最難関校を目指す塾はどう選ぶか――エルカミノ、ジーニアス、SS-1が語る「合う子」「合わない子」

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概要

中学受験の塾が数十も集まる東京・自由が丘を舞台に、開成、桜蔭、渋渋(渋谷教育学園渋谷)といった「最難関校」の合格を目指す塾が円卓を囲んだ。中心にあるのは、塾ごとの方針の違いと、それぞれにどんな子どもが合うのかという問いである。本稿は約5分の放送版をもとにしており、番組の議論の多くは配信のフル版に回されている。

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塾選びに迷う保護者

番組冒頭で紹介されたのは、自由が丘に難関校対策の塾を求めて生徒が集まっているという状況だ。取材を受けた保護者は、三田国際や広尾学園などを「行けたらいいな」という志望校に挙げつつ、家庭教師を付けるべきか、個別指導がいいのか、娘に合う塾があるのかを日々迷っていると話す。こうした迷いに答える形で、最難関校を狙う塾の担当者が集められた。

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エルカミノ:算数が「嫌い」な子は受け入れない

14校舎を展開するエルカミノの最大の特徴は理数教育だと紹介される。入試で得点差がつきやすい算数に力を入れ、論理的思考力を育てるという方針である。

エルカミノの出演者は、算数が苦手な子を断るのかという点について、苦手でできなくても「楽しい」と思えるなら余地があるので受け入れると答えた。一方で、算数が嫌いな子については「手の出しようがない」のが正直なところだとし、嫌いな子を好きにさせる塾ではないと断言している。境界線は「できるかどうか」ではなく「楽しめるかどうか」に引かれている。

1:36

ジーニアス:少人数・担任制と、成績順にしない席

10校舎を展開するジーニアスは、1クラス9人前後の少人数制を取り、集団塾では珍しい担任制も導入している。

ジーニアスの出演者は、席順も決めておらず基本的に自由席だと説明した。これに対し、出演者の一人は自分のころは完全に成績順だったと反応している。ジーニアス側は、席を固定しないことで「自分の方が上だ」といった変な序列が生まれにくいのではないかと考えている。そのうえで、他人を蹴落としてやろうという姿勢で臨むのであれば、うちではないかもしれないと述べ、競争をあおる環境を求める子には合わない可能性を示した。

2:17

SS-1:集団塾との併用を前提にした個別指導

全国に12校舎を展開するSS-1は、完全1対1の個別指導塾である。最大の特徴は、集団塾との併用を前提にしている点で、通っている塾ごとに対策を行いながら生徒を支える。

これに対し円卓からは、サピックスにはサピックス系の個別指導塾があり、早稲田アカデミーにも同様の個別指導塾があるなかで、SS-1を選ぶかどうかはどう決まるのかという質問が出た。SS-1の出演者は、各集団塾が運営する個別指導塾は基本的にその集団塾のカリキュラムの方針に従うケースが多く、その意味では当該塾のカリキュラムに非常に詳しいはずだと認めたうえで、SS-1との違いを説明しようとした。ただし放送版ではその回答の途中で切れており、SS-1がどこまで何をするのかという核心は示されていない。

3:02

「何年生までに準備すべきか」と最難関の壁

番組では、最難関校を目指すには何年生までに準備を始めればよいかを各塾が一斉に答える場面もあった。回答はそれぞれ「全然違う」と驚かれ、なかには「すごいこと」を書いたものもあったとされるが、具体的な学年は放送版では明かされていない。

続く予告部分では、難関校と最難関校の間の壁が話題にされる。出演者の一人は、最難関校では「見たことがないような問題」が一定量出題され、そこにどこまでついていけるかが分かれ目になると述べ、偏差値でいえば60から70のあたりに壁があるという見方を示した。その壁を超えるには特定の環境が必要だという趣旨の発言もあるが、何を指しているのかは放送版では分からない。

渋渋の攻略法については、選択肢式の問題は易しいと思われがちだが渋渋の場合はそうではないという指摘と、過去問の点数のピークを本番に合わせて持ってくることの重要性が語られる。保護者の疑問にプロがイエス・ノーで答えるコーナーでは、「この子は確実に受かるだろう」という子はやはり分かるという発言や、親が過度に関わろうとすると子どもが自分のペースで学習できなくなるという趣旨の発言が断片的に紹介された。

各塾の準備開始時期の答えや、SS-1と集団塾系個別指導の違い、壁を越えるための具体策は、いずれもフル版での議論に委ねられたまま放送版は終わっている。