パフとメイクブラシはいつ、どう洗うか――長井かおりが実演した道具ごとの手入れ方法

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概要

新任ディレクターのコモリンは、クッションファンデーションのパフを約1か月、一度も手入れせずに使い続けていた。「手入れの仕方がわからない」という相談を受けて、ヘアメイクの長井かおりがスポンジとブラシの洗い方を実演した。長井の立場は一貫している。「何日で洗うべき」という絶対の決まりはない。ただし、道具の性質によって洗う頻度と方法は変えるべきだという。

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洗う頻度に決まりはないが、湿ったパフは別

長井によれば、パフを何日で洗うかという決まりは特にない。基本は、自分が気持ち悪いと感じたら洗えばよい。ただし、湿ったものをずっと肌に使うのは良くないとも指摘する。肌荒れや肌の悩みがある人なら、湿ったパフを毎日使い続けるのは避けたほうがよいという。乾いたものならまだしも、湿ったものを繰り返し肌に付けることになるため、クッションファンデーションを衛生面で気にする人もいると長井は話す。

そのうえで長井が勧めたのは、パフの面を分けて使う方法だ。今日は上半分、明日は下半分を使い、その後は洗いに出す。代わりに替えのパフをもう1つ用意しておけば、洗っている間も困らない。ちなみにコモリンは、ケースにパフが付属していることを知らずに別売りのパフを買っていた。長井は「必ずパフはついてきます」と言い、結果的に替えができてよかったと応じている。

一方、フェイスパウダー用のパフは粉物なので湿らない。そのため、クッションのパフに比べて洗う頻度はゆっくりでよいと長井は言う。ふわふわの状態は洗いすぎると悪くなるので、ある程度汚れて気になってきたら洗う程度でよい。洗ううちにポソポソしてきて、ボロボロになったら捨てるという。

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家にあるもので洗う:ぬるま湯と中性洗剤

コモリンは、何で洗えばいいかわからず、家からハンドソープ、ボディソープ、除菌ハンドソープ、食器用洗剤、洗顔料をまとめて持参した。長井はその真面目さに笑いつつ、いちばんの定番として「ぬるま湯に中性洗剤を入れて泡立てる」方法を選んだ。ここでいう中性洗剤は食器用洗剤である。他の洗浄料でも落ちなくはないと思うが、おそらく落ちにくいだろうというのが長井の見立てだ。

洗い方のポイントは、最初に浸け置きすることだ。洗剤を溶かしたぬるま湯にパフを入れ、軽くもみもみしてから少し置いておく。ゴシゴシこすらないためにも、まず汚れを浮かせておくのだという。そうすると汚れがすぐに落ちると長井は説明し、実際にファンデーション部分はきれいに取れた。長井自身は替えのパフを多く持っているので、汚れたものをためておき、何日かおきにまとめて洗うこともあるという。毎日洗うのは大変だからだ。

落ちにくいのはクリームチークだ。長井はクリームチークをパフに直接付けて使うため、その部分から汚れがたくさん出ていた。すすぎは泡が出なくなるまで行い、しっかり水を切って、タオルかキッチンペーパーで水気を取る。長井は美容部員時代を振り返り、閉店後に1日使ったパフを山盛り、すべて手洗いしていたと話した。

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1か月使い込んだパフは食器用洗剤では落ちきらなかった

コモリンが1か月以上使ったパフは、汚れがかなり中まで入り込んでいた。長井は「肌にも良くない」と言い、洗剤を直接付けて洗ったが、キッチンペーパーで拭いた後も汚れは残った。長井は「中性洗剤では1か月使い込んだクッションパフは落ちないということが今分かりました」とまとめている。

長く置いて浸けておけばよいのではという話も出たが、一晩浸けるのは逆に汚くなりそう、染みてしまいそうだと長井は否定的だった。

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専用クリーナーとマジックソープで試す

次に、中性洗剤で落としきれなかったパフに専用のメイク道具クリーナー(KIMURA SOAP'S CRAFTSMANSHIPの製品)を使った。このクリーナーは浸け置きではなく、濡らしたスポンジを覆う程度に垂らし、よくもみ洗いする使い方だ。汚れがひどい場合は繰り返す。試すとすぐに汚れが出てきて、パフはきれいになった。1か月放置したパフも汚れが取れた。長井は、ものすごく放置しても専用クリーナーなら取れることが分かったとしつつ、そこまで放置せずに食器用洗剤でこまめに洗う手もあると補足している。ちなみにこのクリーナーはネットで販売されている。

もう1つ試したのが、Dr. Bronner'sのマジックソープだ。長井によれば、昔からある世界中で売られている商品で、顔も体も洗える。長井たちはスポンジ洗いにも使っているという。ボトルには「ファミリーソープメーカーズ since 1858」とあり、アメリカの商品だ。サイズ違いで多く売られていて、ロフトのような店にもある。長井は「ナチュラルで、あまりケミカルじゃない」と紹介し、これも意外と汚れが落ちたと話した。

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ブラシは洗いすぎに注意

ブラシについて長井がまず指摘したのは、スポンジと同じようにジャブジャブ洗ったほうがいいと思っている人が多いが、洗いすぎると筆が傷むという点だ。なお、コモリンはフェイスパウダー用のブラシをチークにも使っていた。長井はチークに使うには大きすぎると注意している。

長井はブラシを、付ける化粧品の種類で分けて考える。ファンデーションブラシ、リップブラシ、コンシーラーブラシのように濡れたものを付けるブラシは、スポンジと同じ扱いだ。液体のクリーナーで洗って洗い流す。べたっとしているので、クリーナーを直接付けたほうがよいという。こうした濡れ物用のブラシは毎回洗うと長井は話している。

一方、粉物用のブラシを毎日洗うのは現実的でないと長井は言う。乾かすのが大変で、乾かしきれないとバサバサになるからだ。フェイスパウダーブラシなどはそれほど汚れが目立たないので、水洗いは半年に1度くらいでもよいと長井は考えている。2か月に1回と決めて洗っている人がいれば、それはそれでかまわない。ただ、衛生面は本人の気持ちの問題でもあり、頻繁に水洗いしなくても、拭き取り型のクリーナーで清潔にできると説明した。

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拭き取り型ブラシクリーナーの使い方

長井が使ったのはスプレータイプのブラシクリーナー(Parian Spirit)だ。ブラシに直接吹きかけるのではなく、キッチンペーパーやティッシュに吹き付けて、そこでブラシをなでるように拭く。長井によれば、これを毎日できれば理想だが、3日に1回や週に1回でもよい。こうすればブラシはふわふわのまますぐ使える。びしょびしょに濡らすと干し方にも困るし、湿り気が中途半端なまま使うと悪循環になる。拭き取りなら置いておくだけですぐ乾き、翌日も使える。

対象として長井が挙げたのは、チークブラシ、フェイスパウダーブラシ、ハイライトブラシ、アイシャドウブラシなど、濡らさずに使うブラシだ。汚れを落とすべきブラシと、さすって粉を落とす程度でよいブラシがあるという整理である。毎日スプレーしなくても、使い終わってティッシュで拭くだけでよく、少し汚れてきたと感じたときにスプレーを使えばよいという。

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人工毛と動物毛

長井は現在、動物毛のブラシをほとんど使わず、人工毛を使っている。人工毛は安くて丈夫なので、毎日拭き取りをしてもそれほど傷まないという。一方、動物毛などの高級なブラシは手入れにより気をつけないと傷みやすい。こうした理由もあり、長井は今の時代は人工毛のほうがよいのではないかと考えている。

アイブロウブラシは、それほど頻繁に洗わなくてよい。ただし、毛虫のようにパウダーがびっしり入り込んでいる人もいるので、そうなったら洗うべきだと長井は言う。実演では、スプレークリーナーでも十分に汚れが落ちていた。

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結論:基準は自分の許容度と肌の様子

最後に長井は、衛生の問題は本当によく聞かれるが、どこまで気になるかには個人差があると述べた。何日使い続けたら必ず肌が悪くなるということはない、というのが長井の考えだ。ただ逆に、肌の調子が悪いときは、汚れたパフがそのサインかもしれないとも話す。そのうえで勧めたのが、替えのパフを多めに持っておくことだ。替えがあれば汚れたものをもう一度使おうとせずに済み、まとめて洗う日を作れるという。