3年ぶりのクアラルンプールで「初心」を探す:安宿の予想外のアップグレード、ブルーモスクの案内、ツインタワーを望むグランドハイアット

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概要

旅行系YouTuberのおさだが、スリランカのコロンボからマレーシアのクアラルンプールへ移動し、2泊する様子を記録した動画である。おさだにとってクアラルンプールは約3年ぶりで、YouTubeを始めたばかりの頃に訪れた場所でもある。当時の記憶として残っているのは「ホテルが安かった」ことくらいだという。今回は「その頃の初心を取り戻す」ことを旅の目標に掲げつつ、すぐに「取り戻す気はない」と冗談で打ち消している。それでも最後には、旅の記録の残し方について新しい習慣を見つけている。以下、到着から2軒のホテル、食事、観光、買い物までを順に追う。

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マレーシアのイメージは「ホテルが安い」

冒頭でおさだは、マレーシアが移住先として長く人気を保っている国だと触れた上で、自分のイメージは「ホテルが安い」に尽きると話す。旅の前に開いた作戦会議ライブでも、視聴者から寄せられたのは「いいホテルに安く泊まれる」という印象が中心で、それ以外の具体的な情報はあまりなかったという。

前回の訪問は動画を始めた直後だったため、今見ると「ピコピコ」した可愛らしい編集で恥ずかしいとも振り返る。今回は首都クアラルンプールに入国し、複数のホテルに泊まる構成にすると予告している。

コロンボからエアアジアで入国:必要な準備と両替

出発はコロンボ発10時25分のエアアジア便である。オンラインチェックインは事前に済ませていた。おさだはエアアジアの定刻出発を「オンタイムではない」と皮肉っていたが、実際はほぼ定刻に出発し、自分の余裕ぶりを笑っている。所要時間はコロンボから3時間40分ほどで、日本からなら6〜7時間ほどだとおさだは説明する。

入国準備としてまず挙げたのはビザで、90日以内の滞在なら不要だという。入れておくべきアプリには、東南アジアでよく使われる配車アプリのGrabとBoltを挙げた。通信はいつも使っているKlookのeSIMで、1GBが200円で買えたという。

一方で、アライバルカードの記入が必要なことは到着するまで知らなかった。個人情報、パスポート、電話番号などを入力するもので、事前に済ませる方法は調べても見つからなかったため、空港に着いてからやるものかもしれないと話す。滞在先の英語の住所や出国便の便名も求められたので、あらかじめ控えておいた方がよいと注意している。

通貨はリンギットで、1リンギット約38円、100リンギットで3800円ほどだと説明する。空港出口付近の両替所周辺でキャッシングし、130リンギットを引き出した。日本との時差は1時間で、到着時の現地時刻は17時20分だった。

空港から市内へは電車(高速鉄道のようなエクスプレス)、バス、タクシーなどの手段がある。おさだはKlookで予約しておいた空港送迎を使い、指定された2番ドアでドライバーと合流して、約1時間で市内のホテルに着いた。

1泊目:フォーポイント バイ シェラトン チャイナタウンで思わぬアップグレード

1泊目はチャイナタウンのすぐ近くにあるフォーポイント バイ シェラトン チャイナタウンである。7階でチェックインし、同じ階にはプールやフィットネスセンターがある。滞在は12月中旬で、ロビーはクリスマスの飾り付けだった。おさだは「南国は気分が上がる」と話している。

おさだが予約していたのは最も低いランクの部屋だったが、案内された17階の1702号室はかなり上のランクにアップグレードされていた。リビングとソファ、大きなクローゼット、コーヒーと紅茶のセットがあり、トイレは入口側と浴室側の2か所にある。ほかにパウダールーム、シャワー付きの大きな浴室、ベッドルームにもテレビが付いていた。17階からの眺めについては「景色も結構綺麗」と言いかけて「そうでもない」と自分で訂正している。

料金は1泊約1万円だった。アップグレードの幸運もあるとおさだは認めつつ、この広さでこの値段は「すごくない?」とはしゃぎ、室内を走り回れるほどだと話す。「ホテルが安い」という事前のイメージは、ここで一度裏付けられた形である。

チャイナタウン散策とソンキー・ビーフヌードル:「最近の海外飯で一番うまい」

夕食前にチャイナタウンを歩いた。ホテルの近くには巨大な高層ビル「ムルデカ118」が見える。ウォールアートの撮影スポットとして人気の路地では、多くの人が写真を撮っていた。字幕では路地の名前を「川ウィーチャイホング」と読んでいるが、発音は不確かである。その裏手がチャイナタウンのメイン通りで、訪問時は中央部分が工事中のようだった。両脇にはバッグやスマホ関連の雑貨を売る屋台が並び、おさだは「誰が買うんだ」といつも思ってしまうと漏らしている。

夕食は、事前に調べていたソンキー・ビーフヌードル(Soong Kee Beef Noodles)という人気の麺店で取った。店は混んでいたが座ることができた。注文したのは牛肉麺のラージサイズで、スープ付きのセットが14リンギット(500円少々)。これに「大好き」だという鶏肉を9リンギット(約340円)で追加した。料理はすぐに出てきた。

麺には汁あり・汁なしがあり、おさだは汁なしを選んだ。団子入りのスープ、胸肉らしい鶏肉、よくかき混ぜた麺を順に食べ、「ここ最近で食った海外飯で一番うまい」と評価している。スープもチキンも麺もすべて気に入り、「毎日ここでいい」とまで言って、その場でもう1杯おかわりした。

2日目の朝食:行列店のカヤトーストとコピ

翌朝は雨模様だった。朝食はホテル目の前の人気店で取る。店名は字幕上で「旧の海、南のお茶のお店」と聞き取れる程度で、正確な名前ははっきりしない。開店は7時半で、おさだが着いた8時の時点ですでに満席、ウェイティングリストに名前を書く必要があった。それでもすぐに呼ばれ、2階席に通された。店内は広く、QRコードで注文する方式である。チキンライスなどのメニューもあるが、営業は朝から昼過ぎまでだという。

注文したのは、東南アジアで人気の組み合わせであるカヤトーストと卵、そしてコピ(コーヒー)である。おさだによれば、コピはマレーシアでのコーヒーの呼び方で、深煎りの豆に砂糖とミルクが基本のため非常に甘い。苦いコーヒーが好きな人には合わないかもしれない、と感想を添えている。

卵は殻を割ると温かい半熟状態で、卓上の醤油のような調味料をかけてかき混ぜ、バターと甘いジャムを挟んだトーストを浸して食べる。シンガポールでもよく食べたというこの朝食を、おさだは「甘い朝食」として気に入っていた。この日の予定は、1時間ほど離れたモスクを見に行き、市内に戻ってあちこち歩くことだと話している。

路線バスでブルーモスクへ:カードの購入でつまずく

移動の途中で、おさだは市内を走るMRT(地下鉄)に触れ、チャイナタウン最寄りの駅があるなど公共交通で楽に移動できそうだと話す。目指したのは、市の中心部から離れた通称ブルーモスク(スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・モスク)である。Googleマップで調べると、750番バスに乗れば1本で行けることがわかった。

事前の調べでは、クレジットカードをかざすだけで乗れるはずだった。しかし運転手からはカードでは乗れないと言われ、交通系のカードを作ってくるよう指示される。ところが購入場所も料金もわからない。「Googleも教えてくれない」とぼやきながら券売機の前で迷い、最終的に係員に尋ねて解決した。おさだは「Suicaみたいなもの」と表現している。行き先を伝えると往復で30リンギット(約1000円)だと言われ、それを購入した。運転手は待っていてくれて、おさだは「マレーシアの人は優しい」と話す。

ただ、乗ってから調べると、このバスは本来20分間隔程度で出ているのに、この時は次の便まで40分待ちと表示されていた。さらにGrabで調べると片道30リンギット(約1100円)で行けることがわかり、おさだは「絶対Grabの方がいい」と結論づけている。

車内は冷房が強く、非常に寒かったという。上着は必須だというのがおさだの実感である。また、すべての停留所に停まるわけではなく、降りるときは前方に移動して意思を示さないと停まってくれない。降車時にもカードをタッチする。乗車時間は約40分だった。そこから約1km歩くことになり、おさだは視聴者にタクシーを勧めている。

気候については、12月中旬は乾季に当たると思うと前置きした上で、最高29℃、最低23℃ほどで、カラッとして過ごしやすいと述べている。

ブルーモスクで出会った人々の親切

クアラルンプールで有名なモスクは、このブルーモスクとピンクモスクの2つだとおさだは説明する。3年前はピンクモスクを訪れたので、今回はブルーモスクを選んだ。建物は巨大で、至るところが青い。ただ、到着時は人の姿がほとんどなく、営業しているのか不安になる。加えて、自分がノースリーブに短パンで来てしまい、肌の露出が許されないモスクに入れるかという問題にも気づく。ピンクモスクでは巻く布を貸してくれた記憶があるという。

入口を尋ねると、モスクは開いていた。スタッフの一人が、日本語で「メインの観光ゲートまで無料でお送りいたします」と書かれたカートに乗せてくれる。道を教えてくれた人とは逆方向に進むことに気まずさを感じつつ、おさだは敷地を一周してもらった。途中で写真スポットに停まり、おさだの写真まで撮ってくれた。

このスタッフとの会話で、おさだはマレー語の「テリマカシ(ありがとう)」「サマサマ(どういたしまして)」を教わった。インドネシア語とも共通だという話も出て、スタッフはわざわざカートを停めて言葉を書いて見せてくれた。おさだは「優しすぎて感動している」「心が洗われる」と繰り返している。

入口で靴を脱ぎ、肌を隠すための青いローブを着せてもらう。男性は羽織るだけでよいが、女性は髪や頭も覆う必要があるという。ピンクモスクでは比較的自由に見学できたのに対し、ブルーモスクは時間ごとに案内役が付くツアー形式で、おさだはちょうどその時間に合流できた。

エスカレーターを上がると、ステンドグラスから入る光で内部が青く染まっている。最初は立ち入り制限の手前までしか行けないと思い込み、中央のドームを見られず物足りなさを口にしていた。しかし実際には別の入口からドームにも入れた。ステンドグラスは場所によって青や緑で、入ってくる光の青さに「これは素敵だ」と感嘆している。帰りはGrabを呼び、すぐに捕まった。料金は30リンギットだった。市内に戻る車中でも、マレーシアの人々の笑顔の良さを改めて口にしている。

老舗ユットキーでポークチョップとホッケンミー

昼食はKLタワーの近くにあるレストラン・ユットキー(Yut Kee)である。おさだによれば100年ほど続く老舗で、昼時は店の外に待ち用の椅子が並ぶほどの人気店だという。訪れたときは待ち客こそいなかったが、店内は満席で相席になった。

名物とされるポークチョップと、東南アジアでよく見る太麺の焼きそば、ホッケンミーを注文した。メニューには値段が書かれていなかった。ホッケンミーは魚介の風味がする焼きそばで、おさだは「絶対食べた方がいい」と絶賛する。ポークチョップは中華風のとんかつのような料理で、柔らかいと評した。会計は2品で35リンギット。内訳はポークチョップ20リンギット(800円弱)、ホッケンミー11リンギット(約400円)で、合計1000円程度という安さに驚いている。ただし後の振り返りでは、ポークチョップについて「ぶっちゃけ微妙だった」と本音を書いている。

食後は、イギリスの植民地支配からの独立を宣言した場所であるムルデカ広場を訪れた。記録的な高さだという巨大な旗竿があり、時計台を背景に写真を撮る人が多い場所だと紹介する。ただ、訪問時は大規模な工事中のようだった。この日もおさだは通りがかりの人から写真を頼まれ、「写真を撮ってと言われやすい顔なのか、どこに行っても言われる」と話している。

セントラルマーケットでの「爆買い」と土産の価値論

ムルデカ広場から徒歩5〜10分ほどのセントラルマーケットで、恒例の「爆買い」コーナーに入る。おさだは、視聴者のコメント欄が「どうせ買わないだろう」と荒れているのは想像できると先回りし、土産に対する自分の考えを語る。

おさだの主張はこうである。土産の価値は物そのものにあるのではなく、数か月後や1年後に家で見たときに、旅の記憶を呼び起こす「装置」であることにある。欲しいか欲しくないかで選ぶのではない。今回はおいしい食事を食べ、多くの人の親切に触れて、マレーシアがとても好きになってきている。だからその思い出として買うのだ、という。

ただし財布には30リンギット(約1100円)しか残っていなかった。タイパンツ風のズボン、きれいな缶、柄違いのコースターなどを見て回り、マグネットには惹かれたものの15リンギットで予算オーバーだと判断する。最終的に選んだのは、厚手でしっかりしたクアラルンプールのポストカードである。ツインタワーやモスクなど、これから行く場所も含めた名所が描かれていたことが決め手で、直感を信じたという。支払いはカードでできた。

ポストカードを選んだ理由について、おさだは裏に今回の旅で良かったことを箇条書きにしようと思いついたからだと説明する。荷物にならず、後で振り返ったとき「クアラルンプールでこういうことがあった」と文字で思い出せる。筆圧にもその時の気持ちが表れる、というのである。

カフェでポストカードに旅を書き出す

その後、倉庫をリノベーションしたようなカフェに入った。おさだは入ってからレストランかもしれないと迷っている。アイスコーヒーは11リンギット(約400円)だった。ここで早速、ポストカードの裏に旅の振り返りを書き始める。

書き出したのは次のような内容である。入国してチャイナタウンで麺を2杯食べたこと。コピは特にいい思い出というわけではないこと。ブルーモスクでは建物そのものより、そこで働く人たちが素敵だったこと。観光地で歓迎されるとその国を好きになる、とおさだは書いている。昼食はポークチョップが微妙で、ホッケンミーが最高だったこと。そして何より、「文字に残す」という新しい試みを始められたことである。

このアイデアの背景として、おさだは最近「マミー」と旅行した経験に触れている。マミーは地図も行きたい場所もすべて手書きにしていて、それがいいと思ったという。動画としては記録してきたが、文字で残すことはこれまでしてこなかった。便利になった世の中で、便利でないものをどれだけ残すかに今は価値がある気がしてきた、と語り、今後も続けたいので忘れていたら指摘してほしいと視聴者に頼んでいる。冒頭で掲げた「初心」とは別の形だが、この旅で新しく始めた習慣として位置づけられている。

2泊目:グランドハイアット クアラルンプールとツインタワーの眺め

午後はホテルを移り、2泊目はグランドハイアット クアラルンプールに泊まる。ハイアット系列はおさだにとって初めてである。チェックインのラウンジは37階にあり、正面にはクアラルンプールの象徴であるペトロナス・ツインタワー、反対側にはクアラルンプール・タワーが見える。ノースリーブと短パンで高級ホテルに入ったことについては「長ズボンに着替えればよかった」と自嘲している。2階にはスパ、フィットネスセンター、プールがあると案内された。

部屋は35階の3506号室である。入室時にはスパなどで使える100リンギット分のサービス券をもらった。室内には水が多めに用意され、ベッドルームは落ち着いた雰囲気で、おさだは「50代のムーディーな色気」と表現する。洗面台、パウダールーム、トイレ、浴室が揃い、鏡が多くて落ち着かないとも話す。ベンチから金庫とバスタオルが見えるだけの用途不明の小部屋もあり、それを冗談の種にしている。

このホテルを選んだ理由は、カーテンを開けたときにわかる。窓の正面にツインタワーが見えるのである。おさだは、ツインタワーを最高の位置から眺め、夜は明るすぎて眠れないという状態を楽しむためにこの部屋を取ったと説明する。1泊の料金は「めちゃくちゃ高い」とだけ言い、具体的な額は明かしていない。それでも街の象徴を眺めながら過ごせるのは「贅沢の極み」で、たまにはこうした贅沢もいいのではないか、というのがおさだの評価である。1泊目の約1万円のホテルとは対照的な選択として紹介されている。

館内では、ツインタワーも見える2階のプールを覗いた。本格的な設備のジムでは、あらかじめ運動する前提の服装で来ていたとして、トレーニングを楽しむと話している。

アロー通りの屋台でサテと硬焼きそば

夕食は、クアラルンプールで有名な屋台通りとしておさだが紹介するアロー通り(ジャラン・アロー)に出かけた。両側にドリアンなどの露店や飲食店が並び、夜はここが一番にぎわっているのではないかと話す。「タンパク質を中心に」取るつもりだったが、財布には30リンギットしかなく、心配しながら歩く。ただ、カードが使える店が多いとわかり、座って食べることにした。

店は、通りを歩き回るうちに見かけた、ほかの客がおいしそうに食べていた料理を目当てに選んだ。まず東南アジアの定番として牛肉のサテを10本、20リンギット(800円弱)で頼んだ。ピーナッツソースのようなタレを付けて食べる。続いて出てきたのは、狙っていた料理とは少しイメージが違う魚介の硬焼きそばだった。それでも、かかっているスープの魚介の味が非常においしく、「めちゃくちゃ正解を引いた」と喜んでいる。

客室から眺めるツインタワーの夜景

最後に部屋に戻り、室内の照明をすべて消して窓越しにツインタワーの夜景を眺める。先に撮影の準備をしてから部屋に戻ればよかったと段取りの悪さを反省しつつ、「めちゃくちゃ綺麗」と繰り返す。「ツインタワーとしては世界で一番大きいのではなかったか」とも言うが、すぐに「適当なことを言っている」と自分で付け加えている。夜景を「ナイスビュー」と締めくくり、マレーシア編の感想を視聴者に尋ねて動画は終わる。

2泊を通じて、おさだの事前のイメージだった「ホテルが安い」は、1泊目の約1万円のアップグレード客室で確かめられた。一方で2泊目は、料金よりツインタワーの眺めを優先して高価な部屋を選んでいる。そして、おさだ自身がポストカードに書き残した旅のいちばんの収穫は、ホテルや建物よりも、ブルーモスクで出会った人々の親切と、旅を文字で残すという新しい試みだった。