矢野ななかと平子祐希、衣装だけを手がかりに「ドラマチックな別れ」を即興で演じる

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概要

「佐久間宣行のNOBROCK TV」の企画「アドリブでドラマチックに別れチャレンジ」の回である。ゲストは矢野ななか。共演相手はアルコ&ピースの平子祐希で、決まっているのは「最終的に二人が別れること」だけだ。事前の打ち合わせはなく、互いが何の衣装を着てくるかも知らされない。二人は約20分の即興で、親子の会話から始め、母親の浮気疑惑、アンドロイドの実験、死んだ恋人の告白へと話を移していった。

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企画の趣旨:対決ではなく協力プレイ

矢野はこれまで「めんどくさい女シリーズ」に出演し、芸人と即興で言い合う回を重ねてきた。前回は大水との共演で、時給を上げてほしいという話がサスペンスに発展したと紹介される。司会はこれを踏まえ、毎回芸人とバトルをしてきたので、今回は「バトルじゃなくて協力プレイで出口を探してみよう」と設定を変えたと説明した。

ルールは一つで、二人は別々の部屋で好きな衣装を選ぶ。相手も自分で選んだ衣装で現れるため、顔を合わせたときに初めて組み合わせが分かる。司会は「別れるのだけ決める」と言い、何をもって別れとするかは二人に任せた。平子が「八百万の別れってありますからね」と応じると、司会は、二人で決めてくれればよい、こちらはドラマチックな別れが見たい、と返している。

矢野は収録前から「何も決めれないです」「何も考えてきてないです、今日」と話し、本当に考えようがないと不安を見せていた。収録冒頭には、この場がまだ緊張すると打ち明けている。司会によると、矢野はサブチャンネルにも出演しており、そこで「学園ドラマよりは不倫の方が性に合います」と話していたという。

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共演者に平子が選ばれた理由

司会は平子に矢野を紹介する際、経歴を挙げた。15歳で事務所に入り、16歳で自らグラビアをやりたいと申し出て名前を広め、20歳で、それほど大きくない事務所にいながら深夜ドラマの3番手や4番手に起用されるようになった。過去に芸人とエチュードのような即興を何度もやってきたので、今回は演技に定評のある平子と組ませたいという話になった、という説明である。

平子は「太田プロダクション」と名乗る俳優風の挨拶で登場し、チャンネルをよく見ていると話した。続けて「設定とかその場で適当に決めちゃっていいですか」と確認し、「元々カップルで」と言いかけたが、カップルかどうかも決まっていないと知らされた。

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衣装選び:制服と医者の白衣

衣装を選ぶ場面では、ポリス、医者、制服などが候補に並んだ。矢野はポリスを手に取って「可愛くないですか」と迷い、医者の衣装を見ては研修医のパターンもいけると口にしたが、最終的に制服を選んだ。大きめのスーツが合わずに「スーツ設定使えねえのかよ」とこぼす声も入っている。

矢野がサブチャンネルで学園ものは向かないと話していたことから、司会は「学園物やりたくないって言ったのに」と笑った。平子は白衣姿で登場し、制服の娘と医者の父という組み合わせから芝居が始まった。

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第一幕:医者の父と、看護師を目指す娘

平子が「ただいま」と入り、矢野が「おかえり」と迎え、二人はそのまま親子として話し始めた。娘は部活が早く終わったと言い、父はオペが早く済んで今日は久々に家でゆっくりできそうだと返す。中間テストの話になり、父は赤点を取ったらディズニーの約束はなしだと念を押す。来年は大学だから忙しくなるぞ、という台詞まで出てきた。司会は「こいつらナチュラルに始めたな」と驚いている。

娘はここで、将来の夢が決まったと明かす。医者として人の命を救う父を見て、それを一番近くで支える看護師になりたいと思ったという。父は嬉しさを見せつつも、看護師も大変な仕事だからしっかり勉強しなさいと諭し、「パパはバックアップしないからな」「自分の力で何とかしなさい」と突き放した。司会は、二人が幸せな場面から入ったことに触れ、平子が「やるな」という顔をしたと実況している。ここから別れにどうつなげるのか、と司会は見守っていた。

8:16

第二幕:娘が持ち出した母の浮気疑惑

母親の帰りが遅いという話題から、娘が「ママってさ、浮気してる」と切り出し、芝居の向きが変わった。司会は「仕掛けた」と反応している。

娘はまず、推し活グッズを買うために母の財布からクレジットカードを取ったとき、遠い場所のレシートが入っていたことを挙げた。場所は埼玉のスーパーだという。父が、主婦は1円でも安ければ遠くのスーパーまで行くものだと言い返すと、娘は「うち医者だよ。裕福じゃん」と返し、交通費の方がかさむと指摘した。

次に娘は、母のリップが変わったと言う。母は何年も父からもらったディオールの赤いリップを使い続けていたのに、イヴ・サンローランの05番に変わっていたという話である。父は05番が赤みの強い色なのかオレンジ寄りなのかを気にしてみせ、司会は「すごいディテール楽しそうだな」と笑った。父は、母とのデートでその赤い口紅が似合うと言ったら母が喜んだという思い出を語り、娘は「その話何回も聞いた」と受け流す。父が母の好きなところとして、聡明で誰にでも優しく、ショートカットが似合うことを挙げ、家庭を裏切る人ではないと言うと、娘は「ママってさ、そんな女じゃないよ」と否定した。

11:11

中学時代の三者面談と「初恋」の先生

父が、知っていることを全部教えてくれと迫ると、娘はため息をつき、自分が中学生のときにも母が浮気していたと打ち明けた。相手は担任の小山先生で、母よりだいぶ年下だった。娘は、浮気をする人は夫や恋人とまったく違うタイプを選ぶものだと言い、小山先生は父とは違って可愛らしい雰囲気の細身の人だったと説明する。そのうえで、小山先生は自分の初恋の相手でもあったと付け加えた。

父が、どうやって浮気を知ったのかと尋ねると、娘は三者面談の空気がいつもと違い、別の話があるからと廊下に出され、そのあと覗いたら二人がキスしていたと答えた。司会は「三者だよ」と突っ込んでいる。

父は、なぜ今まで黙っていたのか、そのときどう思ったのか、家族はどうなると思ったのかと、娘の気持ちを一つずつ聞き出していく。娘は、両親に離婚してほしくなかった、パパがかわいそうだと思った、家族がバラバラになると思って辛かったと答えた。今回は2回目なのでパパに辛い思いをしてほしくない、ママに注意しようかとも考えたが、自分も女だから分かる、ああいうときは言われてからでは引かない、とも話している。

平子は後の振り返りで、自分は父親役なので母の浮気を別れの理由にし、夫婦の別れか家族の別れへ持っていこうとしたのだろうと、この展開を説明している。

13:57

第三幕:父は研究員、娘は感情実験のアンドロイド

娘が感情をあふれさせたところで、平子は話をまったく別の方向へ動かした。「そうか、7」とつぶやき、娘を「製造番号07」と呼んで、喜怒哀楽の実験は成功したようだと言い出したのである。ディズニーランドで喜び、テスト勉強を頑張り、家族の浮気に胸を痛める。お前は優秀なアンドロイドだ、と続けた。

父は自分を、オペなどしたことのない研究員だと明かした。ヒューマノイド型のアンドロイドは非常に難しいシステムで、これまで何体も失敗を重ね、07が初めての成功だという。娘が「違う。私は人間だよ」と抵抗し、「全部偽物ってこと? 私のパパじゃないの?」と問い詰めると、研究員はもっと今の気持ちを聞かせろ、もっとデータを取りたいと迫った。娘が涙を流すと、涙が流せるのか、大したものだと感心してみせる。ママはチップに埋め込まれたデータにすぎず、ディズニーランドの約束も、小さい頃の遊びの記憶も、祖父母も、すべて研究者側が埋め込んだ記憶だと告げ、これで世界中に売れる、会社は安泰だと喜んだ。司会は「よく浮かぶな、そんなの」「さすが平子」と繰り返し驚いていた。

16:37

第四幕:アンドロイドに宿っていた「亡くした恋人」

研究員が、さらに改良を重ねて世界に流通するレベルに高めると言うと、今度は矢野が切り返した。「なくした恋人は、何回私を作り直しても戻ってきませんよ」。研究員は、あいつのデータをお前のチップに埋め込んだ覚えはないとうろたえる。アンドロイドは、無意識だったのか、そういうところが抜けている、無意識に私を作っちゃったんだね、と恋人の口調で話し始めた。

彼女は「嬉しい。また会えて」と言いながら、自分はもう死んでいるのだから次の恋をしなよと告げる。研究員が、お前は何の感情もないアンドロイドとして作ったはずだと否定しても、彼女は、奥さんのデータを埋め込まれるなんて自分なら一番嫌だと言い返す。さらに、自分が死んだ原因は彼の浮気だったと明かした。最初は彼を殺そうと思うほど憎かったが、彼が一番傷つき苦しむのは、一番愛した女が自分のせいで死ぬことだと考え、一生記憶に残る女になってやろうと思った、という告白である。

研究員は、あれはただの一度きりの遊びで何でもなかったと弁解し、「これは俺悪くない」と子どものような態度を見せる。彼女は「そういうとこ嫌いだよ。ガキみたいな顔するとこ」と返した。それでも、何回も私を作り直しているなんて私のことがすごく好きなんだね、こんなことをされても嫌いになれなかった、とも言う。ただ、このままでは二人とも幸せになれないし、結婚する人は人生をずっと共にできる人がいい、浮気はどんな理由があっても許せない、と結論づけた。そして「もう1回私は死ぬ。スイッチ切るよ」と言い残す。

研究員は「7、待て」と慌てたが、すぐに「スイッチはここなんだ」と自分で彼女を止めた。「07も失敗だ。こんなデータ仕込んだ覚えはない」「ドラマチックモードに勝手に切り替えるんじゃない」と吐き捨て、「8番、手かけるぞ」と次の個体に取りかかる。ここで芝居は終了した。

22:49

振り返り:互いの設定を否定しなかった二人

終了直後、司会は「すごくない? 2人」と興奮気味だった。矢野は「怖かった」と繰り返し、パパと言われた瞬間から頭が固まった、止まったら終わるからしゃべり続けたと話した。

平子は、恋人同士の別れしか想定していなかったと明かしている。教師との恋のような設定を考えていたところに制服の娘として来られたので、父親として母の浮気を別れの理由にしようとした。娘の名前が7だと気づいた時点で、製造番号にしようと決めたという。さらに矢野が、亡くした恋人をもとに自分を作り直したのだと返してきたとき、平子は「ちょっと泣きそうになって、こんな悲しい話があるかと思った」と語った。司会も、自分のせいで死んだ人をアンドロイドで7体目まで作り直していた話だとまとめ、親子の別れのあとにアンドロイドからさらに別れたと振り返っている。

芝居は20分ほど続いたといい、司会はノーカットで出せると判断した。ただ、内容がかなり重く「朝一にやる仕事じゃない」とも漏らしている。平子は、以前の回で矢野が恋愛ものを演じていたのを見ていたので、シリアスな方向にも行けるのかと驚きながら演じていたと話した。

司会が評価したのは、二人とも相手が出した設定を一度もなかったことにしなかった点である。矢野によると、即興の練習のときから「ノーと言うな」「相手を否定したら即興は終わるから受け入れ続けなさい」と言われ続けてきたという。平子が「じゃあ先生が良かったですね」と返し、この回は締めくくられた。