両親と巡るホーチミン2日間:クチトンネル、メコン川ツアー、そして両親の「行きたかった場所」

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概要

YouTuberのおさだが両親(動画内では「パピー」「マミー」と呼ぶ)を連れてベトナム・ホーチミンを旅する動画の後半である。この動画ではベトナム滞在2日目から最終日の朝までを追う。2日目はクチトンネルとメコン川を回るプライベートツアー、3日目は両親がそれぞれ希望した場所を訪ね、夜は高層ホテルに泊まった。以前は楽しめなかったメコン川ツアーを、今回は両親と一緒に楽しめたのか。旅の途中では、息子と親の世代で関心の向く先が違うことも話題にのぼる。

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JWマリオットの朝食とツアーの出発

2日目の朝、一行は宿泊中のJWマリオットで朝食をとった。料理の種類が豊富で、母は食べすぎると動けなくなるからと控えめにしたと言う。一方で父はかなりの量を食べていた。息子が見ていた限りでは、父は蜂蜜をたっぷりかけたものを一番多く食べていたという。

この日は朝7時半から、Klookで予約した1日がかりのツアーに参加した。午前中にクチトンネルを見学し、午後にメコン川のクルーズを楽しむ内容である。今回はプライベートツアーにしたので、参加者は親子3人とガイドだけだった。ガイドはタオと名乗った。

車窓から見たホーチミンと、父のベトナム語

移動中、ガイドは街の様子を説明した。車は聖マリア教会とも呼ばれる大教会の前を通った。工事は3年間の予定だったが、コロナの影響もあってまだ終わっていないという。おさだは、以前見たときからほとんど進んでいないように見えると感想を漏らした。クチトンネルまでは約60km。この日は日曜日で会社も学校も休みのため、道が空いていて早く着けるという説明だった。公園に人が多い理由も聞いた。日曜日は朝5時ごろから運動する人が集まって賑やかになるそうだ。

車内ではベトナム語の話にもなった。ガイドによると、「こんにちは」にあたる「シンチャオ」は、アクセント記号が違うだけで「お粥をください」という意味にもなる。一行はこれに驚いた。父は旅行前に3カ月ほど、独学でリスニング中心にベトナム語を勉強してきたという。そこで「シンチャオ」や、コーヒーを1杯頼む「モッ・カフェ」などを披露した。ガイドは「ベトナムに住んでいたみたい」と褒めた。おさだはこれを「持ち上げてくれてるんだよ」と茶化している。母も1日だけ勉強してきた言葉を披露した。

トイレ休憩で立ち寄った店では、アヒルの卵の殻を使って作る漆工芸を見た。道中ではゴムの木の林もあり、車のタイヤなどの原料になるという説明を受けている。

クチトンネル:250kmの地下網と、20mでの「リタイア」

クチトンネルは、母が「行けたらいいな」と思っていた場所の一つだった。ガイドによると、毎日数千人が訪れるという。ツアーでなくても個人で入場でき、おさだは料金を600円ほどと説明している。

トンネルは全長250kmに及ぶ。人ひとりがやっと通れるほどの穴を掘り、そこに潜んでゲリラ戦を行った。最初に歴史の展示を見た。そこでは、銃や手榴弾を手に8日間連続で戦い、戦争初期に称号を与えられた女性が紹介されていた。トンネルの中で生活のすべてを営んでいたという説明もあった。

屋外には、地上からは分かりにくい空気穴や、非常に狭い入口が残されていた。入口は細い人しか入れないほどの大きさで、おさだが実際に体を入れてみせた。父は体力面の不安から、母は「縦が足りなかった」と冗談めかして、どちらも入口には挑戦しなかった。落とし穴の展示もあり、底には竹槍が並んでいた。ガイドは「ベトナムには近代兵器がなかったから」と説明した。

見学コースには、実際にトンネル内を歩ける区間もある。一行も入ってみたが、中は暗く、急な段差もあった。一方通行でもなく、しゃがんだまま進まなければならない。約20mで外に出たときには、全員が「20mでアウト」「これで生活はきつい」と口をそろえた。母は、しゃがむこと自体はそれほどでもなかったと言う。ただ、後ろから見ていたおさだには、しんどさしか伝わってこなかったそうだ。

見学中はずっと銃声が響いていた。場内に射撃場があるためだ。銃は3種類から選べる。父と母が一発ずつ撃ってみたところ、父は反動が思ったより大きかったと驚いていた。母は係員に肘を伸ばすよう指導されながら、怖がりつつも撃ち終えた。

家庭料理の昼食と「前回の苦い思い出」

昼食はツアーに含まれていた店で、ベトナムの家庭料理を食べた。壺に入ったご飯や豚肉料理などが並んだ。おさだは、市内ではなかなか食べられない家庭的な料理だと話す。両親と食卓を囲むのは久々で、まるで実家で食べているようだったという。一人暮らしの食事は丼一品で済ませ、しかも立ったまま食べていると打ち明けた。

おさだは以前にもメコン川ツアーに参加したことがある。そのときは「いい思い出じゃなかった」と振り返る。今回楽しめているのは、プライベートツアーにしたからかもしれない。「お金をかけるって大事だな」とも語った。

メコン川:蜂蜜、蛇、そして両親初めてのドリアン

クチトンネルから2時間ほどでメコン川に着いた。川辺ではアオザイ姿の花嫁を見かけた。母はアオザイを着るのが夢だといい、「老後の目標にしようか」という話にもなった。川にはいくつかの島があり、それぞれ龍や亀など縁起のよい動物の名前が付いている。一行は船に乗り、ガイドの案内で島の一つへ渡った。川はこの日も茶色く濁っていた。乗船時、母は落ちそうになってひやりとした。

島では蜂蜜の試食をした。巣箱には本物の蜂がたくさん付いていて、一行はそれにまず驚いている。蜂蜜入りのお茶は甘すぎず、「蜂蜜って感じがする」味だった。ほかにバナナチップも試食した。ロイヤルゼリーは生で食べると少し酸っぱいため、蜂蜜と混ぜて食べるという。

続いて、観光客の首に蛇を巻くアトラクションがあった。おさだは以前から、これが何のためにあるのか分からないと言う。今回は父が挑戦した。見ているおさだのほうが気持ち悪くなり、うまくリアクションが取れなかった。

ドリアンは両親にとって初めての体験だった。店の人から手袋を勧められ、手が臭くなると言われて、両親は少しひるんだ。ところが食べてみると、二人とも「甘い」「美味しい」と言う。生クリームや甘いチーズのような味で、ほとんど臭くないという感想だった。おさだは臭がるリアクションを期待していたので、「全然面白くない」と残念がった。その後自分でも少し食べ、二人の言うことがよく分かったと認めている。父は「ドリアン童貞を卒業できた」と喜んだ。

伝統音楽の演奏では、「幸せなら手をたたこう」をベトナム語と日本語で歌ってくれた。演奏後はチップを求められた。おさだは、歌い終えた演奏者たちが「作業が終わった」ような顔で戻っていく様子を面白がっている。

最後に小舟に乗り換え、ノン(三角笠)をかぶって細い水路を進んだ。乗るときにまた母が落ちかけた。バランスを取るには真ん中に座る必要がある。水路はあちこちで交差していた。

夕食のピザと、世代による関心の違い

ホテル近くに戻り、日本人がオーナーを務める人気のピザ店で夕食をとった。ホテルから歩いて5分ほどの店で、おさだの動画では2回ほど紹介している。ピザとパスタが両親の大好物なので、この店を選んだ。いつも「何でもいい」と言う母にも、今回は自分で選んでもらった。ピザはハーフアンドハーフで、母はナスの載ったマルゲリータ、父はサーモンとサラダのピザを選んだ。パスタは母がトマトパスタ、父がクリームサーモンパスタで、どれも好評だった。

食事中にツアーを振り返った。母は、息子たちが何に興味を持つのかに感心したと話す。おさだは、自分の世代と両親の世代では気になるものが違うと感じたそうだ。以前一人でツアーに参加したときは、周りの参加者が何を熱心に聞いているのか分からなかった。英語だったので理解できなかったのだ。今回両親を見て、ああいう感じで色々聞いていたのだろうと納得したという。一方、チップを何度も求められることには「いい加減にしてくれってなった」と不満を漏らした。演奏者が歌い終えると真顔で後ろに下がり、すぐ携帯をいじりだす。その様子を「ベトナムクオリティ」と笑い合っていた。

3日目:父の希望でサイゴン駅へ

翌日は、両親が行きたかった場所を回った。おさだが選んだ行き先だけでは物足りなかったらしく、3カ所の要望が出たのだ。

1カ所目は、父が希望したサイゴン駅である。おさだは「なんでやねん」と思いつつ、父の世代は駅を見たいものなのだろうと考え、黙ってついて行った。駅の時刻表を見ると、始発で出てもハノイに着くのは翌日の夕方で、途中のダナンには夜に着く。前日のツアーガイドも、ハノイまで2日かかると話していたという。一行の結論は「絶対に飛行機のほうがいい」だった。

サイゴン動物園:カピバラ、カワウソ、ホワイトタイガー

2カ所目はサイゴン動物園だ。チケットはKlookで買え、1人400円ほどだった。おさだは安いと驚いている。動物を近くで見られると紹介されていた。おさだによれば、日本より近くで見られるかもしれないという。

最初に見たのはカピバラで、客がほとんどいなかった。父は、品川の水族館などでは人が多すぎて見られないと比べていた。カワウソの展示の前では、山口県の日本酒「獺祭」の「獺」の字はカワウソを意味するという話になった。

母が一番見たかったのはホワイトタイガーだ。はじめは部屋の奥で寝ていて、頭だけが見える状態だった。やがて動き出し、こちらを見たので、一行は大喜びした。オランウータンの大きさにも驚いている。

ピンクの教会と、コンカフェのコーヒー

最後は、母が見たがっていたピンク色のタンディン教会だ。父もこの日はピンクの服を着ていて、教会の前で並んで記念撮影をした。

その後、教会の目の前にあるカフェチェーン、コンカフェに入った。父はココナッツコーヒー、母はヨーグルトコーヒーを注文した。おさだは、以前この店で撮った動画でココナッツコーヒーをヨーグルトコーヒーとして紹介していたことに気づき、ここで訂正した。

ビンパール・ランドマーク81:71階のラウンジで迎えられる

夜は、ビンパール・ランドマーク81に泊まった。おさだによると81階建ての超高層ホテルで、チェックインは48階で行う。ただ今回はVIP扱いで、71階のラウンジでチェックインすることになった。母は高いところが苦手で、窓際を避けて歩いた。ラウンジに座るのも落ち着かない様子だった。

ウェルカムドリンクはオレンジとパイナップルにココナッツを合わせたもので、母の誕生日祝いも兼ねて乾杯した。ラウンジからは市街を一望でき、蛇行する大きな川も見えた。おさだはこの川をメコン川と呼んでいる。母は血糖値が上がるのを気にして、甘い飲み物ではなく氷なしの水を頼んだ。

おさだはラウンジの利用条件も説明した。ホテルはマリオット系列で、プラチナ会員以上なら71階のラウンジを使える。朝食は71階か66階でとれる。6時から22時までは飲み物と軽食が自由で、17時から20時はイブニングカクテルの時間になる。エレベーターはカードキーをかざすと、利用できる階にしか止まらない仕組みだった。

誕生日のサプライズとコーナースイート

部屋は62階の角部屋だった。おさだは部屋を指定していなかった。ただ、母の誕生日であることは伝えていたので、ホテルが角部屋にしてくれたのではないかと推測している。部屋には2台のベッドと浴槽があり、アメニティには鼻毛カッターまで揃っていた。ホテルからはハッピーバースデーのメッセージ、ココナッツジュース、チョコレートが届いていた。

宿泊料金は1泊4万円弱だという。今回はポイントを使い、33,200ポイントで泊まったので「コスパがいい」とおさだは話した。この日は外出を控え、ホテルの施設を見て回った。47階のプールとジムを見学したあと、夜のラウンジで食事をした。赤ワインのほか、ハムやチーズ、サラダ、肉料理、タイヌードル、揚げ春巻きなどがあり、おさだは「結構しっかり食べられる」と評価している。

店員からは、ハロウィンが近いのでとハロウィンカクテルを勧められた。チョコレート系の甘い一杯と、グレープフルーツベースのスパイシーな一杯である。おさだは両親に感想を求めたが、返ってきたのは「甘い」「チョコレート」ばかりで、「甘いのは知ってる」とツッコミを入れた。自分でも飲んでみると、スパイシーなほうはグレープフルーツベースで、甘いほうはジンベースのかなり強い酒だった。

最終日の朝食と両親の感想

翌朝は66階の朝食会場へ向かった。パン、フレンチトースト、フルーツ、オムレツや目玉焼きなどの卵料理、ソーセージのほか、温かい料理も並んでいた。おさだが選んだのは、卵、サーモン、キノコ、キムチ、鶏肉、エビのお粥、味噌汁、ヨーグルトだ。本人は「完璧な食事」と満足していた。

最後に、ベトナム旅行の感想を母に聞いた。母は、暑かったけれど珍しい食べ物があり、トンネルなど初めて見るものが多かったと答えた。おさだが「総じて良かったということでいいですか」と確かめると、両親はうなずいた。動画はここで終わる。