今回は、森脇でも嘘を通せそうな相手を用意する企画が組まれた。題して「誰も騙せない女 VS 何でも騙される男」。ターゲットは、数々のドッキリに引っかかってきたチャンス大城である。結果として、森脇の嘘とチャンスの思い出話が噛み合い、「森脇の母親はチャンスの元恋人かもしれない」という物語ができあがっていった。

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企画の仕組み:偽番組と用意された嘘

佐久間はチャンス大城を、マミィ酒井と並ぶ「騙されやすさの二大巨頭」と紹介した。この2人が相手なら森脇も成功体験を積めるのではないか、というのが企画の狙いである。森脇は「本当に自信あってめちゃくちゃ準備してきた」と言い、ヘッドホン、スプレー、サングラスなどの小道具を持参した。何に使うのかは後でわかると言うだけで、この時点では説明しなかった。

チャンスには「令和と昭和おじさんの常識チェック」という偽番組の収録だと伝えてある。森脇はその現場に入り、どれだけ嘘を信じ込ませられるかに挑む。スタッフ側は嘘を3つ用意していた。「父親は森脇健児」「昔ヤンキーだった」「近日中に佐久間が逮捕される」である。逮捕の理由は森脇が自分で考える。佐久間は、笑えない犯罪は駄目で、笑える犯罪にするよう条件をつけた。森脇は父親の嘘が気に入り、「これ1個で行きたい」と意気込んでいた。

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最初の嘘:「パパは森脇健児」

収録が始まると、チャンスは森脇を見て「森焼き」と言い間違えるなど、最初から緩い空気だった。森脇は神戸出身であることや、スポーツ一家で育ったことを話す。パパがずっとマラソンをしている、という話から「パパと関わりありますか? パパがいつもお世話になってますか?」と切り出し、父親が森脇健児だとほのめかした。

チャンスはすぐに「え? あ、そうなの?」と受け入れた。森脇は「まだ公表してないけど、Googleで調べたらちゃんと公表されてて」と矛盾した説明を重ねたが、チャンスは気にしなかった。森脇はさらに、パパは仲のいい人には娘が森脇梨々夏だと話しているが、事情があるので「仕事で売れたら会おうね」と約束していると付け加えた。チャンスはこれも疑わず、「やっぱ色々あるんやな」と応じた。

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チャンスの元恋人・くわばたりえが登場する

話がそれたのは、チャンスのほうからだった。芸能人同士の事情に触れるなかで、チャンスは自分が初めて付き合った女性はくわばたりえだったと話し始めた。20年ほど前、テレビで彼女に「初めて付き合った芸人」を言わせる場面があり、ついに自分の名前が全国に広まると思って見ていたら、別の芸人の名前を挙げられて自分は「抹消されてた」という。

森脇はここに乗った。「パパも付き合ってた」と言い、森脇健児とくわばたりえが交際していたことにする。チャンスは「ええ、嘘やん。俺初代やで」と驚いた。森脇はそこから「私のパパがチャンスさんだった可能性もあるってことですよ」と飛躍した。スタジオ側は「バカ2人の会話」と笑ったが、チャンスは珍しく「関係あらへん、森脇さんの血やねんから」と筋の通った反論をした。

それでも森脇は引かなかった。今度は「くわばたさんが私のママだった可能性があるってこと」と言い換えた。チャンスは「あ、そっか」と納得し、2人で顔を見比べ始める。チャンスは「20キロぐらい太らしたらくわばたりえちゃんや」「この辺に肉付けしたら」と、似ている部分を探していった。

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「本当のママに会ったことがない」で話がつながる

森脇はさらに踏み込んだ。「今まで言ったことないんですけど、本当のママに会ったことがない。育ててくれたママとは血が繋がってないとずっと言われてた」と打ち明ける。現場では「全てが繋がった」という声が上がり、チャンスも「そうなのかな、ママなのかな」と本気で考え始めた。佐久間は「もうこれだけでずっと騙せちゃう」と驚いていた。

チャンスは、包み込むようなオーラがくわばたりえにそっくりだと言い、彼女との思い出を次々に語った。20歳のときの交際や、公園での出来事、好きすぎてどうしていいかわからず公園でタックルしたことなどである。森脇は予想外の方向に話が進んで戸惑いながらも、「どんな人でしたか」と娘の立場で質問を続けた。

決め手になったのはお絵かきの話だった。チャンスはくわばたりえと一緒に絵を描いたとき、天才だと思われたくて象をピンク色に塗った。変わったやつだと思われたかったが、彼女は「それはそれでありやな」と否定しなかったという。森脇がすかさず「私も幼稚園の時に象をピンク色に塗って受賞しました」と返すと、チャンスは血のつながりを感じたように受け止めた。最後には「会いに行った方がいいかもな」とまで言い出した。

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元ヤンの嘘と、さらに強いチャンスの実話

森脇は、母に会いに行けない理由として「私昔悪かったから、それがバレたら迷惑をかける」と2つ目の嘘に移った。原付に旗をつけて走っていた、須磨海岸や国道43号線あたりで悪さをしていた、シンナーもめちゃくちゃ吸っていた、と話す。佐久間は、チャンスがひとつ嘘を渡すと勝手に話を進めてくれると評した。

ところがチャンスの語る過去のほうが強烈だった。チャンスは自分もシンナーを吸わされていたと言い、一緒に吸っていた3人のうち自分以外の2人は中毒で亡くなったと話した。森脇が乗っていたバイクを「バブ」と言うと、チャンスは「俺も乗らされてたわ」と応じ、暴走族の集会で前説をさせられてギャグを鍛えられたとも語った。ただし芸人になったきっかけはそれではなく、ダウンタウンなどの影響だという。

森脇が「六甲山に埋められたこともある」と言うと、チャンスも埋められた経験を語り出した。森脇は見せしめで1時間ほどで出してもらったと話したが、チャンスは8〜10時間埋められ、トイレは垂れ流しだったという。「助けてくれ」と叫んだら、向こうの山で別に埋められていた友人の和田が同じように叫んでいて、それを山びこだと思っていた。最終的には軽トラックの通りがかりのおじさんに助けられた、とチャンスは話した。佐久間は「エピソードが強すぎる」と笑った。チャンスはこうした話をまとめて、スティーブ・ジョブズの「点と点は繋がる」という言葉を引いた。ただ、そのジョブズを「携帯の偉い人」と説明している。

この時点で佐久間は経過を整理した。父親は森脇健児、母親はくわばたおはらのくわばたりえかもしれない、元暴走族。チャンスはここまですべて信じている。

16:46

真面目な雛岡まふゆが加わる

チャンスがあまりに簡単に信じるため、佐久間は森脇に知らせずにもう1人のターゲットを追加した。真面目すぎることで知られる雛岡まふゆである。雛岡も「令和VS昭和」の偽番組だと聞かされて来ていた。

森脇は雛岡に、チャンスとは「過去に山に埋められた者同士」だと説明した。雛岡はこれを真剣に受け止め、「大変でしたね」「生きてくださって」と気遣った。父親が森脇健児だと聞くと、雛岡は出演前に森脇のことを調べていて、格闘家の家系だと思っていたと話した。誰の話も成り立っていない3人のやりとりに、佐久間は「こいつらの3人の会話、何なの?」とあきれていた。

くわばたりえが母親かもしれないという話も、雛岡は信じた。メモを書いてもいいかと尋ね、チャンスが内緒にしたほうがいいと言うと「じゃあ処分しますね」と応じる。佐久間は「処分するなら書くなよ」とつっこんだ。チャンスは森脇の唇がくわばたりえにそっくりだと言い、当時5〜6時間、朝までキスしていたという思い出まで話した。さらに「今日は何かのご縁で会ったんやろな」「顔見て泣いてまうかも」と感情を高ぶらせていった。

22:11

最後の嘘:佐久間逮捕とパンダ

佐久間の指示で、森脇は最後の嘘に入った。自分がノブロックTVから生まれたアイドルDRAW♡MEで活動していると説明したうえで、「ノブロックTVがなくなるかもしれない、佐久間さんが捕まるらしい」と打ち明けた。理由として、まずシンナーを挙げた。チャンスは「シンナーやったらセーフちゃう?」と返した。

次に森脇は、BSノブロックで食べる動画を撮っているが、佐久間は日本中の食べ物を食べ尽くしたので食べてはいけないものを輸入している、と言い出した。チャンスは「サウジアラビアの金持ちが高級料理を食べすぎて満足できなくなるような話か」と勝手に補った。そこで森脇は「佐久間さん、中国でパンダを食べたらしい」と告げた。ディレクターが口を滑らせたという設定である。

チャンスは「それマジでやばい」と受け止めた。佐久間はモニター越しに「日中関係が」と頭を抱えた。森脇は佐久間が「やめられない止まらない」と言っていたと付け加え、すかさずカルビーの宣伝文句だとつっこまれた。さらに塩コショウで食べるのがいいと続けると、チャンスは「パンダって意外と塩コショウなんや」と感心した。ここで佐久間が企画を終了させた。

25:48

ネタばらし:嘘の大半は森脇の即興だった

佐久間が登場して「森脇健児の娘じゃないです」「俺パンダ食わないっす」と告げると、チャンスは絶叫し、続いて「ああ、良かった」と安堵した。佐久間は、スタッフが用意したのは最初の「父親は森脇健児」などだけで、そこから先はこちらの指示ではないと説明した。チャンスがくわばたりえに似ていると言い始めたので、森脇がくわばたりえの娘になっただけで、物語は2人で勝手に作ったものだという。

チャンスは、母親の件よりも佐久間が日中関係を壊すことのほうが心配になっていたと振り返った。また、使っていい話を確認され、くわばたりえと朝までキスしていた話は使って構わないと答えた。最後に、事情を知らないまま巻き込まれた雛岡が「株式会社リフォルマの雛岡と申します」と丁寧に挨拶し、収録は締めくくられた。

これまで誰も騙せなかった森脇は、この回で初めて仕掛け人として成功した。ただし、その嘘の多くはチャンスの実話や思い出話に引っ張られて生まれたものだった。