「一生消えないなら入れない」派のげんじが、期間限定で消えるタトゥーを入れた日

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概要

ファッション系YouTuberのげんじは、この動画で消えるタトゥーを実際に入れ、その過程を記録している。テーマは「タトゥーが一生ものではなく、期間限定で消えることが前提ならどうか」という問いである。げんじは20代の10年間ずっとタトゥーを入れたいと思いながら、「一生消えないなら入れない」という理由で見送ってきた。消えるタトゥーなら、髪色や靴を選ぶのと同じ感覚で楽しめるのではないか。げんじはその立場から、自分を「実験台」にして痛さや仕上がりを伝えている。

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日本におけるタトゥーの受け止め方と、げんじが入れてこなかった理由

冒頭でげんじは、日本でのタトゥーの受け止め方を整理する。日本ではタトゥーは一生消えないものと認識されている。そのため、他人が入れているのを見て「どうかしている」と冷ややかに見る人がいる。温泉や海、プールなどで入場規制があることから、「一生そこに行けなくなるのに入れたのか」と言いたくなる人もいる。げんじはこうした反応を「無理もない」と受け止め、自分も同じ理由で入れない派だったと話す。

一方で、周囲の意見を考えず「入れたいから入れる」という姿勢は格好よく、我流で生きている感じが人間的で美しいとも語る。YouTube以前を含めて12年間アパレル業界にいて、知り合いや、おしゃれなレストランで料理を運ぶスタッフ、料理人の腕などに見えるタトゥーを「非常にファッショナブル」だと感じてきた。だから入れている人を尊重できるし、偏見を持つ人の気持ちも理解できるという。

それでも入れてこなかったのは、視聴者の存在があったからだ。「げんじ君、タトゥーなんて入れないで」と思う人もいるだろうし、親や友人、彼女の顔も浮かんだ。最近は40代・50代の視聴者も増えており、その世代と10代・20代とではタトゥー観がまったく違うとげんじは考えている。そのうえで今回は、残す期間を2週間や1か月などから選べて、デザインも自由に決められる期間限定のタトゥーを「この夏だけ」入れると宣言する。

きっかけは同年代の経営者の友人、案件ではないと強調

経緯として、げんじは同年代の経営者の友人・はるきと飲んでいた場で話を聞いた。はるきは朝倉未来とともに、一生もののタトゥーも入れられるが、消えるタトゥーを主軸にしたショップを立ち上げるという。げんじは「シンプルにめっちゃ興味ある」と反応し、オープン前に特別に施術を受けることになった。

げんじは動画内で何度も、これは案件ではないと強調している。友人がきっかけではあるが、消えるタトゥーが存在するなら友人と関係なく遅かれ早かれ入れていた、というのがげんじの説明である。わざわざ動画にする理由は、「一生消えないなら入れないが、タトゥーに少し興味はある」という人が意外と多いと考えたからだ。げんじ自身は事前にほとんど話を聞いておらず、痛いのか、シールなのかも分からない状態だった。満足したら満足したと言うし、なしだと感じる人がいてもいいので、判断材料として使ってほしいという。

デザイン選びで気づいた「ファッションとしてのタトゥー」

今回入れるのは4つで、候補は20個ほどあった。絞り込むのに時間がかかったが、途中で「来年また入れられる」と気づいたとげんじは話す。タトゥーといえば、飼っている犬のルルとシャラの誕生日や、自分の生い立ち、一生刻みたい名前のようなものを入れなければいけない、という固定観念があった。しかし期間限定なら、その時の気分で選んでいい。

げんじはここで髪型や服にたとえる。金髪にしたい、パーマを当てたい、センターパートにしたい、白シャツか黒シャツか、スニーカーか革靴かブーツか。一生同じ靴を履けと言われたら一生悩むが、髪色や靴、アウター、Tシャツを選ぶのと同じなら「めっちゃファッションじゃん」と思った。だから「タトゥー」という言葉がよくない、違う言葉が必要だとげんじは言う。

入れる場所も事前に説明している。1つ目は鎖骨で、当初はネックの広いインナーにバンドカラーシャツを合わせたときにちらっと見える位置を考えていた。最終的には、裸にならない限り見えない位置に決めた。2つ目はTシャツをまくったときにぎりぎり見えるかどうかの位置で、「今のいちばんいい気分の言葉」を入れる。もう1つは手を上げないと見えない場所だ。げんじは、2031年ごろにはこうしたものがかなり広まっていると予想する。海外にはヘナタトゥーのような既存の形もあるが、デザインを一から考えられるうえ、海外のショップより清潔感があるのではないかと期待していた。

店舗の第一印象と、同行スタッフの反応

店は表参道にある。向かう途中、げんじは同行した社内スタッフの青柳に、自分がタトゥーを入れることをどう思うか尋ねた。青柳は、げんじが飲むたびに「金髪にしたい」「タトゥーを入れたい」とよく言っていたと振り返る。消えるタトゥーなら分からなくもないし、いいと思うと答え、自分も消えるタトゥーなら入れたいと話した。

店に入ったげんじの第一印象は「美容院っぽい」だった。アングラなテイストを想像して緊張していたが、清潔感があり、受付も美容院の受付のようだったと繰り返し述べている。

Re'inkの由来と、エフェメラルタトゥーの仕組み

店名のRe'inkは、エフェメラルタトゥーを扱い、消えた後にまたインクを入れられることに由来すると施術スタッフは説明する。げんじはこの「エフェメラル」という言葉がなかなか覚えられず、途中で「消えないタトゥー」と言い間違えて笑いになった。後半でも、カタカナが覚えられないので名前を変えたほうがいいとこぼしている。

冒頭でげんじは「1か月」などの期間に触れていたが、店のメインは2〜3年ほどで消えるエフェメラルタトゥーである。スタッフは自分の腕の通常のタトゥーとエフェメラルタトゥーを並べて見せ、見た目にあまり差はないと話した。エフェメラルのインクは体内でゆっくり分解されて消えていく。デメリットとして、ごくまれに施術の跡が薄く残ることがあり、そこは了承してもらっているという。げんじが「かさぶたの跡が残ることもあるし、それとほぼ一緒ということか」と確認すると、スタッフはそうだと答えた。

信頼性についても質問している。スタッフによると、インクはアメリカから輸入されたもので、医療現場でも使われている。日本に輸入しているのは医学部を卒業した医師で、自身もタトゥースタジオを運営している。医師の監修があり、注意事項もきちんと説明しているという。

後の待ち時間には、医療での使い道も説明された。放射線治療では同じ一点に照射し続ける必要があり、その位置決めにタトゥーインクで印を付けることがある。通常のインクだと印が残るが、エフェメラルなら残らない。そのため医療現場で使われた事例がある、という話だった。

細かいデザインが可能になった理由と、消えるまでの期間

従来のジャグアタトゥーは1か月ほどで消えるため、細かいデザインを入れるのは難しかった。エフェメラルは針で入れて2年ほどもつので、細かさのあるデザインも実現できるとスタッフは説明する。ただし広い面積にしっかり入れた場合は、3〜4年かかる可能性もある。げんじはこれを「明確なタイマーではなく、消えるまでの期間は人によって違うが、10年15年かかるものではない」とまとめ、スタッフも同意した。インク自体は必ず分解されるという。

げんじは店が用意した経過例も紹介した。8か月で消えつつあるケース、12か月でほとんど残っていないケース、2年かけて薄れていくケースがあり、赤や青の色もあるという。長く残る人もいれば1年で消える人もいて、傷の治り方によって個人差があるのではないか、とげんじは受け止めている。

ジャグアとの色の違いも比較した。げんじは前日にPinterestでタトゥーを見ていてブルーのインクが気に入ったため、色の違いもいいと話した。タトゥーシールと違ってデザインを自分で決められる点も評価している。

朝倉未来との共同事業の経緯と、市場を見たはるきの判断

はるきは朝倉未来と共通の趣味を通じて親しくなり、一緒に事業を作ることになった。出会いはラスベガスでポーカーをしていた時で、「一緒に事業をやりたいよね」という話から、事業ははるきが考えることになったという。

消えるタトゥーについては、3〜4年前に海外の記事で見たことがあった。タトゥー業界の市場を調べていくうちに「完全にこれだ」と思ったとはるきは語る。朝倉が関わるブレイキングダウンにはタトゥーを入れている人が多い。2年で消えるエフェメラルという選択肢があれば、いろいろな人に選択肢を与えられる、とはるきは考えている。永久タトゥーを消すのは入れるより大変だという話も出た。

げんじは「潜在的な需要はあると思う、俺がその1人だし」と応じた。はるき自身もヒップホップが好きでタトゥーを入れたかったが、経営者なので控えていた側だったという。げんじは、新しいものは誰でも怖がるものだとしたうえで、5年後、10年後に広まっていたら面白い、その最初期の1人になれたと話した。

一方で、出店の難しさも語られた。はるきによれば、表参道や青山周辺でタトゥースタジオを開くのは非常に難しく、「タトゥースタジオをやる」と言うと物件の審査で全部落とされるという。こうした偏見はまだ根強く、変えたいところだと二人は話していた。

視聴者への補足:タトゥーのある友人と「いらぬ心配」

施術前、げんじは視聴者に向けて補足している。タトゥーの入ったスタッフと並んでいる様子を見て、げんじが違う世界に行ってしまうようで怖いと感じる人もいるだろう。しかし、はるきは本当にいい友人である。東京に出てからの交友関係では、がっつりタトゥーが入っている友人も入っていない友人もいて、その人はその人だとげんじは話す。

15年前、埼玉の高校生だった頃の自分のタトゥー観から考えて、視聴者の気持ちを汲んでいるとも述べる。30歳になり、20代の10年間ずっと入れたいと思っていたものを2年間だけ入れられるのはすごくいいことだ。げんじはこれを「いらぬ心配」への説明として話した。

料金とインクの事情、同級生マネージャーの本音

料金は、ワンポイント1つ分で2万円、げんじの今回の内容で3万円ほどとスタッフは説明した。げんじは、2万円のものに対してこの内容なら4万円や6万円ではなく3万円なのかと驚いた。スタッフによると、エフェメラルのインクはそもそもかなり高価で、一度開けるとその時点で使い切りになるという。

同級生でマネージャーの川島も、痛さを教えてほしい、耐えられる程度なら自分も入れたいと話した。川島は格闘技が大好きで、もともとロックを聴いてきた。ロックの人たちにはタトゥーが付きものだが、銭湯やサウナに行けなくなることなどを考えて入れられないという結論だったという。消えるうえに、また入れ直したりデザインを変えたりできるならハードルは下がる、と川島は話す。朝倉未来の大ファンでもあり、そのために今日来たという。げんじはこれを受け、動画のサムネイルに朝倉の画像を使うと宣言した。また、料理人は基本的にタトゥーを入れてはいけないという話題も出て、川島が入れなかった理由の一つとして語られた。

4つのデザインに込めたもの

施術は全個室で、げんじは個室のイメージがなかったと感想を述べている。鎖骨に入れるため、横になって受けることになった。その間に、げんじは4つのデザインを説明した。

1つ目は英字の「Feeling Pretty Good」。「I'm so good」や「I'm happy」ではストレートすぎて重いので、「そこそこ元気だよ」くらいのテンションの言葉を選んだ。当初は見える位置なので針を使わない1か月タイプにするつもりだった。しかしサイズを確認すると、この小ささでは針で入れる必要があるという話になった。見えにくい位置でもあり、2年(1〜3年)もつタイプにすることにした。

2つ目は椅子とテーブルとワインボトルの絵で、針で入れる2年タイプ。げんじは自分を頑張り屋になってしまうタイプだと言い、「時に休んでいこうぜ」と気を緩める休日っぽい雰囲気が気に入ったという。

3つ目は星のモチーフで、「本当に気分」で選んだもの。夏限定の、針を使わない1か月タイプにした。できれば永久タトゥーにしたいくらい気に入っているが、仕事への影響を考えてこの形にした。気に入れば針で入れ直すかもしれないという。

4つ目は鎖骨の小さな3羽の鳥で、これも針を使わないタイプで入れた。優雅に飛んでいる感じと、地元の大切な友人3人への思いを込めている。施術中にげんじは、昨年その3人のうち1人に悲しいことがあったと明かし、このデザインにはその友人への思いもあると話した。鳥のデザインについては、サッカーのブライトン(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン)の鳥の話も出ている。

げんじは、これが一生消えないものだったら、ずっと意思決定できずに過ごしてしまうと言う。そして、ファッションをSNSで発信するのはおかしいという偏見を10年前に自分が壊したと思っているので、これからも偏見を壊していくと語った。

デザインを初めて見た青柳と川島の感想は、「繊細」「ゆるいヨーロッパ感がある」というものだった。一方で「女の子っぽい」「意外だった」とも言い、げんじのイメージからすると中性的に感じたようだ。

転写と施術:痛みの実況

施術は転写から始まった。デザインを転写シートに写し、それを肌に貼って下書きにする。位置は鏡を見ながら決め、げんじは前日にボールペンで印を付けていた場所を基準にした。

事前に、一般的なタトゥーより少し痛いと聞かされ、特に腕の内側は痛い場所だと言われていた。スタッフは、脱毛や美容施術のポテンツァのほうが痛いと話した。げんじはポテンツァを1回受けたことがあり、「異常なほど痛い」という点に同意している。

最初に腕の内側へエフェメラルインクを入れ始めると、げんじは振動に驚き、声を上げ続けた。自分は痛みが本当に苦手で、歯の治療もポテンツァも静脈麻酔で寝ている間に済ませたほどだという。「麻酔を導入したほうがいい」「寝ながらやりたい」とはるきに訴えもした。しかし次第に慣れ、「もう好きにやっちゃってください」という心境になった。終わりがあると思うと楽しみになってきたとも言い、感情のグラデーションを楽しんでいたと振り返っている。

完成した腕のデザインについて、げんじはその場で「可愛い」と繰り返した。続けて「Feeling Pretty Good」を入れた。はるき自身の腕の広い面積のタトゥーは5時間ほどかかったと聞き、げんじは「それはきつい」と反応している。

ジャグアタトゥー:乗せるだけで24時間後に発色

続いて、針を使わないジャグアタトゥーを施術した。インクを乗せているだけなので、げんじは触れられている感覚すらないと話す。ジャグアはその場ではまだ発色しておらず、パッチを取ってから24時間後に色が出てくるとスタッフは説明した。

げんじは、施術中は声を上げてしまったが、終わった後の余韻はサウナと同じだと表現する。毎日の風呂で鏡を見るのが楽しみになりそうで、筋トレをして鏡を見るのが楽しいのと同じだとも話した。また、ボディメイクや筋トレが流行っているが、自分は食べても太れず筋肉がつかない、とも語っている。体を変える方向が筋トレではなくこちらに向いた、という趣旨だ。青柳は、げんじがムキムキになってがっつりタトゥーを入れたら「ブレイキングダウンに出るのか」となると笑い、身近な人にはそうなってほしくないとも話した。

服を着たときの見え方と、痛さの評価

施術後に服を着ると、シャツの隙間から少し見えるか見えないかくらいになった。Tシャツの袖をまくると腕のデザインがのぞく。げんじは「消えちゃうのがもったいない」と言うほど気に入っていた。ここでファッション系チャンネルらしく、白シャツを涼しく着たいときはベージュのメッシュインナーで透けを防ぐとよい、という話もしている。

痛さを10段階で評価すると、施術中の反応は10くらいだったが、実際は7〜7.5、振り返れば6.5くらいかもしれないとげんじは言う。このサイズならあっという間に終わった。はるきのように5時間となれば汗だくになるかもしれないとも付け加えた。耐えられないと感じたり、やめてほしいと言ったりすることは一切なかったという。

同行者の反応も聞いた。川島は、デザインが可愛いので入れたいと思った。青柳は、他人が見て怖さを感じない「ハッピーな柄」、たとえば日の出や一輪の草のようなものなら入れてもいいと話した。4つのうちどれがいちばんいいかは、青柳、川島、店のスタッフでそれぞれ違い、げんじはそれも嬉しかったと述べている。

朝倉未来の登場と、この先の楽しみ

終盤、店に朝倉未来が現れた。げんじが入れたばかりのタトゥーを見せると、朝倉は「今すごい人気みたいですね」と応じた。朝倉は自身のチャンネルの撮影で来店していたという。げんじは以前朝倉と同じマンションに住んでいて、一度LINEを交換したことがある。タクシーに乗ろうとした際、朝倉側から自分たちのタクシーだと言われ、「僕のタクシーです」と返したやりとりから、YouTubeをやっていると話した経緯もあった。会話を続けようとして、向こうは向こうの撮影中だと察した場面を「大人の瞬間」と振り返っている。

げんじは最後に、これからの楽しみを挙げた。筋トレ後に鏡を見るように、ふとした瞬間に自分をいいなと思えること。久しぶりに会った友人に「入れたんだ」と話すこと。視聴者のコメントも楽しみだという。気分に合うデザインを2年か1か月で入れられるので、ぜひ入れてみてほしいと呼びかけ、改めて案件ではないと断ったうえで店の予約ページを概要欄に載せると述べて動画を締めくくった。