木原官房長官会見:農林水産大臣の辞任と、ロシアでの邦人拘束への対応
テレ東BIZ ダイジェスト2026年10月15日午前の定例会見で、木原官房長官は冒頭発言を行わず、記者の質問に答えた。主な話題は、前日に辞表を提出した農林水産大臣の交代と、ロシア・サハリン州で日本人1人が拘束された事案の2点である。
農林水産大臣の辞任と後任
NHKの記者は、農林水産大臣が前日に辞表を提出したことを取り上げた。野党は国会で任命責任を追及する構えと伝えられている。記者は、消費税に関する法案の審議を控えるなかで、大臣交代を含めてどう説明し審議に臨むのか、また新しい農林水産大臣に何を期待するのかを尋ねた。
木原長官によると、大臣は前日、総理に辞職を申し出た。理由は二つで、国会審議にこれ以上迷惑をかけられないこと、そして農林水産行政に集中できない状況が続くのは避けなければならないことである。総理はこの申し出を受け入れた。後任については、会見の直前に総理とともに後任候補の衆議院議員と会ったと述べた。詳しい説明は後ほど総理から行われる見込みだとしたうえで、新大臣には「農林水産行政を強力に前に進めていただきたい」と期待を示した。
閣僚辞任の受け止めと国会への姿勢
閣僚の辞任について、木原長官はこれを重く受け止めると述べた。そのうえで、国民の命と暮らしを守るために果たすべき重要な政治課題が多く残っているとした。具体例として挙げたのは、消費税関連法案への対応と、「責任ある積極財政」を実現するための予算編成である。こうした課題で一つずつ結果を出すことで責任を果たしていく考えを示した。
国会の運営は国会が決めることだとしつつ、政府としては法案審議を含め、取り組みを丁寧に説明し、誠実に対応していくと述べた。
ロシア・サハリン州での邦人拘束
共同通信の記者は、ロシア当局が北海道新聞の記者を拘束したとされる事案について質問した。アメリカの民間団体「ジャーナリスト保護委員会」は14日、この拘束を「極めて恐ろしい」とし、ただちに解放すべきだとする声明を出している。また前日には、外務省の欧州局長がノズドレフ駐日ロシア大使を呼び出し、情報提供を求めていた。記者はこれらを踏まえ、拘束に至った経緯、健康状態などの事実確認、解放に向けた働きかけの最新状況を尋ねた。
木原長官によると、事案の発生当初から、在ロシア日本国大使館と在ユジノサハリンスク日本国総領事館がロシア当局に対応してきた。具体的には、速やかな情報提供を求めて事実関係を確認し、人道的な配慮と公正・公平な取り扱いを申し入れてきたという。
14日にはノズドレフ大使を招致し、中村外務省欧州局長が同様の申し入れを改めて行った。あわせて、日本政府が何の説明も受けていない段階で、ロシア側が邦人を拘束し、その事実を一方的に発信していることに強く抗議したと説明した。
一方で、現時点ではこの邦人と接触できていないことも認めた。まずは一刻も早く領事面会を実現し、健康状態などを確認できるよう全力で取り組むとした。今後もロシア側への申し入れなど必要な対応を続け、邦人保護に万全を期すと述べた。
拘束された人物の身元について
関連して朝日新聞の記者は、拘束された人物が北海道新聞の記者と報じられていることに触れ、政府が把握している身元情報を尋ねた。木原長官は、邦人保護の観点から、人定事項や事案の詳細については現時点で答えを差し控えると述べ、報道内容の確認には踏み込まなかった。会見はこの質疑で終わった。
よろしくお願いします。おはようございます。では、冒頭の発言はございませんので、質問を受け付けます。NHKさん、どうぞ。
NHKの森です。よろしくお願いします。
お願いします。
農林水産大臣の交代を巡り伺います。柳農林水産大臣が昨日辞表を提出され、国会では野党が柳氏の任命責任を追及する考えだと伝えられています。消費税・支援金法の法案の審議も控えていますが、大臣の交代も含め、どのように説明し、審議に臨んでいくか伺います。また、新たな農林水産大臣に期待することは何でしょうか。併せて伺います。
昨日、柳農林水産大臣から総理に対し、国会審議にこれ以上ご迷惑をかけるわけにはいかず、農林水産行政に集中できない状況が続くことは避けなければいけないとして、大臣の職を辞すとの申し出があり、総理としても柳大臣の申し出を受け入れることとしたところであります。
また、農林水産大臣の後任として、先ほど総理と共に武部新衆議院議員とお会いしたところであります。後ほど総理から説明があるものと承知しておりますが、農林水産行政を強力に前に進めていただきたいと考えております。
閣僚の辞任という事態については重く受け止めつつ、そうした中でも国民生活、国民の命、暮らしを守るために果たさなければならない多くの重要な政治課題がございます。例えば消費税・支援金法案、中東への対応、また責任ある積極財政を実現するための予算編成など、こうした重要な課題について一つ一つ結果を出すことによって、しっかりと責任を果たしていかなければならないと、そのように考えております。
国会の運営については国会においてお決めいただくことでありますが、政府としては法案審議も含め、国会審議に当たって政府の取り組みを丁寧に説明し、誠実に対応していきたいと考えております。
どうぞ。
共同通信の渡辺です。
はい。
ロシアによる邦人拘束についてお尋ねします。アメリカの民間団体ジャーナリスト保護委員会は14日、ロシア当局が北海道新聞記者を拘束したことについて極めて恐ろしいとし、直ちに解放すべきだと声明を発表しました。昨日、日本の外務省の欧州局長がノズドレフ駐日ロシア大使を呼び出し、情報提供を要請しましたが、邦人の拘束に至った状況や健康状態などの事実確認、解放に向けた働きかけなど、最新の状況を伺います。
ロシア・サハリン州における邦人1名が拘束された事案についてですが、発生当初から在ロシア日本国大使館及び在ユジノサハリンスク日本国総領事館がロシア当局に対し、速やかな情報提供を求めるなど事実関係を確認するとともに、人道的な配慮や公正公平な取り扱いを行うよう申し入れを行ってきているところでございます。
昨日14日には、今お話があったように、ノズドレフ駐日ロシア大使を招致し、中村外務省欧州局長から改めて同様の申し入れを実施するとともに、日本政府として何ら説明を受けていない中でロシア側が邦人を拘束し、それについての発信を一方的に行っていることに強く抗議をしました。
残念ながら現時点でこの邦人とは接触できておりませんが、まずは一刻も早く領事面会を実現し、同人の健康状態等の確認ができるよう全力で取り組んでいきます。引き続きロシア側へのさらなる申し入れ等の必要な対応を取り、邦人保護に万全を期してまいります。
関連。
どうぞ。
朝日新聞の岡です。関連で伺います。拘束されている邦人については北海道新聞の記者と伝えられていますけれども、日本政府として把握している身元の情報を伺います。
保護という観点がございます。人定事項や、また事案の詳細については、現時点でお答えは差し控えたいと思います。
よろしいでしょうか。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
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